メイショウボーラー
メイショウボーラー | ||||||||||||||||||
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第17回かしわ記念出走時(2005年) | ||||||||||||||||||
欧字表記 | Meisho Bowler[1] | |||||||||||||||||
香港表記 | 名將球手[要出典] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||||||||
性別 | 牡 | |||||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | |||||||||||||||||
生誕 | 2001年4月16日(23歳) | |||||||||||||||||
抹消日 | 2007年10月27日[2] | |||||||||||||||||
父 | タイキシャトル | |||||||||||||||||
母 | ナイスレイズ | |||||||||||||||||
母の父 | Storm Cat | |||||||||||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町) | |||||||||||||||||
生産者 | 日の出牧場 | |||||||||||||||||
馬主 | 松本好雄 | |||||||||||||||||
調教師 | 白井寿昭(栗東) | |||||||||||||||||
厩務員 | 大森一 | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
生涯成績 |
29戦7勝 (中央競馬)23戦7勝 (地方競馬)5戦0勝 (香港)1戦0勝 | |||||||||||||||||
獲得賞金 |
4億6672万4千円[1] (中央競馬)4億3382万4千円[1] (地方競馬)3290万円[1] | |||||||||||||||||
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メイショウボーラー(英語: Meisho Bowler〈冠名+山高帽の意味であるBowlerより〉 香港表記:名将球手〈ボウラーの意〉)は日本の競走馬、種牡馬。
中央競馬で2005年のフェブラリーステークスなど重賞5勝を挙げ、生産牧場の日の出牧場に1968年の創業以来初となるGI制覇をもたらした。
戦績
2003年7月20日、小倉競馬場で福永祐一を鞍上にデビュー。1番人気に応え、続くフェニックス賞でも完勝。重賞初挑戦の小倉2歳ステークスでも2着コスモサンビームに5馬身差の圧勝。デイリー杯2歳ステークスでも勝利し、デビュー4連勝を飾る。無敗で挑んだ朝日杯フューチュリティステークスではオリビエ・ペリエが騎乗したが、惜しくもクビ差の2着。
3歳時は弥生賞2着、皐月賞3着、NHKマイルカップ3着と惜敗が続く。東京優駿の出走を見送ってまで安田記念で古馬に挑戦するも、11着と大敗。秋はスワンステークス、マイルチャンピオンシップ、CBC賞と出走するが1年以上勝ち星が無いまま古馬となる。
4歳となった2005年、ダートへ路線転向する。ガーネットステークス、根岸ステークスと快勝。フェブラリーステークスでは、アドマイヤドン、タイムパラドックスなどを下し見事初のGI制覇を果たした。フェブラリーステークスの後は高松宮記念へ出走。しかし、16着と惨敗。再びダートのかしわ記念、JBCスプリントへ出走するも惨敗、横山典弘が手綱を取った兵庫ゴールドトロフィーではデビュー以来最も重い馬体重でも2着に入り、復調の兆しも見えたが、2006年初戦の根岸ステークスでは7着、連覇を狙ったフェブラリーステークスでもカネヒキリの15着と大敗した。続くかきつばた記念では、ノボトゥルーと同じ最高負担重量の59kgを背負わされ、2番人気に推されるも4着に敗れた。そして再び芝に戻った安田記念では14着と敗れた。
しかし、続いてのサマーチャンピオンではメイショウバトラーの2着と、復調気配を見せた。さらに芝に戻ったセントウルステークスでは7着に敗れたものの、続いてのスプリンターズステークスでは先行し、外国の強豪相手に2着に入線し、日本馬最高着順となった。だが、続いてのスワンステークスでは9着と敗れた。
その後、厳しいローテーションで香港スプリントに挑戦した。しかし、スタートで大きく出遅れ、途中で走るのを止めたため競走を中止した。
2007年、2月3日に小倉競馬場でのゲート再審査を受ける予定だったが、1月24日の調教後に腹痛を起こし再審査は中止された。8月4日の小倉競馬場での開催終了後に小倉2歳ステークス以来となる小倉競馬場に姿を現しゲート審査を受け合格した。その後サマーチャンピオンに出走登録を行ったが回避し、第41回スプリンターズステークスと南部杯に出走登録を行う。結局南部杯は回避し、スプリンターズステークスに出走。しかし久々のレースで15着と大敗し、10月27日に競走馬登録を抹消された。
競走成績
以下の内容はnetkeiba.com[3]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2003. 7.20 | 小倉 | 2歳新馬 | 芝1000m(良) | 12 | 4 | 4 | 1.4 (1人) | 1着 | 0:57.6(34.3) | 0.4 | 福永祐一 | 54 | (ユウゼータ) | 476 | |
8. 9 | 小倉 | フェニックス賞 | OP | 芝1200m(重) | 11 | 1 | 1 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:10.1(36.1) | -0.4 | 福永祐一 | 54 | (ロイヤルセランガー) | 476 |
9. 7 | 小倉 | 小倉2歳S | GIII | 芝1200m(重) | 15 | 7 | 12 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:09.3(36.4) | -0.9 | 福永祐一 | 54 | (コスモサンビーム) | 482 |
10.18 | 京都 | デイリー杯2歳S | GII | 芝1600m(良) | 11 | 1 | 1 | 1.7 (1人) | 1着 | 1:34.1(34.7) | -0.3 | 福永祐一 | 55 | (グレイトジャーニー) | 480 |
12.14 | 中山 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 15 | 2.0 (1人) | 2着 | 1:33.7(36.2) | 0.0 | O.ペリエ | 55 | コスモサンビーム | 478 |
