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「宮城県古川高等学校」の版間の差分

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2022年10月6日 (木) 20:28時点における版

宮城県古川高等学校
Miyagi Prefectural Furukawa High School
地図北緯38度34分14.7秒 東経140度57分23.6秒 / 北緯38.570750度 東経140.956556度 / 38.570750; 140.956556座標: 北緯38度34分14.7秒 東経140度57分23.6秒 / 北緯38.570750度 東経140.956556度 / 38.570750; 140.956556
過去の名称 宮城県尋常中学校志田郡立分校
宮城県中学校志田郡立分校
宮城県第三中学校
県立宮城県第三中学校
宮城県立古川中学校
宮城県古川中学校
国公私立の別 公立学校
設置者 宮城県の旗 宮城県
学区 宮城県
理念 「志懐霜雪」
三国志
校訓 「質実剛健」
「学問尊重」
「自主自律」
設立年月日 1897年
共学・別学 男女共学
分校 栗原分校
一迫分校
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 2学期制
学校コード D104212150015 ウィキデータを編集
高校コード 04105A
所在地 989-6155
宮城県大崎市古川南町二丁目3番17号
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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宮城県古川高等学校(みやぎけん ふるかわこうとうがっこう、英称:Miyagi Prefectural furukawa High School)は、宮城県大崎市古川にある男女共学県立高等学校

宮城県教育委員会の「進学拠点校等充実普及事業」・「魅力ある県立高校づくり支援事業」・「授業力向上支援事業」にも指定されている。2017年度には欧州連合主催の「EUがあなたの学校にやってくる」実施校にも選ばれた。

沿革

年表

年号 沿革
1897年明治30年4月1日 宮城県尋常中学校志田郡立分校と称し創立される。
1899年明治32年)4月1日 宮城県中学校志田郡立分校と改称する。
1900年明治33年)4月1日 宮城県第三中学校として独立する。
1901年明治34年)4月1日 宮城県第三中学校と改称する。宮城県第三中学校栗原分校(宮城県築館高等学校)設置。
1901年(明治34年7月1日 県立宮城県第三中学校と改称する。
1904年明治37年)4月1日 栗原分校が独立し宮城県第五中学校と改称。
1907年明治40年6月1日 宮城県立古川中学校と改称する。
1919年大正8年10月10日 宮城県古川中学校と改称する。
1948年昭和23年)4月1日 学制改革により宮城県古川高等学校と改称する。
1997年平成9年11月6日 創立百周年記念式典を挙行する。
2005年平成17年)4月1日 男女共学開始。

概要

  • 1897年明治30年)に宮城県尋常中学校志田郡立分校として創立。旧制第三中学,古川中学などを経て1948年4月1日新制の高等学校に移行、宮城県古川高等学校。創設以来男子校だったが2005年男女共学になる。2016年現在、普通科で各学年6学級編成。宮城県古川高等学校卒業生は全日制課程19,340名 定時制課程(1963年度まで)369名の計19,709名、旧制中学時代の宮城県古川中学校の卒業生は4,126名になる。中国の故事に習い蛍と雪を校章にしている[1]

教育目標

教育基本法及び学校教育法に定められた高等学校教育の目的並びに目標を達成するために次の目標を定めている。

(1)健全な心身の育成 (2)真実の追求 (3)自主性の養成 (4)人格の尊重 (5)人類への貢献

重点目標

学習指導

  • 1、平常授業体制を強化する。
  • 2、自主的な学習姿勢の育成に努める。
  • 3、個に応じた指導を工夫、整備する。

進路指導

「課外授業・進路講演会・長期休暇の勉強合宿・大学教授出前講座・大学見学会」、「進路の手引き(シラバス)・先輩からの便り・進路ニュース」の発行、「進路指導室・進路資料室」などの設置を行い「第一志望大学」に現役合格させることを目的に進学指導をしている。

指定校推薦

  • [明治大学、同志社大学]、その他。

生徒指導

  • 1、個人の特徴を十分に生かした生徒指導を行うために、生徒一人ひとりに対する理解を深める。
  • 2、生徒活動などを通じて、共同生活の基本的生活習慣を体得させ、かつ生徒と教師との人間的なふれ合いを深めて、学校生活を充実させる。
  • 3、服装・言語・生活態度などの指導を適切に行い、質実剛健をもって自発的に規律を守る自主的な人間を育成する。

