コンテンツにスキップ

「戸根千明」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: セントラル・リーグ分のTemplateについて (Template:広島東洋カープの選手・スタッフ) - log
161行目: 161行目:
* {{Twitter|aparente1017|戸根千明}}
* {{Twitter|aparente1017|戸根千明}}


{{広島東洋カープ}}
{{広島東洋カープの選手・スタッフ}}
{{読売ジャイアンツ2014年ドラフト指名選手}}
{{読売ジャイアンツ2014年ドラフト指名選手}}



2023年1月27日 (金) 05:26時点における版

戸根 千明
広島東洋カープ #49
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 京都府京田辺市
生年月日 (1992-10-17) 1992年10月17日(31歳)
身長
体重
174 cm
100 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト2位
初出場 2015年3月28日
年俸 1800万円(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

戸根 千明(とね ちあき、1992年10月17日 - )は、京都府京田辺市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。広島東洋カープ所属。

2020年シーズンの後半には、投手登録のまま外野手としてイースタン・リーグの公式戦に出場していたが、2021年シーズンから投手へ再び専念している(詳細後述)。

妻はローカルアイドルNiimoのメンバー)として活動していた佐々木舞夕(ささき まゆ)。

経歴

プロ入り前

フィリピン系日本人(母親がフィリピン人[2]京田辺市立田辺中学校在学中は、南京都NSボーイズでプレー。島根県江の川高等学校に進学してからは、1年時夏の全国高等学校野球選手権島根大会からベンチ入りを果たした。校名が石見智翠館高校に変更された2年時からエースの座をつかんだものの、春夏とも甲子園球場の全国大会と無縁[2]のまま、日本大学へ進学した。

日本大学では、1年時の春から東都大学野球のリーグ戦に登板。1年秋、2年春以外は2部リーグ在籍。1部では0勝だがリーグ戦通算で12勝14敗、防御率1.71という成績を残した。

2014年のNPBドラフト会議で、読売ジャイアンツから2巡目で指名。契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)という条件で入団した[3]。背番号は50

巨人時代

2015年には、オープン戦で好成績を残したことを背景に、レギュラーシーズンの開幕から一軍に帯同。3月28日の対横浜DeNAベイスターズ戦(東京ドーム)で、公式戦デビューを果たした。その後も、山口鉄也スコット・マシソンにつなぐ中継ぎでの登板が主体であった。9月12日の同カードで一軍公式戦初勝利を挙げた[4]。最終的に、46試合登板、1勝1敗1セーブ5ホールド、防御率2.88を記録。オフに、1050万円増となる推定年俸2250万円という条件で契約を更改した[5]

2016年には、春季キャンプ中の2月21日にチャイニーズタイペイ代表との強化試合(3月5・6日に京セラドーム大阪で開催)の日本代表に追加登録された[6]。6日の第2戦で6回裏に登板すると、1イニングを三者凡退に抑えた[7]。シーズンでは、前年に続いて、中継ぎ主体の起用で一軍公式戦42試合登板、1勝0敗1セーブ5ホールド、防御率4.50を記録。オフに、250万増となる推定年俸2500万円という条件で契約を更改した[8]

2017年には、シーズンを通じて不調だったが、二軍のイースタン・リーグ公式戦では42試合の登板でリーグ最多の18セーブを記録。一軍ではチームのレギュラーシーズン最終戦でこの年唯一の白星を記録したものの、わずか6試合の登板に終わった。オフに、500万円減となる推定年俸2000万円という条件で契約を更改[9]

2018年には、一軍の春季キャンプに参加していたが、終盤にA型インフルエンザウイルスへ感染[10]。その影響で調整が遅れたほか、左肘のコンディション不良に見舞われ、入団後初めて一軍公式戦への登板機会がなかった。オフに、500万円減となる推定年俸1500万円という条件で契約を更改した[11]

2019年には、オープン戦期間中の3月18日にMLB日本開幕戦のため訪日していたシアトル・マリナーズとのプレシーズンゲーム(いずれも東京ドーム)4回表一死二・三塁から登板。後に開幕第2戦で現役引退を表明するイチローから三振を奪ったほか、2番からの打順で迎えた5回表を三者凡退に抑えるなど、1回2/3を無失点で凌いだ[12]。そのままレギュラーシーズンの開幕を一軍で迎えると、一軍公式戦26試合の登板で8ホールドと防御率1.99を記録した。しかし、通算投球イニング22回2/3で20四死球を出すなど、制球面で課題を露呈した。さらに、5月に右脇腹痛[13]、8月には左肘内側の痛みを訴えるなど[14]、戦線を頻繁に離脱。9月19日に左肘遊離軟骨の除去手術(左肘のクリーニング手術)を受け[15][16]、以降はリハビリに専念した。オフに、500万円増となる推定年俸2000万円という条件で契約を更改[17]

