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#: ブラスセクションのイントロから始まる楽曲で、全体的にコーラスやホーン、ストリングスが大々的に取り入れられている。
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#: エンディングは、[[ビートルズ]]の「[[ヘイ・ジュード]]」を意識したものになっている。
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#: ちなみに、曲終了直前の歓声の中に、よく聴くと「こひしかるべき〜」と「[[LADY-GO-ROUND]]」の一節が歌われているのが分かるが、これもビートルズのオマージュ{{Refnest|group="注釈"|ビートルズの「[[愛こそはすべて]]」のエンディングにおいて、[[ジョン・レノン]]が「[[イエスタデイ]]」や「[[シー・ラヴズ・ユー]]」の一部を歌っている<ref>{{cite web|url=http://www.icce.rug.nl/~soundscapes/DATABASES/AWP/aynil.shtml|title=Notes on 'All You Need Is Love'|first=Alan W. |last=Pollack|year=1996|publisher=soundscapes.info|accessdate=2019-10-15}}</ref><ref>{{Cite web |last=Edwards |first=Gavin |authorlink=:en:Gavin Edwards (writer) |title=The Beatles Make History With 'All You Need Is Love': A Minute-by-Minute Breakdown |url=https://www.rollingstone.com/music/features/the-beatles-make-history-with-all-you-need-is-love-a-minute-by-minute-breakdown-20140828 |publisher=[[ローリング・ストーン|Rolling Stone]] |date=2014-08-28 |accessdate=2020-10-02 }}</ref>。}}<ref>{{Cite news |title=『The 7th Blues』はB'zを本格的なB'zにしたバンドのターニングポイントと言える重要作品 |url=https://okmusic.jp/news/278124 |work=OKMusic |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2018-07-11 |accessdate=2019-10-12 }}</ref>。
#: ちなみに、曲終了直前の歓声の中に、よく聴くと「こひしかるべき〜」と「[[LADY-GO-ROUND]]」の一節が歌われているのが分かるが、これもビートルズのオマージュ{{Refnest|group="注釈"|ビートルズの「[[愛こそはすべて]]」のエンディングにおいて、[[ジョン・レノン]]が「[[イエスタデイ (ビートルズの曲)|イエスタデイ]]」や「[[シー・ラヴズ・ユー]]」の一部を歌っている<ref>{{cite web|url=http://www.icce.rug.nl/~soundscapes/DATABASES/AWP/aynil.shtml|title=Notes on 'All You Need Is Love'|first=Alan W. |last=Pollack|year=1996|publisher=soundscapes.info|accessdate=2019-10-15}}</ref><ref>{{Cite web |last=Edwards |first=Gavin |authorlink=:en:Gavin Edwards (writer) |title=The Beatles Make History With 'All You Need Is Love': A Minute-by-Minute Breakdown |url=https://www.rollingstone.com/music/features/the-beatles-make-history-with-all-you-need-is-love-a-minute-by-minute-breakdown-20140828 |publisher=[[ローリング・ストーン|Rolling Stone]] |date=2014-08-28 |accessdate=2020-10-02 }}</ref>。}}<ref>{{Cite news |title=『The 7th Blues』はB'zを本格的なB'zにしたバンドのターニングポイントと言える重要作品 |url=https://okmusic.jp/news/278124 |work=OKMusic |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2018-07-11 |accessdate=2019-10-12 }}</ref>。
# '''Don't Leave Me (LIVE ver.)'''
# '''Don't Leave Me (LIVE ver.)'''
#: 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は過去の映像作品のもの。
#: 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は過去の映像作品のもの。

2021年9月20日 (月) 13:43時点における版

B'z > 作品リスト > The 7th Blues
The 7th Blues
B'zスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル BMGルームス
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 1994年度年間4位(オリコン)
ゴールドディスク
  • クワドラプル・プラチナ(日本レコード協会[1]
  • B'z アルバム 年表
    • The 7th Blues
    • (1994年)
    EANコード
    • EAN 4938068100676CD
    • EAN 4938068100683カセットテープ
    『The 7th Blues』収録のシングル
    1. Don't Leave Me
      リリース: 1994年2月9日
    テンプレートを表示

    The 7th Blues』(ザ・セヴンス・ブルーズ)は、日本ロックユニットB'zの2枚組オリジナル・アルバムである。なお、「Blues」の読み方は、「ブルース」ではなく「ブルーズ」だが、メンバーはどちらでも良いと述べている[2]