基礎データ

校風・建学の精神

  • 「自由の学風」を建学の精神とし「質実剛健」「文武両道」を教育の旨としている。

校訓

  • 「質実剛健」
  • 「学問尊重」
  • 「自主自律」

校歌・図南歌

  • 1910年4月制定。また図南歌という母校への思いを込めた曲もある。作詞は中学第42回の卒業生、作曲はそのときの物理担当の教諭による[2]

象徴

校章

  • 「晋の車胤は貧しくて油が買えず蛍を集めて、その明かりで勉強し、晋の孫康も雪明りで勉強し、ともに後に大成した」(晋書蒙求)の「蛍雪の功(蛍窓雪案)」空しからずの中国の故事と本校の学問尊重の気風が融和し「蛍雪章」となった。蛍雪章は「真理追求」の情熱を示している。古高生は「蛍雪健児」(けいせつけんじ)とも称される。

校旗

  • 紫地に月桂樹の葉と中の文字を染め抜いている。

応援団旗

  • 紫紺を地に蛍雪章を描いたものが使用されている。

スクールカラー

校章や校旗の他、部活動のユニホームの校章のマークに紫紺の色が使われており、校舎も薄紫色である。

服装

  • 男女とも私服。

兄弟校・姉妹校

文庫

『守屋文庫』
『杉野目文庫』
『森先生記念文庫』

揮毫

『志懐霜雪』
  • 高橋是清による揮毫、本校校長室に飾ってある。読み方は(こころざしそうせつをいだく)、意味は「志は高潔であり、あたかも霜雪を持っているかのようだ」(孔融後漢末期)
『行之貴日新』
  • 後藤新平による揮毫、本校校長室に飾ってある。
千里始足下
高山起微塵
吾道亦如此
行之貴日新
白居易続座右銘[3][4] の一部で、読み方は「千里も足下より始まる 高山も微塵より起こる 吾が道もまたかくのごとし これを行いて日々に新たならんことを貴ぶ」、意味は「千里の道も一歩から、何事も新しい気持ちで取り組むことが大切である」(老子
『不撓不屈 』
  • 中40回卒業生伊藤宗一郎による揮毫、本校正面玄関に飾ってある。読み方は(ふとうふくつ)、意味は「強い意志を持って、どんな困難にもくじけないさま」(漢書叙伝)

有桓寮

  • 大正時代に遠隔地から通学する生徒のために二階建ての洋風館の寄宿舎を建設。収容人数50名

財団法人古川高等学校育英会

  • 中五回卒の亀谷徳兵衛から1977年クラブ活動の助成に2000万円の寄贈があり、財団法人古川高等学校育英会を設立。その利子をクラブ活動で成績顕著な生徒10名以内に贈りクラブ活動の向上に役立てている。高24回卒の小嶋進が旧古川女子高校のクラブ活動の向上にと毎年100万の寄贈をしていた。

キャンパス構成

  • グラウンドやテニスコート3面、野球場(第二グラウンド)、ハンドボールコート、体育館、第二体育館、相撲場、プール施設などがある。校舎、家庭科棟などに分かれる。他には、同窓会館である蛍雪会館や凌雲文化センターやトレーニングセンター、運動部室棟、文化部室棟、シャワールームなどが設置されている。鬼首かむろ山小屋がある。

周辺環境

  • キャンパス西側には河北新報社古川支店、古川星陵病院、セブンイレブン、郵便局、古川信用組合、瑞泉寺。南側には七十七銀行。北側には福祉施設Fプラザ、公園、緒絶川、市役所、七日町、東側には東北電力古川営業所、ウジエスーパー古川駅があり市の中心部に位置している。

