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さよなら人類/らんちう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
らんちうから転送)
「さよなら人類/らんちう」
たまシングル
初出アルバム『さんだる
A面
  • さよなら人類
  • らんちう
リリース
規格 8cmシングル
ジャンル
レーベル 日本クラウン
作詞・作曲
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(通算2週、オリコン[2]
  • 1990年度年間4位(オリコン)[3]
  • たま シングル 年表
    • さよなら人類/らんちう
    • (1990年)
    テンプレートを表示

    さよなら人類/らんちう』(さよならじんるい/らんちう)は、日本バンドたまデビューシングル。1990年5月5日に日本クラウンより発売された。オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得し、最終累計59万枚の売上を記録。

    解説

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    TBS音楽番組平成名物TV三宅裕司のいかすバンド天国』の14代目イカ天キングとなった、たまのメジャーデビュー作。イカ天では一週目に「らんちう」、二週目に「さよなら人類」が披露され、たまの音楽性の幅の広さを印象付けた。

    石川浩司は、自伝『「たま」という船に乗っていた』の中で、本作のシングルのジャケットは最初に打ち合わせしていたものとは大幅に違うものであり、メンバーの中には発売日の延期を承知の上で変更を希望した者もいたことを明かしている[4]

    カセットテープ盤も発売され、カセット盤にのみ楽曲のカラオケバージョンが収録されている。

    1990年5月14日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得し、5週間後の6月18日付の同ランキングでも首位に返り咲くなどロングセラーとなり、最終累計59万枚の売上を記録した[2]。同年のオリコン年間シングルランキングでは第4位にランクイン[2]。同年の『第41回NHK紅白歌合戦』には「さよなら人類」で出場した[5]

    第32回日本レコード大賞』で最優秀ロック新人賞を受賞[6]

    収録曲

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    全編曲:たま、高浪敬太郎

    1. さよなら人類
      宝酒造・アレフ」CMソング
      石川によると、曲はフリーセッションから生まれており、このセッションの中で石川浩司作の「家族」も生まれている[7]。また、「つぼみのままで」という歌詞は、柳原が以前に制作した「私はつぼみよ」という楽曲に由来する[8]
      シングル盤では独自のアレンジが加えられており、アルバム『さんだる』では「オリジナル・ヴァージョン」が収録されている。ライブでは間奏の部分がアドリブで披露される。
      たまは「自作曲自分ボーカル制」であるため、1995年の柳原脱退後はバンド内では封印となった[9][注 1]
      テレビ朝日関ジャム 完全燃SHOW』「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ平成最強ソングベスト30」(2022年5月6日)において15位にランクインした。
    2. らんちう
      川崎製鉄(現・JFEスチール)TVCFソング
      結成初期の頃から演奏されていた楽曲で、イカ天初登場時に演奏した曲でもある。
      タイトルの「らんちう」は金魚ランチュウの意味。
      間奏に入る柳原の台詞は、ライブなどで演奏されるたびに内容が異なる。以前は台詞の部分も知久が担当していたが、不評だったため柳原が担当するようになった[8]。知久が少年時代、100円で買ってもらい飼育していた鉄色ランチュウを元に歌ったもの。

    収録アルバム

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    さよなら人類

    らんちう

    「さよなら人類」のカバー・バージョン

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    柳原陽一郎によるセルフカバー

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    さよなら人類
    柳原陽一郎楽曲
    収録アルバムふたたび
    リリース2005年11月2日
    ジャンルジャズ
    時間6分48秒
    レーベル徳間ジャパンコミュニケーションズ
    作詞者柳原幼一郎
    作曲者
    • 柳原幼一郎
    • 知久寿焼
    • 石川浩司
    • 滝本晃司
    プロデュース水谷浩章
    ふたたび 収録曲
    牛小屋
    (1)
    さよなら人類
    (2)
    オリオンビールの唄
    (3)
    ライブ映像
    「さよなら人類」 - YouTube

    前述のとおり、たまの楽曲は作曲したメンバーの持ち歌となるため、1995年の柳原脱退以降は柳原のレパートリーとなっている[10]

    2005年11月2日にセルフカバー・アルバム『ふたたび』が発売され、収録曲の1つとして「さよなら人類」のセルフカバーが収録された[11][注 2]。アレンジは水谷浩章によるもので、『LMusic』のインタビューで柳原は、水谷が「これをアレンジすることで、いろんな意見が出てくるだろう」とプレッシャーを感じていたことを明かしている[12]。音楽ライターの長谷川誠は、クラシカルなジャズ彷彿ほうふつさせるイントロで始まっていくのだが、このレトロ・フューチャーなムードがこの曲と見事にマッチしているとし、「オリジナルを踏まえた関奏のスペイシーな音作り」や「エンディング前の大団円的なコーラス」などを引き合いに「実に実験的なカバー」と評している[13]。2015年に発売されたベスト・アルバム『もっけの幸い』にも収録されており[14]、柳原はこれはやっぱり入れざるをえない(笑)とコメントしている[15]