    概要

    前作『RUN』より約1年5ヶ月ぶりのリリースで、B'z初の2枚組オリジナル・アルバムである。直近5作のB'zのオリジナル・アルバムの収録曲数は10曲〜11曲であったのに比べ、本作はDISC1とDISC2合わせた収録曲数は20曲となっており、ほぼ倍のボリュームになっている。

    アルバムタイトルは「7枚目のオリジナル・アルバム」ということに加え、ブルースでよく使われる「7thコード」をもじったもので[3]、松本曰く「酔った時の思いつき」[4][注釈 1]とのこと。しかし、本作はブルース調の曲が多いわけではなく、アレンジとしてはジャズファンク寄りのものも多い。様々な楽器が使用され、特にブラスが多用されている。また、他のアルバムに比べ演奏時間が長い曲が多く、6分を超える曲が6曲あり、半数の楽曲が5分を超えている。

    B'zのアルバム制作はライブツアーの合間や仕事の合間に行われることが多かったが、本作は初めてレコーディングだけに専念して制作された。その結果レコーディングが順調に進み、20曲もの曲数が収録されることになった[5]。松本は、「作っていくうちに少し欲が出て、“2枚組もどうか?”という話も出たけど、そのためには曲も時間も必要になるでしょ?だからレコーディングの前半は弱気にもなった。でも後半になってから、“ここまで来たらいこう!”と思うようになった。同じ曲は作らないとか、バリエーションのことは考えずに、最初から出来たものをどんどんレコーディングしていった。10曲を2枚組にするとバランスが悪いから、12〜3曲出来たあたりから少しバランスを考え出した。」とコメントしている[6]

    前作『RUN』以降に発売されたシングルのうち、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」は未収録となった。

    なお、需要減少により本作限りでアルバムのカセットテープの生産・販売を中止した[注釈 2]

    ミキシングエンジニアは、後にグリーン・デイなどを手掛けるクリス・ロード・エルジ英語版が担当[6]。また、レコーディングには東京スカパラダイスオーケストラなど多くのミュージシャンが参加している。

    本作発売当時は長期のライブツアーによるメディア露出の激減やメンバーの長髪、稲葉は「内に向かって吐き出していた」とコメントし、松本も翌年のインタビューで「去年は内側に向けてパワーが炸裂してたからね[7]」とコメントするなどヘヴィーなライブが重なり、現在ではメンバーは94年を「暗黒時代」と呼んでいる。これについて当時のインタビューで松本は、これまでは意識して売れる作品を提供してきたと認めた上で「今までは僕らのことをアイドル的に見てる人もいた」「このアルバムには自分達のルーツみたいなのがはっきりと出ている。それをこれからの人達にも伝えたい」と答え、翌年のインタビューでは「去年(『The 7th Blues』)はこちらから啓蒙させようという意識があった」と述べている。また、2008年のタワーレコードの携帯サイトでは「『The 7th Blues』は当時の邦楽で一番洋楽の音に近く、そこから洋楽を聴く人が増えた」と指摘し、「邦楽と洋楽の距離を縮めた啓蒙的作品」という評価もある[8]

    また、稲葉は当時「これからの基本姿勢ができた」と本作を気に入っており、松本も後に「大きなターニングポイントとなった」と語っている。

    2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[9]

    記録

    • オリコンチャートで3週連続1位となり、累計売上約163万枚と2枚組オリジナル・アルバムとしては史上初のミリオンセラーとなり[注釈 3]、2枚組オリジナル・アルバムでは歴代最高の売上を記録。

    収録曲

    Disc-1
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫(Disc2-7:ストリングアレンジ:日色純一)。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「LOVE IS DEAD」稲葉浩志松本孝弘
    2.「おでかけしましょ」稲葉浩志松本孝弘
    3.「未成年」稲葉浩志松本孝弘
    4.「闇の雨」稲葉浩志松本孝弘
    5.「MY SAD LOVE」稲葉浩志松本孝弘
    6.「Queen of Madrid」稲葉浩志松本孝弘
    7.「ヒミツなふたり」稲葉浩志松本孝弘
    8.「Strings of My Soul」稲葉浩志松本孝弘
    9.「赤い河」稲葉浩志松本孝弘
    10.「WILD ROAD」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:
    Disc-2
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.Don't Leave Me  
    2.「Sweet Lil' Devil」  
    3.「THE BORDER」  
    4.「JAP THE RIPPER」  
    5.「SLAVE TO THE NIGHT」  
    6.「春」  
    7.「破れぬ夢をひきずって」  
    8.LADY NAVIGATION  
    9.「もうかりまっか」  
    10.「farewell song」  
    合計時間:

