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1991年の西武ライオンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1991年の西武ライオンズ
成績
日本一
日本S 4勝3敗(対広島
パシフィック・リーグ優勝
81勝43敗6分 勝率.653[1]
本拠地
都市 埼玉県所沢市
球場 西武ライオンズ球場
球団組織
オーナー 堤義明
経営母体 国土計画(コクド)
監督 森祇晶
スローガン
雄々しく
« 1990
1992 »

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1991年の西武ライオンズ(1991ねんのせいぶライオンズ)では、1991年の西武ライオンズにおける動向をまとめる。

この年の西武ライオンズは、森祇晶監督の6年目のシーズンであり、2年連続13度目のリーグ優勝と2年連続10度目の日本シリーズ制覇を果たしたシーズンである。

概要

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今年も優勝候補の本命にあげられたが、就任6年間で4度優勝、3度日本一の森監督は「今年は(楽々優勝した)去年と違って相手もマークしてくるだろう」と予言。チームはその予言通り5月まで順調に勝ち進むも、不動の4番清原和博が6月に入って打てなくなるとそれにつられるように打線も沈黙。工藤公康渡辺久信郭泰源らの先発投手陣も援護に恵まれず6月9日から5連敗。その後も連勝・連敗の繰り返しが続いたが、清原・秋山幸二オレステス・デストラーデら打線の活躍、郭や渡辺智男ら投手陣の活躍で8月を15勝7敗1分で乗りきると9月は11勝3敗3分の貯金8を記録。8月28日から9月17日まで引き分けを挟む12連勝で近鉄を抜き首位に浮上すると、最後まで譲らなかった。最終的に81勝43敗6分の貯金38で、2年連続のリーグ優勝を決めた。投手陣は郭が自己最高の15勝をあげてMVPを、渡辺智が防御率2.35でリーグ1位となるなど防御率ベスト10に3人を送り込んだほか、鈴木哲石井丈裕もローテの谷間で健闘した。救援では鹿取義隆潮崎哲也のダブルストッパーに加え、小田真也横田久則もまずまずの成績を残しチーム防御率3.22はリーグ1位。打撃陣はデストラーデが2年連続の本塁打王になるなど破壊力抜群で、155本塁打はリーグ2位、盗塁数も104個でリーグ2位だった。日本シリーズは5年ぶりに広島との対決となり最終戦までもつれ込むが、最終的に経験豊富のライオンズが2年連続で日本一を決め、森監督が本拠地で胴上げされた。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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オーダー変遷
開幕:4/6 5/1 6/1 7/2 8/2 9/1 優勝:10/3
1 辻発彦 辻発彦 辻発彦 辻発彦 辻発彦 辻発彦 辻発彦
2 平野謙 平野謙 平野謙 平野謙 平野謙 平野謙 平野謙
3 秋山幸二 秋山幸二 秋山幸二 秋山幸二 森博幸 秋山幸二 秋山幸二
4 清原和博 清原和博 清原和博 清原和博 清原和博 清原和博 清原和博
5 デストラーデ デストラーデ デストラーデ デストラーデ デストラーデ デストラーデ デストラーデ
6 石毛宏典 石毛宏典 石毛宏典 石毛宏典 石毛宏典 石毛宏典 石毛宏典
7 田辺徳雄 森博幸 安部理 森博幸 吉竹春樹 笘篠誠治[注 1] 羽生田忠克
8 伊東勤 伊東勤 伊東勤 伊東勤 伊東勤 伊東勤 伊東勤
9 吉竹春樹 田辺徳雄 田辺徳雄 田辺徳雄 田辺徳雄 田辺徳雄 田辺徳雄
渡辺久信 工藤公康 工藤公康 渡辺智男 鈴木哲 鈴木哲 渡辺智男

[2]

