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名もなき詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Mr.Children > 名もなき詩
「名もなき詩」
Mr.Childrenシングル
初出アルバム『深海
B面 また会えるかな
リリース
規格 8cmシングル
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル トイズファクトリー
作詞・作曲 桜井和寿
プロデュース 小林武史
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1996年2月度月間1位(オリコン)
  • 1996年度年間1位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング12位
  • Mr.Children シングル 年表
    シーソーゲーム
    ~勇敢な恋の歌~

    (1995年)
    名もなき詩
    (1996年)

    -Mémento-Mori-

    (1996年)
    深海 収録曲
    Making songs
    (6)
    名もなき詩
    (7)
    So Let's Get Truth
    (8)
    B-SIDE 収録曲
    フラジャイル
    (4)
    また会えるかな
    (5)
    Love is Blindness
    (6)
    EANコード
    EAN 4988061280394
    (TFDC-28039)
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    ライブ映像
    「名もなき詩」 (2007)
    「名もなき詩」 (2017)
    「名もなき詩」 (2019)

    名もなき詩』(なもなきうた)は、日本のバンドMr.Childrenによる10枚目のシングル。1996年2月5日にトイズファクトリーより発売された。

    概要

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    前作『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』から約半年ぶりのリリース。

    ジャケットは桜井和寿の舌に「NO NAME」と書かれている。アートディレクターは信藤三雄

    シングル曲のインストゥルメンタルバージョンが収録されたのは本作までとなっており、以降は2005年発売の27thシングル『四次元 Four Dimensions』収録曲「ヨーイドン」のインストゥルメンタルバージョンのみとなっている。

    チャート成績

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    オリコンシングルチャートで初週の売上枚数が当時の歴代最高である120.8万枚を記録、オリコン史上初となる初週売上のみで100万枚を突破したシングル[注 1][注 2]

    最終的な累計売上は230.9万枚で、4thシングル『CROSS ROAD』から7作連続でミリオンセラーを達成した。Mr.Childrenのシングルでは6thシングル『Tomorrow never knows』に次いで2番目に高い売上を記録。オリコンの集計では1996年3月25日付にてCHAGE and ASKA以来2組目となるシングル2作目の200万枚超を達成。1996年の年間シングルランキングでも1位となり、5thシングル『innocent world』以来のオリコン史上3組目となる2度目のシングル年間1位を獲得した[注 3]

    2018年5月10日に各ストリーミングサービスで配信され、2021年9月には表題曲「名もなき詩」のストリーム数が3000万回を突破・シルバー認定された。また2022年8月にはストリーム数が5000万回を突破、ゴールド認定された(Mr.Children#ストリーミング認定を参照)。

    収録曲

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    8cmCD
    全作詞・作曲: 桜井和寿、全編曲: 小林武史 & Mr.Children
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「名もなき詩」桜井和寿桜井和寿
    2.「また会えるかな」桜井和寿桜井和寿
    3.「名もなき詩 (Instrumental Version)」桜井和寿桜井和寿
    合計時間:

    楽曲解説

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    1. 名もなき詩
      • フジテレビドラマピュア主題歌。また、発売から7年後の2003年エリエールCMソングとしても起用された。
      • 制作当初は小林武史から『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』のBメロのようなリズムパターンを提案されるもうまくいかなかった。当時のMr.Childrenのシングルはドラマ主題歌やCMのタイアップが主だったため、桜井はそういった縛りを考えずに思い浮かべたメロディにフェイク英語を添えながら制作を進めると、「Oh darlin」にあたる部分が浮かんできた。そこを起点にして曲を作ろうと決めた桜井は、早速ジョギングに出かけてみるといきなりAメロ冒頭の「ちょっとぐらいの汚れ物ならば」の部分が思い浮かび、次第に完成形へ近づいていったとのこと[1]。2番サビの「愛はきっと奪うでも与えるでもなくて〜」のフレーズが出来上がった際、「絶対に、この曲を歌入れするまでは死にたくない!」と桜井は強く思ったという[2]
      • 桜井は「早口言葉みたいなパートも出てきて、でも最後は再び『ぽつん』と終わりたかった」と話し、早口言葉の部分について小林は「この当時、こんな早口で歌ってる人間はほかにいなかった」と絶賛した[1]
      • 1995年10月から、5thアルバム『深海』および6thアルバム『BOLERO』を制作するために新宿のヒルトンホテルに約1ヶ月通い、20曲あまりもの楽曲を制作した中から最初に形になった曲[1]
      • Mr.Childrenではミュージック・ビデオが制作されていない数少ないシングル曲で、テレビ番組では独自の映像やライブ映像を流すことで対応している。
      • 歌詞に発売当時は放送禁止用語だった「ノータリン」が含まれているため、トイズファクトリーは放送局に市販とは異なる当該箇所の歌詞を差し替えた曲を収めた「PR-275」という品番のCDを作成・配布して放送に対応した。当該の歌詞は「言葉では足りん」と替えられているが、1996年2月5日放送の『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)、同年4月5日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で披露した際には歌詞テロップを無視して「僕はノータリン」と歌った。また、初披露となった1996年2月2日放送の『ミュージックステーション』に出演した際には、当該箇所[注 4]をカットして演奏した。
      • シングルの中では5thシングル『innocent world』、15thシングル『終わりなき旅』などと共にライブで演奏される回数が多く、ライブでは1番のサビを観客に歌わせる演出が行われることがある[注 5]
      • 後に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」では24位に選ばれた[3]
    2. また会えるかな
      • NISSANブルーバード」CMソング。テレビ朝日系列で放送されていたバラエティ番組『あいつ今何してる?』でも使用されていた。
      • 「ブルーバード」のタイアップは発売後に決まったため(発売告知ポスターにも記載がない)本作のCDパッケージの外袋のステッカーに違いがあり、2種類存在する[注 6]
      • 桜井はこの楽曲について「下心が育てた曲」「軽いタッチの下心の部分も誠実に出して行きたいっていう気持ちはあったという(笑)」と語っている[4]
      • 桜井曰く、「また会えるかな」という言葉がメロディーと共に出てきたらしく、そこから楽曲を広げていったという。歌詞の一部は大阪府へラジオ収録へ向かう新幹線の中で思い浮かび、また、間奏の部分はビートルズを意識したという[5]
      • 間奏はオペラをサンプリングしたものの逆再生であり、小林のアイデアも大きいという[6]
      • 鈴木英哉曰くアレンジで電話の音や、目覚まし時計の音も入れてみたという[7]
      • 5thアルバム『深海』収録のインストゥルメンタル「臨時ニュース」「Making Songs」では、少しだけこの曲が流れている。

