コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第30回ブルーリボン賞 (鉄道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第30回ブルーリボン賞
JR北海道(国鉄)キハ84形・キハ83形「フラノエクスプレス」
第27回ローレル賞
JR四国(国鉄)キハ185系
第27回ローレル賞
近鉄7000系
第27回ローレル賞
北大阪急行電鉄8000形

第30回ブルーリボン賞(だい30かいブルーリボンしょう)は、1987年鉄道友の会が選定したブルーリボン賞である。本項では、第27回ローレル賞(だい27かいローレルしょう)についても併せて記す。

概要

[編集]

日本国内で使用する鉄道軌道車両のうち、1986年1月1日から12月31日までの間に日本国内で営業運転に就いた新形式車両またはそれとみなせる車両[注釈 1]で、候補車両決定の時点で現に営業をしていることを概ねの要件とする選定候補車両43車種のなかから、ブルーリボン賞1形式、ローレル賞3形式が選定された。賞には日本国有鉄道の車両が2車種選定されたが、国鉄車両のブルーリボン賞・ローレル賞の受賞はこの年が最後となった。

この年には、ブルーリボン賞・ローレル賞の制度が始まって以来の事態が発生した[1]。1986年4月に運行開始した和風客車「みやび」が、1986年12月28日余部橋梁上から転落し大破、全車両が廃車となったのである。選考委員会では、対象車両とはするが[1]、別枠として投票対象外とすることになった[1]

選定車両

[編集]

ブルーリボン賞

[編集]
北海道旅客鉄道日本国有鉄道キハ84形・キハ83形気動車「フラノエクスプレス」
総票数4,614票[2]中、585票を得票[2]。先頭前面は展望室、中間車全体が曲面ガラスを用いたハイデッカーとなった車両で、豪華さと斬新な外装デザイン・カラーリングが評価された[3]

ローレル賞

[編集]

候補車両

[編集]

鉄道友の会ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が候補車両とした43車種。

会社名 車両形式
日本国有鉄道 クモハ123形電車
165系電車「なのはな」
165系・169系電車アコモ改造車
207系電車
211系電車
413系電車
415系1500番台電車
クロハ481形0番台電車
717系電車
キハ28・58・65形気動車「サウンドエクスプレスひのくに」
キハ38形気動車
キハ54形500番台気動車
キロ59形500番台・キロ29形500番台気動車「ふれあいSUN-IN」
キロ59形500番台・キロ29形500番台気動車「ふれあいパル」
キロ65形気動車「ゆぅトピア」
キハ84形・キハ83形気動車「フラノエクスプレス」
キハ183系500番台気動車
キハ185系気動車
12系800番台客車「江戸」
14系800番台客車「みやび」(投票対象外)
12系800番台客車「やすらぎ」
12系800番台客車「ふれあいみちのく」
クム80000形貨車
新京成電鉄 8800形電車
西武鉄道 E31形電気機関車
東京急行電鉄 7600系電車
9000系電車
相模鉄道 新7000系電車
大井川鉄道 クハ86形客車
名古屋鉄道 5300系電車
5700系電車
6650系電車
長良川鉄道 ナガラ1形気動車
近江鉄道 LE10形気動車
黒部峡谷鉄道 ボハ3000形客車
近畿日本鉄道 3200系電車
6400系電車
7000系電車
北大阪急行電鉄 8000形電車
山陽電気鉄道 5000系電車
岡山電気軌道 岡軌7600型電車
甘木鉄道 AR100形気動車
南阿蘇鉄道 MT-2000形気動車

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 従来からある形式であっても設計変更を行い新規に製造された車両は、選考委員会の判断によって選定候補車両となるか否かが決定される。また、改造車両についても、選考委員会が選定候補とするか否かを決定する。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 鉄道ジャーナル通巻246号(1987年5月号)p148
  2. ^ a b c 『ブルーリボン賞'88』 p.149
  3. ^ 『ブルーリボン賞'88』 pp.8-9

参考文献

[編集]
  • 鉄道友の会 編『ブルーリボン賞の車両'88』保育社、1988年。ISBN 978-4586507566 

外部リンク

[編集]


前回
第29回(1986年)
ブルーリボン賞
第30回(1987年)
次回
第31回(1988年)