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第61期王位戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第61期 王位戦
開催期間 2019年8月14日 - 2020年8月20日
前王位 木村一基(初)
第61期王位 藤井聡太(初)
挑戦者決定リーグ(紅組・白組)
紅組残留 永瀬拓矢 / 豊島将之
白組残留 藤井聡太(挑戦者) / 木村一基(タイトル失冠) / 羽生善治
紅組陥落 佐々木大地 / 鈴木大介 / 本田奎 / 佐藤秀司
白組陥落 菅井竜也 / 上村亘 / 稲葉陽 / 阿部健治郎
王位戦
第60期第62期 >
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第61期王位戦 (だい61きおういせん) は、2020年度(2019年8月14日 - 2020年8月20日)の王位戦である。挑戦者決定戦は、藤井聡太七段が永瀬拓矢二冠を下して、挑戦を決めた[1]。王位戦七番勝負は、藤井聡太棋聖[注 1]木村一基王位に4勝0敗で制した。タイトル奪取に成功した[3]藤井は、初の王位獲得によって、羽生善治九段の最年少タイトル二冠の記録を28年越しに、加藤一二三九段の最年少八段昇段の記録を62年越しに、共に18歳1カ月での記録更新を達成した[3]

七番勝負

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日程
(2020年)
第1局 第2局 第3局 第4局 第5局※ 第6局※ 第7局※ 結果
7月 1- 2日 7月13-14日 8月 4- 5日 8月19-20日 8月31日-
-9月 1日
9月14-15日 9月28-29日
(会場)

対局者
愛知県
(
)

豊橋市
北海道
(
)

札幌市
兵庫県
(
)

神戸市
福岡県
(
)

福岡市
徳島県
(
)

徳島市
神奈川県
(
)

秦野市
東京都
(
)

渋谷区
ホテル
アークリッシュ
豊橋
ホテルエミシア
札幌
中の坊瑞苑 大濠(おおほり)公園
能楽堂
渭水苑(いすいえん) 元湯 陣屋 東京 将棋会館
王位

木村一基 王位
 封   封  - - -
挑戦者

藤井聡太 七段[注 1]
 封   封  - - - 王位奪取
総手数/棋譜
(封じ手)
95手
(54手目)
144手
(40手目)
149手
(46手目)
80手
(42手目)
- - -
先:先手番 /  封 :1日目 封じ手の手番
※第4局で決着したため第5-7局は実施されず。

挑戦者決定リーグ

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挑戦者決定戦

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  挑戦者決定戦
0(棋譜)
000七番勝負 挑戦者000
紅組
 永瀬拓矢 二冠 
   挑戦者
  藤井聡太 七段  
白組
 藤井聡太 七段 

挑戦者決定リーグ 最終局(2020年6月13日/棋譜)
紅組 5回戦
白組 5回戦

紅組

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挑決1名・陥落4名 / リーグの表記は前期成績順

0000000棋士0000000 結果 01回戦0 02回戦0 03回戦0 04回戦0 05回戦0 (前期成績)
豊島将之 竜王・名人 4 1 残留
本田
佐藤
永瀬
鈴木
佐々木
1000(前王位)
永瀬拓矢 二冠 5 0 挑決/残留
鈴木
佐々木
豊島
佐藤
本田
104(リーグ4勝)
佐々木大地 五段 3 2 陥落
佐藤
永瀬
鈴木
本田
豊島
103(リーグ3勝)
鈴木大介 九段 2 3 陥落
永瀬
本田
佐々木
豊島
佐藤
11(予選1勝)
佐藤秀司 七段 0 5 陥落
佐々木
豊島
本田
永瀬
鈴木
10(予選0勝)
本田奎 五段 1 4 陥落
豊島
鈴木
佐藤
佐々木
永瀬
0(未参加)

