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「神戸駅 (兵庫県)」の版間の差分

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* [[1997年]](平成9年)[[2月16日]] - JR神戸線標準[[接近メロディ]]「さざなみ」導入。
* [[1997年]](平成9年)[[2月16日]] - JR神戸線標準[[接近メロディ]]「さざなみ」導入。
* [[2000年]](平成12年)[[9月12日]] - [[電光掲示板]]導入。
* [[2000年]](平成12年)[[9月12日]] - [[電光掲示板]]導入。
* [[2002年]](平成14年)[[7月29日]] - [[アーバンネットワーク運行管理システム#JR京都・神戸線システム|JR京都・神戸線運行管理システム]]導入。
* [[2002年]](平成14年)[[7月29日]] - [[運行管理システム (JR西日本)#JR京都・神戸線システム|JR京都・神戸線運行管理システム]]導入。
* [[2003年]](平成15年)
* [[2003年]](平成15年)
** [[10月12日]] - バリアフリー化工事が完成。2 - 5番のりばで[[エレベーター]]が供用開始。
** [[10月12日]] - バリアフリー化工事が完成。2 - 5番のりばで[[エレベーター]]が供用開始。

2020年8月21日 (金) 09:02時点における版

神戸駅
駅全景(北口側から)
こうべ
Kōbe
地図
所在地 神戸市中央区相生町三丁目1-1[1]
北緯34度40分46.3秒 東経135度10分40.89秒 / 北緯34.679528度 東経135.1780250度 / 34.679528; 135.1780250 (神戸駅)
駅番号 JR-A63
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 コヘ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 3面5線[1]
乗車人員
-統計年度-
70,925人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1874年明治7年)5月11日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 A 東海道本線JR神戸線
キロ程 589.5km(東京起点)
大阪から33.1 km
JR-A62 元町 (1.7 km)
所属路線 A 山陽本線JR神戸線
キロ程 0.0 km(神戸起点)
(1.8 km) 兵庫 JR-A64
乗換 大倉山駅地下鉄山手線
ハーバーランド駅地下鉄海岸線
高速神戸駅神戸高速線
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
神 神戸市内駅(中心駅)
東海道本線と山陽本線は直通運転(JR神戸線)
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北口
南口駅前ロータリー
プラットホーム

神戸駅(こうべえき)は、兵庫県神戸市中央区相生町三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)のである[1]駅番号JR-A63。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。東京駅から続く東海道本線の終点及び当駅から門司駅までのびる山陽本線の起点である。市内の主要駅の一つだが、神戸の繁華街の中心駅は三ノ宮駅三宮駅である(後述)。

概要

駅舎は近代化遺産の指定を受け、貴賓室などの由緒ある施設が保存されている。また、第2回近畿の駅百選にも選出された。

東海道本線の西側の終点および山陽本線の東側の起点であり、東海道本線を所属線としているが[2]、線路自体は途切れることなく東西方向に繋がって直通運転が行われており、当駅を起終点とする列車はごく一部の普通列車に限られている。大阪駅(東海道本線所属)から当駅を介して姫路駅(山陽本線所属)に至る区間を「JR神戸線」の愛称で旅客向けに案内しており、大阪駅 - 姫路駅間がJR神戸線として一体的な運行がなされている。当駅から分岐する別の路線はない。

ホームの南(浜側)には、両路線の起終点を示すキロポストがある。歴史的には東海道本線が元々から国有路線であったのに対し、山陽本線は民間の山陽鉄道によって作られ、後に国有化された。

都市名を冠する主要な駅ではあるが、神戸市役所商業地域中心地に近いのは二つ東隣の三ノ宮駅県庁は一つ東隣の元町駅が最寄駅であり、山陽新幹線停車駅は北に離れた新神戸駅である。かつては、当駅の西側の新開地一帯が市内で最も繁華な地区であった。

