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2002年の福岡ダイエーホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2002年の福岡ダイエーホークス
成績
パシフィック・リーグ2位
73勝65敗2分 勝率.529
本拠地
都市 福岡県福岡市
球場 福岡ドーム
球団組織
オーナー 中内正
(代行:高塚猛
経営母体 ダイエー
球団社長 高塚猛
監督 王貞治
選手会長 小久保裕紀
スローガン
2002 Super Hawks AGAIN〜All Together
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2003 »

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2002年の福岡ダイエーホークスでは、2002年シーズンについての福岡ダイエーホークスの動向をまとめる。

この年の福岡ダイエーホークスは、王貞治監督の8年目のシーズンである。

概要

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リリーフをはじめ、投手陣の崩壊で3連覇を逃したチームは「ダイハード打線」の愛称のもと、柴原洋から城島健司へと続く打線は破壊力抜群で、投手陣でも寺原隼人杉内俊哉がドラフトで加入するなど、若手の成長が期待された。その一方で親会社・ダイエーの経営不振が1999年から続き、コンビニエンスストアのローソンをはじめ百貨店のプランタン銀座をこの年の1月に読売新聞グループ本社三越に売却し、また不採算の外食事業はフォルクスはじめ何社かを売却、ドムドムを除いて縮小(ローソンは長くダイエーが親会社だったが、三菱商事に売却された)。中内㓛元会長ら旧経営陣の責任を問う当時の経営陣はホークスを「優良企業に見えるが借金がひどい」として売却検討に着手し、「身売り説」もささやかれたが身売りに反対する球団経営陣の反対によりこの年もダイエーが継続保有することになった。チームは親会社の混乱をヨソに4月を首位で終える快調なスタートで、5月中旬まではペナントの主導権を握っていた。しかし、5月中旬の台湾開催をきっかけにチームは失速。最終的には近鉄とのAクラス争いとなり、優勝の西武に16.5ゲーム差を付けられ近鉄と同率の2位で終わった。シーズン終了後、西武とダイエーで22年間活躍した秋山幸二が引退し、引退試合で両球団のナインから胴上げされた。

レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 柴原洋
2 バルデス
3 井口資仁
4 小久保裕紀
5 松中信彦
6 城島健司
7 秋山幸二
8 バークハート
9 鳥越裕介
投手 田之上慶三郎
2002年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 ダイエー -- 西武 -- 西武 -- 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 西武 2.0 ダイエー 3.0 近鉄 3.0 近鉄 7.0 近鉄 13.0 近鉄 16.5
3位 日本ハム 4.0 近鉄 ダイエー 8.0 ダイエー 9.5 ダイエー 15.5 ダイエー
4位 近鉄 5.5 日本ハム 4.0 日本ハム 9.5 日本ハム 11.0 日本ハム 24.5 ロッテ 23.0
5位 オリックス 6.0 オリックス 10.5 ロッテ 16.5 ロッテ 17.0 ロッテ 26.5 日本ハム 28.0
6位 ロッテ 9.5 ロッテ 12.5 オリックス 17.0 オリックス 18.5 オリックス 31.5 オリックス 39.0
期間
成績
17勝8敗1分
勝率.680
8勝12敗
勝率.400
6勝9敗
勝率.400
11勝11敗
勝率.500
15勝11敗
勝率.577
16勝14敗1分
勝率.533
2002年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 90 49 1 .647 優勝
2位 大阪近鉄バファローズ 73 65 2 .529 16.5
2位 福岡ダイエーホークス 73 65 2 .529 16.5
4位 千葉ロッテマリーンズ 67 72 1 .482 23.0
5位 日本ハムファイターズ 61 76 3 .445 28.0
6位 オリックス・ブルーウェーブ 50 87 3 .365 39.0

オールスターゲーム2002

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 王貞治
抑え投手 ペドラザ 4
投手 若田部健一
吉田修司 2
捕手 城島健司 6
二塁手 井口資仁 2
内野手 小久保裕紀 7(1)
外野手 秋山幸二 18
  • 太字はファン投票による選出、取消線は出場辞退。選出回数のカッコ内は上記回数中事故のため不出場のもの。

