浅野長勝
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(浅野又右衛門から転送)
時代 | 戦国時代 |
---|---|
生誕 | 不明 |
死没 |
永禄11年9月12日(1568年10月2日)[1] または 天正3年9月10日(1575年10月13日)[2] |
改名 | 長勝、正三(入道)[3] |
別名 | 又右衛門(通称) |
戒名 | 勝海院 |
主君 | 織田信秀、信長(木下秀吉) |
氏族 | 浅野氏 |
父母 | 実父:浅野長詮、養父:浅野勝隆 |
兄弟 | 女(安井重継室)、長忠、長季、長勝、女(戸田光直室)、長継、女(湯浅重総室) |
妻 |
正室:勝福院(樋口美濃守の娘) 後室:七曲殿(杉原家利の娘) |
子 | 長政、高台院、※長生院、重知[4] |
特記 事項 | 長生院は実子とも養子ともいう。養嗣子となった浅野長政は外甥にあたる。 |
浅野 長勝(あさの ながかつ)は、戦国時代の武将。通称は又右衛門。浅野長政(長吉)、高台院(ねね)の養父。
略歴
[編集]尾張国の人。浅野長詮の子だが、丹羽郡浅野庄の本家の浅野勝隆の養子となった[5]。
前室の勝福院は樋口美濃守某の娘で、後室の七曲殿が杉原家利の娘。
後妻の七曲の妹の朝日と杉原定利の間の娘であるねねとややを養女としたが、ややについては前妻の勝福院との間の実子ともいう[6][8]。
男児がひとりいたが、幼少のときに和泉国岸和田で早世したため[9]、姉婿の安井重継の長男である、甥の弥兵衛(後の浅野長政)をややの婿養子にむかえ家督を継がせた。
長勝は、織田信秀、織田信長に仕えた[1]。弓衆となり、300石扶持[6]。木下秀吉の与力とされた[6]。
永禄11年(1568年)9月、近江箕作城攻めで討死した[1]とも、天正3年(1575年)に死んだともいう[2]。
→「観音寺城の戦い」も参照
天正年間(天正元年(1573年)頃)、安井将監[11]と長勝によって安井村に安井城(現在の愛知県名古屋市北区)が築城された。後に長勝は津島に移り、さらに中島郡大里村に移った[12]。長勝の屋敷は(中島郡)六角堂村にあった[13]。
系図
[編集]※実線は実子、点線(縦)は養子、当主は太字、点線(横)は婚姻関係。
安井重幸 | 浅野長詮 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
安井重継 | 女 | 長忠 | 長季 | 勝福院 | 長勝 | 七曲殿 | 女 (戸田吉左衛門光直室) | 長継 | 女 (湯浅甚助重総室) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
長政 (長吉) | 忠吉 | 長生院※ | 長政 (長吉) | 高台院 | 木下藤吉郎 (豊臣秀吉) | 長生院※ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
幸長 | 長晟 [安芸浅野氏] | 女 (杉原長房室) | 女 (堀親良室) | 長重 [赤穂浅野氏] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
登場作品
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 加藤国光 1997, p. 20.
- ^ a b 堀田 1923, p. 693.
- ^ 加藤国光 1997, p. 30.
- ^ 安井重継の弟。浅野長政の立身後、長政の義弟となる。
- ^ 浅野史蹟顕彰会 1917, p. 38.
- ^ a b c 浅野史蹟顕彰会 1917, p. 39.
- ^ 浅野史蹟顕彰会 1917, p. 49.
- ^ それで『豊臣秀吉譜』にも豊臣秀吉と浅野長政の室は姉妹だが同腹ではないとある[7]。
- ^ 浅野史蹟顕彰会 1917, p. 48.
- ^ 滝喜義『国立国会図書館デジタルコレクション 江南史料散歩 巻中 (蜂須賀小六素生記)』1982年、115頁 。
- ^ 古渡村の人。後に織田信雄に仕えて1,130貫[10]。
- ^ 岡本柳英『国立国会図書館デジタルコレクション 生きている名古屋の坂道 : 写真図説』泰文堂、1978年、132頁 。
- ^ 『国立国会図書館デジタルコレクション 尾張名所図会 後編巻1 中島郡』片野東四郎、1880年、ノ四十二頁 。
参考文献
[編集]- 堀田正敦「国立国会図書館デジタルコレクション 浅野氏」『寛政重脩諸家譜. 第2輯』國民圖書、1923年、693頁 。
- 浅野史蹟顕彰会 編『国立国会図書館デジタルコレクション 浅野荘と浅野氏』浅野史蹟顕彰会、1917年 。
- 加藤国光 編『尾張群書系図部集(上)』続群書類従完成会、1997年、20, 26頁。ISBN 9784797105551。