乗降客数は当駅よりも三ノ宮駅の方が多いので、特急列車は三ノ宮駅のみに停車し、当駅を通過するものが多い。ただし、かつて運転されていた寝台特急「彗星」は特急列車の中で唯一、三ノ宮駅を通過し当駅に停車していたが、2000年3月に「あかつき」との併結運転開始と同時に当駅から三ノ宮駅に停車駅が変更となった。その後、「彗星」は2005年9月30日で廃止され、それと引き換えに「はまかぜ」が当駅に一部停車するようになった(「はまかぜ」は三ノ宮駅にも停車する)。なお、1978年10月1日以前は新快速も当駅を通過していた。

アーバンネットワークエリアおよびICOCA利用エリアに含まれている。また、長距離乗車券の特定都区市内制度における「神戸市内」の中心駅である。駅長が配置された直営駅であり、管理駅として神戸市内の山陽本線の所属駅である兵庫駅 - 舞子駅間の各駅および山陽本線支線(和田岬線)の和田岬駅を管轄している。

接続路線

以下の駅との連絡が可能となっている。

321系225系の車内ディスプレイでは、上記のうち地下鉄海岸線のみが連絡路線として表示されている。

また、三ノ宮駅元町駅新長田駅と同様、山陽新幹線新神戸駅(地下鉄山手線で連絡)との連絡扱いをしている。

歴史

神戸駅改札を通り東京に向かう本庄繁前・関東軍司令官(1932年9月)
神戸駅周辺の変遷。上から順に明治14年測量図・大正13年測量図・昭和28年航空写真・昭和59年航空写真。右上側の貨物駅は湊川駅で、客貨分離により神戸駅と敷地を分割したことがわかる。

駅構造

東海道本線山陽本線の境界線

島式ホーム3面5線のプラットホームを有する高架駅。上りの外側線のみ、待避線(1番のりば)を用いて列車の追い越しが可能である。

兵庫駅側の下り内側線と上り内側線の間に引上線があり、平日朝ラッシュ時と毎日深夜の折り返し列車が使用している。5番線と阪神高速の間にある留置線(6番線)は2012年3月12日に使用が停止された。

当駅の前後は、両方向とも急カーブ(半径・400メートル)を描いている。

改札口は中央口とビエラ神戸口の2ヶ所。いずれもバリアフリーの一環として、段差が解消されている。改札口とホームを結ぶエレベーターエスカレーターは、1番のりばには設置されていない。

のりば

のりば 路線 方向 線路 行先 備考
1 A JR神戸線 上り 外側線 三ノ宮尼崎大阪方面 平日朝の快速のみ使用
2 特急・新快速(快速の一部も使用)
3 内側線 快速・普通
4 下り 西明石姫路方面
5 外側線 特急・新快速(平日朝の快速の一部も使用)

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

普通列車はすべて中央の3番・4番のりば、新快速・特急はすべて外側の2番・5番のりばを使用する。当駅を通過する貨物列車も、2番・5番のりばを通過する。

快速は基本的に3番・4番のりばに停車するが、大阪方面は平日朝ラッシュ時に新快速を先に通す列車は1番のりば、平日朝の終わりの列車と土曜・休日の朝の一部は2番のりばに停車する。また、姫路方面は快速のうち平日朝に外側線を走行する列車は5番のりばに停車する。

1番のりばは平日朝ラッシュ時のみ使われ、停車する列車がない時間帯は閉鎖される。この1番ホームは、もともと当駅始発の東京方面への優等列車用に割り当てられ、戦前は特急「」・「」や急行列車が、また戦後も急行「銀河」や電車特急「こだま」(1958年 - 1961年)・「つばめ」(1960年 - 1961年)・「富士」(1961年 - 1964年)がこのホームから発車していた。しかし、東海道新幹線の開業で1964年に「富士」が廃止、翌1965年には「銀河」も姫路発着となり、当駅発着となる定期の特急・急行列車は消滅した。その後、阪神・淡路大震災の発生前まで使用を停止していた。なお、2011年3月11日までは夜間に西明石からの回送列車が入り、引き上げ線経由で留置線に入る運用があった。また、1番乗り場には、電光掲示板は設置されていない。