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回数(140イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/田之上慶三郎 26 24 4 1 0 6 9 0 622 148.2 154 19 30 3 83 1 0 75 65 3.93 1.24
/若田部健一 26 20 7 1 2 10 8 0 617 147.2 152 10 36 6 96 2 0 59 49 2.99 1.27
/星野順治 33 21 2 1 1 9 10 0 582 138.2 133 19 35 12 68 1 1 66 58 3.76 1.21
/山田秋親 18 15 1 0 0 5 6 0 403 91.0 92 17 39 5 82 3 1 55 53 5.24 1.44
/ラジオ 15 15 0 0 0 6 5 0 361 82.2 95 9 20 4 49 3 2 51 50 5.44 1.39
/吉田修司 62 0 0 0 0 7 5 3 322 77.2 73 9 28 2 68 1 0 29 27 3.13 1.30
/永井智浩 17 12 1 1 0 3 5 0 306 71.1 67 10 27 4 64 2 0 40 40 5.05 1.32
/斉藤和巳 10 10 0 0 0 4 1 0 282 70.1 53 4 21 3 63 3 0 24 23 2.94 1.05
/寺原隼人 14 7 0 0 0 6 2 1 237 57.2 53 5 15 1 41 4 0 24 23 3.59 1.18
/岡本克道 48 0 0 0 0 5 1 8 213 53.2 40 5 10 1 65 1 0 10 9 1.51 0.93
/杉内俊哉 11 9 0 0 0 2 2 0 204 44.0 48 5 23 4 46 1 0 29 29 5.93 1.61
/渡辺正和 57 0 0 0 0 1 1 1 175 40.2 38 5 21 1 23 0 0 12 12 2.66 1.45
/飯島一彦 24 1 0 0 0 3 3 1 149 34.2 30 4 17 6 26 0 0 15 15 3.89 1.36
/水田章雄 6 5 2 0 0 3 0 0 143 34.1 30 5 12 0 25 2 0 10 10 2.62 1.22
/ペドラザ 34 0 0 0 0 1 2 21 128 30.0 36 4 5 0 16 0 0 11 11 3.30 1.37
/篠原貴行 19 0 0 0 0 0 0 0 82 21.2 10 0 7 0 20 2 0 2 2 0.83 0.79
/ 11 0 0 0 0 0 2 0 63 14.0 15 2 5 2 8 1 1 5 5 3.21 1.43
/松修康 7 0 0 0 0 0 1 0 50 12.1 11 2 3 1 4 1 0 7 7 5.11 1.14
/鈴木平 12 0 0 0 0 1 1 0 52 12.0 11 2 4 2 11 3 0 9 7 5.25 1.25
/佐久本昌広 7 0 0 0 0 0 0 0 54 11.0 16 3 5 2 8 1 0 6 6 4.91 1.91
/小椋真介 7 1 0 0 0 0 1 0 49 11.0 13 3 5 0 9 1 1 8 8 6.55 1.64
/倉野信次 9 0 0 0 0 1 0 0 44 9.1 14 3 2 0 8 0 0 8 8 7.71 1.71
/木村茂 7 0 0 0 0 0 0 0 43 8.1 10 2 11 1 5 1 0 9 9 9.72 2.52
/吉武真太郎 6 0 0 0 0 0 0 0 35 7.2 9 2 2 1 9 0 0 9 3 3.52 1.45
/ 7 0 0 0 0 0 0 0 23 6.1 4 0 2 0 2 0 0 1 1 1.42 0.95
/日笠雅人 2 0 0 0 0 0 0 0 19 4.0 7 0 1 0 2 0 0 2 2 4.50 2.00
/土井雅弘 1 0 0 0 0 0 0 0 7 1.0 3 0 0 0 1 0 0 2 0 0.00 3.00

