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1968年の南海ホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1968年の南海ホークス
成績
パシフィック・リーグ2位
79勝51敗6分 勝率.608[1]
本拠地
都市 大阪府大阪市
球場 大阪球場
球団組織
オーナー 川勝傳(6月から)
経営母体 南海電気鉄道
監督 鶴岡一人
« 1967
1969 »

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1968年の南海ホークスでは、1968年の南海ホークスの動向をまとめる。

この年の南海ホークスは、鶴岡一人監督の23年目である。

概要

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南海一筋で22年間指揮を執ってきた鶴岡監督は「チームをもう一度優勝させる」と宣言し、アメリカからマーティ・キーオを獲得。またドラフトでも高畠導宏が入団するなどして戦力を一新したが、前年23年ぶりのBクラス転落の影響もあり4月は近鉄に6ゲーム差を離された。それでも不動の4番野村克也やこの年31勝をあげた皆川睦雄の活躍で5月以降順位を上げていくと、阪急とシーズン終盤までマッチレースを展開(皆川以降、後身のダイエー→ソフトバンクで30勝をあげた投手はいない)。10月11日の近鉄戦に勝てば優勝だったが、近鉄のエース・鈴木啓示に打線が沈黙し痛恨の敗戦。結局2位で力尽き、鶴岡監督はシーズン終了後川勝傳オーナー(この年南海電鉄社長に就任)に辞表を提出。最終的に勇退が了承され、鶴岡は23年間の監督生活に別れを告げた。後任の監督には1967年までサンケイの監督を務め、この年からヘッドコーチとなっていた飯田徳治が就任した。この年入団のキーオはケント・ハドリの穴埋めとして期待され17本塁打を放つものの打率が伸びず、鶴岡監督の勇退とともに退団した。対戦成績では5位の西鉄と最下位の東映に大きく勝ち越したものの、前述の近鉄には五分で終わった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 大和田明
2 ブレイザー
3 広瀬叔功
4 野村克也
5 キーオ
6 高畠導宏[注 1]
7 国貞泰汎
8 小池兼司
9 皆川睦雄
1968年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 近鉄 -- 近鉄 -- 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 阪急 --
2位 阪急 4.0 阪急 1.5 南海 3.0 南海 1.5 南海 2.0 南海 4.0 南海 1.0
3位 東映 5.5 南海 近鉄 3.5 東京 3.5 東京 6.5 東京 10.0 東京 13.0
4位 南海 6.0 東京 4.0 東京 5.0 近鉄 7.0 近鉄 14.5 西鉄 21.0 近鉄 23.0
5位 西鉄 7.0 東映 5.0 東映 7.5 東映 13.0 西鉄 17.0 近鉄 22.0 西鉄 24.0
6位 東京 7.5 西鉄 6.0 西鉄 11.0 西鉄 14.0 東映 23.0 東映 27.0 東映 29.0


1968年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 阪急ブレーブス 80 50 4 .615 優勝
2位 南海ホークス 79 51 6 .608 1.0
3位 東京オリオンズ 67 63 9 .515 13.0
4位 近鉄バファローズ 57 73 5 .438 23.0
5位 西鉄ライオンズ 56 74 3 .431 24.0
6位 東映フライヤーズ 51 79 5 .392 29.0

オールスターゲーム1968

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監督 鶴岡一人
ファン投票 野村克也 ブレイザー 小池兼司 広瀬叔功
監督推薦 皆川睦男 国貞泰汎
補充選手 柳田利夫

できごと

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  • 10月11日 - この日まで南海と阪急は79勝50敗、勝率.612で全くの互角のまま、南海は近鉄日生球場)、阪急は東京阪急西宮球場)でそれぞれ公式戦最終戦。先に阪急が矢野清のサヨナラ本塁打で勝利、南海は近鉄・鈴木啓示に抑えられて負け、阪急に優勝をさらわれる。終了後、鶴岡一人監督が勇退を発表。

選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
野村克也 本塁打王 38本 8年連続9度目
皆川睦男 最優秀防御率 1.61 初受賞
最多勝利 31勝 初受賞
村上雅則 最高勝率 .818 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
皆川睦男 投手 初受賞
野村克也 捕手 13年連続13度目
ブレイザー 二塁手 2年連続2度目
国貞泰汎 三塁手 初受賞[注 2]

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 富田勝 内野手 法政大学 入団
2位 緒方修 投手 巌木高 入団
3位 松井優典 捕手 星林高 入団
4位 藤原満 内野手 近畿大学 入団
5位 松村彰士 内野手 御所工業高 拒否・法政大学進学
6位 前田四郎 投手 高岡商業高 入団
7位 西浦秋夫 外野手 日南工業高 入団
8位 東出康博 内野手 星林高 入団
9位 鶴橋鉄行 投手 焼津水産高 拒否・金指造船所入社
10位 梅村好彦 捕手 龍谷大学 入団
11位 藤目功治 投手 津田高 入団

脚注

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注釈

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  1. ^ 偵察メンバーの渡会純男と交代。
  2. ^ 1966年に二塁手部門で受賞しており、通算2度目。

出典

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  1. ^ 年度別成績 1968年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2017年5月22日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7