2020年には、レギュラーシーズン開幕直前の6月6日に行われた練習試合で右ふくらはぎの張りを訴えた[18]。その影響で開幕一軍入りを逃し、開幕後はイースタン・リーグの公式戦にも登板しなかった。開幕翌月の7月中旬からは、投手登録のまま、三軍で投打の二刀流に挑戦[19]。9月下旬からは、三軍の練習試合に指名打者外野手として出場した。同月23日には、福岡ソフトバンクホークス三軍との練習試合で野手としての実戦初安打を打ち、左翼手として実戦で初めて外野の守備に就いた[20]。イースタン・リーグの公式戦にも、野手として13試合に出場。打率.152、2打点という成績を残し、4試合で外野の守備に就いた[21]。しかし、二刀流の難しさを痛感し、11月のフェニックスリーグへ参加する前に首脳陣へ相談。結局、翌2021年から投手へ再び専念することを決め[22]、200万円減となる推定年俸1800万円という条件で契約を更改した[22]

2021年には、4月20日の対阪神戦で2年ぶりに一軍公式戦へ登板。後に出場選手登録を一時抹消されたが、5月中旬に再び登録されると、6月2日の対埼玉西武ライオンズ戦で自身4年ぶりの勝利を挙げた[23]。6月29日の対広島戦(いずれも東京ドーム)では、2回表の途中からシーズン13試合目の登板を果たすと、2回裏二死二・三塁のチャンスで迎えた打席で適時打を記録。二刀流に挑戦していた前年にも達成できなかった一軍公式戦での初安打・初打点を、この一打で記録している[24]

広島時代

2022年12月9日に同年から初めて実施された現役ドラフト広島東洋カープから指名され移籍した[25][26][27]。12月19日に入団会見が行われた[28]。背番号は「49」となった[28]

選手としての特徴

投手としては、スリークォーターの投球フォームが特徴。最速147km/hのストレートに、スライダーカーブチェンジアップを織り交ぜている[2]

左打者としての豪快なスイング、身体能力の高さ、高校時代に対外試合で通算39本塁打を記録した実績[22]を買われて、巨人入団6年目(2020年)のシーズン途中から二刀流へ挑戦した[29]。実際には3か月ほどで挑戦を断念したものの、左投手との対戦で内角攻めの後にスライダーを投げられて空振りを喫した経験から内角攻めの重要性、左翼守備中に見た投手の姿からマウンドでの立ち振る舞いの重要性を改めて認識。このような経験を生かすべく、2021年シーズンから投手へ再び専念することを決めた[22]。もっとも、2021年に投手として登板した対広島戦で一軍公式戦初安打・初打点を記録した際には、二刀流の経験が再び注目されている[24]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2015 巨人 46 0 0 0 0 1 1 1 5 .500 168 40.2 26 3 18 0 0 39 0 0 13 13 2.88 1.08
2016 42 0 0 0 0 1 0 1 5 1.000 161 36.0 37 5 17 0 3 25 0 0 19 18 4.50 1.50
2017 6 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 45 8.0 13 1 4 0 2 11 0 0 8 6 6.75 2.13
2019 26 0 0 0 0 0 1 0 8 .000 104 22.2 17 2 17 2 3 21 0 0 7 5 1.99 1.50
2021 29 0 0 0 0 2 0 1 0 1.000 161 37.1 25 4 24 0 3 36 3 0 20 20 4.82 1.31
2022 9 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 63 14.1 16 4 3 0 1 9 0 0 8 8 5.02 1.33
NPB:6年 158 0 0 0 0 5 2 3 18 .714 702 159.0 134 19 83 2 12 141 3 0 75 70 3.96 1.36
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2015 巨人 46 0 9 0 0 1.000
2016 42 4 7 0 1 1.000
2017 6 0 2 0 0 1.000
2019 26 2 7 0 1 1.000
2021 29 3 3 1 0 .857
2022 9 0 2 0 0 1.000
通算 158 9 30 1 2 .975
  • 2022年度シーズン終了時

記録

投手記録
打撃記録
  • 初打席:2019年7月31日、対広島東洋カープ16回戦(東京ドーム)、5回裏にクリス・ジョンソンから一前犠打
  • 初安打・初打点:2021年6月29日、対広島東洋カープ12回戦(東京ドーム)、3回裏に大瀬良大地から中前適時安打

登場曲

  • 「Immortals (From "Big Hero 6")」Fall Out Boy(2015年)
  • 「The Bomb」Pigeon John(2016年)
  • 「The Race is On」作曲:古代祐三湾岸ミッドナイト Maximum Tune 5DXより(2017年)
  • 「Go Off」Lil Uzi Vert, Quavo & Travis Scott(2019年)
  • 「Maria」Hwasa(2021年 - )

背番号

  • 50(2015年 - 2022年)
  • 49(2023年 - )

