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=== プロ入り後 ===
=== プロ入り後 ===
'''{{By|2012年}}'''プロ1年目は二軍でスタートし、[[ウエスタン・リーグ]]公式戦で、3月20日から5月1日まで[[リリーフ#中継ぎ|中継ぎ投手]]として10試合登板し、防御率0.00、WHIP0.82、奪三振率9.82を残した。5月2日、[[金澤健人]]の離脱により一軍へ合流し<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20120502-944150.html 【ソフトB】嘉弥真「ロッカーはどこ?」] 日刊スポーツ</ref>、5月4日に出場選手登録され、同日本拠地[[福岡ドーム|福岡 Yahoo! JAPANドーム]]で行われた対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]戦に、8回5点ビハインド二死一三塁からプロ初登板を果たす。[[内村賢介]]に二盗され、[[聖澤諒]]にはフルカウントから四球を出すが、[[西村弥]]をライトフライに打ち取り満塁を切り抜けた。9回は先頭の[[鉄平 (野球)|鉄平]]に安打を許すも、残りを併殺とゴロに打ち取り、1回1/3を無失点に抑えた。その後2試合僅差ビハインドから登板し、5月10日は[[吉川輝昭]]、5月11日には[[甲藤啓介]]に走者を返されて連続失点となった。同年4試合目となる5月16日の[[セ・パ交流戦]]、対[[東京ヤクルトスワローズ]]戦において、7回から交流戦初登板したが、二死取った所から[[谷裕亮]]の[[捕逸|パスボール]]、8回は[[今宮健太]]の悪送球タイムリーエラーがあったものの、2イニングを投げて4安打3四球6失点(自責4)と打ち込まれ<ref>[http://www.softbankhawks.co.jp/gamelive/live/2012051601/ テキスト速報] - [[福岡ソフトバンクホークス]]オフィシャルサイト</ref>、5月17日に二軍降格となり、同年の再昇格は無く終わった。7月19日に[[新潟県立野球場|HARD OFF ECOスタジアム新潟]]で行われた[[フレッシュオールスターゲーム]]に4番手で登板し無失点に抑えた<ref>[http://bis.npb.or.jp/scores/freshallstargame/boxscore2012.html 2012年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果] [[日本野球機構|NPB.jp 日本野球機構]]</ref>。ウエスタン・リーグ公式戦では最終的に中継ぎ32試合で防御率1.19、WHIP1.06、先発は2試合8イニングを投げ防御率4.50だった<ref>{{Cite web|url=http://npb.jp/bis/2012/stats/idp2_h.html|title=2012年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)|publisher=NPB.jp 日本野球機構|accessdate=2017-12-23}}</ref>。10月6日の[[ファーム日本選手権]]では2番手で登板した<ref>[http://bis.npb.or.jp/scores/farmchampionship/boxscore2012.html 2012年度ファーム日本選手権 試合結果] NPB.jp 日本野球機構</ref>。
'''{{By|2012年}}'''プロ1年目は二軍でスタートし、[[ウエスタン・リーグ]]公式戦で、3月20日から5月1日まで[[リリーフ#中継ぎ|中継ぎ投手]]として10試合登板し、防御率0.00、WHIP0.82、奪三振率9.82を残した。5月2日、[[金澤健人]]の離脱により一軍へ合流し<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20120502-944150.html 【ソフトB】嘉弥真「ロッカーはどこ?」] 日刊スポーツ</ref>、5月4日に出場選手登録され、同日本拠地[[福岡ドーム|福岡 Yahoo! JAPANドーム]]で行われた対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]戦に、8回5点ビハインド二死一三塁からプロ初登板を果たす。[[内村賢介]]に二盗され、[[聖澤諒]]にはフルカウントから四球を出すが、[[西村弥]]をライトフライに打ち取り満塁を切り抜けた。9回は先頭の[[鉄平 (野球)|鉄平]]に安打を許すも、残りを併殺とゴロに打ち取り、1回1/3を無失点に抑えた。その後2試合僅差ビハインドから登板し、5月10日は[[吉川輝昭]]、5月11日には[[甲藤啓介]]に走者を返されて連続失点となった。同年4試合目となる5月16日の[[セ・パ交流戦]]、対[[東京ヤクルトスワローズ]]戦において、7回から交流戦初登板したが、二死取った所から[[谷裕亮]]の[[捕逸|パスボール]]、8回は[[今宮健太]]の悪送球タイムリーエラーがあったものの、2イニングを投げて4安打3四球6失点(自責4)と打ち込まれ<ref>[http://www.softbankhawks.co.jp/gamelive/live/2012051601/ テキスト速報] - [[福岡ソフトバンクホークス]]オフィシャルサイト</ref>、5月17日に二軍降格となり、同年の再昇格は無く終わった。7月19日に[[新潟県立野球場|HARD OFF ECOスタジアム新潟]]で行われた[[フレッシュオールスターゲーム]]に4番手で登板し無失点に抑えた<ref>[http://bis.npb.or.jp/scores/freshallstargame/boxscore2012.html 2012年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果] [[日本野球機構|NPB.jp 日本野球機構]]</ref>。ウエスタン・リーグ公式戦では最終的に中継ぎ32試合で防御率1.19、WHIP1.06、先発は2試合8イニングを投げ防御率4.50だった<ref>{{Cite web|url=http://npb.jp/bis/2012/stats/idp2_h.html|title=2012年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)|publisher=NPB.jp 日本野球機構|accessdate=2017-12-23}}</ref>。10月6日の[[ファーム日本選手権]]では2番手で登板した<ref>[http://bis.npb.or.jp/scores/farmchampionship/boxscore2012.html 2012年度ファーム日本選手権 試合結果] NPB.jp 日本野球機構</ref>。