2004. 3. 7 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 10 | 8 | 9 | 4.9 (3人) | 2着 | 2:00.7(35.0) | 0.2 | 福永祐一 | 56 | コスモバルク | 486 |
4.18 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 4 | 8 | 16.8 (6人) | 3着 | 1:59.1(34.9) | 0.5 | 福永祐一 | 57 | ダイワメジャー | 476 |
5. 9 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 5.0 (3人) | 3着 | 1:33.6(35.4) | 1.1 | 福永祐一 | 57 | キングカメハメハ | 472 |
6. 6 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 5 | 10 | 14.9 (8人) | 11着 | 1:33.4(35.4) | 0.8 | 福永祐一 | 54 | ツルマルボーイ | 466 |
10.30 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 8 | 18 | 4.8 (1人) | 3着 | 1:21.9(35.6) | 0.0 | 福永祐一 | 55 | タマモホットプレイ | 480 |
11.21 | 京都 | マイルCS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 19.9 (7人) | 7着 | 1:33.9(35.4) | 0.9 | 福永祐一 | 56 | デュランダル | 486 |
12.19 | 中京 | CBC賞 | GII | 芝1200m(良) | 16 | 8 | 15 | 3.8 (1人) | 4着 | 1:08.3(33.9) | 0.1 | 中館英二 | 56 | プレシャスカフェ | 492 |
2005. 1. 9 | 中山 | ガーネットS | GIII | ダ1200m(良) | 16 | 7 | 14 | 3.8 (3人) | 1着 | 1:10.2(36.9) | -0.5 | 福永祐一 | 56 | (エンゲルグレーセ) | 494 |
1.29 | 東京 | 根岸S | GIII | ダ1400m(良) | 16 | 4 | 8 | 1.8 (1人) | 1着 | 1:23.0(35.7) | -1.1 | 福永祐一 | 56 | (ハードクリスタル) | 496 |
2.20 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(不) | 15 | 8 | 14 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:34.7(36.9) | -0.2 | 福永祐一 | 57 | (シーキングザダイヤ) | 492 |
3.27 | 中京 | 高松宮記念 | GI | 芝1200m(良) | 18 | 4 | 7 | 3.2 (2人) | 16着 | 1:09.5(35.9) | 1.1 | 福永祐一 | 57 | アドマイヤマックス | 494 |
5. 5 | 船橋 | かしわ記念 | GI | ダ1600m(良) | 10 | 7 | 8 | - (1人) | 5着 | 1:38.6(38.2) | 0.7 | 福永祐一 | 57 | ストロングブラッド | 484 |
11. 3 | 名古屋 | JBCスプリント | GI | ダ1400m(良) | 12 | 4 | 4 | - (2人) | 4着 | 1:26.5(38.7) | 1.2 | 福永祐一 | 57 | ブルーコンコルド | 493 |
12.28 | 園田 | 兵庫ゴールドT | GIII | ダ1400m(良) | 11 | 4 | 4 | - (2人) | 2着 | 1:27.3 | 0.3 | 横山典弘 | 59 | ニホンピロサート | 506 |
2006. 1.29 | 東京 | 根岸S | GIII | ダ1400m(良) | 16 | 3 | 5 | 4.1 (2人) | 7着 | 1:24.3(37.3) | 0.6 | 福永祐一 | 59 | リミットレスビッド | 500 |
2.19 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 5 | 10 | 23.0 (9人) | 15着 | 1:38.8(41.4) | 3.9 | 福永祐一 | 57 | カネヒキリ | 496 |
5. 3 | 名古屋 | かきつばた記念 | GIII | ダ1400m(良) | 11 | 1 | 1 | 2.2 (2人) | 4着 | 1:27.5(37.1) | 0.3 | 福永祐一 | 59 | ロッキーアピール | 498 |
6. 4 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 5 | 53.5(13人) | 14着 | 1:34.2(37.1) | 1.6 | 福永祐一 | 58 | ブリッシュラック | 490 |
8.15 | 佐賀 | サマーチャンピオン | GIII | ダ1400m(良) | 11 | 8 | 11 | 3.2 (2人) | 2着 | 1:26.1 | 0.0 | 福永祐一 | 59 | メイショウバトラー | 483 |
9.10 | 中京 | セントウルS | GII | 芝1200m(稍) | 18 | 2 | 4 | 11.4 (5人) | 7着 | 1:09.5(35.4) | 0.9 | 福永祐一 | 58 | シーイズトウショウ | 490 |
10. 1 | 中山 | スプリンターズS | GI | 芝1200m(良) | 16 | 2 | 4 | 20.6(10人) | 2着 | 1:08.5(35.3) | 0.4 | 福永祐一 | 57 | テイクオーバーターゲット | 488 |
10.28 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 7 | 14 | 8.6 (5人) | 9着 | 1:20.8(34.8) | 0.5 | 福永祐一 | 58 | プリサイスマシーン | 500 |
12.10 | 沙田 | 香港スプリント | GI | 芝1200m(良) | 14 | - | 14 | - (-人) | 競走中止 | 福永祐一 | 57 | Absolute Champion | 計不 | ||
