1977年の阪急ブレーブス
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1977年の阪急ブレーブス | |
---|---|
成績 | |
日本一 | |
日本S | 4勝1敗(対巨人)[1] |
パシフィック・リーグ優勝 | |
PO | 3勝2敗(対ロッテ) |
69勝51敗10分 勝率.575[2] | |
前期優勝 |
35勝25敗5分 勝率.583[2] |
後期2位 |
34勝26敗5分 勝率.567[2] |
本拠地 | |
都市 | 兵庫県西宮市 |
球場 | 阪急西宮球場 |
球団組織 | |
オーナー | 森薫 |
経営母体 | 阪急電鉄 |
監督 | 上田利治 |
« 1976 1978 » |
1977年の阪急ブレーブスでは、1977年の阪急ブレーブスにおける動向をまとめる。
この年の阪急ブレーブスは、上田利治監督の4年目のシーズンであり、3年連続8度目のリーグ優勝と日本シリーズ3連覇を果たしたシーズンである。
概要
[編集]3年連続のリーグ優勝を目指すチームは中日との間で交換トレードを行い、稲葉光雄と島谷金二を獲得。ドラフトでも佐藤義則を1位で指名するなど、戦力を整備。佐藤、稲葉の加入などで投手陣の層が厚くなったチームは近鉄や南海の追い上げを振り切り、前期を4年連続で優勝。後期はロッテの優勝を許したが、投打ともに一枚上の阪急がプレーオフでの勝利を予想された。後期優勝のロッテとのプレーオフ初戦は代打の切り札・藤井栄治が満塁本塁打を放つなどロッテ投手陣をKOして18-1で勝ったが、第2戦以降は打線がロッテ投手陣の前に沈黙して一度は王手をかけられた。しかし3年前のリベンジに燃えるチームは第4戦に勝って2勝2敗とすると、続く第5戦も勝利して3年連続のパ・リーグ優勝を敵地・宮城球場で決めた。日本シリーズは長嶋茂雄監督率いる巨人と2年連続の対決となったが、投打ともに巨人を圧倒して4勝1敗で破り3年連続の日本一を決めた。投手陣はエース山田久志が2.28で最優秀防御率とMVPを、稲葉が.739で最高勝率を獲得し、3年目の山口高志が10勝11セーブをあげ、白石静生も7勝ながらも規定投球回に到達した。
チーム成績
[編集]1 | 中 | 福本豊 |
---|---|---|
2 | 左 | 大熊忠義 |
3 | 一 | 加藤秀司 |
4 | 指 | 長池徳士 |
5 | 二 | マルカーノ |
6 | 右 | ウイリアムス |
7 | 三 | 島谷金二 |
8 | 捕 | 中沢伸二 |
9 | 遊 | 大橋穣 |
投手 | 山田久志 |
|
|
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 阪急ブレーブス | 69 | 51 | 10 | .575 | 優勝 |
2位 | 南海ホークス | 63 | 55 | 12 | .534 | 5.0 |
3位 | ロッテオリオンズ | 60 | 57 | 13 | .513 | 7.5 |
4位 | 近鉄バファローズ | 59 | 61 | 10 | .492 | 10.0 |
5位 | 日本ハムファイターズ | 58 | 61 | 11 | .487 | 10.5 |
6位 | クラウンライターライオンズ | 49 | 73 | 8 | .402 | 21.0 |
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
プレーオフ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月9日(日) | 第1戦 | ロッテオリオンズ | 1 - 18 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
10月10日(月) | 第2戦 | ロッテオリオンズ | 3 - 0 | 阪急ブレーブス | |
10月11日(火) | 移動日 | ||||
10月12日(水) | 第3戦 | 阪急ブレーブス | 1 - 3 | ロッテオリオンズ | 県営宮城球場 |
10月13日(木) | 第4戦 | 阪急ブレーブス | 4 - 2 | ロッテオリオンズ | |
10月14日(金) | 第5戦 | 雨天中止 | |||
10月15日(土) | 阪急ブレーブス | 7 - 0 | ロッテオリオンズ | ||
年間優勝:阪急ブレーブス |
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日本シリーズ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
