アレックス・リンス

アレックス・リンス
アレックス・リンス
	2023年
生年月日	1995年12月8日（29歳）; スペイン; カタルーニャ州バルセロナ
ゼッケン	42
ウェブサイト	AlexRins.com
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間	2017年–
マニファクチャラー	スズキ、ホンダ、ヤマハ
チャンピオン	0
2024年順位	18位 (31 pts)
ロードレース世界選手権 Moto2クラス
活動期間	2015年–2016年
マニファクチャラー	カレックス
チャンピオン	0
2016年順位	3位 (214 pts)
ロードレース世界選手権 Moto3クラス
活動期間	2012年-
マニファクチャラー	スッターホンダ, KTM
2012年順位	5位 (141 pts)

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓（父方の姓）はリンス、第二姓（母方の姓）はナバーロです。

アレックス・リンス・ナバーロ (Álex Rins Navarro^[1], 1995年 12月8日 - ) は、スペイン、バルセロナ出身のオートバイレーサー。

経歴

2011年のスペイン選手権125ccクラスでタイトルを獲得、2012年に世界選手権Moto3クラスでデビューした。デビュー2戦目のスペイングランプリではポールポジションを獲得した^[2]。

MotoGP

2017年からチーム・スズキ・エクスターよりMotoGPクラスに参戦。チームメイトはアンドレア・イアンノーネ。第3戦アメリカGPのフリー走行の転倒で左腕尺骨と左手首関節を骨折、アメリカGP決勝とその後4戦を欠場した。

2018年、第2戦のアルゼンチンGPでMotoGPクラス初の表彰台を獲得。6月にはスズキとの契約を2年延長したことを発表し、2019年,2020年はチームメイトにジョアン・ミルを迎え参戦することとなった。

クラス3年目となる2019年には、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカGPで、バレンティーノ・ロッシとのバトルを制し初優勝。スズキにとって2016年以来の勝利をもたらした。また同年のイギリスGPにて、マルク・マルケスと0.013秒差で勝利を収め、2度目の優勝を飾った。

2020年は1度の優勝を含む4度の表彰台を獲得。中でも第13戦ヨーロッパGPではチームメイトのミルと共に、スズキとして1982年西ドイツGP以来の1-2フィニッシュを達成。ライダーチャンピオンシップは3位となり、所属するチーム・スズキ・エクスターはチームランキングでチャンピオンを獲得した。翌シーズンについてもチームメイトと共に契約を更新し、引き続きスズキのワークスライダーとして参戦することとなった。

2021年、前年とは一転し前半戦に4戦連続転倒と不調をきたした後、自転車でのトレーニング中に右手首橈骨を骨折。手術により自身のホームグランプリであるカタルニアGPを欠場することとなった^[3]。その後表彰台を獲得するレースはあったが優勝は無く、最終的にチャンピオンシップは13位でシーズンを終えた。

2022年はマシンも改良され順調な滑り出しを見せたものの、5月にチームを運営するスズキからMotoGP参戦終了について協議中であると発表された^[4]。その影響もあってか以降のレースではポイントを獲得できないレースが続いたが、7月にはホンダのサテライトチームであるLCR・ホンダとの間で２年契約を締結^[5]。その後オーストラリアGPおよび最終戦バレンシアGPで優勝。スズキのMotoGP活動にとって最後となるレースで有終の美を飾った。

2023年は予定通りLCR・ホンダへ移籍。第3戦アメリカGPで優勝を飾るが、サポート体制に不満もちイタリアGP以降のレースを負傷のため欠場する。そんな中、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのチームオーナーであるリン・ジャービスに才能を認められ、2024年にフランコ・モルビデリと入れ替わる形でヤマハから参戦することとなった^[6]。

戦績

凡例
太字はポールポジション、斜体はファステストラップ。

シーズン

シーズン	クラス	車両	出走数	優勝回数	表彰台数	ポールポジション	ファステストラップ	ポイント	順位
2012年	Moto3	スッターホンダ	17	0	1	1	1	141	5位
2013年	Moto3	KTM	17	6	14	8	1	311	2位
2020年	MotoGP	スズキ	13	1	4	0	2	139	3位
2021年	MotoGP	スズキ	17	0	1	0	1	99	13位
2022年	MotoGP	スズキ	19	2	4	0	1	173	7位
2023年	MotoGP	ホンダ	7	1	1	0	1	54	19位
2024年	MotoGP	ヤマハ	17	0	0	0	0	31	18位
合計			211	18	58	17	19	2066