オフには[[プエルトリコ]]の[[ウィンターリーグ]]に派遣され、11月10日から12月20日までの7試合に先発し、1勝3敗、防御率は規定到達者最下位の5.30だった<ref>[http://www.mlb.com/milb/stats/stats.jsp?sid=l133&lid=133&t=l_pit&y=2012 Winter Leagues: Liga de Beisbol Profesional Roberto Clemente: Statistics] 2012年度プエルトリコウィンターリーグ成績</ref><ref>[http://www.softbankhawks.co.jp/farm/winterleague/2012/ 若鷹奮闘記2012 in ウインターリーグ ] - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト</ref>。
オフには[[プエルトリコ]]の[[ウィンターリーグ]]に派遣され、11月10日から12月20日までの7試合に先発し、1勝3敗、防御率は規定到達者最下位の5.30だった<ref>[http://www.mlb.com/milb/stats/stats.jsp?sid=l133&lid=133&t=l_pit&y=2012 Winter Leagues: Liga de Beisbol Profesional Roberto Clemente: Statistics] 2012年度プエルトリコウィンターリーグ成績</ref><ref>[http://www.softbankhawks.co.jp/farm/winterleague/2012/ 若鷹奮闘記2012 in ウインターリーグ ] - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト</ref>。

2021年5月29日 (土) 11:49時点における版

嘉弥真 新也
福岡ソフトバンクホークス #57
2012年5月4日、福岡Yahoo!JAPANドームにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県石垣市
生年月日 (1989-11-23) 1989年11月23日(34歳)
身長
体重
172 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 ドラフト5位
初出場 2012年5月4日
年俸 1億4,000万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本代表
プレミア12 2019年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
WBSCプレミア12
2019

嘉弥真 新也(かやま しんや、1989年11月23日 - )は、沖縄県石垣市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。

経歴

プロ入り前

1989年11月23日沖縄県石垣市で生まれた[2]。白保小学校4年時から、地元の少年野球チームの白保轟で野球を始める[3]

八重山農林高時代は、外野手兼2番手投手としてプレー。3年時の夏は、沖縄県大会で自身が打たれ初戦敗退[4][5]

高校卒業後、2008年に不動産管理会社のビッグ開発(那覇市)に入社、同社野球部のビッグ開発ベースボールクラブに所属。当初は4、5番手投手だったが、監督の厳しい練習の元で120km/h台だった球速を140km/h台まで上げるなど[5]、徐々に力を付けて主戦投手となった[4]。在籍3年目の2010年第81回都市対抗野球大会沖縄県1次予選では、敗者復活代表決定戦で前年本大会出場の沖縄電力を破る大波乱を演じ、これがJX-ENEOSで監督を務めていた大久保秀昭の目に止まり、同年12月に移籍した。同年の都市対抗後に行われた西日本クラブカップではMVPを獲得する活躍を見せ、所属チームの初タイトル獲得に貢献した。