設置学科

廃止された課程

年間学校計画

2学期制

前期 4月 入学式、始業式、新任式、応援練習、PTA総会、築高定期戦
5月 大崎地区総体、面談週間、吹奏楽部定期演奏会、舟形山遠足1年
6月 県高校総体、仙台駅前総体エール、第1期考査、生徒総会、避難訓練
7月 東北高校総体、古高祭(文化祭)、全校集会、東北大オープンキャンパス、1~2年学習合宿、保護者面談、3年夏季課外
8月 インターハイ、3年夏季課外、全校集会、体育大会
9月 第2期考査
後期 10月 後期始業式、芸術鑑賞会、面談週間
11月 避難訓練・防災教室、大学出前講座、第3期考査、
12月 2年修学旅行、全校集会
1月 全校集会、センター試験
2月 前期高校入試、第4期考査、同窓会入会式
3月 卒業式、後期高校入試、修業式、吹奏楽部スプリングコンサート

宮城県築館高等学校とは、全校を挙げた「古高・築高定期戦」(古川高校では「築高戦」、築館高校では「古高戦」と呼ばれる)が毎年4月に開催されている。

定期戦・部活動の交流・仙台駅前総体エール

築館高校定期戦
小牛田農林高校剣道定期戦
仙台駅前総体エール
  • 毎年6月初めの宮城県高校総体当日に仙台駅前ペデストリアンデッキで総体エールを行っている。

生徒会活動・應援團活動・部活動

生徒会

通常の生徒会活動は生徒会執行部が行う。行事活動には別に有志による運営委員会を発足させ、立案から実行までを行う。生徒会誌「凌雲」の発行。

應援團

古高には、常設の應援團があり、1年間を通して活動を行う。団員は詰襟学生服に身を包み、エールや校歌等を歌ったりして応援する。応援団は評議委員会によって定められた團則に沿って活動している。

古川高等学校校歌・応援歌一覧
  • 専門部
    • LHR委員会
    • 図書委員会
    • 視聴覚委員会
    • 保健委員会
    • 生徒会誌編集委員会
    • 風紀委員会
    • 舟形登山実行委員会
    • 古高祭実行委員会
    • 体育祭実行委員会
    • 交通委員会
    • ボランティア委員会

記録

  • 1977年 - 物理部、研究内容「トランジスタのアバランシェ・ブレークダウン(降伏)」河北賞。
  • 1978年 - NHK放送コンテスト・映像部門で県大会優勝、全国大会入選。
  • 1991年 - 吹奏楽部、県大会金賞、東北大会金賞。
  • 2001年 - 第七回高校生国際芸術コンクール(ピアノ部門)優勝。 
  • 2001年 - 第二回ヤングクラリネットコンクール(日本クラリネット協会主催)優勝。 
  • 2007年 - 全日本高校声楽コンクール(滝廉太郎記念音楽祭)入賞。
  • 2007年 - 全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催、NHK後援)声楽部門高校の部で(全国3位)。
  • 2013年 - 総合科学部化学班、第32回長崎しおかぜ総文祭(最優秀賞・全国1位)研究内容「ルミノール発光~発光強度と発光時間が最大になる反応条件を探る」。
  • 2017年 - 弁論、全国大会(最優秀賞)、第41回みやぎ総合文化祭(優秀賞・全国4位)。
  • 2018年 - 合唱部、第43回佐賀総文祭に宮城県代表として出場。
  • 2020年 - 文芸部、全国文芸専門部会長賞、俳句部門(優秀賞・全国2位)。