---|---|---|---|---|---|
10月22日(土) | 第1戦 | 読売ジャイアンツ | 2 - 7 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
10月23日(日) | 第2戦 | 読売ジャイアンツ | 0 - 3 | 阪急ブレーブス | |
10月24日(月) | 移動日 | ||||
10月25日(火) | 第3戦 | 阪急ブレーブス | 2 - 5 | 読売ジャイアンツ | 後楽園球場 |
10月26日(水) | 第4戦 | 阪急ブレーブス | 5 - 2 | 読売ジャイアンツ | |
10月27日(木) | 第5戦 | 阪急ブレーブス | 6 - 3 | 読売ジャイアンツ | |
優勝:阪急ブレーブス(3年連続3回目) |
オールスターゲーム1977
[編集]→詳細は「1977年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
ポジション | 名前 | 選出回数 |
---|---|---|
コーチ | 上田利治 | |
投手 | 山田久志 | 6 |
山口高志 | 3 | |
稲葉光雄 | 3 | |
一塁手 | 加藤秀司 | 6 |
内野手 | 島谷金二 | 3 |
外野手 | 福本豊 | 7 |
- 太字はファン投票で選ばれた選手。
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
山田久志 | 最優秀選手 | 2年連続2度目 | |
最優秀防御率 | 2.28 | 6年ぶり2度目 | |
佐藤義則 | 新人王 | ||
福本豊 | 最多安打 | 165本 | 3年ぶり3度目 |
盗塁王 | 61個 | 8年連続8度目 | |
加藤秀司 | 最高出塁率 | .405 | 2年連続2度目 |
稲葉光雄 | 最高勝率 | .739 | 初受賞 |
ベストナイン | ||
---|---|---|
選手名 | ポジション | 回数 |
山田久志 | 投手 | 2年連続4度目 |
加藤秀司 | 一塁手 | 3年連続4度目 |
マルカーノ | 二塁手 | 2年ぶり2度目 |
福本豊 | 外野手 | 2年連続5度目 |
高井保弘 | 指名打者 | 初受賞 |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
山田久志 | 投手 | 初受賞 |
加藤秀司 | 一塁手 | 3年連続3度目 |
島谷金二 | 三塁手 | 2年ぶり2度目 |
大橋穣 | 遊撃手 | 6年連続6度目 |
福本豊 | 外野手 | 6年連続6度目 |
大熊忠義 | 初受賞 |
ドラフト
[編集]→詳細は「1977年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 松本正志 | 投手 | 東洋大学附属姫路高 | 入団 |
2位 | 三浦広之 | 投手 | 福島・福島商業高 | 入団 |
3位 | 米村理 | 内野手 | 奈良・郡山高 | 入団 |
4位 | 小林晋哉 | 外野手 | 神戸製鋼 | 入団 |
5位 | 工藤博義 | 外野手 | 新日本製鐵八幡 | 入団 |
6位 | 金本誠吉 | 投手 | 本田技研鈴鹿 | 入団 |
出典
[編集]- ^ a b “1977年度日本シリーズ”. 日本野球機構. 2015年10月26日閲覧。
- ^ “年度別成績 1977年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年10月10日閲覧。
- ^ 『読売新聞』1977年4月3日付朝刊、14版、16面
- ^ 朝日新聞1977年7月7日16頁「"快盗"福本、日本新の597」
- ^ LEGEND OF Bs 2011 ~蘇る黄金の70's~オリックス・バファローズ公式HP
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | ヤクルトスワローズ | 優勝 | 阪急ブレーブス | 2位 | 南海ホークス |
3位 | 中日ドラゴンズ | 4位 | 阪神タイガース | 3位 | ロッテオリオンズ | 4位 | 近鉄バファローズ |
5位 | 広島東洋カープ | 6位 | 大洋ホエールズ | 5位 | 日本ハムファイターズ | 6位 | クラウンライターライオンズ |
:前期優勝・日本一 :日本シリーズ出場 :後期優勝(パ・リーグ) | |||||||