コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

1966年の南海ホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1966年の南海ホークス
成績
日本シリーズ敗退
日本S 2勝4敗(対巨人[1]
パシフィック・リーグ優勝
79勝51敗3分 勝率.608[2]
本拠地
都市 大阪府大阪市浪速区
球場 大阪球場
球団組織
経営母体 南海電気鉄道
監督 鶴岡一人
« 1965
1967 »

テンプレートを表示

1966年の南海ホークスでは、1966年の南海ホークスの動向をまとめる。

この年の南海ホークスは、鶴岡一人監督の21年目のシーズンであり、3年連続11度目のリーグ優勝に輝いたシーズンである。

概要

[編集]

前シーズンオフに蔭山和夫が監督に就任したが急逝し、再び鶴岡が監督に就任したこの年は前年と違って平凡なスタート。それでも前年三冠王の野村克也ケント・ハドリなど打線の活躍もあり開幕から首位を走るが、終盤になると西鉄が猛追、9月末から南海は7連勝、西鉄は6連勝し3.0ゲーム差で迎えた10月6日、この日がシーズン最終戦の南海が勝つか、5試合を残す西鉄が敗れるかのいずれかて南海の優勝が決まるはずが、南海は東映に敗れ、西鉄は1-0の僅差で近鉄に勝利し、南海はシーズンを終えても優勝が決まらず、西鉄が続く9日の東映戦で敗れたことにより3年連続での優勝が決定した。投手陣はアメリカから復帰の村上雅則が平凡な成績に終わったものの、エース・皆川睦雄三浦清弘新山彰忠などがローテーションを守り、チーム防御率は西鉄の2.13に次ぐ2位。打撃陣では野村が6年連続の本塁打王に輝いたほか、不動の1番打者・広瀬叔功もグラウンドを走りまくったが、本塁打が前年の153本から108本と、リーグ3位に後退した。巨人との日本シリーズは南海のリベンジが期待されたが、巨人に2勝4敗で敗れ鶴岡監督の悲願である日本一奪回はならなかった。

チーム成績

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
開幕オーダー
1 広瀬叔功
2 樋口正蔵[注 1]
3 ブルーム
4 野村克也
5 ハドリ
6 井上登
7 小池兼司
8 国貞泰汎
9 森中千香良
1966年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 西鉄 -- 南海 -- 南海 -- 南海 -- 南海 -- 南海 --
2位 東映 1.0 東映 4.5 西鉄 1.0 西鉄 1.5 西鉄 3.5 西鉄 4.0
3位 南海 1.0 西鉄 5.0 東映 2.0 東映 3.5 東映 5.5 東映 9.0
4位 阪急 3.5 東京 8.0 東京 8.5 東京 10.5 東京 12.0 東京 18.0
5位 東京 4.5 近鉄 10.5 阪急 10.5 阪急 13.0 阪急 14.5 阪急 22.0
6位 近鉄 5.0 阪急 11.0 近鉄 11.0 近鉄 13.5 近鉄 21.5 近鉄 31.0


1966年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 南海ホークス 79 51 3 .608 優勝
2位 西鉄ライオンズ 75 55 8 .577 4.0
3位 東映フライヤーズ 70 60 6 .538 9.0
4位 東京オリオンズ 61 69 4 .469 18.0
5位 阪急ブレーブス 57 73 4 .438 22.0
6位 近鉄バファローズ 48 82 3 .369 31.0

[2]

日本シリーズ

[編集]
1966年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月12日(水) 第1戦 南海ホークス 5 - 12 読売ジャイアンツ 後楽園球場
10月13日(木) 第2戦 南海ホークス 5 - 2 読売ジャイアンツ
10月14日(金) 移動日
10月15日(土) 第3戦 雨天中止 大阪球場
10月16日(日) 読売ジャイアンツ 3 - 2 南海ホークス
10月17日(月) 第4戦 読売ジャイアンツ 8 - 1 南海ホークス
10月18日(火) 第5戦 読売ジャイアンツ 3 - 4 南海ホークス
10月19日(水) 第6戦 南海ホークス 0 - 4 読売ジャイアンツ 後楽園球場
優勝:読売ジャイアンツ(2年連続8回目)

[1]

オールスターゲーム1966

[編集]
  • 監督
鶴岡一人
  • ファン投票
野村克也
ブルーム
小池兼司
  • 監督推薦
皆川睦男
三浦清弘
国貞泰汎
広瀬叔功

できごと

[編集]

選手・スタッフ

[編集]

表彰選手

[編集]
リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
野村克也 最優秀選手 2年連続4度目
本塁打王 34本 6年連続7度目
打点王 97打点 5年連続5度目
皆川睦男 最高勝率 .720 4年ぶり2度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
野村克也 捕手 11年連続11度目
国貞泰汎 二塁手 初受賞
小池兼司 遊撃手 4年連続4度目

ドラフト

[編集]
順位 選手名 守備 所属 結果
第1次ドラフト
1位 上田卓三 投手 三池工業高 入団
2位 石川義彦 内野手 鐘紡 拒否
3位 中条博 投手 愛知高 入団
4位 古渡千城 内野手 協和醗酵 拒否
5位 桜井輝秀 内野手 洲本実業高 入団
6位 井上昇 投手 九州工業高 拒否・熊谷組入社
7位 岩切吉徳 投手 八幡製鐵光 拒否
8位 三好行夫 内野手 別府鶴見丘高 拒否・日本鉱業佐賀関入社
9位 中林義博 内野手 日本熱学 拒否
第2次ドラフト
1位 中村之保 内野手 法政大学 入団
2位 山本忠男 内野手 龍谷大学 入団
3位 松室武 外野手 龍谷大学 在学中のため指名取消

関連項目

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 偵察メンバーの渡辺と交代

出典

[編集]
  1. ^ a b 1966年度日本シリーズ”. 日本野球機構. 2016年11月16日閲覧。
  2. ^ a b 年度別成績 1966年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2016年11月16日閲覧。