    2021年4月30日にデビュー30周年を記念して制作された初のピアノ弾き語りアルバム『GOOD DAYS』が発売され、「さよなら人類」のピアノ弾き語りセルフカバーも収録された[16]。アルバム発売前の2020年10月19日には、東京都のプロジェクト「アートにエールを!」の一環で、レコーディング風景で構成されたミュージック・ビデオが公開された[17]

    クレジット

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    『ふたたび』収録テイク[18]
    『GOOD DAYS』収録テイク[19]

    その他のアーティストによるカバー

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ ただし、解散ライブ『たまの最期!!』最終日にワタナベイビー(ホフディラン)が飛び入り参加し演奏された。
    2. ^ 『ふたたび』は、柳原のソロデビュー10周年を記念したセルフカバー・アルバム[11]であると同時に、2003年10月に解散したたまへのレクイエムとして制作された[12]

    出典

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    1. ^ ゴールドディスク認定検索”. 日本レコード協会. 2022年5月15日閲覧。
    2. ^ a b c 伝説のバンド・たま 解散後の今を取材したドキュメンタリー映画公開へ”. ORICON NEWS. オリコン (2010年7月2日). 2020年3月14日閲覧。
    3. ^ 「どんなときも。」で見せたアーティスト・槇原敬之の本質を丁寧に作品へと映させた『君は誰と幸せなあくびをしますか。』”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2019年5月22日). 2019年11月29日閲覧。
    4. ^ 石川浩司. “第八章 船からひとり降りた”. 石川浩司のひとりでアッハッハー. 「たま」という船に乗っていた. 2015年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月1日閲覧。
    5. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2022年3月20日閲覧。
    6. ^ 活動〜日本レコード大賞〜”. 日本作曲家協会. 2022年3月20日閲覧。
    7. ^ 石川浩司. “第九章 淡々タヌキ時代”. 石川浩司のひとりでアッハッハー. 「たま」という船に乗っていた. 2015年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月24日閲覧。
    8. ^ a b 『月刊カドカワ』第8巻第9号、1990年9月1日、71-75頁。 
    9. ^ 石川浩司. “第十章 そしてひとりずつに。”. 石川浩司のひとりでアッハッハー. 「たま」という船に乗っていた. 2015年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月15日閲覧。
    10. ^ 石川浩司の2019年5月6日のツイート2022年6月12日閲覧。
    11. ^ a b 柳原陽一郎が、たま時代の楽曲をセルフカバーしたアルバム『ふたたび』をリリース”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2005年10月26日). 2022年5月15日閲覧。
    12. ^ a b 辻敦志(インタビュアー:辻敦志)「柳原陽一郎 インタビューvol.25」『LMusic』、LMusic、2015年2月15日https://lmusic.tokyo/news/feature/interview292022年5月15日閲覧 
    13. ^ 長谷川誠『もっけの幸い』(ブックレット)柳原陽一郎、SWEETS DELI RECORDS、2015年。 
    14. ^ 柳原陽一郎、ソロ名義初ベストを元日リリース”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年12月8日). 2022年5月15日閲覧。
    15. ^ 柳原陽一郎 『もっけの幸い』紹介ページ”. SWEETS DELI RECORDS. 2015年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月15日閲覧。
    16. ^ 柳原陽一郎、初めてのピアノ弾き語りアルバム「GOOD DAYS」リリース”. LMusic-音楽ニュース-. LMusic (2021年4月20日). 2022年5月15日閲覧。
    17. ^ 柳原陽一郎 (19 October 2020). SWEETS DELI RECORDS / 柳原陽一郎「さよなら人類」. 2022年5月15日閲覧
    18. ^ 『ふたたび』(リーフレット)柳原陽一郎、徳間ジャパンコミュニケーションズ、2005年。 
    19. ^ 『GOOD DAYS』(ブックレット)柳原陽一郎、SWEETS DELI RECORDS、2021年。 
    20. ^ 鬼束ちひろツアー開幕、名曲カバーで「笑ったら殺す」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年3月12日). 2022年5月15日閲覧。
    21. ^ SHAKALABBITS、イエモンカバーも披露のアコースティックライブ映像化”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年7月25日). 2022年5月15日閲覧。
    22. ^ EGO-WRAPPIN'の20周年ベスト詳細発表、たま「さよなら人類」カバーも”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年3月4日). 2022年5月15日閲覧。
    23. ^ edda新作にCocco提供曲、たま「さよなら人類」のカバーも”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年3月30日). 2022年5月15日閲覧。
    24. ^ NEW RELEASE”. FUMINA HISAMATSU OFFICIAL SITE【久松史奈オフィシャル・サイト】. 2024年5月14日閲覧。

    関連項目

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