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2020年6月1日 (月) 09:19時点における版
蛍池駅 | |
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ほたるがいけ Hotarugaike * | |
所在地 | 大阪府豊中市 |
所属事業者 |
阪急電鉄(駅詳細) 大阪モノレール(駅詳細) |
備考 | * 阪急はホームの駅名標に限り「HOTARUGAIKE」と表記。 |
蛍池駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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蛍池駅(ほたるがいけえき)は、大阪府豊中市にある、阪急電鉄(阪急)および大阪モノレールの駅。駅番号は阪急がHK-47、大阪モノレールが12。
概要
阪急に3つある大阪モノレールとの乗換駅の1つで、阪急宝塚本線と大阪モノレール本線が接続する[注 1]。
1997年に大阪モノレール線が延伸して大阪国際空港(伊丹空港)に直接乗り入れるようになり、延伸区間内に蛍池駅が開業すると、阪急側の駅も、2003年から急行が停車するなど、他社線との接続駅として線内での重要性を次第に増してきた。
また、延伸開業以前は空港連絡バス、路線バス、タクシーなどに頼っていた空港利用者が、当駅で乗り換えてモノレールで空港に向かうことが増えたため、空港へのアクセスルートを構成する駅としても重要性を増している[注 2]。
大阪梅田駅 - 大阪空港駅間の移動において、阪急線と大阪モノレール線を利用するルートは、定時性や頻度、運賃において空港連絡バスより優位に立っており、空港に向かう交通手段として当駅経由のモノレール・阪急線の利用を呼びかける広告も両社に見られる。
なお、モノレールによる空港アクセスが一般的になったあとも、徒歩などでアクセスするにあたって蛍池駅が「空港最寄り駅」としての価値を保持し続けているとの見解もある[1]。
歴史
阪急蛍池駅の開業は、宝塚本線開業の約1か月後のことである。
駅名は駅の外れにある池の名称に因んでいるが、池としての「蛍池」は駅から北東に約400メートル離れている。当駅付近は古くは麻田藩(→麻田県)青木氏の領地であり、本来なら駅名として「麻田」とするのが適当であるが、「駅名が『麻田』では面白くない」という、阪急の創業者小林一三の意向でより適切な駅名を検討した結果、当時の蛍狩りの名勝、蛍池を駅名に冠することとなったのだという[2]。その後1947年(昭和22年)には駅周辺の地名も駅に倣って「蛍池」となった[3]。
大阪国際空港へは当駅から阪急バスが乗り入れていたものの、長らく急行の通過駅であったため、空港連絡は形ばかり[注 3]のもので、大阪モノレール開業6年後の2003年8月30日より急行・快速急行(快速急行は2006年に休止、急行に置き換え)が停車を開始したことで、空港連絡駅としての体裁をようやく整えた。
大阪モノレールは大部分で中央環状線に沿うように走っているが、中央環状線から外れる柴原(現:柴原阪大前)駅 - 大阪空港間で用地買収が難航したため、大阪モノレールの蛍池乗り入れは大幅に遅れ、1994年9月から約2年半の間は、柴原駅が終着駅であった。大阪モノレール蛍池駅を含む区間が開業したのは当初開業予定の1991年から遅れること6年の1997年4月である。
2015年3月21日のダイヤ改正では、平日の朝に運転されていた当駅を通過する10両編成の通勤急行が廃止され、朝ラッシュ時に梅田方面からの優等列車で当駅を通過する列車の設定がなくなった(夕ラッシュに運転される特急日生エクスプレスは当駅を通過する)。これにより豊中で後続の各駅停車への乗り換えを余儀なくされていた大阪空港利用者の手間が解消された。宝塚方面から運転される新設された通勤特急は10両編成で運転されるため、当駅は通過となる。
年表
- 1910年(明治43年)4月25日 - 箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)の蛍ヶ池駅が開業[4]。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 大阪モノレール線が大阪空港駅まで延伸[5]。同時に同線の蛍池駅開業、乗換駅となる。
- 2003年(平成15年)8月30日 - 快速急行(2006年に休止)・急行の停車駅となる。
- 2013年(平成25年)12月21日 - 阪急電鉄の駅に駅番号を導入。
- 2015年(平成27年)3月21日 - ダイヤ改正により通勤急行廃止。これにより、平日朝ラッシュ時の梅田方面からの当駅通過列車がなくなる。
駅構造
阪急電鉄
阪急 蛍池駅* | |
---|---|
駅外観 | |
ほたるがいけ Hotarugaike | |
◄HK-46 豊中 (1.4 km) (1.6 km) 石橋阪大前 HK-48► | |
所在地 | 大阪府豊中市螢池東町一丁目5番1号[3] |
駅番号 | ○HK-47 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■宝塚本線 |
キロ程 | 11.9 km(大阪梅田起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
