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第1回棋王戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第1回 棋王戦
開催期間 1973年12月21日 - 1975年1月9日
第1回棋王 内藤國雄
棋王戦
第13回最強者決定戦第1期棋王戦 >
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第1回棋王戦(だい1かいきおうせん)は、1974年度(1973年12月21日 - 1975年1月9日)の棋王戦である。初回は一般棋戦として開催され、来期(第1期棋王戦)よりタイトル戦に格上げされた[1][2]。ここでは、棋王戦の予選として開催された第1回名棋戦についてもあわせて記述する。

概要

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共同通信社は、1973年度までは「最強者決定戦」と「古豪新鋭戦」の2つの棋戦を主催していた[3]1974年度に共同通信社主催の新棋戦が創設されることとなり、「棋王戦」が発足された。同時に棋王戦の予選として、B級2組以下の棋士が参加する「名棋戦」も発足された。しかし、今年度の棋王戦は契約金がまだ低いとの理由でタイトル戦とは認められなかった[4]

第1回棋王戦決勝三番勝負

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決勝三番勝負は、本戦トーナメント無敗の内藤國雄九段と敗者復活戦で5連勝した関根茂八段の対決となった。結果は内藤が2勝1敗で制し、優勝を飾った[5]

対局者 第1局 第2局 第3局
1974年
12月10日
1974年
12月17日
1975年
1月9日
内藤國雄九段 優勝
関根茂八段

挑戦者決定トーナメント

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勝者組

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最終予選決勝 1回戦 2回戦 準決勝 決勝
大山康晴十段
大山
花村元司八段
北村昌 A
北村昌男八段
大山
塚田正夫九段
大内
大内延介八段
大内 I
宮田利男四段
関根 B
関根茂八段
大山康晴二冠 O
丸田祐三九段
丸田 C
原田泰夫八段
加藤博
佐藤大五郎八段
加藤博
加藤博二八段
加藤博 M
芹沢博文八段
西村
西村一義七段
西村 J
勝浦修七段
勝浦 D
二上達也九段
加藤一二三九段
加藤一 E
長谷部久雄七段
米長 K
広津久雄八段
米長
米長邦雄棋聖
森安秀 N
有吉道夫八段
森安秀
森安秀光五段
森安秀
板谷進八段
板谷 F
桐山清澄七段
内藤國雄九段 番勝負進出
高島弘光七段
高島 G
灘蓮照八段
内藤
田中正之七段
内藤
内藤國雄八段
内藤
熊谷達人八段
熊谷
大野源一八段
熊谷 L
中原誠名人 H

敗者復活

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1回戦 2回戦 3回戦 準決勝 決勝
A 北村昌男八段
関根
B 関根茂八段
関根
C 丸田祐三九段
勝浦
D 勝浦修七段
関根
E 加藤一二三九段
加藤一
F 板谷進八段
高島
G 高島弘光七段 関根茂八段 番勝負進出
高島
H 中原誠名人
O 大山康晴二冠
I 大内延介八段
大内
J 西村一義七段
大内
K 米長邦雄八段
熊谷
L 熊谷達人八段 大内延介八段
M 加藤博二八段
森安秀
N 森安秀光五段

第1回名棋戦

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第1回 名棋戦
開催期間 1973年12月21日 - 1974年9月26日
第1回名棋 田中正之
名棋戦
第17回古豪新鋭戦第2回 >
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第1回名棋戦(だい1かいめいきせん)は、1974年度(1973年12月21日 - 1974年9月26日)の名棋戦である。名棋戦はB級2組以下の棋士に参加権が与えられ、第1回名棋戦の上位4名が第1回棋王戦に出場することができる。今回は田中正之七段が優勝を飾った[6][7]

トーナメント

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 準々決勝 準決勝 決勝
池田修一四段
宮田利
宮田利男四段
宮田利
佐瀬勇次七段
宮田利
松下力八段
宮田利
小堀清一八段
小堀
下平幸男七段
小堀
桜井昇六段
宮田利
田辺一郎五段
田辺
剱持松二七段
田辺
松田茂行八段
安恵
安恵照剛四段
安恵
佐藤義則五段
安恵
清野静男七段
加藤博二八段
吉田利勝六段
山口千
河口俊彦五段
山口千
山口千嶺六段
加藤博
加藤博二八段
加藤博
田丸昇四段
富沢
富沢幹雄七段
加藤博
佐伯昌優七段
山口英
坂口允彦八段
山口英
山口英夫六段
森雞二六段
野本虎次五段
野本
木村嘉孝五段
真部
真部一男四段
若松政和五段
若松
星田啓三七段
森安秀
森安秀光五段
森安秀
松浦卓造八段
森安秀
森安正幸四段
森安正
南口繁一八段
本間
本間爽悦八段
森安秀
関屋喜代作六段
高田
高田丈資五段
高田
宮坂幸雄七段
五十嵐
北村秀治郎七段
北村秀
坪内利幸五段
五十嵐
五十嵐豊一八段
田中正之七段 優勝 : ニ
大原英二六段
伊達
橋本三治六段
伊達
伊達康夫六段
伊達
木村義徳七段
木村義
木下晃五段
木下晃
山中和正七段
田中正
石田和雄六段
石田
角田三男七段
大村
大村和久六段
田中正
田中正之六段
田中正
滝誠一郎五段
小阪
北村文男五段
小阪
小阪昇四段

脚注

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  1. ^ 「棋王戦」の仕組みや特徴について|棋戦トピックス”. 日本将棋連盟 (2019年10月24日). 2021年8月7日閲覧。
  2. ^ 田辺(2006), pp. 149–150.
  3. ^ 田辺(2006), p. 147.
  4. ^ 田辺(2006), p. 149.
  5. ^ 田辺(2006), p. 150.
  6. ^ 名棋戦<共同通信>|終了・休止棋戦”. 日本将棋連盟. 2021年8月7日閲覧。
  7. ^ 田辺(2006), p. 154.

参考文献

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  • 田辺忠幸『将棋 八大棋戦秘話』河出書房新社、2006年2月16日。ISBN 4-309-26870-6 

外部リンク

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