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ローズステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローズステークス
(秋華賞トライアル)
Rose Stakes
(Shuka Sho Trial)
第40回ローズステークス(2022年9月18日)
優勝馬:アートハウス
開催国 日本の旗日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1983年10月30日
2024年の情報
距離 芝2000m(中京競馬場
格付け GII
賞金 1着賞金5200万円
出走条件 サラ系3歳牝馬(国際)(指定)
負担重量 馬齢(55kg)
出典 [1][2][3][4]
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ローズステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走 (GII) である。競馬番組表での名称は「関西テレビ放送賞 ローズステークス(秋華賞トライアル)」と表記される。

競走名の「ローズ(Rose)」は、バラを意味する英語。花言葉は「愛」「美」「幸福」[5][6]

寄贈賞を提供する関西テレビ放送は、大阪府大阪市北区に本社を置き近畿広域圏でフジネットワーク(FNS、FNN)の放送を行う民放テレビ局[5]。開局翌年の1959年昭和34年)より、中央競馬中継(『競馬中継』→『エキサイティング競馬』→『DREAM競馬』→『KEIBA BEAT』)を実施している。

正賞は関西テレビ放送賞[4]

概要

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第37回優勝馬ダノンファンタジー
第39回優勝馬アンドヴァラナウト

3着までの馬に秋華賞の優先出走権が与えられるトライアル競走[5]

4歳(現3歳)牝馬による重賞競走として、1983年に創設[6]。当初は「エリザベス女王杯トライアル」の副称がつけられ、京都競馬場の芝2000m(外回り)で10月に行われていた[6]。1996年に秋華賞が創設されると本競走は秋華賞トライアルに改められ、阪神競馬場の芝2000mで9月の施行となった[6](京都競馬場の改修工事が行われた1994年も阪神競馬場で施行していた)。2007年からは阪神競馬場芝1800m(外回り)での施行となり、現在に至る[6]

外国産馬は1984年から、地方競馬所属馬は1995年からそれぞれ出走可能になったほか、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]

競走条件

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以下の内容は、2024年現在[4][3][7]のもの。

出走資格:サラ系3歳牝馬

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢重量(55kg)

秋華賞のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は秋華賞の出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている[6][8][9]ほか、3歳春のクラシック競走・NHKマイルカップで2着以内の成績を収めた馬にも出走資格が与えられる[6]

賞金

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2023年の1着賞金は5200万円で、以下2着2100万円、3着1300万円、4着780万円、5着520万円[4][3]

歴史

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  • 1983年 - 4歳牝馬による重賞競走として創設、京都競馬場の芝外回り2000mで施行[6]。当初は5着までの馬にエリザベス女王杯の優先出走権が与えられていた[10]。また、1995年まで「エリザベス女王杯トライアル」の副称もつけられた[6]
  • 1984年
    • 名称を「関西テレビ放送賞 ローズステークス」に変更[6]
    • グレード制施行によりGII[注 1]に格付け[6]
    • 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[11]
  • 1995年 - 指定交流競走となり、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[11]
  • 1996年
    • 秋華賞の新設に伴い、秋華賞トライアルに変更[11]
    • 地方所属馬の出走枠が3頭に拡大[11]
    • 施行場を阪神競馬場に変更。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳牝馬」に変更[11]
  • 2007年
    • 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[12]
    • 馬インフルエンザの影響により中央競馬所属馬のみで施行。
    • 施行距離を芝外回り1800mに変更。
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が9頭まで出走可能になる[13]
    • 格付表記をGII(国際格付)に変更[13]
  • 2020年
  • 2024年 ー 阪神競馬場リフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため中京競馬場芝2000mで施行[16]