白組

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挑決1名・陥落4名 / リーグの表記は前期成績順

0000000棋士0000000 結果 01回戦0 02回戦0 03回戦0 04回戦0 05回戦0 (前期成績)
羽生善治 九段 4 1 残留
藤井
阿部
稲葉
上村
菅井
104(リーグ4勝)
菅井竜也 七段 3 2 陥落
上村
稲葉
藤井
阿部
羽生
104(リーグ4勝)
稲葉陽 八段 1 4 陥落
阿部
羽生
菅井
藤井
上村
101(リーグ1勝)
上村亘 五段 2 3 陥落
菅井
藤井
阿部
羽生
稲葉
14(予選4勝)
阿部健治郎 七段 0 5 陥落
稲葉
羽生
上村
稲葉
藤井
10(予選0勝)
藤井聡太 七段 5 0 挑戦者
羽生
上村
菅井
稲葉
阿部
10(予選0勝)

予選

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1組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
松尾歩八段
村中
村中秀史六段
村中
小林宏七段
佐藤秀
橋本崇載八段
佐藤秀
佐藤秀司七段
佐藤秀司七段 リーグ入り
日浦市郎八段
島朗九段
室岡克彦七段
佐藤紳
佐藤紳哉七段
佐藤紳
近藤正和六段
田村康介七段
川上
山本博志四段
川上
川上猛七段
川上
富岡英作八段
及川
及川拓馬六段
丸山忠久九段
丸山忠久九段
丸山
中座真七段
渡辺正
渡辺正和五段
丸山
神谷広志八段
岡崎
岡崎史明七段
岡崎
阿久津主税八段

2組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
佐藤天彦九段
佐藤天
上野裕和六段
上野
小倉久史七段
佐藤天
中川大輔八段
藤井猛
藤井猛九段
渡辺明三冠
千葉幸生七段
千葉幸
近藤誠也六段
渡辺明
渡辺大夢五段
渡辺大
田中悠一五段
渡辺明
渡辺明三冠
髙﨑一生六段
髙﨑
石田直裕五段
髙野智
髙野智史四段
髙﨑
森下卓九段
泉正樹八段
佐々木大地五段 リーグ入り
田中寅彦九段
飯島
飯島栄治七段
佐々木大
伊藤真吾五段
伊藤真
所司和晴七段
佐々木大
佐々木大地五段

3組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
広瀬章人竜王
広瀬
八代弥七段
石川陽
石川陽生七段
広瀬
中村修九段
門倉
門倉啓太五段
広瀬章人八段[注 2]
塚田泰明九段
髙野秀
髙野秀行六段
髙野秀
井出隼平四段
井出
瀬川晶司六段
井出
金井恒太六段
北島忠雄七段
斎藤明
勝又清和六段
斎藤明
斎藤明日斗四段
阿部健
屋敷伸之九段
阿部健
阿部健治郎七段
阿部健治郎七段 リーグ入り
三浦弘行九段
三浦
野月浩貴八段
三浦
長岡裕也五段
藤森
藤森哲也五段
長谷部
長谷部浩平四段

4組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
上村亘四段
上村
木下浩一七段
木下
梶浦宏孝四段
上村
飯塚祐紀七段
飯塚
佐々木勇気七段
上村亘五段[注 3] リーグ入り
佐藤康光九段
真田圭
真田圭一八段
真田圭
三枚堂達也六段
三枚堂
藤倉勇樹五段
戸辺
戸辺誠七段
窪田義行七段
窪田
渡部愛女流三段
松本
松本佳介六段
高橋
高橋道雄九段
高橋
青野照市九段
高橋道雄九段
森内俊之九段
森内
西尾明七段
遠山
佐藤慎一五段
遠山
遠山雄亮六段
遠山
千田翔太七段

5組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
山崎隆之八段
山崎
星野良生四段
星野
矢倉規広七段
山崎
大橋貴洸四段
大橋
安用寺孝功六段
山崎隆之八段
阿部隆八段
阿部隆
杉本昌隆八段
阿部隆
今泉健司四段
今泉
村田智弘六段
池永
池永天志四段
村田顕弘六段
中田功
島本亮五段
中田功
中田功八段
井上
畠山鎮七段
井上
井上慶太九段
稲葉陽八段 リーグ入り
宮本広志五段
宮本
桐山清澄九段
脇謙二八段
稲葉
小林健二九段
小林健
浦野真彦八段
稲葉
稲葉陽八段

