コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

神奈川県立横須賀高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神奈川県立横須賀高等学校
地図北緯35度15分25.60秒 東経139度40分13.70秒 / 北緯35.2571111度 東経139.6704722度 / 35.2571111; 139.6704722座標: 北緯35度15分25.60秒 東経139度40分13.70秒 / 北緯35.2571111度 東経139.6704722度 / 35.2571111; 139.6704722
過去の名称 神奈川県立第四中学校
神奈川県立横須賀中学校
国公私立の別 公立学校
設置者 神奈川県の旗 神奈川
併合学校 横須賀明徳中学校
校訓 報本反始
強固な意志と不屈の精神
設立年月日 1908年4月14日
創立記念日 6月20日
共学・別学 男女共学
課程 全日制
定時制
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
学校コード D114220110015 ウィキデータを編集
高校コード 14138A
所在地 238-0022
外部リンク 神奈川県立横須賀高等学校
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

神奈川県立横須賀高等学校(かながわけんりつ よこすかこうとうがっこう)は、神奈川県横須賀市公郷町三丁目にある県立高等学校

概観

[編集]

ナンバースクールとも呼ばれる神奈川県立第四中学校を源流とする。

戦前は海軍兵学校陸軍士官学校を目指す生徒が入学する学校として知られていた。「自主自律」と「文武両道」を掲げる。制服は指定されていないが、高校生らしい服装として男子は詰襟学生服、女子はブレザーが標準服とされている。

最盛期には30を数えた全日制の学級数は少子化により21まで減少した。1960年代までは、定員に占める男子比率が常に8割を超えていた。

都立日比谷高校と並び、ノーベル賞受賞者(小柴昌俊)、五輪金メダリスト(猪熊功)、内閣総理大臣(小泉純一郎)を揃って輩出した学校である。

地理

[編集]

三浦半島中央部、平作川流域の平野部に立地する。山が迫る北側を除いて周囲は市街地となっており、住宅が密集している。運動場は北側の山腹にあり、平地にある校舎などとは高低差がある。最寄駅は横須賀線JR東日本)の衣笠駅から徒歩約12分、または京急久里浜線北久里浜駅から徒歩約25分。

沿革

[編集]

(沿革節の主要な出典は公式サイト[1][2]

1908年 県下4番目の県立中学校、神奈川県立第四中学校として開校。

現在の横須賀市域では、横須賀町豊島町組合立横須賀高等女学校(現県立横須賀大津高校)に次ぎ2番目の、男子校としては初の旧制中等教育学校であった。初代校長は吉田松陰の甥である吉田庫三

設立当初は規律正しく厳格な校風であったという。その後1913年に神奈川県立横須賀中学校、1948年には学制改革により現在の名称となる。

年表

[編集]
  • 1907年明治40年)8月7日 - 神奈川県立第四中学校の設立認可
  • 1908年(明治41年)6月20日 - 開校式を行う。以後6月20日を創立記念日に制定
  • 1913年大正02年)3月11日 - 神奈川県立横須賀中学校に改称
  • 1938年昭和13年)4月1日 - 神奈川県立横須賀明徳中学校設置
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 学制改革により明徳中学校廃止、横須賀中学校夜間部として併設
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により神奈川県立横須賀高等学校に改称
  • 1950年(昭和25年)4月1日 - 男子校から男女共学校に移行
  • 1957年(昭和32年)10月10日 - 新運動場完成
  • 1959年(昭和34年)3月28日 - 旧運動場跡地に校舎新築開始、A棟西側が落成
  • 1976年(昭和51年)2月6日 - D棟が落成し、現在の校舎4棟全てが完成
  • 1989年平成元年)11月9日 - 現体育館落成
  • 1994年(平成06年)7月5日 - セミナーハウス「記恩館」落成
  • 2002年(平成14年)4月1日 - スーパーサイエンスハイスクール (SSH) 協力校に指定される
  • 2008年(平成20年)10月25日 - 創立100周年記念式典を開催
  • 2016年 (平成28年)4月1日 - スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定される

全日制

[編集]

教育課程

[編集]

学年制を採用しており、生徒は3年間同じ学級で過ごす。クラス分けは入学時に選択する芸術科目(音楽美術書道のうち一科目)に基づいて行われる。

2018年より学力向上進学重点校エントリー校に指定された。

SSH

[編集]

2016年からは文部科学省からSSHの指定を受け、学校設定科目のPrincipia(プリンキピア)を設定している。

横高アカデミア

[編集]

総合研究大学院大学横浜国立大学との教育事業連携協定を結び、高大連携の一環で「横高アカデミア」というキャリア教育プログラムを実施している。横須賀高校独自の試みとして、2010年度より開始。理系講座においては横浜国立大学理工学部、法文系講座においては慶應義塾大学立教大学など首都圏大学の教授を講師として招聘し行われる。本講座は、大学受験の先を見据えた知の探求を目的としている。

入学試験

[編集]

2004年度入試までは横須賀三浦学区に所属していたが、現在公立高校の学区は撤廃されている。

2016年度の入試からは特色検査が実施されている。

学校行事

[編集]

学園祭

[編集]

例年9月下旬に体育祭文化祭がそれぞれ隔年で開催されている。

体育祭
各学年をクラス毎に色分けし、競技・応援・デコレーションの各分野と総合得点が競われる。
文化祭
2日間に亘って開催され、一般にも公開されている。文化部による展示や発表も行われる。伝統的に定時制の生徒が模擬店を出店しており、全日制生徒との数少ない交流の場でもある。