    楽曲解説

    曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため、一部簡潔に解説する。

    DISC 1

    1. LOVE IS DEAD
      イントロダクションとして外国人の電話での会話から挿入されている。
      シリアスな歌詞に、打ち込みのオルガンと生のブラスセクションをフィーチャーしている。
      ベスト・アルバムB'z The Best "ULTRA Treasure"』では、ファン投票24位にランクインし[10]、収録の際にはイントロダクションの電話の会話部分がカットされたバージョンで収録されている。『The Complete B'z』のボーナス・トラックとしてライブ音源も配信されていた。
      2003年に開催された『B'z SHOWCASE 2003 "IT'S SHOWCASE!!"』及び、『B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』で9年ぶりに演奏され、2010年に開催された『B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"』でも演奏された。2020年に開催された無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay2ではオープニングナンバーとして演奏され、冒頭の電話での会話が新しいバージョンに変更された[11][12]
    2. おでかけしましょ
      テレビ朝日系『ミュージックステーション』(1994年3月11日放送回)に出演した際に、「Don't Leave Me」と共に披露された[13]
      長い間ライブでは演奏されなかったが、2007年に行ったツアー『B'z SHOWCASE 2007 "19"』と、『B'z SHOWCASE 2007 "B'z In Your Town"』ではアンコールラストナンバーとして久し振りに演奏された。
      また、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay2でも演奏された[11]
    3. 未成年
      大人の世界に入れてもらえない未成年を歌っている。
      ギターソロ以降の間奏は生ドラムの代わりにサンプリング・ループが使われたり、エンディングではピアノがソロを取りジャズ的アプローチになったりと、目まぐるしく展開する。
      また、曲終了直前には『GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-』の間奏の一部と同じギターフレーズが使用されている。
      2008年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』で久し振りに演奏された。
    4. 闇の雨
      元々は「Mannequin Village」のバックトラックにこの曲のボーカルラインがそのまま乗ったデモ音源が制作されていたが、結果として全く別のメロディーに差し替えられ完成、2つの曲として独立した。
      2013年の『B'z Special LIVE at EX THEATER ROPPONGI』で約19年ぶりに演奏され、51stシングル『有頂天』の特典DVDにて初めて映像化された。
      また、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay2でも演奏された[11]
    5. MY SAD LOVE
      昔の恋を煩い悩んでいる女性と付き合っている男性の感情がテーマになっている。
      2009年に行われたツアー『B'z SHOWCASE 2009 "B'z In Your Town"』で約15年ぶりに演奏された。
    6. Queen of Madrid
      歌詞はマドリードについて女性目線で歌っている。しかし、松本はスペインのマドリードではないとコメントしている[注釈 4]
    7. ヒミツなふたり
      歌詞では、倦怠感に差しかかりつつあるカップルの男性側の心情が描かれている[14]
      歌詞中の「男は無口な方がいいと誰か 歌ったなあ」の「誰か」は八代亜紀のことで、「舟唄」の歌詞が元である[14][注釈 5]
      2003年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"』で稲葉の強い希望により約9年ぶりに演奏された。
    8. Strings of My Soul
      松本のギターがメロディを奏でる長編インストゥルメンタル
      元々は、1993年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』のソロコーナーで披露していたもの。
      松本のソロアルバム『House Of Strings』には、別バージョンが収録されている。また、2012年に発売された松本孝弘の同名アルバム『Strings Of My Soul』には未収録となっているが、特典DVDには前述のライブで披露した時の映像が収録されている。
    9. 赤い河
      約1分40秒にも及ぶストリングスのイントロから始まる。
      タイトルは、グランド・キャニオンコロラド川に由来する。
      2014年にファンクラブ会報で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」のアンケートでは7位に選ばれた。
      2017年から2018年にかけて行ったツアー『B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”』で約23年ぶりに演奏され、同時に初の映像化を果たした。2017年にファンクラブ・B'z Partyで行われた「LIVE-GYMで聴きたいと思っているB'zナンバー」で18位に選ばれ、松本はアンケートの結果からセットリストの流れに合うため選曲したと語っている[15][16]
    10. WILD ROAD
      ハモンドオルガンディストーションギターが要となっている。
      バンド構成・編曲自体は簡潔だが、ハモンドオルガンやボーカルコーラスで厚みがだされている。
      B'zの楽曲で唯一、メンバー以外の人物(高嶋りん)がボーカルのメインパートを一部歌っている。ライブでの演奏時は、このパートの歌詞が変更され稲葉自身による歌唱で演奏された。
    11. JAP THE RIPPER (LIVE ver.)
      台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は、過去の映像作品のもの。