2007. 9.10 | 中山 | スプリンターズS | GI | 芝1200m(不) | 16 | 7 | 13 | 32.9(11人) | 15着 | 1:11.9(47.3) | 2.5 | 福永祐一 | 57 | アストンマーチャン | 482 |
種牡馬時代
シンジケートが組まれ2008年よりイーストスタッドで種牡馬入りし、初年度は122頭に種付けを行った。
2009年2月3日に辻牧場でベイダーとのあいだに誕生した鹿毛の牝馬が最初の産駒となった。
2022年の種付けシーズンをもって種牡馬を引退。種牡馬引退後はひだか・ホース・フレンズで余生を送る[4]。
グレード制重賞優勝馬
*は地方重賞
- 2010年産
- マキオボーラー(2016年小倉サマージャンプ)[5]
- ラインミーティア(2017年アイビスサマーダッシュ)[6]
- 2011年産
- ニシケンモノノフ(2013年兵庫ジュニアグランプリ、イノセントカップ*、2016年兵庫ゴールドトロフィー、2017年北海道スプリントカップ、JBCスプリント)[7][8]
- エキマエ(2014年兵庫チャンピオンシップ)[9]
-
ニシケンモノノフ(2011年産)
地方重賞優勝馬
- 2009年産
- 2012年産
- ドラゴンゲート(2019年佐賀オータムスプリント、2020年ウインターチャンピオン、佐賀がばいダッシュ、2021年ウインターチャンピオン、佐賀がばいダッシュ)[13]
- ツーエムマイスター(2020年OROターフスプリント)[14]
- 2013年産
- 2015年産
- 2017年
- 2020年
血統表
メイショウボーラーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 *タイキシャトル 1994 栗毛 |
父の父 Devil's Bag1981 鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Ballade | Herbager | |||
Miss Swapsco | ||||
父の母 *ウェルシュマフィン1987 鹿毛 |
Caerleon | Nijinsky | ||
Foreseer | ||||
Muffitys | Thatch | |||
Contrail | ||||
母 *ナイスレイズ Nice Raise 1994 黒鹿毛 |
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua | Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
母の母 Nice Tradition1979 |
Search Tradition | Nashua | ||
Searching | ||||
Nice Dancing | Kazan | |||
Nice | ||||
母系(F-No.) | (FN:10) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer M4×S5=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
主な近親
出典
- ^ a b c d “メイショウボーラー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年3月13日閲覧。
- ^ “メイショウボーラー引退、種牡馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年4月16日閲覧。
- ^ “メイショウボーラー”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年5月31日閲覧。
- ^ メイショウボーラーが種牡馬引退競走馬のふるさと案内所、2022年12月23日閲覧
- ^ “マキオボーラー”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ラインミーティア”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ニシケンモノノフ”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ニシケンモノノフが激戦制しGI初制覇!/JBCスプリント”. netkeiba. netkeiba. 2017年11月3日閲覧。
- ^ “エキマエ”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ウルトラキング”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “サエッターレ”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “シムーン”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ドラゴンゲート”. JBISサーチ. 2020年10月24日閲覧。
- ^ “ツーエムマイスター”. JBISサーチ. 2020年10月24日閲覧。
- ^ “ダンツブルース”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “トモジャクール”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ブレシアイル”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “アンズビジン”. JBISサーチ. 2020年10月24日閲覧。
- ^ “フジラプンツェル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年8月16日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|メイショウボーラー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年10月26日閲覧。
- ^ a b “メイショウボーラーの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba. 株式会社ネットドリーマーズ. 2016年10月26日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- メイショウボーラー - 競走馬のふるさと案内所