    テレビ出演

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    番組名 日付 放送局 演奏曲
    ミュージックステーション[8] 1996年2月2日 テレビ朝日 名もなき詩
    HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 1996年2月5日 フジテレビ
    ミュージックステーション[9] 1996年4月5日 テレビ朝日 名もなき詩
    花 -Mémento-Mori-
    HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 1996年4月8日 フジテレビ
    FAN 1996年6月21日 日本テレビ 虹の彼方へ
    COLD TURKEY
    名もなき詩
    Mirror
    HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 1997年3月17日 フジテレビ Tomorrow never knows
    everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
    シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜
    名もなき詩
    Everything (It's you)
    2007 FNS歌謡祭[10] 2007年12月5日 フジテレビ 名もなき詩
    旅立ちの唄
    僕らの音楽[11] 2012年5月11日 フジテレビ 名もなき詩
    youthful days
    祈り ~涙の軌道
    SONGS[12] 2014年11月22日 NHK 名もなき詩
    口笛
    足音 〜Be Strong
    Melody
    放たれる

    ライブ映像作品

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    名もなき詩

    作品名
    regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children TOUR '99 DISCOVERY
    Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001
    wonederful world on DEC 21
    Mr.Children Tour 2004 シフクノオト
    MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜[注 7]
    Mr.Children "HOME" TOUR 2007 -in the field-
    Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME
    Mr.Children TOUR 2011 "SENSE"
    Mr.Children REFLECTION {Live&Film}[注 8]
    Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25
    Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY
    Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス[注 9]

    収録アルバム

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 本作は月曜日の発売だったため、店によっては流通の関係上前週の金曜日から販売されているところもあったが、全て発売週の売上として集計された。
    2. ^ 1997年からはオリコンの集計方式が変更され、発売週より前に集計された売上はそのままその週の売上になり、発売日によって集計期間が少なくなることはあっても多くなることはなくなった。
    3. ^ オリコンと集計方法が異なるプラネットや、オリコンの数字に加え有線放送のリクエスト数などを加味した独自の集計方法を取っているTBS系『COUNT DOWN TV』での年間シングルチャート1位はDEPARTURES/globeで、本作は年間2位となっている。
    4. ^ 「君が僕を疑っているのなら この喉を切ってくれてやる Oh darlin 僕はノータリン 大切な物をあげる oh」
    5. ^ ライブツアー『Mr.Children Tour 2011 SENSE』では2番のサビを歌わせた。
    6. ^ 初期プレスでは『ピュア』のタイトルロゴが大きい+「ブルーバード」のタイアップ記載が無いのに対して、後期のものはロゴが小さい+記載がある、という違いがある。
    7. ^ 弾き語りで演奏された。
    8. ^ Mr.Children REFLECTION』に収録。
    9. ^ 『Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス - 2022.6.19 YANMAR STADIUM NAGAI – 完全版』に収録。

    出典

    [編集]
    1. ^ a b c 『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年11月20日
    2. ^ Mr.Children 1992-1995』ライナーノーツ
    3. ^ 映画『Mr.Children REFLECTION』 劇場公開パンフレット
    4. ^ B-SIDE』ライナーノーツ
    5. ^ WHAT's IN? ワッツイン 1996年3月号
    6. ^ WHAT's IN? ワッツイン 1996年3月号
    7. ^ MUSICA』FACT、2007年6月号
    8. ^ ミュージックステーション バックナンバー 出演者ラインナップ 1996.02.02.FRI”. テレビ朝日. 2021年8月30日閲覧。
    9. ^ ミュージックステーション バックナンバー 出演者ラインナップ 1996.04.05.FRI”. テレビ朝日. 2021年8月30日閲覧。
    10. ^ 年末の風物詩・FNS歌謡祭は今年も豪華メンバー”. 音楽ナタリー (2007年11月22日). 2021年8月30日閲覧。
    11. ^ ミスチル「僕ら」「Mラバ」計4回で名曲連発ライブ&トーク”. 音楽ナタリー (2012年5月1日). 2021年8月30日閲覧。
    12. ^ “Mr.Children、新作携えNHK「SONGS」出演”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2014年11月14日). https://natalie.mu/music/news/131309 2020年3月13日閲覧。 

    外部リンク

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