歴代優勝馬

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距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1983年10月30日 京都 2000m ロンググレイス 牝3 2:03.5 河内洋 小林稔 中井長一
第2回 1984年10月14日 京都 2000m ロングレザー 牝3 2:03.4 河内洋 長浜彦三郎 中井長一
第3回 1985年10月13日 京都 2000m タケノハナミ 牝3 2:02.2 岩元市三 藤原敏文 伊坂重昭
第4回 1986年10月12日 京都 2000m メジロラモーヌ 牝3 2:01.3 河内洋 奥平真治 (有)メジロ牧場
第5回 1987年10月25日 京都 2000m マックスビューティ 牝3 2:04.0 田原成貴 伊藤雄二 田所祐
第6回 1988年10月23日 京都 2000m シヨノロマン 牝3 2:01.6 武豊 庄野穂積 庄野昭彦
第7回 1989年10月22日 京都 2000m シャダイカグラ 牝3 2:01.5 武豊 伊藤雄二 米田茂
第8回 1990年10月21日 京都 2000m カツノジョオー 牝3 2:00.6 田島良保 中村均 大高倉治
第9回 1991年10月20日 京都 2000m リンデンリリー 牝3 2:01.4 岡潤一郎 野元昭 林田秋利
第10回 1992年10月25日 京都 2000m エルカーサリバー 牝3 2:00.2 柴田政人 田中良平 (株)クレアール
第11回 1993年10月24日 京都 2000m スターバレリーナ 牝3 2:00.2 河内洋 長浜博之 (有)社台レースホース
第12回 1994年10月23日 阪神 2000m ヒシアマゾン 牝3 2:00.0 中舘英二 中野隆良 阿部雅一郎
第13回 1995年10月22日 京都 2000m サイレントハピネス 牝3 2:01.2 橋本広喜 藤沢和雄 吉田照哉
第14回 1996年9月22日 阪神 2000m ヒシナタリー 牝3 2:02.6 角田晃一 佐山優 阿部雅一郎
第15回 1997年9月21日 阪神 2000m キョウエイマーチ 牝3 2:01.6 松永幹夫 野村彰彦 松岡正雄
第16回 1998年9月27日 阪神 2000m ファレノプシス 牝3 2:04.4 武豊 浜田光正 (有)ノースヒルズマネジメント
第17回 1999年9月26日 阪神 2000m ヒシピナクル 牝3 2:00.8 河内洋 佐山優 阿部雅一郎
第18回 2000年9月17日 阪神 2000m ニホンピロスワン 牝3 2:00.3 福永祐一 田中耕太郎 小林百太郎
第19回 2001年9月16日 阪神 2000m ダイヤモンドビコー 牝3 2:01.9 松永幹夫 藤沢和雄 大迫忍
第20回 2002年9月15日 阪神 2000m ファインモーション 牝3 2:00.1 松永幹夫 伊藤雄二 伏木田達男
第21回 2003年9月21日 阪神 2000m アドマイヤグルーヴ 牝3 2:01.5 武豊 橋田満 近藤利一
第22回 2004年9月19日 阪神 2000m レクレドール 牝3 1:59.0 安藤勝己 池江泰郎 (有)サンデーレーシング
第23回 2005年9月18日 阪神 2000m エアメサイア 牝3 2:00.1 武豊 伊藤雄二 (株)ラッキーフィールド
第24回 2006年9月17日 中京 2000m アドマイヤキッス 牝3 1:58.2 武豊 松田博資 近藤利一
第25回 2007年9月16日 阪神 1800m ダイワスカーレット 牝3 1:46.1 安藤勝己 松田国英 大城敬三
第26回 2008年9月21日 阪神 1800m マイネレーツェル 牝3 1:47.3 川田将雅 五十嵐忠男 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第27回 2009年9月20日 阪神 1800m ブロードストリート 牝3 1:44.7 藤田伸二 藤原英昭 下河邉行雄
第28回 2010年9月19日 阪神 1800m アニメイトバイオ 牝3 1:45.8 後藤浩輝 牧光二 バイオ(株)
第29回 2011年9月18日 阪神 1800m ホエールキャプチャ 牝3 1:48.1 池添謙一 田中清隆 嶋田賢
第30回 2012年9月16日 阪神 1800m ジェンティルドンナ 牝3 1:46.8 岩田康誠 石坂正 (有)サンデーレーシング
第31回 2013年9月15日 阪神 1800m デニムアンドルビー 牝3 1:47.7 内田博幸 角居勝彦 金子真人ホールディングス(株)
第32回 2014年9月21日 阪神 1800m ヌーヴォレコルト 牝3 1:46.0 岩田康誠 斎藤誠 原禮子
第33回 2015年9月20日 阪神 1800m タッチングスピーチ 牝3 1:45.2 C.ルメール 石坂正 (有)サンデーレーシング
第34回 2016年9月18日 阪神 1800m シンハライト 牝3 1:46.7 池添謙一 石坂正 (有)キャロットファーム
第35回 2017年9月17日 阪神 1800m ラビットラン 牝3 1:45.5 和田竜二 角居勝彦 吉田和子
第36回 2018年9月16日 阪神 1800m カンタービレ 牝3 1:45.7 C.ルメール 中竹和也 石川達絵
第37回 2019年9月15日 阪神 1800m ダノンファンタジー 牝3 1:44.4 川田将雅 中内田充正 (株)ダノックス
第38回 2020年9月20日 中京 2000m リアアメリア 牝3 1:59.9 川田将雅 中内田充正 (有)シルクレーシング
第39回 2021年9月19日 中京 2000m アンドヴァラナウト 牝3 2:00.0 福永祐一 池添学 (有)サンデーレーシング
第40回 2022年9月18日 中京 2000m アートハウス 牝3 1:58.5 川田将雅 中内田充正 H.H.シェイク・ファハド
第41回 2023年9月17日 阪神 1800m マスクトディーヴァ 牝3 1:43.0 岩田望来 辻野泰之 (有)社台レースホース
第42回 2024年9月15日 中京 2000m クイーンズウォーク 牝3 1:59.9 川田将雅 中内田充正  (有) サンデーレーシング