1・2・3・5番のりばは外側線・内側線の双方向への出発が可能である。4番のりばから列車線への出発はできない。

ダイヤ

日中時間帯は1時間に16本(新快速と快速がそれぞれ4本、普通が8本)停車する。朝夕時間帯は本数が多くなる。

東海道本線の終点、山陽本線の起点であり、長らく神戸駅を始発、終着とする優等列車、普通列車が設定されていたが、1968年10月1日ヨンサントオダイヤ改正で始発、終着する定期列車が一時消滅[8]。国鉄分割民営化後には、1989年3月11日のダイヤ改正で特急「スーパー雷鳥」の1本が当駅発着の設定となったが、1997年3月8日の改正で廃止された。

2020年3月14日のダイヤ改正時点では、早朝4時台の大阪方面京都行き一番列車は当駅始発で、5時台の西明石行き一番列車も当駅始発である(西明石駅から回送列車で運行し、客扱いを開始している)。平日朝7時台に当駅始発の大阪方面行き、大阪発夜22時台に当駅止まり(到着は23時半過ぎ)が1本ずつ設定されている。なお、折り返し列車は事故などでダイヤが乱れた場合は日中にも運行されることがある。1986年11月1日 - 1996年7月19日の間は折り返しが日中にも設定されていた。

駅弁

淡路屋が製造・販売を担当している。主な駅弁は下記の通り[9]

  • 日本の朝食弁当
  • 六甲山縦走弁当
  • きつねの鶏めし
  • 地鶏弁当
  • ひっぱりだこ飯
  • 肉めし
  • だし巻きと穴子のお弁当
  • あっちっちすきやき弁当
  • 神戸食館
  • 神戸のすきやきとステーキ弁当
  • 但馬牛めし
  • 923形 ドクターイエロー弁当
  • 神戸のステーキ弁当
  • リラックマだららん釜めし

利用状況

2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員70,925人である[10]。JR西日本の駅では第8位で、兵庫県内での同社の駅では、三ノ宮駅に次ぐ第2位である。

2006年度以降は減少傾向が続き、2009年度は乗車人員が7万人を下回った。定期乗車人員も2008年度までは概ね5万人程度で横ばい傾向であったが、同年を境に減少傾向にあった。しかし、2013年4月18日に神戸ハーバーランドの再開発でumieが開業したことにより、2013年度は乗車人員が大幅に増加して再度7万人台を上回った。

近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。

年度別1日平均乗車人員[11][12]
年度 1日平均乗車人員
総数 定期
1995年(平成07年) 75,663 49,747
1996年(平成08年) 75,846 50,103
1997年(平成09年) 74,541 50,396
1998年(平成10年) 73,302 49,787
1999年(平成11年) 72,525 49,675
2000年(平成12年) 72,865 50,262
2001年(平成13年) 72,168 50,321
2002年(平成14年) 70,040 49,176
2003年(平成15年) 70,091 49,269
2004年(平成16年) 71,151 49,947
2005年(平成17年) 71,785 50,205
2006年(平成18年) 72,019 50,376
2007年(平成19年) 71,855 50,367
2008年(平成20年) 71,258 49,975
2009年(平成21年) 68,722 48,771
2010年(平成22年) 68,002 48,375
2011年(平成23年) 67,562 47,697
2012年(平成24年) 66,935 46,749
2013年(平成25年) 70,579 47,529
2014年(平成26年) 68,947 46,571
2015年(平成27年) 70,204 46,994
2016年(平成28年) 70,301 46,725
2017年(平成29年) 70,518 46,588
2018年(平成30年) 70,925

