高野脩汰
千葉ロッテマリーンズ #34 | |
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2023年4月28日 横須賀スタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 島根県出雲市 |
生年月日 | 1998年8月13日(26歳) |
身長 体重 |
183 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2022年 ドラフト4位 |
初出場 | 2023年7月25日 |
年俸 | 1250万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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高野 脩汰(たかの しゅうた、1998年8月13日 - )は、島根県出雲市出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。千葉ロッテマリーンズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]出雲市立高松小学校2年生のときに『高松野球スポーツ少年団』で野球を始め、出雲市立浜山中学校では軟式野球部に所属した[2]。
出雲商業高校では1年夏からベンチ入りし、1年秋からはエースを務めた[2]。2年夏は島根大会準決勝で大東に0-1で完投負け[3]。3年夏も島根大会1回戦で邇摩に0-3で完投負けを喫した[4]。2年夏の県ベスト4が最高戦績であり[5]、甲子園出場経験はなし。
関西大学商学部に進学し[6]、関西学生リーグ所属の野球部に入部。2年春からリーグ戦に登板すると[7]、3年秋は8試合の登板で3完投1完封・4勝0敗[8]、53回2/3を投げて56奪三振・防御率1.01と先発の柱としてフル回転し[9]、MVP・最優秀投手・ベストナインを獲得した[10]。ただ、リーグ戦途中から左肘の違和感を発症しており、明治神宮大会では計2試合・2イニングを投じたのみであった[9]。4年春は新型コロナウイルスの影響でチーム活動が約2か月半停止[11]。4年秋は調子が上がらず[12]、0勝に終わった。4球団から獲得の調査書が届いたものの[13]、2020年10月26日に開催されたドラフト会議では指名漏れとなった。大学4年間のリーグ戦では通算10勝[14]。
日本通運に入社すると、1年目から先発リリーフ問わずに起用され、2年目はJABA四国大会の優勝に大きく貢献[15]。都市対抗では宮崎梅田学園との初戦にリリーフ登板し、1イニングを無失点に抑えた[16]。
2022年10月20日に開催されたドラフト会議にて、千葉ロッテマリーンズから4位指名を受けた[15][注 1]。5球団から調査書が届いていたが、「会議を見るのが怖くて。2年前に指名漏れしたので現実逃避してました[17]」とドラフト指名の瞬間は、日本通運野球部寮の最寄りのコンビニであるファミリーマートにいたという[18]。その後、11月15日に契約金5000万円・年俸1150万円(いずれも金額は推定)で契約した。背番号は34[19]。なお、日本通運在籍時およびドラフト指名時の姓名表記は髙野 脩汰であった[20][21]が、入団後の登録名は「高」を新字体とした高野 脩汰となっている[22]。
ロッテ時代
[編集]2023年は7月18日に開催されたフレッシュオールスターに選出され[23]、イースタン・リーグ選抜の4番手として登板し、7球で三者凡退に抑えた[24]。二軍では13試合(4先発)に登板し、1勝0敗・防御率5.01という成績ながらも尻上がりに調子を上げ[25]、7月25日に出場選手登録[26]。同日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初登板となり、2イニングを無安打1四球2奪三振無失点と好投した[27]。吉井理人監督は高野の適性を見極めている段階で中継ぎ決定ではないとしていたが[27]、その後は3度の登録抹消[28][29][30]がありながらもリリーフとして起用され、ルーキーイヤーは一軍で7試合に登板して防御率1.64を記録。オフに現状維持となる推定年俸1150万円で契約を更改し[31]、その後は11月25日から12月17日にかけて開催された台湾ウインターリーグに派遣された[32]。同リーグでは9試合に登板し、1勝0敗1ホールド・防御率3.86を記録した[33]。
2024年はリリーフとして自身初の開幕一軍入りを果たした[34]。2試合に登板し[35][36]、4月13日に出場選手登録を抹消され[37]、二軍戦での先発登板を経て、同24日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初先発[38]。小雨が降りしきる中、制球に苦しみながらも2イニングを無失点に抑えたが、打者2巡目を迎えた3回表に2点を失い、この回限りで降板[39]。吉井監督は「ちょっと引っ張り過ぎた。ひと回りと思っていた。2回でひと回りきちゃったので」と当初は打者1巡で交代する予定であったことを明かし[40]、高野は3回3安打3四球2奪三振2失点の内容で敗戦投手となった[41]。翌25日に出場選手登録を抹消され[42]、5月26日にリリーフとして再登録[43]。同31日の阪神タイガース戦では、前日までチームが2試合連続で延長12回を戦っていたこともあり[44]、1点ビハインドの8回表から登板し、2イニングを無失点に抑えて9回裏のチームの同点を呼び込んだ[45]。この1試合のみで6月1日に登録抹消となるも[46]、同13日に再登録され[47]、『ブルペンデー』となった6月15日の中日ドラゴンズ戦では0-0の3回表から登板し[48]、2回2/3を3安打無四死球5奪三振無失点と好投。チームが3回裏に先制し、そのまま勝利したことで[49]高野にプロ初勝利が記録された[48]。
選手としての特徴
[編集]真上から投げ下ろすダイナミックな投球フォームが特徴[18]。岡島秀樹を彷彿とさせるノールック投法であり[50]、リリースの瞬間は捕手を見ていないという[17]。
本人が「角度のある真っ直ぐと落ち球による空振りを取れるスタイルだと思っています」と話したように[51]角度のあるストレートと鋭く沈むフォークが武器[52]。最速は149km/h[15]、変化球は他に2種類のスライダーを投じる[17]。
左投手ながら「右バッターのインコースに投げる際に、引っ掛けがちでちょっと質の悪いというか、コースにいっても弱い球が目立っていた」という理由で三塁側のプレートを踏んで投げている[51]。
人物
[編集]愛称は「チェス」[53]。投球フォームが胸を倒して投げるチェスト投げであることに由来する[54]。