2011年、春から公式戦に起用され、第82回都市対抗野球大会では、1回戦の王子製紙戦で救援登板するも制球を乱し降板となった[4]。10月27日、プロ野球ドラフト会議福岡ソフトバンクホークスより5位指名を受けた。背番号57

プロ入り後

2012年プロ1年目は二軍でスタートし、ウエスタン・リーグ公式戦で、3月20日から5月1日まで中継ぎ投手として10試合登板し、防御率0.00、WHIP0.82、奪三振率9.82を残した。5月2日、金澤健人の離脱により一軍へ合流し[6]、5月4日に出場選手登録され、同日本拠地福岡 Yahoo! JAPANドームで行われた対東北楽天ゴールデンイーグルス戦に、8回5点ビハインド二死一三塁からプロ初登板を果たす。内村賢介に二盗され、聖澤諒にはフルカウントから四球を出すが、西村弥をライトフライに打ち取り満塁を切り抜けた。9回は先頭の鉄平に安打を許すも、残りを併殺とゴロに打ち取り、1回1/3を無失点に抑えた。その後2試合僅差ビハインドから登板し、5月10日は吉川輝昭、5月11日には甲藤啓介に走者を返されて連続失点となった。同年4試合目となる5月16日のセ・パ交流戦、対東京ヤクルトスワローズ戦において、7回から交流戦初登板したが、二死取った所から髙谷裕亮パスボール、8回は今宮健太の悪送球タイムリーエラーがあったものの、2イニングを投げて4安打3四球6失点(自責4)と打ち込まれ[7]、5月17日に二軍降格となり、同年の再昇格は無く終わった。7月19日にHARD OFF ECOスタジアム新潟で行われたフレッシュオールスターゲームに4番手で登板し無失点に抑えた[8]。ウエスタン・リーグ公式戦では最終的に中継ぎ32試合で防御率1.19、WHIP1.06、先発は2試合8イニングを投げ防御率4.50だった[9]。10月6日のファーム日本選手権では2番手で登板した[10]

オフにはプエルトリコウィンターリーグに派遣され、11月10日から12月20日までの7試合に先発し、1勝3敗、防御率は規定到達者最下位の5.30だった[11][12]

2013年、開幕は二軍で迎えたが、5月25日まで中継ぎ10試合で防御率0.69、WHIP1.15、先発では4試合25イニングを投げ、防御率0.72、3勝0敗の成績を残し、5月度のミズノ月間MVP(ファーム月間MVP)を受賞[13]。その活躍により、5月31日に一軍へ昇格した。6月23日から僅差ビハインドからの登板が増え始め、7月15日にQVCマリンフィールドで行われた対千葉ロッテマリーンズ戦では、4回1点ビハインド二死満塁から2番手で登板し、根元俊一をセカンドゴロで切り抜けると、5回は無失点に抑え、裏に田上秀則山崎勝己内川聖一と3本のタイムリー二塁打で5点の援護を得て、6回は3者凡退に抑えてプロ入り初勝利を挙げた[2]。これを境に夏場は2イニングを越えるロングリリーフでの起用が増えた。8月2日に本拠地福岡ヤフオク!ドームで行われた対埼玉西武ライオンズ戦では、延長11回同点から登板し、二死一二塁で降板となったが、代わった柳瀬明宏が後続を断ち切ったことで、プロ入り初ホールドを挙げた。8月29日の対ロッテ戦で、先発の大場翔太に代わり4回1点リード一死三塁から登板し、迎えた角中勝也にレフトへ犠牲フライを打たれて即同点に追いつかれて救援失敗。しかし同裏に明石健志のスリーランホームランにより再び勝ち越し、6回二死まで無失点に抑えて本拠地でプロ入り初勝利を手にした。9月16日の対北海道日本ハムファイターズ戦で、6回同点無死一塁から登板して3者凡退に打ち取り、裏に明石健志、本多雄一のタイムリー安打で3点の援護を得て3勝目を本拠地で挙げた。9月19日の対楽天戦では、プロ入り初先発を果たし、4回までを無失点と好投。しかし5回に松井稼頭央の安打と自身のフィルダースチョイスにより二死二三塁とすると岡島豪郎の内野安打と藤田一也の二塁打で2点を失い、5回で降板となった。なお8回の本多雄一の同点打により負けは付かなかった。10月4日の対日本ハム戦で、五十嵐亮太の後を受け、4番手として8回3点リード無死満塁から登板し、代打・鶴岡慎也のタイムリー安打、中島卓也のショートゴロの間にさらに1点、杉谷拳士に逆転となる2点タイムリーで計4失点し、プロ入り初黒星を喫した。この敗戦によりチームは2位の可能性が完全に消滅し、CSの進出の可能性もほぼ無くなった[14][15][16]。最終的に防御率2.32の好成績で終えたが、走者のいる場面で22試合登板し、うち半分の11試合で走者を生還させるなど、僅差を大差に広げる登板で首脳陣からの期待を裏切る形となった。また僅差リードから登板した5試合のうち、3試合で同点に追いつかれた。

