プチメール
プチメール(ぷちめーる)とは、かつてauが関東・中部地区のPDCサービスで提供していたショートメッセージサービス(SMS)である。2003年3月31日同社のPDCサービス終了によって消滅した。本項ではその拡張版であるプチメールα(ぷちめーるあるふぁ)についてもあわせて記す。
特記のない限り料金はPDCサービス廃止当時のものである。
概要
[編集]1997年9月1日に当時の日本移動通信(IDO)によって開始された、[1]黎明期の携帯電話メールサービスの一つである。電話番号を使用し、同社(au関東・中部地区)のPDC端末同士で半角128文字、全角64文字の送受信が可能であった。なお、後述するプチメールαに対応しない機種では半角カナ・英数字・記号のみ使用可能。
対応端末
[編集]500Gシリーズの内501G、502G、503Gとデジタルカーフォン500Gを除く各機種、600Gシリーズ(ぷりペイド端末)、700Gシリーズ。[2]
料金
[編集]いずれも月額料金不要。
- ポストペイド端末:送信1回につき1円(税別)。受信無料。
- サービス開始当初は送信1回につき5円(税別)。[3]
- プリペイド端末:送信1回につき5円(税込)。受信無料。
制限事項
[編集]- 送信する際に、相手の端末が発着信可能な状態でない場合(関東・中部以外の地域にある場合も含む)、送信できなかった。
プチメールα
[編集]1999年4月からPDCサービスのオプションサービスとして提供されていた。[4]プチメールの機能に加え、au(旧セルラー地域を含む)のCメールとの送受信、他社携帯・PHSや固定電話などからプチメールセンターに電話をかけ、ポケベル入力で送信されたメッセージの受信が可能だった他、相手が発着信不可能な状態でも、サーバがプチメールを預かる機能も提供されていた。なお、送受信可能文字数は半角100文字、全角50文字とプチメールに比べるとやや少ない。
対応端末
[編集]500Gシリーズの内520・530番台の型番の機種、700Gシリーズ。プリペイド契約の端末では利用できなかった。[5]
料金
[編集]月額100円(税別)。送受信はプチメールと同額。
関連項目
[編集]- Cメール - auの携帯電話(cdmaone、CDMA 1X、CDMA 1X WIN)で使えるショートメッセージサービス
- ショートメッセージサービス(SMS)
- たのしメール - DDI-セルラーグループにおいて、プチメールと同時期に展開されていた直送型のショートメッセージサービス。
注釈
[編集]- ^ 文字メッセージ通信サービス「プチメール」のサービス開始について(IDOニュースリリース、KDDIサイト内。1997年9月1日)
- ^ ケータイ博物館(端末展示室、日本移動通信・PDC方式800MHz(Gシリーズ他))
- ^ 「cdmaOne TM」「デジタルネットワークサービス」で提供している文字メッセージサービスの送信料を値下げ(IDOニュースリリース、KDDIサイト内。1999年11月24日)
- ^ 「デジタルネットワークサービス」の料金改定および新サービスの提供について(IDOニュースリリース、KDDIサイト内。1999年3月10日)
- ^ 「デジタルネットワークサービス」で前払い方式の携帯電話サービス「プリペIDO」を提供(IDOニュースリリース。KDDIサイト内。1999年11月11日)
外部リンク
[編集]- 文字メッセージ通信サービス「プチメール」の提供について(IDOニュースリリース、KDDIサイト内。1997年6月23日)
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