自身の性格を一言で表すと「変わっている」とのこと[53]。誰とでも分け隔てなく接する明るいキャラクターであり、口を開けば、絶妙な言い回しで皆を和ませるムードメーカーでもある[55]。
日本通運野球部の寮とロッテの寮は、ともに埼玉県さいたま市内にあることから2023年1月8日の入寮日には大学1年生のころから愛用しているスポーツバイクで入寮を行った。ただし、高野は途中で道を間違えてしまい結果的に到着予定時刻より20分弱遅れて到着した[56][57]。
東京ヤクルトスワローズの髙野颯太は遠縁の親戚であり、実家が近所である[58]。
和田毅とは同郷である。和田の自主トレに毎年参加していたチームメイトの本前郁也を通じて、プロ2年目(2024年)に初めて和田の自主トレに参加した[59]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2023 | ロッテ | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 45 | 11.0 | 9 | 1 | 5 | 0 | 0 | 8 | 1 | 0 | 4 | 2 | 1.64 | 1.27 |
通算:1年 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 45 | 11.0 | 9 | 1 | 5 | 0 | 0 | 8 | 1 | 0 | 4 | 2 | 1.64 | 1.27 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2023 | ロッテ | 7 | 0 | 1 | 1 | 1 | .500 |
通算 | 7 | 0 | 1 | 1 | 1 | .500 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初登板:2023年7月25日、対埼玉西武ライオンズ13回戦(ベルーナドーム)、7回裏に2番手で救援登板・完了、2回無失点[27]
- 初奪三振:同上、8回裏に外崎修汰から空振り三振[25]
- 初先発登板:2024年4月24日、対福岡ソフトバンクホークス5回戦(ZOZOマリンスタジアム)、3回2失点で敗戦投手[39]
- 初勝利:2024年6月15日、対中日ドラゴンズ2回戦(ZOZOマリンスタジアム)、3回表に2番手で救援登板、2回2/3無失点[48]
背番号
[編集]- 34(2023年 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「ロッテ - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月20日閲覧。
- ^ a b 「高野脩汰(関大・投手) 追いかける同郷の先輩左腕の背中 「目標は先発完投できる投手。秋のリーグ戦でしっかりアピールしたい」」『週刊ベースボールONLINE』2020年9月20日。2023年12月2日閲覧。
- ^ 「島根大会 7月26日のスコア」『日刊スポーツ』2015年7月26日。2023年12月2日閲覧。
- ^ 「島根大会 7月14日のスコア」『日刊スポーツ』2016年7月14日。2023年12月2日閲覧。
- ^ 「【スポニチ潜入(10)】関大・高野 ダイナミック投法で存在感 阪神・能見タイプの最速147キロ左腕」『スポニチ Sponichi Annex』2020年4月20日。2022年10月26日閲覧。
- ^ 「体育会野球部OBの高野脩汰投手がプロ野球ドラフト2022でロッテから4位指名」『関西大学』2022年10月21日。2023年7月30日閲覧。
- ^ 「ロッテ・ドラ4高野 左腕が遅れて出る“高野投法”で最優秀中継ぎ狙う」『デイリースポーツ』2023年1月31日。2023年12月2日閲覧。
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- ^ 「京大・北野が同校史上3人目の首位打者獲得 関大・高野はMVPなど“3冠”」『Sponichi Annex』2019年10月22日。2023年12月2日閲覧。
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- ^ a b 「ロッテ ドラフト4位指名の日本通運・高野脩汰「指名の瞬間はコンビニにいた」現実逃避で」『Sponichi Annex』2022年10月26日。2023年12月2日閲覧。
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- ^ 「中日根尾昂、ヤクルト荒木貴裕ら登録 西武増田達至、ロッテ種市篤暉ら抹消/30日公示」『日刊スポーツ』2023年9月30日。2023年12月2日閲覧。
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- ^ “ロッテ・高野脩汰「特徴的だとは思っていないですけど、角度とか難しいみたいなのでそれを武器にしています」/チェスト投法”. 週刊ベースボールONLINE (2024年6月28日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ “かつての対戦相手がプロ野球選手に 元球児の記者が取材(Sデジオリジナル記事)”. 山陰中央新報デジタル (2022年12月18日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ 「【ロッテ】ドラ4高野脩汰「愛車」自転車で入寮もまさかの迷子に…電話ナビでたどり着き苦笑い」『日刊スポーツ』2023年1月8日。2023年1月9日閲覧。
- ^ 「【ロッテ】ドラ4高野脩汰が自転車で入寮試みるも迷子に「ナビでは20分だったのに」」『スポーツ報知』2023年1月9日。2023年1月9日閲覧。
- ^ 「【島根】“山陰の浅野”、三刀屋のU-18日本代表候補・高野颯太が先頭打者本塁打 敗戦もプロ志望表明」『スポーツ報知』2023年7月17日。2024年3月11日閲覧。
- ^ 千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章「【千葉魂】高野「和田塾」で学び 少年時代憧れの大先輩 千葉ロッテ」『千葉日報』2024年1月23日。2024年2月20日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 高野脩汰 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 34 高野 脩汰 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 高野脩汰 (@marines__34) - X(旧Twitter)
- 高野脩汰 (@marines__34) - Instagram