6組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
阪口悟六段
牧野
牧野光則五段
牧野
伊藤博文七段
船江
船江恒平六段
船江
豊川孝弘七段
中村亮介六段
福崎文吾九段
大石
大石直嗣七段
中村亮
有森浩三七段
増田裕
増田裕司六段
中村亮
中村亮介六段
久保利明九段
久保
里見香奈女流五冠
里見香
藤原直哉七段
久保
佐藤和俊六段
佐々木慎
佐々木慎六段
鈴木大介九段 リーグ入り
堀口一史座七段
鈴木大
鈴木大介九段
鈴木大
伊奈祐介六段
伊奈
南芳一九段
谷川
谷川浩司九段

7組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
都成竜馬五段
都成
東和男八段
山本真
山本真也六段
糸谷
糸谷哲郎八段
糸谷
北浜健介八段
斎藤慎太郎七段[注 4]
畠山成幸八段
畠山成
平藤眞吾七段
斎藤慎
古森悠太四段
古森
神崎健二八段
斎藤慎
斎藤慎太郎王座
藤井聡太七段
藤井聡
黒田尭之四段
竹内
竹内雄悟五段
藤井聡
村山慈明七段
西川和
西川和宏六段
藤井聡太七段 リーグ入り
西田拓也四段
小林裕
小林裕士七段
出口
出口若武四段
出口
長沼洋七段
出口
澤田真吾六段

8組

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1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 決勝
片上大輔七段
黒沢
黒沢怜生五段
黒沢
杉本和陽四段
横山
横山泰明七段
横山
石井健太郎五段
宮田敦史七段
中田宏樹八段
宮田
宮田敦史七段
宮田
大平武洋六段
大平
土佐浩司八段
青嶋
青嶋未来五段
深浦康市九段
本田奎
本田奎四段
本田奎
金沢孝史五段
本田奎
郷田真隆九段
増田康
増田康宏六段
本田奎五段[注 5] リーグ入り
行方尚史八段
行方
先崎学九段
阿部光
髙見泰地七段
阿部光
阿部光瑠六段
阿部光
中村太地七段

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ a b 第2局終了後に棋聖獲得[2]、第3局以降の肩書は棋聖。
  2. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、竜王失冠[4]
  3. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、勝数規定による昇段を果たした[5]
  4. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、王座失冠[6]
  5. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、棋王戦挑戦権獲得による昇段を果たした[7]

出典

[編集]
  1. ^ 藤井聡太七段が永瀬拓矢二冠に勝ち、挑戦権を獲得 第61期王位戦挑戦者決定戦”. 日本将棋連盟 (2020年6月23日). 2021年6月20日閲覧。
  2. ^ 藤井聡太七段、史上最年少でタイトル獲得!”. 日本将棋連盟 (2020年7月16日). 2021年6月20日閲覧。
  3. ^ a b 藤井聡太、史上最年少で二冠獲得・八段昇段!”. 日本将棋連盟 (2020年8月20日). 2021年6月20日閲覧。
  4. ^ 豊島将之名人が竜王獲得 第32期竜王戦七番勝負第5局”. 日本将棋連盟 (2019年12月7日). 2021年6月20日閲覧。
  5. ^ 上村亘四段が五段に昇段”. 日本将棋連盟 (2019年10月11日). 2021年6月20日閲覧。
  6. ^ 永瀬拓矢叡王がタイトル奪取 第67期王座戦五番勝負第3局”. 日本将棋連盟 (2019年10月1日). 2021年6月20日閲覧。
  7. ^ 本田奎四段がタイトル挑戦を決める 第45期棋王戦 挑戦者決定二番勝負”. 日本将棋連盟 (2019年12月27日). 2021年6月20日閲覧。

外部リンク

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