* 現在進行中

年

年	クラス	車両	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	順位	ポイント
2012年	Moto3	スッターホンダ	QAT 10	SPA 4	POR 7	FRA 3	CAT Ret	GBR Ret	NED 6	GER 20	ITA 7	IND 7	CZE 5	RSM 4	ARA 6	JPN 4	MAL 7	AUS 4	VAL 16				5位	141
2013年		KTM	QAT 3	AME 1	SPA Ret	FRA 2	ITA 2	CAT 2	NED 3	GER 1	IND 1	CZE 4	GBR 2	RSM 1	ARA 1	MAL 2	AUS 1	JPN 24	VAL 3				2位	311
2014年		ホンダ	QAT 5	AME 4	ARG 5	ESP 3	FRA 2	ITA 3	CAT Ret	NED 2	GER Ret	IND 5	CZE 9	GBR 1	RSM 1	ARA 4	JPN 10	AUS 3	MAL 3	VAL 5			3位	237
2015年	Moto2	カレックス	QAT 4	AME 3	ARG 2	ESP 18	FRA 17	ITA 11	CAT 2	NED 4	GER 3	IND 1	CZE 3	GBR 2	RSM DSQ	ARA 2	JPN 11	AUS 1	MAL Ret	VAL 2			2位	234
2016年	Moto2	カレックス	QAT 8	ARG 4	AME 1	ESP 3	FRA 1	ITA 7	CAT 2	NED 6	GER Ret	AUT 3	CZE 2	GBR 7	RSM 2	ARA 6	JPN 20	AUS Ret	MAL 14	VAL 5			3位	214
2017年	MotoGP	スズキ	QAT 9	ARG Ret	AME DNS	ESP	FRA	ITA	CAT	NED 17	GER 21	CZE 11	AUT 16	GBR 9	RSM 8	ARA 17	JPN 5	AUS 8	MAL DSQ	VAL 4			16位	59
2018年			QAT Ret	ARG 3	AME Ret	SPA Ret	FRA 10	ITA 5	CAT Ret	NED 2	GER Ret	CZE 11	AUT 8	GBR C	RSM 4	ARA 4	THA 6	JPN 3	AUS 5	MAL 2	VAL 2		5位	169
2019年			QAT 4	ARG 5	AME 1	SPA 2	FRA 10	ITA 4	CAT 4	NED Ret	GER Ret	CZE 4	AUT 6	GBR 1	RSM Ret	ARA 9	THA 5	JPN 7	AUS 9	MAL 5	VAL 5		4位	205
2020年			SPA DNS	ANC 10	CZE 4	AUT Ret	STY 6	RSM 5	EMI 12	CAT 3	FRA Ret	ARA 1	TER 2	EUR 2	VAL 4	POR 15							3位	139
2021年			QAT 6	DOH 4	POR Ret	SPA 20	FRA Ret	ITA Ret	CAT	GER 11	NED 11	STY 7	AUT 14	GBR 2	ARA 12	RSM Ret	AME 4	EMI 6	ALG 8	VAL Ret			13位	99
2022年			QAT 7	INA 5	ARG 3	AME 2	POR 4	SPA 9	FRA Ret	ITA Ret	CAT Ret	GER DNS	NED 10	GBR 7	AUT 8	RSM 7	ARA 9	JPN Ret	THA 12	AUS 1	MAL 5	VAL 1	7位	173
2023年		ホンダ	POR 10	ARG 9	AME 1	SPA Ret	FRA Ret	ITA DNS	GER	NED	GBR	AUT	CAT	RSM	IND	JPN WD	INA 9	AUS DNS	THA	MAL	QAT	VAL Ret	19位	54
2024年		ヤマハ	QAT 16	POR 13	AME Ret	SPA 13	FRA 15	CAT 20	ITA 15	NED Ret	GER	GBR DNS	AUT 16	ARA 9	RSM 19	EMI DNS	INA 11	JPN 16	AUS 13	THA Ret	MAL 8	SLD 21	18位	31