シーズンオフの11月21日、秋季キャンプ中に秋山幸二監督から監督室に呼び出され、翌年の先発ローテーションに入るよう通達された[17]。首脳陣と相談の上、自主トレ中に計1000球の投げ込みを敢行することも決め、11月28日の契約更改交渉の席でもその計画を語った[18]

2014年1月15日、グアムでの森福允彦との自主トレ中に意見を翻し、秋山幸二監督ではなく加藤伸一投手コーチに電話で先発転向はせず同年も中継ぎで臨むと断りを入れた[19]

春のキャンプでは紅白戦で6失点[20]するなどB組で終えたが、開幕は一軍で迎えた。5月14日の対ロッテ戦で延長11回から登板して二死二塁とすると、角中勝也にストレートのフォアボールを与え、続く荻野貴司へ投じた初球の甘い球を弾き返され前進守備の柳田悠岐の頭上を越えるサヨナラ打により敗戦投手となった。これによりチームは3連勝でストップ、昨季からの延長戦4連勝も止まり、シーズン初のサヨナラ負けを記録した[21][22][23]。7月14日の対ロッテ戦では、先発・ジェイソン・スタンリッジの危険球退場[24]により、3回同点二死一三塁から登板し、大松尚逸をフライに打ち取って切り抜けたものの、続く4回に加藤翔平に先制打を打たれて降板。残りのリリーフ陣は無失点で繋いだがその1点によりシーズン2敗目を喫した[25]。8月15日に二軍降格し、9月25日に一旦昇格し1試合出場したが、9月30日に再び二軍へ落ちそのままシーズンを終えた。最終的に32試合に登板し、4点差以上の大差からの試合が15試合と前年より増えたにもかかわらず、防御率・WHIPともに悪化させた。前任投手が残した15走者で6失点し、前年に引き続き他人の走者を返す投球だった。

秋山監督が辞任後のオフには11月29日先発への本格転向を視野に入れ、阪神タイガースの先発能見篤史に合同自主トレを申し入れ[26]、12月22日、工藤公康新監督への弟子入り志願を掲げ先発転向を希望した[27]

2015年、宮崎春季キャンプではA組に抜擢[28]。オープン戦でも7試合に登板し、中継ぎとして8イニング投げ、防御率1.13の好成績を残し[29]、開幕一軍入りを勝ち取った[30]。4月1日の対オリックス・バファローズ戦において、中継ぎ投手として今季初登板を迎え、4月16日までの3試合を失点無しで抑えるが、4月17日に1軍登録を外れる[31]。5月26日に再び一軍に戻り[32]、7月5日まで8試合に登板するが、同月12日に再び1軍登録抹消されるなど[33]、安定して一軍定着は出来なかった。成績は16試合に登板し、15回・0勝0敗1ホールド・防御率4.20と、昨シーズンの半分の登板数に留まった[34]