    DISC 2

    1. Don't Leave Me
      14thシングル。本作の先行シングル。
    2. Sweet Lil' Devil
      ギターリフやバンドのユニゾンが多く、ボーカルを含め各パートの即興的要素も多分にあり、当時のサポートメンバーとで組まれたバンドとしての一体感が現れている。
      稲葉はライナーノーツで「妹尾さんすごすぎ。みんなすごいぜ。」と、ブルースハープを担当した妹尾隆一郎をはじめとするレコーディング参加メンバーを称賛している[17]
      本作を引っさげて行ったアルバムツアー『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"』の〈PART1〉では、オープニングナンバーとして演奏された。
      ギターソロ後の疑似ライブのようなパートは、レッド・ツェッペリンの「HeartBreaker」の間奏を演奏している。『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART1〉』ではこの曲の間奏で様々な洋楽のカバーが日替わりで演奏された公演もあり[注釈 6]、『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART2〉』では「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」の一部が演奏されていた。
    3. THE BORDER
      ストリングスのアレンジが前面に出た楽曲。
      女性コーラス群やワウエフェクトのかかったギターなど、ファンクソウルR&Bのようなアレンジが施されている。
      未だにライブでは演奏されていない。
    4. JAP THE RIPPER
      1993年の『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』で未発表曲として発表された。
      タイトルは、「切り裂きジャック(JACK THE RIPPER)」に由来する。「JAP」とは「日本人(JAPANESE)」の略称だが、(大東亜戦争の影響で)侮蔑的意味合いが強く、稲葉曰く「ミーハーな日本人だからJAP」と答えている。
      1996年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM '96 "Spirit LOOSE"』以降は一切演奏されなかったが、『B'z LIVE-GYM '99 "Brotherhood" -Extra-』で、日替わりナンバーとして3年ぶりに演奏され、そこから2年後に行ったツアー『B'z LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"』でも、レギュラーナンバーとして演奏された。
    5. SLAVE TO THE NIGHT
      ハートも濡れるナンバー 〜stay tonight〜」のリメイクバージョン。
      1992年の『B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"』、1993年の『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』でのアレンジが元だが、歌詞は全英詞でタイトルごと作り直されており、曲構成も変更され、サウンドデザインもブラスセクションだけではなく、女性コーラス群がフィーチャーされ、本作なりの形になっている。
      1分ほどのソロギター・イントロの中盤では、ジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」のイントロを引用している[注釈 7]
    6. 泣きのギターがイントロの全編短調のバラード。
      曲後半ではティンパニーが使用されている。
      ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』のファン投票で29位にランクインし、収録された[10]
      2007年に行ったツアー『B'z SHOWCASE 2007 "19"』で久し振りに演奏された。
    7. 破れぬ夢をひきずって
      シンセチックな音色にギターが絡まってくるイントロから始まり、ストリングスによるスローテンポのアウトロで終わる。
      松本曰く「(アレンジを担当した)明石君らしい」。
    8. LADY NAVIGATION
      8thシングルの全英詞リメイクバージョン。
      原曲は打ち込みを多用したアップテンポなデジタル・サウンドだったが、こちらは1993年の『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』で披露したアコースティック・バージョンが元になっており、アコースティック・ギター、ベース、ピアノ、ドラム、ボーカル及び男性コーラスによるスローテンポのアコースティック・サウンドになっている。
      歌詞は「LADY NAVIGATION 〜Cookie&Car Stereo Style〜」と大体同じだが、一部が変更されており[注釈 8]、「SLAVE TO THE NIGHT」同様に曲構成も変わっている。
    9. もうかりまっか
      おもちゃの銃の発する電子音で始まる。
      本作中、ブルースという意味では、伝統的な12バー構成のブルース形式に最も忠実な楽曲。
      歌詞が全て関西弁で、サポートメンバーの名前[注釈 9]が登場したりと面白おかしく描かれている。
      ライブでは歌詞を変更して稲葉が各メンバーに「もうかりまっか?」と問いかけ、それに対して各々が答えるという形式でメンバー紹介が行なわれた[18]
      レコーディングはバンドによる一発録りで行なわれた。
      ライブでは『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART2〉』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay2にて約26年ぶりに演奏された[11]
    10. farewell song
      ブラスセクションのイントロから始まる楽曲で、全体的にコーラスやホーン、ストリングスが大々的に取り入れられている。
      エンディングは、ビートルズの「ヘイ・ジュード」を意識したものになっている。
      ちなみに、曲終了直前の歓声の中に、よく聴くと「こひしかるべき〜」と「LADY-GO-ROUND」の一節が歌われているのが分かるが、これもビートルズのオマージュ[注釈 10][21]
    11. Don't Leave Me (LIVE ver.)
      台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は過去の映像作品のもの。