1991年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 西武 -- 西武 -- 西武 -- 近鉄 -- 近鉄 -- 西武 --
2位 近鉄 3.0 近鉄 7.0 近鉄 4.0 西武 1.5 西武 1.5 近鉄 4.5
3位 日本ハム 3.5 日本ハム ダイエー 7.5 日本ハム 10.5 オリックス 15.5 オリックス 18.5
4位 ロッテ 4.0 ダイエー 10.5 日本ハム 10.0 ダイエー 12.5 ダイエー 19.0 日本ハム 28.5
5位 ダイエー 5.0 ロッテ 11.5 オリックス 12.0 オリックス 14.0 日本ハム 19.5 ダイエー 29.0
6位 オリックス 8.5 オリックス 15.0 ロッテ 20.0 ロッテ 23.5 ロッテ 30.0 ロッテ 33.5
1991年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 81 43 6 .653 優勝
2位 近鉄バファローズ 77 48 5 .616 4.5
3位 オリックス・ブルーウェーブ 64 63 3 .504 18.5
4位 日本ハムファイターズ 53 72 5 .424 28.5
5位 福岡ダイエーホークス 53 73 4 .421 29.0
6位 ロッテオリオンズ 48 77 5 .384 33.5

日本シリーズ

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1991年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月19日(土) 第1戦 広島東洋カープ 3 - 11 西武ライオンズ 西武ライオンズ球場
10月20日(日) 第2戦 広島東洋カープ 4 - 2 西武ライオンズ
10月21日(月) 移動日
10月22日(火) 第3戦 西武ライオンズ 1 - 0 広島東洋カープ 広島市民球場
10月23日(水) 第4戦 西武ライオンズ 3 - 7 広島東洋カープ
10月24日(木) 第5戦 西武ライオンズ 0 - 3 広島東洋カープ
10月25日(金) 移動日
10月26日(土) 第6戦 広島東洋カープ 1 - 6 西武ライオンズ 西武ライオンズ球場
10月27日(日) 第7戦 雨天中止
10月28日(月) 広島東洋カープ 1 - 7 西武ライオンズ
優勝:西武ライオンズ(2年連続10回目)

オールスターゲーム1991

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 森祇晶
投手 渡辺智男 2
工藤公康 3
鹿取義隆 2
捕手 伊東勤 8
一塁手 清原和博 6
二塁手 辻発彦 5
三塁手 石毛宏典 11
外野手 秋山幸二 7
  • 太字はファン投票による選出、取消線は出場辞退、▲は出場辞退選手発生による補充。

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
郭泰源 最優秀選手 初受賞
デストラーデ 本塁打王 39本 2年連続2度目
打点王 92打点 2年連続2度目
渡辺智男 最優秀防御率 2.35 初受賞
工藤公康 最高勝率 .842 4年ぶり2度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
郭泰源 投手 初受賞
伊東勤 捕手 2年連続6度目
辻発彦 二塁手 2年ぶり3度目
秋山幸二 外野手 6年連続6度目
デストラーデ 指名打者 2年連続2度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
郭泰源 投手 初受賞
伊東勤 捕手 2年連続6度目
辻発彦 二塁手 4年連続5度目
石毛宏典 三塁手 3年ぶり3度目[注 2]
平野謙 外野手 4年連続7度目
秋山幸二 5年連続5度目

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 竹下潤 投手 駒澤大学 入団
2位 新谷博 投手 日本生命 入団
3位 熊澤当緒琉 外野手 所沢商業高 入団
4位 松田和哉 投手 長崎南山高 入団
5位 神野信也 投手 新居浜商業高 入団
6位 千原淳弘 投手 日高高中津分校 入団
7位 渡辺孝男 捕手 札幌篠路高 入団
8位 日月哲史 外野手 関東高 入団
9位 蒲谷和茂 投手 東芝 入団

脚注

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注釈

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  1. ^ 偵察メンバーの石井丈裕と交代。
  2. ^ 遊撃手部門で5度受賞しており、通算8度目。

出典

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  1. ^ 年度別成績 1991年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年9月27日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1992』ベースボール・マガジン社、1991年。ISBN 4-583-02951-9 
  3. ^ パシフィック・リーグ略史(1949年~2000年)パ・リーグ公式サイト
  4. ^ a b c d 日付は出典の記述に基づく公示日。ベースボール・マガジン社刊「ライオンズ60年史―獅子の記憶ー「西鉄」から「埼玉西武」まで」116ページ
  5. ^ 中日新聞社刊「中日ドラゴンズ70年史」170ページ
  6. ^ a b 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」427ページ
  7. ^ 記録メモ(個人打者編) Archived 2013年12月12日, at the Wayback Machine.パ・リーグ公式サイト
  8. ^ 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」435ページ
  9. ^ 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」190 ページ
  10. ^ チームヒストリーロッテ球団公式サイト
  11. ^ 試合結果 NPB公式サイト
  12. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2015年6月8日閲覧。