2016年は、年間40試合以上の登板を目標に掲げ[34]、開幕一軍登録を勝ち取り[35]、3月25日の開幕戦でのリリーフ登板を果たすが、4月7日の対ロッテ戦において、2ランを含む3失点を喫し、4月14日に一軍登録を外れる[36]。その後、一軍での登板は7月31日と8月6日の2試合しか得られず、今シーズンの成績は、僅か5試合の登板で、7回1/3・防御率8.59だった。

秋季キャンプでは、投球フォームスリークォーターからサイドスローに変更しスローカーブを習得する事を取り組んだ[37]

2017年、宮崎春季キャンプでは、引き続き秋季キャンプから取り組んでいたサイドスローへの転向を継続。FA読売ジャイアンツに移籍したポスト森福允彦として、オープン戦3試合、3回2/3で2失点と、飯田優也と左腕中継ぎ投手の開幕一軍登録枠を争い[38]、開幕一軍入りを果たす[39]。4月4日の対楽天戦で、今季一軍公式戦初登板を迎える [40]。開幕から主に森福允彦に代わる左打者に対しての左のワンポイントリリーバーとして、クローザーデニス・サファテを中心に、岩嵜翔リバン・モイネロ森唯斗らとともに、中継ぎ投手陣の一角を担う。6月28日、6月29日の対日本ハム戦では、連日で満塁のピンチを抑え[41]、7月5日の対オリックス戦においては、2013年以来4年ぶりの勝利を挙げるなど活躍し[42]、リーグ優勝に貢献。58試合の登板は自己最多を記録した。

ポストシーズンは、楽天とのクライマックスシリーズファイナルステージにおいて、第1戦、第3戦、第4戦に対左打者のワンポイントリリーフで登板。いずれも無失点の好投で、日本シリーズに進出する。横浜DeNAベイスターズとの日本シリーズにおいては、第3戦はワンポイントリリーフで四球を与える結果となったが、第1戦、第2戦、第6戦とも、いずれも無安打無失点の好投をみせ、チームの2年ぶりの日本一奪還に貢献した。

シーズンオフの12月20日、福岡ヤフオク!ドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増となる2,000万円アップの年俸4,000万円(金額は推定)でサインした[43]

2018年、貴重な左投げの中継ぎとして登板機会が増え、6月19日対ヤクルト戦で失点して以降31試合連続無失点(自責点については5月24日対西武戦以来42試合連続無自責点)を記録していたが[44]、優勝争い直接対決となった9月27日の対西武戦で、1点リードの展開から登板したものの、5月24日の対戦時に3点本塁打を喫していた秋山翔吾に再び逆転3点本塁打を許し、無失点記録が途切れるとともに、チームは逆転優勝の可能性が遠のく敗戦を喫した[45](同試合の敗戦投手は嘉弥真ではなく加治屋蓮)。最終的に、自身最多となるシーズン67試合に登板、2勝1敗25ホールド防御率2.45を記録した。

ポストシーズンのクライマックスシリーズにおいては、日本ハムとのファーストステージ第2戦と第3戦、西武とのファイナルステージで第1戦に登板。広島東洋カープとの日本シリーズにおいても、第1戦を除く第2戦から第6戦に登板し、いずれも無失点の好投でチームの日本一連覇に貢献する。

シーズンオフの12月21日、福岡ヤフオク!ドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、倍増の年俸8,000万円(金額は推定)でサインした[46]

2019年、右股関節痛の為に宮崎春季キャンプでの調整に出遅れていたが[47]、西武との開幕第2戦において4番手で登板し、ホールドを記録する[48]。オフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12日本代表に選出された。

福岡ヤフオク!ドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万アップの年俸1億1000万円(金額は推定)でサインした。

2020年、9月3日の対オリックス・バファローズ戦に7回裏1死から登板し、2/3回を無失点。通算300登板を達成した[49]。50試合登板し、防御率2・10で球団の左腕では2011~13年の森福が3年連続で50試合登板と防御率3点未満を両立させているが、嘉弥真は4年連続となっており球団初の記録を達成し[50]、リーグ優勝に貢献した。巨人との日本シリーズでは第2戦、6回一死一、二塁での場面で登板し丸佳浩を三振、第4戦、5回表二死一塁の場面で登板し丸を右飛に抑えて[51]、日本一に貢献した。

