コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

コンセプト・アルバム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
史上最も有名なコンセプト・アルバムの1つであるピンク・フロイドの『ザ・ウォール』のライブ・パフォーマンスを牽引するロジャー・ウォーターズ(上で敬礼している人物)[1]

コンセプト・アルバムConcept Album)は、ある一定のテーマまたは物語に沿った楽曲によって構成されたアルバム。アルバム全体でひとつの作品になっている作品をさしている。

概要

[編集]

通常、ロックのアルバムに収録されている曲は、互いに無関係な単独の楽曲から構成される。コンセプト・アルバムとは、それぞれの楽曲が関連を持ち、アルバム全体で一つのストーリー性を内包するタイプのアルバムを指している。

初期のコンセプト・アルバムの例としては、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年[2]があげられる。

1960年代後半からは、ロック・ミュージックのシーンにおいて、コンセプト・アルバムに定義される作品が生まれてきた。特にロック・オペラプログレッシブ・ロックのジャンルにおいては、単一曲をアルバム1枚(もしくは2枚以上)を費やして収録するなど、多くの作品が発表されている。ザ・フー[3]の『トミー』(1969年)や、ピンク・フロイドの『アニマルズ[4]1977年)なども代表的なコンセプト・アルバムとされている[注釈 1]

主なコンセプト・アルバム(洋楽)

[編集]

1950年代までの作品

[編集]

1960年代の作品

[編集]

1970年代の作品

[編集]

1980年代の作品

[編集]

1990年代の作品

[編集]

2000年代以降の作品

[編集]

主なコンセプト・アルバム(邦楽)

[編集]

1960年代の作品

[編集]

1970年代の作品

[編集]

1980年代の作品

[編集]

1990年代以降の作品

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 『トミー』は架空の少年トミーの物語を劇の形式で表現した。このようにストーリーやテーマを劇として表現したコンセプト・アルバムは、ロック版のオペラ(歌劇)という意味のロック・オペラという範疇に入れられることがある。
  2. ^ 主人公と、ドラッグ中毒の黒人少女の物語。
  3. ^ 北山修、加藤和彦、はしだのりひこによるアングラ・フォークのコンセプト・アルバム。

出典

[編集]
  1. ^ 23 of the Maddest And Most Memorable Concept Albums”. NME (8 July 2015). 07 December 2023閲覧。
  2. ^ a b The Beatles, Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”. chnm.gmu.edu. 2023年3月3日閲覧。
  3. ^ The Who Songs, Albums, Reviews, Bio & More” (英語). AllMusic. 2023年3月3日閲覧。
  4. ^ Pink Floyd - Animalshttps://www.discogs.com/master/10370-Pink-Floyd-Animals2023年3月3日閲覧 
  5. ^ Chilton, Martin (2017年8月16日). “壮大な音楽:大作アルバムやコンセプト・アルバムはいかにして生まれるか?”. uDiscoverMusic日本版. ユニバーサルミュージック. 2021年3月25日閲覧。
  6. ^ Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: The first concept album?”. Its Influence. 2021年8月10日閲覧。
  7. ^ GRAMMY Hall Of Fame Awards”. Grammy.com. 2021年8月10日閲覧。
  8. ^ a b Third Ear Band”. Discogs. 2023年3月3日閲覧。
  9. ^ a b ギブソンが「歴代最高のコンセプト・アルバム TOP10」を発表”. amass. 2023年3月3日閲覧。

参考文献

[編集]
  • Shute, Gareth (2013). Concept Albums. Investigations Publishing. ISBN 978-0-473-22685-5. https://books.google.com/books?id=S7URmwEACAAJ 
  • Tunbridge, Laura (2010). The Song Cycle. Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-89644-3. https://books.google.com/books?id=DS8VesiqWFcC 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]