一般行事

[編集]
校内大会
2日間にわたる、全校のクラス対抗で行われる団体競技大会。男女別にサッカーバレーボール卓球トーナメント戦と男女混成の大縄跳びの計4種目が行われており、各種目の成績を点数に換算し総合点が競われる。
陸上記録会
例年6月に不入斗競技場にて行われる。距離走・投擲・跳躍の各学年ごとにクラス別の総合得点が競われる。
研修旅行
2017年度に修学旅行から名称が変更された。例年は2年次の5月末に3泊4日の日程で北海道で実施。

部活動

[編集]

一覧

[編集]
運動部
  • 空手道
  • 弓道
  • 剣道
  • サッカー
  • 水泳
  • ソフトボール
  • 体操
  • 卓球
  • 硬式テニス
  • 軟式テニス
  • バスケットボール(男・女)
  • バドミントン
  • バレーボール(男・女)
  • 硬式野球
  • ラグビーフットボール
  • 陸上競技
  • 筋肉同好会
文化部
  • 英語
  • 演劇
  • 音楽
  • 科学(化学、情報、生物)
  • クイズ研究
  • 軽音楽
  • 光画
  • 茶道
  • 室内楽
  • 書道
  • 新聞
  • 吹奏楽
  • ダンス
  • 美術
  • 放送
  • 漫画研究
  • eスポーツ同好会

主な戦績

[編集]
  • 1961年 音楽部が全国唱歌ラジオコンクール(現NHK全国学校音楽コンクール)高等学校の部で全国3位を獲得。
  • 1963年 音楽部がNHK全国学校音楽コンクール(前年に名称変更)高等学校の部で全国優勝。
  • 1964年 陸上競技部がインターハイ男子総合優勝。
  • 1974年 将棋部が女子団体戦で全国優勝。
  • 2003年 ラグビー部が関東大会ブロック優勝。
  • 2007年 放送部が高校生平和祈念コンクールにて全国優勝。
  • 2014年 クイズ研究部が第34回全国高等学校クイズ選手権にて全国準優勝。
  • 2021年 科学部が第55回全国野生生物保護活動発表大会において奨励賞

定時制

[編集]

 4年制がベースであるが3年でも卒業可能である。定通併修システムにて3年で約半分の生徒が卒業して行く。

(定通併修システムとは県立横浜修悠館高校と連携し修悠館高校の20単位を横須賀高校にて修得できるシステムである。従来の対面式授業システムではない。

 教室は全日と共用(職員室・学習室・保健室の定時制のみ使用の独立教室がある。) 全日制の放課後に45分×4時限の授業を行う。

定通併修授業は16:25-17:20の0校時に開講している。0校時の定通併修授業は通信制の授業システムで行われる

定通併修授業は通信制と定時制教育を融合させた優れた教育システムである。

学生食堂(共用)を使用して給食も提供される。部活動は文化部・運動部共に少人数であるが活発に活動している。

施設

[編集]

校舎

[編集]
A棟 - 3階建て
正面玄関が設置されており、職員室・事務室・保健室等の特別教室と3年生の教室がある。
B棟 - 3階建て
昇降口があり、校舎内の大部分は1・2年生の教室となっている。
C棟 - 2階建て
理科系の各種実験室と文化部の部室がいくつか設けられているほか、定時制の昇降口や体育館への連絡通路がある。
D棟 - 5階建て
図書館学生食堂のほか、音楽室・書道室・視聴覚室等の特別教室が集まっている。

その他施設

[編集]
記恩館(セミナーハウス)
1階にホールやシャワールーム、1階2階あわせて6つの和室があり、講演会や運動部の合宿などに利用されている。
体育館
1階には武道場とウエイトルームがあるほか中央部がピロティー状の空間となっており、本来の体育館としての機能を持つのは2階となっている。そのほか運動部の部室が付随する。また3階には放送室と第2体育館(卓球場として利用)がある。
校舎の北側に位置する記恩が丘
弓道場
運動場へと向かう坂の途中に設置されている。
運動場
南側に1周250mのトラックと100mの直線コース、北側に球技場、そしてその奥に硬式テニスコートを備える。
プール
長さ25m の短水路を7コース備える。当時県立校で最も古いとされた校舎の防火用として建設され、給水には旧日本軍の水道が用いられた。日本水泳連盟公認プールとしては市内初、県下でも3番目のものとなっている。
中庭
A棟とB棟の間にあり、池を設けその周りに草木を配した日本庭園風の造りとなっている。

同窓会

[編集]

同窓会の名称は全日制が「朋友会」、定時制・旧明徳中では「明友会」となっている。前身である横須賀中学校の卒業生を含め、朋友会は現在2万人を超える会員を擁する。

著名な出身者

[編集]

五十音順

政治・行政

[編集]

経済・経営

[編集]

学術・研究

[編集]

文化・芸術・芸能

[編集]

マスメディア

[編集]

スポーツ

[編集]

その他

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 神奈川県立 横須賀高等学校 学校概要 沿革”. 神奈川県立横須賀高等学校. 2019年6月11日閲覧。
  2. ^ 神奈川県立横須賀高等学校定時制 学校概要 校史”. 神奈川県立横須賀高等学校. 2019年6月11日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]