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「源氏和秘抄」の版間の差分

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== 翻刻本 ==
== 翻刻本 ==
*『続群書類従18下 物語部 日記部 紀行部』続群書類従完成会、1957年(昭和32年)。 ISBN4-7971-0074-5
*『続群書類従18下 物語部 日記部 紀行部』続群書類従完成会、1957年(昭和32年)。 ISBN 4-7971-0074-5
*中野幸一編『源氏物語古註釈叢刊 第2巻 花鳥余情 源氏和秘抄 源氏物語之内不審条々 源語秘訣 口伝抄』武蔵野書院、1978年(昭和53年)12月。
*中野幸一編『源氏物語古註釈叢刊 第2巻 花鳥余情 源氏和秘抄 源氏物語之内不審条々 源語秘訣 口伝抄』武蔵野書院、1978年(昭和53年)12月。
*森岡常夫解題『ノートルダム清心女子大学古典叢書 第3期 5 源氏和秘抄』福武書店、1982年(昭和57年)6月。 ISBN 4-8288-1006-4
*森岡常夫解題『ノートルダム清心女子大学古典叢書 第3期 5 源氏和秘抄』福武書店、1982年(昭和57年)6月。 ISBN 4-8288-1006-4

2016年11月15日 (火) 19:14時点における版

源氏和秘抄(げんじわひしょう)とは、一条兼良による初心者向けの源氏物語注釈書である。

概要

標題については「源氏和秘抄」のほか「源氏聞書」(天理図書館蔵本)とするものもある。伝本としてはその他に島原松平文庫本や東海大学桃園文庫本などがある。宝徳元年11月15日(1449年12月28日)の成立[1]。1巻1冊。初心者向けを意識して書かれた源氏物語の注釈書として最も成立時期の早いものである。

内容

本書の内容は、「初心者のための手引書」であり、源氏物語の本文中から難解な辞句を抄出[注釈 1]して簡単な語釈を加える[注釈 2]ことにとどまっている。本書は、本書によって基本的なことを学んだ後は本格的な注釈書に進むことを前提にしており、その点で同じ「初心者向けを意識して書かれた源氏物語の注釈書」でも、後に花屋玉栄によって成立した花屋抄では「本書を読むだけで源氏物語を理解できる」ことを目的としており、時に本文間の異同にまで言及しているのとは異なっている[2]

翻刻本

  • 『続群書類従18下 物語部 日記部 紀行部』続群書類従完成会、1957年(昭和32年)。 ISBN 4-7971-0074-5
  • 中野幸一編『源氏物語古註釈叢刊 第2巻 花鳥余情 源氏和秘抄 源氏物語之内不審条々 源語秘訣 口伝抄』武蔵野書院、1978年(昭和53年)12月。
  • 森岡常夫解題『ノートルダム清心女子大学古典叢書 第3期 5 源氏和秘抄』福武書店、1982年(昭和57年)6月。 ISBN 4-8288-1006-4

脚注

注釈

  1. ^ 取り上げている項目は巻による偏りが激しい。
  2. ^ 単なる言い換えに近いものも多い。

出典

  1. ^ 「源氏和秘抄」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、pp. 339-340。 ISBN 4-490-10591-6
  2. ^ 中葉芳子「『花屋抄』の本文意識--関大図書館本の紹介を兼ねて」『国文学』通号第79号、関西大学国文学会、1999年(平成11年)9月、pp. 35-43。

参考文献

  • 中野幸一「解題 源氏和秘抄」『源氏物語古註釈叢刊 第2巻 花鳥余情 源氏和秘抄 源氏物語之内不審条々 源語秘訣 口伝抄』武蔵野書院、1978年(昭和53年)12月、p. 472。
  • 朴光華「一条兼良の秘説形成と展開--「源氏和秘抄」に基づいて」『國文學論叢』通号第40号、龍谷大學國文學會、1995年(平成7年)、pp. 38-54。