    参加ミュージシャン

    ライブ映像作品

    シングル曲については各作品の項目を参照

    LOVE IS DEAD

    おでかけしましょ

    闇の雨

    Strings of My Soul

    赤い河

    JAP THE RIPPER

    もうかりまっか

    脚注

    注釈

    1. ^ 同年のツアータイトルは、9回目のツアーということから『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"』となった。
    2. ^ シングルのカセットテープの発売は、『love me, I love you』が最後
    3. ^ 2枚組オリジナル・アルバムでミリオンセラーとなったのは今作と『キラーストリート』(サザンオールスターズ)、『僕の見ている風景』()の3作品のみ
    4. ^ 歌詞カードの「Queen of Madrid」のページには、ニューメキシコ州にあるマドリッド英語版の地図が掲載されている。
    5. ^ ただし、「舟唄」は男ではなく女。
    6. ^ ファンクラブ会報誌のレポートによるとメインメニューではレッド・ツェッペリンの「BLACK DOG」が、京都公演ではディープ・パープルの「MISTREATED」が演奏されたことが記されている。
    7. ^ ライブでは実際に松本のボーカルで「Little Wing」が演奏され、2002年のソロアルバム『』でインストとして正式にカバーされた。
    8. ^ 「N・A・V・I・G・A・T・I・O・N」が別のものに置換されるなど
    9. ^ 歌詞カードでは(仮名)と併記されている。
    10. ^ ビートルズの「愛こそはすべて」のエンディングにおいて、ジョン・レノンが「イエスタデイ」や「シー・ラヴズ・ユー」の一部を歌っている[19][20]

    出典

    1. ^ 3月度「ゴールド・アルバム」他認定作品」『The Record』第414号、日本レコード協会、1994年5月1日、5頁。 
    2. ^ 「music freak magazine」2008年2月号
    3. ^ mfm I 2013, p. 216.
    4. ^ B'z The Book 1998, p. 31.
    5. ^ 『be with!』第77巻、B'z Party、2008年3月。 
    6. ^ a b B'z The Book 1998, p. 30.
    7. ^ 『be with!』第28巻、B'z Party、1995年12月。 
    8. ^ 『リスアニ! vol.1 (SONY MAGAZINES ANNEX 第507号)』ソニー・マガジンズ、2010年。ISBN 978-4789770989 
    9. ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。 
    10. ^ a b “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2019年11月23日閲覧。 
    11. ^ a b c d B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day2」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2020年11月17日閲覧。
    12. ^ “B’z、無観客配信ライブ『Day2』でファン垂涎のレア楽曲オンパレード 「今日、歌える曲あったでしょうか?」”. SPICE (イープラス). (2020年11月13日). https://spice.eplus.jp/articles/278556 2020年11月17日閲覧。 
    13. ^ 出演者ラインナップ|ミュージックステーション”. テレビ朝日 (1994年3月11日). 2019年10月12日閲覧。
    14. ^ a b mfm I 2013, p. 243.
    15. ^ 『be with!』第116巻、B'z Party、2017年12月。 
    16. ^ 『be with!』第117巻、B'z Party、2018年3月。 
    17. ^ 『be with!』第79巻、B'z Party、2008年10月。 
    18. ^ mfm I 2013, p. 248.
    19. ^ Pollack, Alan W. (1996年). “Notes on 'All You Need Is Love'”. soundscapes.info. 2019年10月15日閲覧。
    20. ^ Edwards, Gavin (2014年8月28日). “The Beatles Make History With 'All You Need Is Love': A Minute-by-Minute Breakdown”. Rolling Stone. 2020年10月2日閲覧。
    21. ^ “『The 7th Blues』はB'zを本格的なB'zにしたバンドのターニングポイントと言える重要作品”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2018年7月11日). https://okmusic.jp/news/278124 2019年10月12日閲覧。 

    参考文献

    • 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日。 
    • 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年。 

    外部リンク