* 現在進行中

参照

^ “Campeonato de España de Velocidad, Circuito de Jerez – 7ª Prueba: Clasificación Final” (PDF). CEV Buckler. Dorna Sports (21 November 2010). 10 May 2012閲覧。
^ “Local rookie Rins takes pole in enthralling Moto3 qualifying”. MotoGP.com (Dorna Sports). (28 April 2012) 28 April 2012閲覧。
^ “スズキレーシングレポート MotoGP 第7戦カタルニアGP 予選”. 二輪車 | スズキ. 2022年12月3日閲覧。
^ “MotoGPについて｜スズキ”. MotoGPについて｜スズキ. 2022年12月3日閲覧。
^ “アレックス・リンス選手がHRCとLCR Hondaとの契約に合意”. www.honda.co.jp. 2022年12月3日閲覧。
^ “ヤマハのアレックス・リンス起用、その理由は「天性の才能」！？　クアルタラロ離脱の可能性には危機感も”. jp.motorsport.com. 2023年8月30日閲覧。

外部リンク

タイトル
先代マーベリック・ビニャーレス	CEV Buckler 125GP Champion 2011	次代アレックス・マルケス

[1] “Campeonato de España de Velocidad, Circuito de Jerez – 7ª Prueba: Clasificación Final” (PDF). CEV Buckler. Dorna Sports (21 November 2010). 10 May 2012閲覧。

[2] “Local rookie Rins takes pole in enthralling Moto3 qualifying”. MotoGP.com (Dorna Sports). (28 April 2012) 28 April 2012閲覧。

[3] “スズキレーシングレポート MotoGP 第7戦カタルニアGP 予選”. 二輪車 | スズキ. 2022年12月3日閲覧。

[4] “MotoGPについて｜スズキ”. MotoGPについて｜スズキ. 2022年12月3日閲覧。

[5] “アレックス・リンス選手がHRCとLCR Hondaとの契約に合意”. www.honda.co.jp. 2022年12月3日閲覧。

[6] “ヤマハのアレックス・リンス起用、その理由は「天性の才能」！？　クアルタラロ離脱の可能性には危機感も”. jp.motorsport.com. 2023年8月30日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

表話編歴チーム・スズキ・エクスター
主なチーム首脳	ダビデ・ブリビオ（英語版） (チームマネージャー)
主なライダー	ケニー・ロバーツJr. セテ・ジベルナウジョン・ホプキンス梁明加賀山就臣グレゴリオ・ラビッラ（英語版）青木宣篤クリス・バーミューレン秋吉耕佑ロリス・カピロッシベン・スピーズアルバロ・バウティスタランディ・ド・プニエマーベリック・ビニャーレスアレイシ・エスパルガロアンドレア・イアンノーネアレックス・リンス津田拓也シルバン・ギュントーリジョアン・ミルダニロ・ペトルッチ渡辺一樹
マシン	GSV-R GSX-RR
ワールドチャンピオン	1976年バリー・シーン 1977年バリー・シーン 1981年マルコ・ルッキネリ 1982年フランコ・ウンチーニ 1993年ケビン・シュワンツ 2000年ケニー・ロバーツJr. 2020年ジョアン・ミル

表話編歴モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
主なチーム首脳	ダビデ・ブリビオ（英語版） (チームマネージャー)
現在のライダー	ファビオ・クアルタラロ (20) アレックス・リンス (42) レミー・ガードナー (87, Rd.9-10,16)
過去のライダー	マックス・ビアッジカルロス・チェカマルコ・メランドリアレックス・バロス阿部典史バレンティーノ・ロッシコーリン・エドワーズホルヘ・ロレンソ吉川和多留ベン・スピーズ中須賀克行マーベリック・ビニャーレスフランコ・モルビデリカル・クラッチロー
マシン	YZR500 YZR-M1
ワールドチャンピオン	1975年ジャコモ・アゴスチーニ 1978年ケニー・ロバーツ 1979年ケニー・ロバーツ 1980年ケニー・ロバーツ 1984年エディ・ローソン 1986年エディ・ローソン 1988年エディ・ローソン 1990年ウェイン・レイニー 1991年ウェイン・レイニー 1992年ウェイン・レイニー 2004年バレンティーノ・ロッシ 2005年バレンティーノ・ロッシ 2008年バレンティーノ・ロッシ 2009年バレンティーノ・ロッシ 2010年ホルヘ・ロレンソ 2012年ホルヘ・ロレンソ 2015年ホルヘ・ロレンソ 2021年ファビオ・クアルタラロ