歴代校長

歴代の学校長一覧
氏名 就任 退任 出身校 備考
1 下条幸次郎 明治.30.4 明治33.4
分校主事 森慎一郎 明治.30.4 明治32.7
2 小林満三郎 明治.33.4 明治36.3 著書に『内題次行』、『小学教員必須』がある
3 石井要 明治.36.4 明治38.3  
4 児玉実徳 明治.38.3 明治42.3  
5 糟谷宗資 明治.42.3 大正3.2  
6 河合絹吉 大正.3.2 大正.4.10 著書に『漢詩句法新説』などがある 
7 安部虎之助 大正.4.10 大正.9.6  
8 小松崎亮太郎 大正.9.6 大正.12.3 大阪府立天王寺高等学校時代の教え子に第26代横綱大錦卯一郎がおり、1920年に本校相撲場の土俵びらきをしてもらった歴史がある、著書には『代数学教科書補充』がある 
9 山下勝太郎 大正.12.3 昭和.2.9 ジャーナリスト思想家徳富蘇峰と親交があり、蘇峰あての書簡が現存する。 
10 武智啓次郎 昭和.2.9 昭和4.4
11 畑平次 昭和.4.4 昭和7.7
12 土井賢士 昭和.7.7 昭和10.4
13 相原賢蔵 昭和.10.4 昭和19.5
14 高野正己 昭和.19.7 昭和21.3 東京帝国大学国文科 国文学者児童文学者、著書に『古事記物語』などがある。東京女子医科大学名誉教授高野辰之は養父。福島県立相馬高等学校出身。
15 浅野直久 昭和.21.4 昭和22.2 著書に『六の転機』がある 
16 池村豊次郎 昭和.22.2 昭和24.3
17 長田雅太郎 昭和.24.3 昭和27.4
18 小圷洋 昭和.27.5 昭和36.3 東京大学
19 村上忠孝 昭和.36.4 昭和40.3  
20 一場武之 昭和.40.4 昭和43.3 宮城県学校給食会理事長 
21 小野寺明男 昭和.43.4 昭和45.3 論文に『幼稚園と小学校との関連』 
22 駒板泰一 昭和.45.4 昭和49.3 宮城県総合教育センター初代所長 
23 大場岩夫 昭和.49.4 昭和51.3
24 小野善次 昭和.51.4 昭和53.3
25 岡本精一 昭和.53.4 昭和58.3
26 佐藤友美 昭和.58.4 昭和60.3
27 齋藤富二 昭和.60.4 昭和62.3
28 庄子典男 昭和.62.4 平成元.3
29 大槻勇 平成元.4 平成4.3 東北大学 59年に第2回日本化学会化学教育有功賞受賞(化学教育における新しい教材の開発)
30 渋谷候夫 平成4.4 平成7.3 東北大学
31 高橋健三 平成7.4 平成9.3 東北大学
32 久保田齋 平成9.4 平成11.3 東北大学
33 大沼康哉 平成11.4 平成14.3 東北大学
34 二宮景喜 平成14.4 平成16.3 国際基督教大学
35 鈴木克之 平成16.4 平成18.3 岩手大学
36 山本照夫 平成18.4 平成21.3 東北大学
37 佐々城洋 平成21.4.1 平成23.3.31 東北大学
38 鈴木悟 平成23.4.1 平成27.3.31 山形大学
39 浅野悟 平成27.4.1 平成28.3.31 東北大学
40 金和弘 平成28.4.1 平成30.3.31 東京理科大学

歴代同窓会会長

歴代の同窓会会長一覧
氏名 就任 退任
1 糟谷宗資 明治.30.4 明治33.4
2 河合絹吉 明治.33.4 明治36.3
3 阿部虎之助 明治.36.4 明治38.3
4 小松崎亮太郎 明治.38.3 明治42.3
5 山下勝太郎 明治.42.3 大正3.2
6 武智啓次郎 大正.3.2 大正.4.10
7 畑平次 大正.4.10 大正.9.6
8 土井賢志 大正.9.6 大正.12.3
9 山下勝太郎 大正.12.3 昭和.2.9
10 相原賢蔵 昭和.2.9 昭和4.4
11 高野正己 昭和.4.4 昭和7.7
12 池村豊次郎 昭和.7.7 昭和10.4
13 佐々木忠右ェ門 昭和.10.4 昭和19.5
14 佐藤宗樹 昭和.19.7 昭和21.3
15 今野慶太郎 昭和.21.4 昭和22.2
16 米城一善 昭和.22.2 昭和24.3
17 野村喜太郎 平成5 平成17
18 渡辺義之 平成18 平成28
19 伊藤貞嘉 平成29

著名な関係者

著名な教職員

著名な出身者

社会運動

政治

行政

経済

法曹

医療

学界・研究

教育

芸術・文化

芸能

マスコミ

技術開発

スポーツ

その他

アクセス

所在地
  • 〒989-6155 宮城県大崎市古川南町二丁目3の17。
鉄道
バス

脚注

関連項目

外部リンク