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2004年の福岡ダイエーホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2004年の福岡ダイエーホークス
成績
PO第2ステージ敗退
パシフィック・リーグ2位
PO第2S 2勝3敗(対西武
パシフィック・リーグ1位
77勝52敗4分 勝率.597
本拠地
都市 福岡県福岡市
球場 福岡ドーム
球団組織
オーナー 中内正
(代行:高塚猛
経営母体 ダイエー
球団社長 高塚猛
監督 王貞治
選手会長 松中信彦
スローガン
GOLDEN HAWKS〜果てしなき勝利への挑戦
« 2003
2005 »

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2004年の福岡ダイエーホークス(2004ねんのふくおかダイエーホークス)では、2004年の福岡ダイエーホークスにおける動向をまとめる。

この年の福岡ダイエーホークスは、王貞治監督の10年目のシーズンである。

概要

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王貞治の監督就任から9年間で3度の優勝を果たすなど、チームは絶頂期にあった。しかし、日本一を達成した2003年のシーズンオフに主力打者の小久保裕紀が無償トレードで巨人へ、村松有人が天然芝でのプレーを希望してオリックスへ移籍するなど戦力が低下気味となった。それでもシーズンでは7月を除くすべての月で勝ち越し、勝率1位でレギュラーシーズンを終えた。

パ・リーグではこの年から、レギュラーシーズンの上位3チームによりシーズン優勝チームを決めるプレーオフが導入された(開催方式などについては当該記事を参照)。2位とのゲーム差が4.5の1位でシーズンを終えたダイエーは、2ndステージで2位の西武と対戦。しかし、シーズンで1位と2位のゲーム差が5以上であれば1位チームに与えられるアドバンテージの1勝を逃したことも災いして2勝3敗で敗退。年間順位は2位となり、日本シリーズへの出場もならなかった。シーズンオフには親会社のダイエーソフトバンクに球団を売却することが発表され(2005年1月に正式発表)、「福岡ダイエーホークス」は16年間の歴史に幕を下ろすこととなり、「福岡ソフトバンクホークス」が誕生した。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 柴原洋
2 川﨑宗則
3 井口資仁
4 松中信彦
5 城島健司
6 バルデス
7 ズレータ
8 吉本亮
9 井手正太郎
投手 斉藤和巳
2004年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 ダイエー -- ダイエー -- ダイエー -- ダイエー -- ダイエー -- ダイエー --
2位 西武 0.0 西武 西武 2.0 西武 2.0 西武 2.0 西武 4.5
3位 ロッテ 3.5 日本ハム 4.5 日本ハム 7.5 日本ハム 9.0 ロッテ 15.5 日本ハム 12.0
4位 オリックス 4.0 近鉄 7.5 ロッテ 14.0 近鉄 12.5 日本ハム 11.0 ロッテ 12.5
5位 日本ハム 4.5 オリックス 5.0 近鉄 14.5 ロッテ 13.0 近鉄 15.0 近鉄 17.0
6位 近鉄 6.0 ロッテ 11.0 オリックス 17.0 オリックス 19.5 オリックス 24.5 オリックス 29.0
期間
成績
16勝10敗2分
勝率.615
15勝10敗
勝率.600
16勝7敗
勝率.696
9勝10敗1分
勝率.474
12勝10敗1分
勝率.545
9勝5敗
勝率.643
2004年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 74 58 1 .561 優勝
2位 福岡ダイエーホークス 77 52 4 .597 -4.5
3位 北海道日本ハムファイターズ 66 65 2 .504 7.5
4位 千葉ロッテマリーンズ 65 65 3 .500 8.0
5位 大阪近鉄バファローズ 61 70 2 .466 12.5
6位 オリックス・ブルーウェーブ 49 82 2 .374 24.5
  • プロ野球再編問題を巡るストライキにより、本来より2試合少ない133試合。
  • 規定でプレイオフ勝者が優勝チーム


プレーオフ

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2004 パシフィック・リーグプレーオフ 第2ステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月6日(水) 第1戦 西武ライオンズ 3 - 9 福岡ダイエーホークス 福岡ドーム
10月7日(木) 第2戦 西武ライオンズ 11 - 1 福岡ダイエーホークス
10月8日(金) 休養日
10月9日(土) 第3戦 西武ライオンズ 6 - 5 福岡ダイエーホークス 福岡ドーム
10月10日(日) 第4戦 西武ライオンズ 1 - 4 福岡ダイエーホークス
10月11日(月) 第5戦 西武ライオンズ 4 - 3 福岡ダイエーホークス
勝者:西武ライオンズ

オールスターゲーム2004

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 王貞治
投手 新垣渚
和田毅 2
三瀬幸司
捕手 城島健司 8(1)
一塁手 松中信彦 5
二塁手 井口資仁 4
遊撃手 川﨑宗則
指名打者 ズレータ
  • 太字はファン投票による選出。選出回数の括弧内数字は故障のため不出場の回数。