打撃成績

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  • 色付きは規定打席(434打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/小久保裕紀 136 579 507 89 148 25 0 32 269 89 8 1 0 3 63 3 6 90 10 .292 .375 .531 .905
/松中信彦 136 561 485 75 126 23 1 28 235 83 1 2 0 7 52 1 17 80 12 .260 .348 .485 .832
/柴原洋 133 555 509 73 137 33 2 4 186 43 5 5 21 6 17 0 2 101 6 .269 .292 .365 .658
/バルデス 121 506 446 65 135 32 2 21 234 76 2 1 3 2 52 5 3 82 14 .303 .378 .525 .902
/井口資仁 114 472 428 64 111 14 1 18 181 53 21 7 5 2 27 0 10 84 8 .259 .317 .423 .740
/城島健司 115 463 416 60 122 18 0 25 215 74 8 7 3 6 30 5 8 41 11 .293 .348 .517 .865
/鳥越裕介 129 385 331 34 83 10 3 4 111 25 7 5 25 0 29 1 0 68 3 .251 .311 .335 .646
/大道典嘉 101 337 304 34 90 20 0 6 128 36 1 3 7 0 25 0 1 36 11 .296 .352 .421 .773
/秋山幸二 76 244 229 14 57 7 0 5 79 24 0 2 4 2 9 0 0 45 10 .249 .275 .345 .620
/村松有人 94 204 189 21 49 13 1 0 64 14 7 3 5 2 6 0 2 24 1 .259 .286 .339 .625
/出口雄大 57 177 153 25 41 7 1 6 68 24 1 5 8 0 16 0 0 46 1 .268 .337 .444 .782
/バークハート 42 140 126 14 27 1 0 9 55 18 0 0 0 0 9 1 5 40 3 .214 .293 .437 .729
/川﨑宗則 36 122 112 13 26 4 5 0 40 8 3 2 6 0 4 0 0 21 1 .232 .259 .357 .616
/田口昌徳 35 102 87 10 20 4 0 1 27 7 1 0 8 0 4 0 3 15 0 .230 .287 .310 .598
/大越基 69 87 79 16 19 5 1 1 29 14 3 1 1 0 5 0 2 15 2 .241 .302 .367 .669
/坊西浩嗣 42 65 63 2 12 2 1 0 16 5 0 0 0 1 1 0 0 14 0 .190 .200 .254 .454
/本間満 34 65 57 7 10 2 0 0 12 3 2 0 2 0 5 0 1 9 0 .175 .254 .211 .464
/野々垣武 59 60 58 5 10 1 0 0 11 0 1 1 1 0 1 0 0 10 1 .172 .186 .190 .376
/高橋和幸 21 60 56 7 19 4 0 0 23 5 1 2 0 0 3 0 1 9 1 .339 .383 .411 .794
/辻武史 19 41 38 1 11 1 0 0 12 3 0 2 2 0 1 0 0 7 0 .289 .308 .316 .623
/吉本亮 7 15 13 1 3 0 0 0 3 1 0 0 1 0 0 0 1 4 2 .231 .286 .231 .516
/田中瑞季 10 8 8 0 1 1 0 0 2 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 .125 .125 .250 .375
/内之倉隆志 8 8 8 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1 .000 .000 .000 .000
/中村浩一 3 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
/杉山俊介 1 2 2 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .500 .500 .500 1.000

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選出なし
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
城島健司 捕手 4年連続4度目

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
自由獲得枠 和田毅 投手 早稲田大学 入団
自由獲得枠 新垣渚 投手 九州共立大学 入団
1巡目 (選択権なし)
2巡目 (選択権なし)
3巡目 (選択権なし)
4巡目 溝口大樹 投手 戸畑商業高 入団
5巡目 大野隆治 捕手 日本大学 入団
6巡目 森本学 内野手 シダックス 入団
7巡目 田中直樹 内野手 沖学園高 入団
8巡目 稲嶺誉 内野手 東京農業大学生物産業学部 入団

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g ソフトバンク刊「王貞治監督 ホークス14年の軌跡」44ページ
  2. ^ 【5月14日】2002年(平14) 松中信彦「再見全塁打!」 王監督ゆかりの地で歴史的勝利スポーツニッポン2009年5月1日配信
  3. ^ ソフトバンクホークス 背番号の変遷”. ソフトバンクホークス. 2015年10月12日閲覧。[リンク切れ]