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1947年の阪急ブレーブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1947年の阪急ブレーブス
成績
日本野球連盟4位
58勝57敗4分 勝率.504[1]
本拠地
都市 兵庫県西宮市
球場 阪急西宮球場
球団組織
オーナー 小林一三
経営母体 京阪神急行電鉄
監督 西村正夫(6月22日まで選手兼任)
浜崎真二(6月23日から選手兼任)
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1947年の阪急ブレーブスでは、1947年シーズン阪急ブレーブスの動向をまとめる。

この年の阪急ブレーブスは、西村正夫選手兼任監督の4年目(休止の1945年を除く)のシーズンである。

概要

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この年から球団名にニックネームを付けることが義務化されたため、阪急軍も改称し、「阪急ベアーズ」として再出発した。しかし、オープン戦が始まると連敗が続き、投資の世界では「ベアー」は弱気相場を表す言葉であるので、再改称が検討された。複数の候補から開幕までに「ブレーブス」が選ばれ、1947年シーズンの開幕を「阪急ブレーブス」という名称で迎えた[2]。これに伴いユニフォームも変更、白地に海老茶色で「Braves」と書かれたユニフォームが採用された[3]

前年負け越しながらも8球団中4位とAクラス入りを果たし、それ以上の躍進が期待されたがチームは開幕から不振で4月を1勝7敗の借金6で終えスタートダッシュに失敗。5月以降は盛り返すも前年優勝の南海(この年から南海電気鉄道が親会社)や中日阪神が首位を争い、阪急は苦戦を強いられた。成績不振の責任を取る形で6月22日から西村監督が辞任し、浜崎真二が選手兼任の監督に就任。浜崎新監督のもと、チームは7月以降ようやく反撃開始し、8月に12勝5敗1分と大きく勝ち越して借金を返済。10月・11月を6勝10敗と負け越したが、最終的に貯金1で巨人の反撃を振り切り58勝57敗4分で2年連続のAクラスを勝ち取った。チームは優勝の阪神に7勝9敗1分と健闘し、2位の中日に9勝8敗と勝ち越し、3位の南海にも8勝9敗と健闘したが、それ以外で貯金できず8位の金星に10勝6敗1分と勝ち越すのがやっとだった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 田中幸男
2 山田伝
3 青田昇
4 野口二郎
5 坂井豊司
6 坂元義一
7 日比野武
8 荒木茂
9 天保義夫
1947年日本野球連盟順位変動
順位 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 大阪 -- 大阪 -- 大阪 -- 大阪 -- 大阪 -- 大阪 --
2位 中日 0.5 中日 1.5 中日 6.0 中日 5.5 中日 8.5 中日 12.5
3位 南海 2.5 南海 7.0 南海 10.0 南海 10.5 南海 11.0 南海 19.0
4位 金星 7.5 阪急 10.0 巨人 13.0 阪急 14.5 阪急 12.5 阪急 20.5
5位 阪急 8.0 巨人 阪急 14.5 巨人 15.0 巨人 16.5 巨人 22.5
6位 太陽 8.0 金星 12.5 東急 18.0 太陽 17.5 太陽 21.5 東急 28.0
7位 東急 8.5 太陽 13.0 太陽 18.5 東急 22.0 東急 24.5 太陽 28.0
8位 巨人 9.0 東急 14.0 金星 20.0 金星 23.0 金星 25.5 金星 37.5
1947年日本野球連盟最終成績
順位 球団 勝率
優勝 大阪タイガース 79 37 3 .681 -
2位 中日ドラゴンズ 67 50 2 .573 12.5
3位 南海ホークス 59 55 5 .518 19.0
4位 阪急ブレーブス 58 57 4 .504 20.5
5位 読売ジャイアンツ 56 59 4 .487 22.5
6位 東急フライヤーズ 51 65 3 .440 28.0
7位 太陽ロビンス 50 64 5 .439 28.0
8位 金星スターズ 41 74 4 .357 37.5

できごと

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  • 4月18日 - チーム名を「阪急ベアーズ」から「阪急ブレーブス」に変更。

選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選出なし

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 年度別成績 1947年 日本野球連盟”. 日本野球機構. 2017年8月8日閲覧。
  2. ^ 【勇者の物語~「虎番疾風録」番外編~田所龍一】(36)ニックネーム 「ベアーズ」変更 生まれた勇者産経新聞 2020年7月27日
  3. ^ 『日本プロ野球ユニフォーム大図鑑 上』ベースボール・マガジン社、168頁。 
  4. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7