脚注

注釈

  1. ^ 2009年4月に校名変更。

出典

  1. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ (2022年11月25日). 2022年11月25日閲覧。
  2. ^ a b c 母フィリピン人の日大・戸根147キロ左腕”. 日刊スポーツ (2014年10月10日). 2021年4月19日閲覧。
  3. ^ 巨人 ドラ2戸根と契約 背番号50に”. スポーツニッポン (2014年11月17日). 2021年4月19日閲覧。
  4. ^ 巨人逆転勝ち!ルーキー戸根が初勝利/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年5月3日閲覧。
  5. ^ 巨人戸根1050万増、2年目は「違った自分を」”. 日刊スポーツ (2015年11月26日). 2021年4月19日閲覧。
  6. ^ “侍ジャパン強化試合 出場選手変更のお知らせ”. 野球日本代表. (2016年2月24日). https://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20160221_1.html 2020年9月28日閲覧。 
  7. ^ “日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 チャイニーズ・タイペイvs日本 2016年03月06日(日) 京セラドーム大阪 打席結果・投打成績”. 野球日本代表. (2016年3月6日). https://www.japan-baseball.jp/jp/team/topteam/score/20160306_1/table.html 2020年9月28日閲覧。 
  8. ^ 巨人戸根250万増「勝利の方程式入り」を目標に”. 日刊スポーツ (2016年11月28日). 2021年4月19日閲覧。
  9. ^ 巨人戸根500万円減額、自主トレ「1人で孤独に」”. 日刊スポーツ (2017年11月29日). 2021年4月19日閲覧。
  10. ^ “巨人・吉川尚と戸根がインフルと診断”. BASEBALL KING. (2018年2月26日). https://baseballking.jp/ns/145194 2020年9月28日閲覧。 
  11. ^ 巨人戸根500万減 巻き返し「体の力は十分ある」”. 日刊スポーツ (2018年11月28日). 2021年4月19日閲覧。
  12. ^ “巨人・戸根、イチローとの対戦は「夢のような時間」”. BASEBALL KING. (2019年3月19日). https://baseballking.jp/ns/182345 2020年9月28日閲覧。 
  13. ^ 巨人、鍬原&池田が今季初昇格へ 戸根&アダメスを抹消”. スポーツニッポン (2019年5月27日). 2021年4月19日閲覧。
  14. ^ 巨人戸根が左ヒジ痛で登録抹消 藤岡貴裕が初昇格”. 日刊スポーツ (2019年8月16日). 2021年4月19日閲覧。
  15. ^ 巨人戸根が左肘手術へ CS目指すも状態上がらず”. 日刊スポーツ (2019年9月19日). 2021年4月19日閲覧。
  16. ^ 【巨人】戸根、左肘関節の手術が成功”. スポーツ報知 (2019年9月20日). 2021年4月19日閲覧。
  17. ^ 巨人 戸根、500万円増でサイン 要所で活躍も故障離脱 来季へ「まずはケガしないこと」”. スポーツニッポン (2019年12月5日). 2021年4月19日閲覧。
  18. ^ 巨人・戸根が右ふくらはぎの強い張りで病院へ”. サンケイスポーツ (2020年6月6日). 2021年4月19日閲覧。
  19. ^ “【巨人】戸根千明が二刀流挑戦、原監督が後押し”. スポーツ報知. (2020年7月18日). https://hochi.news/articles/20200717-OHT1T50000.html 2020年7月18日閲覧。 
  20. ^ “巨人・戸根 三軍練習試合で二刀流挑戦後初安打!初の外野守備も”. スポーツニッポン. (2020年9月27日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/09/28/kiji/20200927s00001173466000c.html 2020年9月28日閲覧。 
  21. ^ 2020年度 読売ジャイアンツ 個人守備成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年4月19日閲覧。
  22. ^ a b c d “巨人 今季二刀流挑戦の戸根、再び投手に専念”. スポーツニッポン. (2020年12月10日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/12/10/kiji/20201210s00001173253000c.html 2020年12月10日閲覧。 
  23. ^ “4回から5投手つぎ込む 巨人積極継投策ズバリ「リリーフ陣頑張ってる」”. 日刊スポーツ. (2021年6月20日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202106020001103.html 2021年7月2日閲覧。 
  24. ^ a b “大谷ばり二刀流! 巨人戸根千明2番手登板&プロ初安打初打点”. 日刊スポーツ. (2021年6月29日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202106290000761.html 2021年7月2日閲覧。 
  25. ^ 2022年度現役ドラフト結果”. NPB.jp 日本野球機構 (2022年12月9日). 2022年12月15日閲覧。
  26. ^ 現役ドラフトについて”. 広島東洋カープ公式サイト (2022年12月9日). 2022年12月19日閲覧。
  27. ^ 現役ドラフトによる移籍について”. 読売ジャイアンツ (2022年12月9日). 2022年12月9日閲覧。
  28. ^ a b 戸根千明選手 入団記者会見!”. 広島東洋カープ公式サイト (2022年12月19日). 2022年12月19日閲覧。
  29. ^ “二刀流挑戦の巨人・戸根が打撃練習公開 練習倍増に「振らないといけない立場」”. Full-Count. (2020年7月29日). https://full-count.jp/2020/07/29/post844470/ 2020年9月28日閲覧。 

関連項目

外部リンク