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|画像説明= 駅舎(2008年5月) |
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|よみがな= さいがね |
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|ローマ字= Saigane |
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2020年2月15日 (土) 07:36時点における版
西金駅 | |
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駅舎(2008年5月) | |
さいがね Saigane | |
◄下小川 (3.4 km) (3.2 km) 上小川► | |
所在地 | 茨城県久慈郡大子町大字西金381-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■水郡線 |
キロ程 | 44.1 km(水戸起点) |
電報略号 | サイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
62人/日(降車客含まず) -2005年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)3月21日 |
備考 | 無人駅(乗車駅証明書発行機 有) |
西金駅(さいがねえき)は、茨城県久慈郡大子町大字西金にある東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線の駅である。
歴史
水郡線の建設に当たって、当初は西金に駅が建設される予定があった。しかし1921年(大正10年)から測量作業が開始され、その際に駅の建設予定が地元に漏れてしまい、西金の前後である現在の上小川駅、下小川駅周辺の住民がその情報をつかんで測量技師に対して激しい運動を行って、この両方に駅を建設して西金には駅ができないことが決まってしまった。後にこのことを知った西金周辺住民が激怒し、西金駅設置の激しい運動を繰り広げるようになった。そのあまりの運動の執拗さに耐えかねて、諦めさせるために測量技師は西金を経由するのを止めて久慈川の対岸の断崖を無理に線路を通す測量を行ったほどであったという。さらに、駅ができないのであれば鉄道を通す必要もないと、線路の敷地の売却を拒む運動まで始まり、それならば鉄道を通す必要はないのだろうと鉄道省は測量を中断してしまい、これに困った常陸大子駅周辺住民と揉めることになった。最終的に、憲政会の加藤高明内閣の際に、地元の憲政会の議員大津淳一郎に対して運動を行って、地元から停車場設置費用を寄付する条件で1925年(大正14年)7月3日に駅の増設が決定した[1]。
建設にあたっては、県道(現在の国道118号)の敷地を駅に転用することになり、そのために県道を移設する先として畑24歩、水田7畝15歩が買収された。これを含めて、地元西金からの労役奉仕のべ2,662人役、他村からの労役奉仕294人役、寄付金3,448円を負担し、鉄道の開通に遅れること8か月の1926年(大正15年)3月21日に駅が開業した[1]。
駅舎の前には、1957年(昭和32年)4月建立の「水郡線西金駅増設記念之碑」と、1961年(昭和36年)8月建立の「感謝の碑」が建てられている。「水郡線西金駅増設記念之碑」は、西金駅増設運動にかかわった小室順太郎が私費で建立したもので、大津淳一郎の功績と西金の住民の努力が称えられている。これに対してわずか4年後に「感謝の碑」が建てられたのは、憲政会に肩入れしていた小室が同じ憲政会の大津の功績のみを記載した碑を先に建ててしまったため、無視された政友会側の関係者が政友会で水郡線建設にやはり功績のあった議員の石井三郎、根本正の名前も記した碑を必要としたからではないか、と推察されている。また「感謝の碑」には、駅の建設に対して西金の住民だけではなく、周辺の地域からの支援もあったことが記載されている。一方で、運動にかかわった人物の名前が列挙されている中で小室順太郎が無視されているなど、複雑な事情が碑文にも表れている。なお、小室自体の胸像も駅の近くに設置されている[2]。
年表
- 1926年(大正15年)3月21日:鉄道省(国有鉄道)の駅として開業。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 2007年(平成19年)3月18日:無人化。
- 2019年(令和1年)10月13日:台風19号の影響で袋田 - 常陸大子間の第六久慈川橋が落橋、磐城浅川 - 里白石間の第二社川橋が流出したことにより、全線不通となる。
- 10月16日:常陸大宮 - 常陸大子間で臨時バス運行開始。
- 11月1日:常陸大宮 -当駅で運転再開。当駅から常陸大子までは復旧の目途が立たない為代行バスが運行[3]されている。
駅構造
地上駅である。常陸大子駅管理の無人駅で、駅舎には公民館が併設されている。
旅客駅としては単式ホーム1面1線だが、構内に砂利(砕石)採集のための側線があり、砂利輸送の工事用臨時列車が水戸駅 - 当駅間に1往復設定されている[4]。そのため、当駅は閉塞境界として場内・出発信号機があり、折り返し運転に対応できる。2019年(令和元年)の台風19号被害において、同年11月1日からは水戸方面からの列車が当駅にて折り返し運転をしている。
1983年(昭和58年)の水郡線CTC導入により、主要駅以外の直営駅は無人化・簡易委託化されたが、当駅は旅客利用は少ないものの砂利積み出し駅として長らく駅員を配置してきた。しかし2007年(平成19年)に無人化され、砂利積み出しの作業時のみ信号操作の係員が出向くのみとなった。無人化に際し、出札窓口は板で覆われ、代わりに乗車駅証明書発行機が設置された。
利用状況
JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2005年度(平成17年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 88 | [利用客数 1] |
2001年(平成13年) | 86 | [利用客数 2] |
2002年(平成14年) | 69 | [利用客数 3] |
2003年(平成15年) | 65 | [利用客数 4] |
2004年(平成16年) | 60 | [利用客数 5] |
2005年(平成17年) | 62 | [利用客数 6] |
駅周辺
路線バス
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
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下小川コース | 長福、山造入口、割山 | 町民病院 | 大子町町民無料バス | 水曜運転 | |
北沢集会所前、中湯沢 | 北富田 |
隣の駅
脚注
記事本文
利用状況
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。