(特定日)41,619人/日 -2016年- |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)39,869人/日 -2017年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)4月25日 |
備考 | * 開業当初は蛍ヶ池駅 |
分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。橋上駅舎を持ち、駅舎内には改札口が1か所とコンビニエンスストアのアズナスエクスプレスがある。
ホーム有効長は8両編成分であり、10両編成の列車は停車しない。朝ラッシュ時の一部時間帯に当駅に停車する下り優等列車が設定されていないのは、その時間帯の下り優等列車は10両編成で運行されているためである。
以前は阪急電鉄の停車駅案内や駅名標に「大阪国際空港前」という副駅名が見られた。その後、関西国際空港開港後に一部で「大阪空港前」という案内に変更され、2004年以降は「大阪空港前」というアナウンスもなくなり、大阪空港へはモノレールに乗り換える旨の案内がなされるのみとなっている。
2019年9月下旬までは、駅名標には副駅名の表示をテープで隠した跡が残されていたが、隣の駅が「石橋→石橋阪大前」に改称されるのに伴い、駅名標も新しいものと交換されたため、当駅が大阪空港の最寄駅であった痕跡は見られなくなった。
1995年の橋上駅舎供用開始以前は、改札内に構内踏切が存在していた。この構内踏切は隣接する一般の踏切との距離が近く、改札内外への不正通行を防ぐため両踏切の間の軌道上には突起状の障害物や注意を促す看板が設置されていた。
のりば
号線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■宝塚本線 | 下り | 宝塚・川西能勢口・石橋阪大前・箕面方面 |
2 | 上り | 大阪梅田・十三・神戸・京都・北千里方面 |
-
駅構内
-
地上駅舎時代の駅構内踏切
-
改札(2019年8月)
大阪モノレール
大阪モノレール 蛍池駅 | |
---|---|
駅近影 | |
ほたるがいけ Hotarugaike | |
◄11 大阪空港 (1.4 km) (1.7 km) 柴原阪大前 13► | |
所在地 | 大阪府豊中市螢池中町三丁目 |
駅番号 | 12 |
所属事業者 | 大阪モノレール |
所属路線 | ■本線 |
キロ程 | 1.4 km(大阪空港起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
13,450人/日(降車客含まず) -2016年- |
開業年月日 | 1997年(平成9年)4月1日[5] |
島式ホーム1面2線を有する高架駅。改札・コンコースは2階、ホームは3階にある。改札口は1か所。阪急の橋上駅舎および複合商業施設「ルシオーレ」とは改札と同じレベルで連絡する。
大阪モノレールにおける他社線との乗換駅では、モノレールの駅は接続路線のものに対して垂直あるいは斜めに配置されることが多いが、当駅は阪急蛍池駅に横付けするようなレイアウトになっており、大阪モノレール線内では唯一の例である。
コンコースには椅子や机が清涼飲料水の自動販売機と共に置かれている。大阪モノレールではこの設置スペースを「モノドリンク」と称している。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■本線 | 千里中央・万博記念公園・南茨木・門真市方面 |
2 | 大阪空港行き |
-
改札(2009年)
-
ホーム(2009年)
-
改札(2019年)
利用状況
- 阪急電鉄
- 2016年度のある特定日における1日乗降人員は41,619人である。阪急電鉄の他の駅と比べて乗降客数の増加率が高い。またエキスポシティの開業により更に利用客が増える見込みもある。
- 大阪高速鉄道
近年の1日の乗車・乗降人員数は下表の通り。
年度[注 4] 年次[注 5] |
阪急電鉄 | 大阪高速鉄道 | 出典 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定日 | 平日1日平均(2015年次まで) | 通年平均(2016年次以降) | 1日平均 | ||||||
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
1995年(平成 | 7年)25,632 | 12,585 | 非 公 表 |
未開業 | [7] | ||||
1996年(平成 | 8年)25,713 | 12,701 | [8] | ||||||
1997年(平成 | 9年)31,102 | 15,394 | 12,779 | 6,537 | [9] | ||||
1998年(平成10年) | 30,891 | 15,223 | 14,730 | 7,517 | [10] | ||||
1999年(平成11年) | - | 15,637 | 7,889 | [11] | |||||
2000年(平成12年) | 31,061 | 15,310 | 15,940 | 7,921 | [12] | ||||
2001年(平成13年) | 30,755 | 15,312 | 16,224 | 7,996 | [13] | ||||
2002年(平成14年) | 30,758 | 15,204 | 16,396 | 8,119 | [14] | ||||
2003年(平成15年) | 33,180 | 16,300 | 17,481 | 8,702 | [15] | ||||
2004年(平成16年) | 34,494 | 17,119 | 18,990 | 9,476 | [16] | ||||
