コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アルバート・アブレイユ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルバート・アブレイユ
Albert Abreu
埼玉西武ライオンズ #54
2024年4月25日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 モンテ・クリスティ州グアユビン英語版
生年月日 (1995-09-26) 1995年9月26日(29歳)
身長
体重
188 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2020年8月8日
NPB / 2024年3月29日
年俸 1億5000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アルバート・エマニュエル・アブレイユ・ディアスAlbert Emmanuel Abreu Diasスペイン語発音: [al.ˈβɛɾt a.ˈβɾeu̯][2], 英語発音: [ˈælbɚt əˈbru][3]1995年9月26日 - )は、ドミニカ共和国モンテ・クリスティ州グアユビン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

[編集]

プロ入りとアストロズ傘下時代

[編集]

2013年8月にアマチュア・フリーエージェントでヒューストン・アストロズと契約してプロ入り。

2014年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・アストロズでプロデビュー。14試合に先発登板して3勝2敗、防御率2.78、54奪三振を記録した。

2015年アパラチアンリーグのルーキー級グリーンビル・アストロズ英語版でプレーし、13試合(先発7試合)に登板して2勝3敗1セーブ、防御率2.51、51奪三振を記録した。

2016年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズ、A級クァッドシティーズ・リバーバンディッツ英語版、A+級ランカスター・ジェットホークスでプレーし、3球団合計で24試合(先発16試合)に登板して3勝8敗4セーブ、防御率3.72、115奪三振を記録した。

ヤンキース時代

[編集]

2016年11月17日にブライアン・マッキャン及び金銭とのトレードで、ホルヘ・グーズマン英語版と共にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[4]

2017年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキース、A級チャールストン・リバードッグス、A+級タンパ・ヤンキースでプレーし、3球団合計で14試合(先発13試合)に登板して2勝3敗、防御率3.38、61奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[5]

2018年にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは74位、ヤンキースの組織内では5位にランクインした[6][7]。この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキース、A+級タンパ・ターポンズ[注 1]、AA級トレントン・サンダーでプレーし、3球団合計で17試合に先発登板して4勝6敗、防御率5.20、74奪三振を記録した。

AA級トレントン・サンダー時代(2019年7月23日)

2019年はAA級トレントンでプレーし、23試合(先発20試合)に登板して5勝8敗、防御率4.28、91奪三振を記録した。

2020年8月8日にメジャー初昇格を果たし[8]、同日のタンパベイ・レイズとのダブルヘッダー第1試合でメジャーデビュー[9]。この年メジャーでは2試合に登板した。

2021年5月17日にジャンカルロ・スタントン故障者リスト入りに伴い、メジャー昇格した[10]。この年は28試合に登板して2勝0敗1セーブ、防御率5.15、35奪三振を記録した。

レンジャーズ時代

[編集]

2022年4月2日にホセ・トレビーノとのトレードで、ロバート・アールストロムと共にテキサス・レンジャーズへ移籍した[11]。5月30日にDFAとなった[12]

ロイヤルズ時代

[編集]

2022年6月2日にヨハンセ・モレルとのトレードで、カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[13]。6月17日にDFAとなった[14]

ヤンキース復帰

[編集]

2022年6月21日にウェイバー公示を経てヤンキースへ移籍した[15]。2023年11月17日にノンテンダーFAとなった[16]

西武時代

[編集]

2023年12月7日、埼玉西武ライオンズへの入団が発表された[17]。背番号は54。推定年俸は1億5000万円[1]。2024年はシーズンを通して抑えを任され、52試合に登板。2勝5敗11ホールド28セーブを記録し、セーブ数は則本昂大に次ぐリーグ2位であった。

投球スタイル

[編集]
投球データ(2021年レギュラーシーズン)[18]
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
スライダー 34.9 87.3 140.5 90.2 145.2
シンカー 33 98 157.7 100.4 161.6
フォーシーム 16 97.8 157.4 99.7 160.5
チェンジアップ 15.9 88.2 141.9 90.8 146.1
カーブ 0.2 81 130.4 81 130.4