選手としての特徴

サイドスローから最速146km/h[52]ストレートスライダーシュートなど変化球を投げる[53]

サイド転向前、ナックルボールのように不規則な軌道で沈む嘉弥真ボールを決め球としている[54]。右打者へのインコース攻めに有効で、人差し指と中指を内側に折り曲げ、親指、薬指、小指の3本で支える独特の握り[55]で、球の変化は自身にもわからない球と述べている[56]

2001年第73回選抜高等学校野球大会にて宜野座高校が使用し、話題となった宜野座カーブの使い手でもあり、ビッグ開発ベースボールクラブ時代に、宜野座高校まで出向き伝授してもらった[57]

チェンジアップは2012年オフのプエルトリコウィンターリーグで習得した[2][58]

人物

父方の兄弟が12人兄弟で、親戚が200名以上いる大家族である[2][59]

2016年11月3日、同年7月に同郷の沖縄県出身の一般女性と入籍したことが報じられ[60]、翌2017年1月14日、第1子となる長男が誕生した[61]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2012 ソフトバンク 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 23 4.1 6 0 5 0 0 2 0 0 8 6 12.46 2.54
2013 40 1 0 0 0 3 1 0 4 .750 215 54.1 38 0 16 0 2 50 3 0 17 14 2.32 0.99
2014 32 0 0 0 0 0 2 0 1 .000 164 36.2 44 3 9 1 1 40 2 1 14 13 3.19 1.45
2015 16 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 63 15.0 14 2 5 0 1 14 0 0 7 7 4.20 1.27
2016 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 36 7.1 9 4 4 0 1 8 1 0 7 7 8.59 1.77
2017 58 0 0 0 0 2 0 0 14 1.000 143 32.2 31 1 11 0 5 47 1 0 11 10 2.76 1.29
2018 67 0 0 0 0 2 1 0 25 .667 129 33.0 17 3 11 1 2 28 0 0 11 9 2.45 0.85
2019 54 0 0 0 0 2 2 1 19 .500 128 31.0 29 1 5 0 4 26 0 0 13 9 2.61 1.10
2020 50 0 0 0 0 3 1 0 18 .750 117 30.0 18 1 10 0 2 33 0 0 7 7 2.10 0.93
通算:9年 326 1 0 0 0 12 7 1 82 .632 1018 244.1 206 15 76 2 18 248 7 1 95 82 3.02 1.15
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2012 ソフトバンク 4 1 1 0 0 1.000
2013 40 0 10 0 2 1.000
2014 32 2 13 0 0 1.000
2015 16 3 1 0 0 1.000
2016 5 1 2 0 0 1.000
2017 58 0 5 0 0 1.000
2018 67 1 12 0 0 1.000
2019 54 1 9 0 1 1.000
2020 50 1 4 1 0 .833
通算 326 10 57 1 3 .985
  • 2020年度シーズン終了時

背番号

  • 57(2012年 - )

記録

登場曲

  • 「五穀豊穣」パーシャクラブ(2012年)
  • 「Hands Up!」BIGBANG(2013年 - 2016年)
  • 「ハブとマングース」きいやま商店(2017年 - 2018年)
  • 「頑張れよ!」きいやま商店(2017年 - )
  • 「시작」Gaho(2021年 - )

[64]

代表歴

脚注

  1. ^ ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2021年3月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e 窮地救った ソフトB嘉弥真プロ初勝利 2013年7月16日 日刊スポーツ
  3. ^ 嘉弥真投手を5位指名 家族ら快挙に沸く”. 八重山毎日新聞 (2011年10月28日). 2011年10月31日閲覧。
  4. ^ a b c 黒獅子の目:第82回都市対抗野球 沖縄の才能が開花”. 毎日.jp (2011年10月29日). 2011年10月31日閲覧。
  5. ^ a b 苦労人 嘉弥真「チバる」 プロ野球ドラフト”. 沖縄タイムス (2011年10月28日). 2011年10月31日閲覧。
  6. ^ 【ソフトB】嘉弥真「ロッカーはどこ?」 日刊スポーツ
  7. ^ テキスト速報 - 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  8. ^ 2012年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果 NPB.jp 日本野球機構
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関連項目

外部リンク