2005年(平成17年) | 36,069 | 17,727 | 20,242 | 9,997 | [17] | ||||
2006年(平成18年) | 36,808 | 18,337 | 37,484 | 18,711 | - | 20,848 | 10,383 | [18] | |
2007年(平成19年) | 38,392 | 19,110 | 38,464 | 19,162 | 21,675 | 10,656 | [19][20] | ||
2008年(平成20年) | 39,301 | 19,490 | 39,326 | 19,628 | 22,224 | 10,949 | [21][20] | ||
2009年(平成21年) | 37,409 | 18,500 | 38,073 | 19,015 | 21,844 | 10,792 | [22][20] | ||
2010年(平成22年) | 37,031 | 18,429 | 38,186 | 19,091 | 21,924 | 10,825 | [23][20] | ||
2011年(平成23年) | 37,284 | 18,390 | 37,887 | 18,924 | 21,493 | 10,628 | [24][25] | ||
2012年(平成24年) | 38,159 | 18,980 | 38,102 | 19,044 | 22,141 | 10,964 | [26][27] | ||
2013年(平成25年) | 38,295 | 18,908 | 39,410 | 19,704 | 22,736 | 11,329 | [28][29] | ||
2014年(平成26年) | 39,052 | 19,356 | 40,178 | 20,040 | 23,311 | 11,641 | [30][31] | ||
2015年(平成27年) | 41,910 | 20,131 | 41,354 | 20,502 | 24,517 | 12,273 | [32][33] | ||
2016年(平成28年) | 41,619 | 20,690 | - | 39,688 | 19,652 | 26,674 | 13,450 | [34] | |
2017年(平成29年) | 39,869 |
駅周辺
- 蛍ヶ池(駅名・現町名の由来となった池)
- ルシオーレ - 西口の複合施設
- 豊中市立蛍池図書館
- 豊中市蛍池公民館
- とよなかインキュベーションセンター MOMO(旧・蛍池公民館、麻田藩陣屋跡)
- 蛍池中央市場
- 豊中螢池郵便局
- 国立病院機構大阪刀根山医療センター
- 豊中市立蛍池小学校
- 豊中市立刀根山小学校
- 豊中市立第十八中学校
- 大阪府立刀根山高等学校
- 大阪医療看護専門学校
- 大阪大学豊中キャンパス(文・法・経・理・基礎工学部) - 大阪モノレール最寄り駅は柴原阪大前駅。近隣に学生寮もある。
- 大阪国際空港(伊丹空港)
駅南方約400メートルの地点には、個人宅のための踏切が存在する。大手私鉄では極めて珍しい。
バス路線
- 阪急バス
- 駅前ターミナル1番のりば
- 駅前ターミナル3番のりば
- 駅南側、国道沿いのりば
- 64系統(豊中病院線)加島駅前行(豊中・緑地公園駅前・豊南町南・大島町経由)(平日のみ運行)
- 160系統(阪北線)日出町(阪急バス本社前)止(豊中・服部・庄内駅前経由)
- 160系統(阪北線)新大阪行(日出町・新高一丁目経由)
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 谷川一巳『空港まで1時間は遠すぎる!?―現代「空港アクセス鉄道」事情』交通新聞社〈交通新聞社新書〉、2013年。ISBN 978-4330394138。
- ^ 『阪急電車 駅めぐりー空から見た街と駅 宝塚線の巻ー』 阪急電鉄株式会社総務部広報課、1980年、24頁
- ^ a b 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、32頁。ISBN 4-89485-051-6。
- ^ 山下ルミ子『阪急宝塚線・能勢電鉄 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-5・28-29頁頁。ISBN 978-4-7791-1724-4。
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、9頁。
- ^ 大阪高速鉄道株式会社 決算状況
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ a b c d 平成23年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 平成24年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 平成25年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 平成26年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 平成27年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 平成28年豊中市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)