最速100.4mph(約161.6km/h)にも達する速球が武器である。テイクバックの小さなフォームで投げており、打者はタイミングが取りにくいと言われる[19]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2020 NYY 2 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 11 1.1 4 1 2 0 1 2 0 0 4 3 20.25 4.50
2021 28 0 0 0 0 2 0 1 4 1.000 156 36.2 27 8 19 1 3 35 3 1 21 21 5.15 1.25
2022 TEX 7 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 42 8.2 4 2 12 0 1 9 0 0 3 3 3.12 1.85
KC 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 22 4.1 6 1 4 0 1 3 1 0 2 2 4.15 2.31
NYY 22 0 0 0 0 2 2 0 1 .500 108 25.2 25 2 6 0 1 26 5 0 10 9 3.16 1.21
'22計 33 0 0 0 0 2 2 0 1 .500 172 38.2 35 5 22 0 3 38 6 0 15 14 3.26 1.47
2023 45 0 0 0 0 2 2 0 3 .500 268 59.0 52 9 35 0 6 61 5 0 39 31 4.73 1.47
MLB:4年 108 0 0 0 0 6 5 1 8 .545 607 135.2 118 23 78 1 13 136 14 1 79 69 4.58 1.44
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2020 NYY 2 0 0 0 0 ----
2021 28 6 3 0 0 1.000
2022 TEX 7 0 0 0 0 ----
KC 4 1 0 0 0 1.000
NYY 22 1 5 2 1 .750
'22計 33 2 5 2 1 .778
2023 45 6 4 2 0 .833
MLB 108 14 12 4 1 .867
  • 2023年度シーズン終了時

NPB記録

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 84(2020年 - 2021年、2022年6月23日 - 2023年)
  • 36(2022年 - 同年5月29日)
  • 69(2022年6月5日 - 同年6月16日)
  • 54(2024年 - )

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2018年よりタンパ・ヤンキースからタンパ・ターポンズに球団名を変更。

出典

[編集]
  1. ^ a b 【西武】163キロ右腕・アブレイユ、MLB27発大砲・コルデロを獲得 渡辺GMも期待」『東スポWEB』2023年12月7日。2024年8月17日閲覧
  2. ^ スペイン語の発音記号変換ツール」『Easypronunciation.com』。2018年1月28日閲覧
  3. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)」『Tophonetics.com』。2018年1月28日閲覧
  4. ^ Brian McTaggart「Astros acquire McCann from Yanks for 2 Minor League pitchers」『MLB.com』(英語)、2016年11月17日。2018年12月18日閲覧
  5. ^ Jamal Collier「Yankees add top prospect Torres to 40-man」『MLB.com』(英語)、2017年11月20日。2018年12月18日閲覧
  6. ^ 2018 MLB Prospects Watch – 100 Prospects. MLB.com. Retrieved on December 18, 2018.
  7. ^ 2018 MLB Prospects Watch – New York Yankees Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on December 18, 2018.
  8. ^ Mark Polishuk「Yankees Announce Multiple Roster Moves」『MLB Trade Rumors』(英語)、2020年8月8日。2020年8月9日閲覧
  9. ^ New York Yankees at Tampa Bay Rays Box Score, August 8, 2020」『Baseball-Reference.com』(英語)。2020年8月9日閲覧
  10. ^ Bryan Hoch「Yankees lose Stanton (quad strain) to IL」『MLB.com』(英語)、2021年5月18日。2021年5月19日閲覧
  11. ^ Press release: Rangers acquire RHP Albert Abreu and LHP Robby Ahlstrom from New York Yankees in exchange for C Jose Trevino」『MLB.com』(英語)。2022年4月2日閲覧
  12. ^ Mark Polishuk「Rangers Promote Josh Smith, Place Brad Miller On IL, Designate Albert Abreu」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年5月30日。2022年6月4日閲覧
  13. ^ Anthony Franco「Royals Acquire Albert Abreu From Rangers」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年6月2日。2022年6月4日閲覧
  14. ^ Anthony Franco and Mark Polishuk「Royals Announce Four Roster Moves」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年6月17日。2022年6月19日閲覧
  15. ^ Steve Adams「Yankees Claim Albert Abreu, Designate David McKay」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年6月21日。2022年6月22日閲覧
  16. ^ Full list of non-tendered players」『MLB.com』(英語)、2023年11月17日。2023年12月13日閲覧
  17. ^ 西武、ヤ軍右腕アブレイユ&コルデロの獲得を発表 渡辺GM、勝ちパターン&中軸期待」『Full-Count』2023年12月7日。2023年12月7日閲覧
  18. ^ player」『baseballsavant.com』(英語)。2021年11月20日閲覧
  19. ^ 「2018 プロスペクト・ランキングTOP101」『隔月刊スラッガー』2018年5月号 日本スポーツ企画出版社 47頁

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]