駅周辺

デュオこうべ(高速神戸駅・JR神戸駅・ハーバーランド駅を結ぶ地下街)。メトロこうべを経由して地下街は新開地駅まで延びている。

線路が南北方向に走り、周辺の地域はほぼ東西に相対している。多くの市民は、神戸ハーバーランド側の方角を「浜手」、六甲山側の方角を「山手」と言い表す。

東寄りの一帯は、市内でも有数の繁華街「神戸ハーバーランド」であり、大規模な商業施設や高層ビルが並んでいる。国鉄時代には貨物ターミナルの湊川駅があり、廃止後の駅跡地の再開発により誕生した。

駅地下街
山手(西側)
南口前(HDCと神戸クリスタルタワー)
モザイク(神戸ハーバーランド)
駅浜手(東側)

バス

北側には円形ロータリーの「神戸駅前」、南側には四角形ロータリーの「神戸駅南口」停留所がある。

神戸駅前
系統 経由地 行先 運行会社
4 兵庫駅地下鉄長田駅・丸山 大日丘住宅前 神戸市バス
7 新開地・夢野・平野・山本通 三宮(市民福祉交流センター前)
9 大学病院・平野・湊川公園 吉田町
11 湊川公園・夢野・名倉町 板宿
40 湊川公園・夢野・名倉町・丸山 大日丘住宅前
65 夢野 ひよどり台方面
95 新開地・松原・地下鉄長田駅前 新長田駅
96 七宮町・兵庫駅・地下鉄長田駅前 新長田駅
110 平野・板宿 JR鷹取駅
112 前池橋 JR鷹取駅
150 新開地・ひよどり台・しあわせの村 西鈴蘭台駅、一部は更に先の谷上駅まで 阪急バス
神戸駅南口
系統 経由地 行先 運行会社 備考
61 大学病院・平野(一部便湊川経由) 鈴蘭台 阪急バス
14 谷上駅西宮北インター 三田駅 神姫バス 三田行きは3本のみで他は谷上止まり
38 白川台 押部谷(栄) 押部谷(栄)行きは1本のみでそれ以外は白川台止まり
  神戸学院大学 ポートアイランドキャンパス 学校休校日は運休
みなとじま駅前 中央市民病院 平日のみ運行
みなとじま駅前 神戸空港
シティループ 異人館・三宮 中突堤方面 神戸交通振興 平日のみ停車
SPA LINE 鳴門・四国 大塚国際美術館 鳴門(観光汽船のりば前) 岸和田観光バス
OCAT 空席のある場合のみ乗車可
シャトルバス 神戸メリケンパークオリエンタルホテル

隣の駅

西日本旅客鉄道
A JR神戸線(東海道本線・山陽本線)
新快速
三ノ宮駅 (JR-A61) - 神戸駅 (JR-A63) - 明石駅 (JR-A73)
快速・普通(JR東西線学研都市線内で区間快速となる電車を含む)
元町駅 (JR-A62) - 神戸駅 (JR-A63) - 兵庫駅 (JR-A64)

備考

阪急電鉄阪神電気鉄道ターミナル駅である三宮駅や、阪急が三宮に乗り入れる以前にターミナルとしていた上筒井駅(1940年に廃止)、それぞれ一時期神戸駅を名乗っていた。各項目と神戸駅 (曖昧さ回避)も参照。

脚注

  1. ^ a b c d e f 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、30-31頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  3. ^ a b 交建設計・駅研グループ、1996、『駅のはなし 明治から平成まで』改訂初版、成山堂書店 ISBN 4-425-76032-8 p. 135
  4. ^ a b c “JR西日本 神戸駅改装工事が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年10月27日) 
  5. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  6. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
  7. ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 新たに5駅10のりばにホーム柵を設置します西日本旅客鉄道
  8. ^ 看板「安土-神戸」の謎解明 鉄道ファンらが協力”. 神戸新聞 (2020年2月29日). 2020年2月29日閲覧。
  9. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、247頁。 
  10. ^ JR西日本「データで見るJR西日本」
  11. ^ 兵庫県統計書
  12. ^ 神戸市統計書

関連項目

外部リンク