脚注

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参考文献

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  • 「関西テレビ放送賞ローズステークス(秋華賞トライアル)(GII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、1443-1478頁。 

注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ "International Cataloguing Standards Book 2023 (Japan)" (PDF) (英語). 国際競馬統括機関連盟. p. 1-54. 2023年9月10日閲覧
  2. ^ "2022 Kansai Telecasting Corp.Sho Rose S." (英語). 国際競馬統括機関連盟. 2015年9月14日閲覧
  3. ^ a b c "重賞競走一覧(レース別・関西)" (PDF). 日本中央競馬会. p. 25. 2023年2月8日閲覧
  4. ^ a b c d "令和5年第4回阪神競馬番組" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月6日閲覧
  5. ^ a b c "2023年度第4回阪神競馬特別レース名解説" (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2022年9月18日閲覧
  6. ^ a b c d e f g h i j k l "歴史・コース:ローズステークス 今週の注目レース". 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧
  7. ^ "中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和5年秋季競馬)" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月6日閲覧
  8. ^ "「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和5年度】" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月6日閲覧
  9. ^ "競馬番組一般事項 V 出馬投票 (4)" (PDF). 日本中央競馬会. pp. 20–21. 2023年9月6日閲覧
  10. ^ 『優駿』1983年12月号、日本中央競馬会、125頁。 
  11. ^ a b c d e 中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】
  12. ^ "第4回阪神競馬成績集計表" (PDF). 2007. pp. 2880–2882. 2021年8月14日閲覧(索引番号:27035)
  13. ^ a b "第4回阪神競馬成績集計表" (PDF). 2009. pp. 2915–2917. 2021年8月14日閲覧(索引番号:26034)
  14. ^ "令和2年度の重賞競走の主な変更点について" (PDF). 2020. p. 4. 2021年8月14日閲覧
  15. ^ "9月12日(土曜)から10月4日(日曜)までの中央競馬の開催等". 日本中央競馬会. 27 August 2020. 2021年8月14日閲覧
  16. ^ 2024年度開催日割および重賞競走日本中央競馬会、2023年10月16日配信・閲覧

各回競走結果の出典

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外部リンク

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