「カルキオペー」の版間の差分
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* 『[[オデュッセイア]]/[[アルゴナウティカ]]』[[松平千秋]]・[[岡道男]]訳、[[講談社]](1982年) |
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* 『ソクラテス以前哲学者断片集 第1分冊』[[内山勝利]]他訳、[[岩波書店]](1996年) |
* 『ソクラテス以前哲学者断片集 第1分冊』[[内山勝利]]他訳、[[岩波書店]](1996年) |
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* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
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* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年) |
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年) |
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2021年11月15日 (月) 11:06時点における版
カルキオペー(古希: Χαλκιόπη, Khalkiópē)は、ギリシア神話に登場する女性である。主に、
の3人が知られている。
アイエーテースの娘
このカルキオペーは、コルキスの王アイエーテースとオーケアニデスのエイデュイアの娘。メーデイア、アプシュルトスと兄弟。プリクソスの妻となり、アルゴス、キュティッソーロス、プロンテス、メラース[1][2]、プレスボーンを生んだ[3][4][5]。
『アルゴナウティカ』によるとカルキオペーは亡き夫の祖国に帰ることを願う息子たちと、イアーソーンへの恋に悩むメーデイアの相談相手であった。カルキオペーの息子たちがアルゴナウタイを連れてコルキスに戻って来たとき、アイエーテースはカルキオペーの血から災いが起こると信じ込んで激しく怒った[6]。彼女の息子たちはメーデイアにアルゴナウタイの味方になってくれるよう説得するために彼らの母を頼ったので[7]、カルキオペーは彼らと一緒になって妙案がないか考えた[8]。しかし、メーデイアが国と恋の間で苦しんでいることを知ると、驚いて妹の相談相手となり、彼女に自分の息子たちを助けるという口実を与えて味方に引き入れた[9]。
系図
ペルセーイスの系図
アタマースの系図
カドモス | アイオロス | エナレテー | ペーネイオス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
セメレー | イーノー | アタマース | ネペレー | ヒュプセウス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ディオニューソス | レアルコス | メリケルテース | テミストー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アイエーテース | スコイネウス | レウコーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カルキオペー | プリクソス | ヘレー | アタランテー | ペイシディケー | エウイッペー | アンドレウス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アルゴス | キュティッソーロス | プロンテス | メラース | プレスボーン | エテオクレース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エウリュピュロスの娘
このカルキオペーは、コース島の王エウリュピュロスの娘。ヘーラクレースとの間にテッサロスを生んだ[10]。
レークセーノールの娘
このカルキオペーは、レークセーノール[11](またはカルコードーン[12][13])の娘。アテーナイ王アイゲウスの第2の妻であったが、最初の妻メータ―同様に子供が生まれなかった[11]。
脚注
- ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1155行-1156行。
- ^ アポロドーロス、1巻9・1。
- ^ エピメニデース断片12(ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1122行への古註)。
- ^ パウサニアス、9巻34・8。
- ^ パウサニアス、9巻37・1。
- ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』3巻369行-370行。
- ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』3巻477行-483行。
- ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』3巻667行-668行。
- ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』3巻669行-741行。
- ^ アポロドーロス、2巻7・8。
- ^ a b アポロドーロス、3巻15・6。
- ^ アテナイオス『食卓の賢人たち』13・4。
- ^ エウリーピデース『メーディア』673行。