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回数(133イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/新垣渚 25 25 9 2 1 11 8 0 807 192.1 173 14 73 11 177 8 0 75 70 3.28 1.28
/斉藤和巳 22 22 3 1 0 10 7 0 612 138.0 139 22 59 6 120 6 0 100 96 6.26 1.44
/和田毅 19 18 7 0 0 10 6 0 534 128.1 110 23 38 3 115 2 0 67 62 4.35 1.15
/星野順治 21 18 0 0 0 7 8 0 500 120.1 112 20 31 10 66 1 0 65 62 4.64 1.19
/グーリン 17 17 0 0 0 8 3 0 446 99.2 126 11 35 4 69 2 3 49 47 4.24 1.62
/倉野信次 37 9 0 0 0 9 1 0 371 88.1 88 6 27 5 37 0 0 32 25 2.55 1.30
/三瀬幸司 55 0 0 0 0 4 3 28 279 67.2 47 6 19 9 71 3 0 28 23 3.06 0.98
/山田秋親 35 1 0 0 0 6 2 1 244 57.2 53 7 24 1 53 0 0 25 25 3.90 1.34
/馬原孝浩 11 8 0 0 0 3 3 0 238 50.0 66 7 22 4 37 2 0 36 35 6.30 1.76
/杉内俊哉 10 9 0 0 0 2 3 0 216 45.2 56 8 27 2 51 2 0 36 35 6.90 1.82
/佐藤誠 40 0 0 0 0 2 1 0 188 43.1 50 5 14 3 19 1 0 20 18 3.74 1.48
/松修康 40 0 0 0 0 0 1 0 129 28.0 34 3 11 3 18 0 0 16 15 4.82 1.61
/竹岡和宏 13 1 0 0 0 2 0 0 132 28.0 31 1 18 3 10 3 0 21 19 6.11 1.75
/神内靖 12 3 0 0 0 0 1 0 111 24.2 26 5 11 0 23 1 0 16 16 5.84 1.50
/水田章雄 14 0 0 0 0 3 3 3 92 18.2 28 1 11 0 10 1 0 12 10 4.82 2.09
/吉武真太郎 13 0 0 0 0 0 0 2 58 14.2 13 2 2 1 10 0 1 3 3 1.84 1.02
/河野昌人 10 0 0 0 0 0 1 1 50 10.1 15 0 5 1 6 0 0 10 10 8.71 1.94
/寺原隼人 6 1 0 0 0 0 0 0 41 8.1 13 4 5 0 7 0 0 7 7 7.56 2.16
/岡本克道 7 0 0 0 0 0 0 0 31 7.2 7 1 3 0 7 0 0 4 4 4.70 1.30
/松本輝 4 0 0 0 0 0 0 0 34 7.1 9 0 3 0 5 0 0 3 3 3.68 1.64
/ナイト 6 0 0 0 0 0 0 0 36 6.0 11 0 6 1 5 2 0 10 8 12.00 2.83
/柴田佳主也 9 0 0 0 0 0 0 0 26 5.1 9 0 1 0 3 1 0 5 5 8.44 1.88
/ボイルズ 3 1 0 0 0 0 1 0 29 3.1 12 0 7 0 2 2 0 10 9 24.30 5.70
/田中総司 2 0 0 0 0 0 0 0 10 2.1 2 0 1 0 2 1 0 0 0 0.00 1.29
/メルカド 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0.0 1 0 1 0 0 0 0 1 1 - -

打撃成績

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  • 色付きは規定打席(412打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/川﨑宗則 133 633 564 87 171 19 8 4 218 45 42 14 15 3 48 0 3 63 8 .303 .359 .387 .746
/松中信彦 130 577 478 118 171 37 1 44 342 120 2 0 0 2 84 6 12 67 7 .358 .464 .715 1.179
/井口資仁 124 574 510 96 170 34 2 24 280 89 18 5 0 8 47 2 9 90 14 .333 .394 .549 .943
/ズレータ 130 542 455 60 129 18 0 37 258 100 1 2 0 5 63 4 19 121 20 .284 .389 .567 .956
/バルデス 115 503 419 68 117 20 0 18 191 74 1 0 0 6 74 0 4 61 20 .279 .388 .456 .844
/城島健司 116 498 426 91 144 25 1 36 279 91 6 5 0 1 49 5 22 45 16 .338 .432 .655 1.087
/柴原洋 99 398 358 50 97 27 1 7 147 39 1 2 6 7 22 0 5 47 8 .271 .316 .411 .727
/本間満 88 280 252 34 73 7 6 2 98 24 4 1 9 2 16 1 1 53 7 .290 .332 .389 .721
/宮地克彦 93 276 252 33 78 10 0 3 97 24 1 2 6 1 15 0 1 23 4 .310 .349 .385 .734
/荒金久雄 74 192 164 16 35 11 1 3 57 15 1 1 6 0 13 0 9 42 1 .213 .306 .348 .654
/出口雄大 61 179 147 21 32 11 1 2 51 17 1 2 7 0 23 0 2 28 3 .218 .331 .347 .678
/吉本龍生 56 118 105 6 21 4 0 0 25 16 0 0 6 2 4 0 1 28 2 .200 .232 .238 .470
/高橋和幸 41 111 102 16 23 1 4 1 35 11 0 2 2 1 6 0 0 24 5 .225 .266 .343 .609
/瑞季 41 94 84 13 21 4 1 0 27 7 4 2 3 0 7 0 0 13 1 .250 .308 .321 .629
/鳥越裕介 42 85 81 6 21 3 0 1 27 5 1 0 1 0 3 0 0 16 0 .259 .286 .333 .619
/大道典嘉 36 84 74 4 22 3 0 1 28 13 1 0 1 1 8 1 0 11 4 .297 .361 .378 .740
/田口昌徳 28 77 67 6 15 6 0 0 21 6 0 0 7 0 1 0 2 23 2 .224 .257 .313 .571
/井手正太郎 10 33 33 3 8 2 1 0 12 5 0 1 0 0 0 0 0 10 0 .242 .242 .364 .606
/稲嶺誉 13 26 24 2 3 1 0 0 4 1 0 0 2 0 0 0 0 12 0 .125 .125 .167 .292
/辻武史 32 24 21 4 2 1 0 0 3 1 0 1 2 0 1 0 0 5 1 .095 .136 .143 .279
/的場直樹 13 16 15 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0 7 0 .067 .125 .067 .192
/笹川隆 13 16 15 2 3 0 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 6 0 .200 .250 .200 .450
/明石健志 7 5 4 2 1 0 1 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .250 .400 .750 1.150
/加藤暁彦 4 4 4 0 1 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .250 .250 .250 .500
/大野立詞 5 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 - 1.000 - -

できごと

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選手・スタッフ

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[4][5][6][7][8]

表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
松中信彦 最優秀選手 4年ぶり2度目
首位打者 .358 初受賞
本塁打王 44本 初受賞
打点王 120打点 2年連続2度目
最多安打 171本 初受賞
最高出塁率 .464 初受賞
史上8人(11度)目の三冠王達成
三瀬幸司 新人王
最優秀救援投手 32SP 初受賞
川﨑宗則 最多安打 171本 初受賞
盗塁王 42個 初受賞
新垣渚 最多奪三振 177個 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
城島健司 捕手 2年連続5度目
松中信彦 一塁手 2年連続3度目
井口資仁 二塁手 2年連続3度目
川﨑宗則 遊撃手 初受賞
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
城島健司 捕手 6年連続6度目
松中信彦 一塁手 初受賞
井口資仁 二塁手 2年連続3度目
川﨑宗則 遊撃手 初受賞

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1巡目 江川智晃 投手 宇治山田商業高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 高橋徹 投手 横浜創学館高 入団
4巡目 中西健太 捕手 北大津高 入団
5巡目 高橋秀聡 投手 九州共立大学 入団
6巡目 加藤領健 捕手 青山学院大学 入団
7巡目 定岡卓摩 内野手 福岡工業大学附属城東高 入団

以上の選手の入団発表会見ではダイエーのユニフォームを着用したが、その直後にソフトバンクへの球団譲渡となったため、唯一の着用となった。

出典

[編集]
  1. ^ a b 『ベースボールマガジン 2004年プロ野球総決算号「激動」』ベースボール・マガジン社、2005年1月1日発行、89ページ、雑誌07915-1。
  2. ^ a b 『ベースボールマガジン 2004年プロ野球総決算号「激動」』ベースボール・マガジン社、2005年1月1日発行、40ページ、雑誌07915-1。
  3. ^ 『ベースボールマガジン 2004年プロ野球総決算号「激動」』ベースボール・マガジン社、2005年1月1日発行、41ページ、雑誌07915-1。
  4. ^ 背番号の変遷(No.00~20)”. 福岡ソフトバンクホークス. 2020年8月30日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ 背番号の変遷(No.21~40)”. 福岡ソフトバンクホークス. 2020年8月30日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 背番号の変遷(No.41~60)”. 福岡ソフトバンクホークス. 2020年8月30日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 背番号の変遷(No.61~80)”. 福岡ソフトバンクホークス. 2020年8月30日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ 背番号の変遷(No.81~100)”. 福岡ソフトバンクホークス. 2020年8月30日閲覧。[リンク切れ]