2002年の読売ジャイアンツ
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2002年の読売ジャイアンツ | |
---|---|
成績 | |
日本一 | |
日本S | 4勝0敗(対西武)[1] |
セントラル・リーグ優勝 | |
86勝52敗2分 勝率.623[2] | |
本拠地 | |
都市 | 東京都文京区 |
球場 | 東京ドーム |
球団組織 | |
オーナー | 渡邉恒雄 |
経営母体 | 読売新聞グループ本社 |
監督 | 原辰徳 |
選手会長 | 松井秀喜 |
« 2001 2003 » |
2002年の読売ジャイアンツでは、2002年シーズンの読売ジャイアンツの動向をまとめる。
この年の読売ジャイアンツは、原辰徳監督の1年目のシーズンである。このシーズン終了後、松井秀喜がフリーエージェント (FA) の権利を行使してMLBのニューヨーク・ヤンキースに移籍した。
概要
[編集]シーズン序盤は開幕7連勝で飛び出した阪神を巨人が追いかける展開になったが、前年リーグ最下位だったチーム防御率が飛躍的に改善し、リーグ1位になった巨人が6月以降首位に立ち、2位以下を突き放して独走。そのままセ・リーグ優勝を果たした。
そして日本シリーズでも西武を4勝0敗のストレートで下し、2年ぶりに日本シリーズ制覇を果たした[3]。
このシーズンオフ、松井秀喜がFAによる海外移籍を表明し、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した[4]。
レギュラーシーズン
[編集]1 | 左 | 二岡智宏 |
---|---|---|
2 | 二 | 仁志敏久 |
3 | 右 | 高橋由伸 |
4 | 中 | 松井秀喜 |
5 | 一 | 清原和博 |
6 | 三 | 江藤智 |
7 | 捕 | 阿部慎之助 |
8 | 遊 | 元木大介 |
9 | 投 | 上原浩治 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 最終成績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 阪神 | - | 阪神 | - | 巨人 | - | 巨人 | - | 巨人 | - | 巨人 | - |
2位 | 巨人 | 2.0 | 巨人 | 0.5 | ヤクルト | 2.0 | 阪神 | 10.5 | ヤクルト | 6.5 | ヤクルト | 11.0 |
3位 | 広島 | 3.5 | ヤクルト | 4.0 | 阪神 | 4.5 | ヤクルト | 11.0 | 中日 | 13.5 | 中日 | 15.5 |
4位 | ヤクルト | 4.5 | 中日 | 5.0 | 中日 | 5.5 | 広島 | 11.5 | 阪神 | 16.0 | 阪神 | 19.0 |
5位 | 中日 | 7.5 | 広島 | 6.5 | 広島 | 中日 | 13.5 | 広島 | 18.0 | 広島 | 21.0 | |
6位 | 横浜 | 9.5 | 横浜 | 17.0 | 横浜 | 15.5 | 横浜 | 22.5 | 横浜 | 30.0 | 横浜 | 35.5 |
期間 成績 |
15勝10敗 勝率.600 |
15勝10敗 勝率.600 |
8勝7敗 勝率.533 |
17勝5敗 勝率.773 |
15勝10敗2分 勝率.600 |
16勝10敗 勝率.615 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 86 | 52 | 2 | .623 | 優勝 |
2位 | ヤクルトスワローズ | 74 | 62 | 4 | .544 | 11.0 |
3位 | 中日ドラゴンズ | 69 | 66 | 5 | .511 | 15.5 |
4位 | 阪神タイガース | 66 | 70 | 4 | .485 | 19.0 |
5位 | 広島東洋カープ | 64 | 72 | 4 | .471 | 21.0 |
6位 | 横浜ベイスターズ | 49 | 86 | 5 | .363 | 35.5 |
日本シリーズ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
---|---|---|---|---|---|
10月26日(土) | 第1戦 | 西武ライオンズ | 1 - 4 | 読売ジャイアンツ | 東京ドーム |
10月27日(日) | 第2戦 | 西武ライオンズ | 4 - 9 | 読売ジャイアンツ | |
10月28日(月) | 移動日 | ||||
10月29日(火) | 第3戦 | 読売ジャイアンツ | 10 - 2 | 西武ライオンズ | 西武ドーム |
10月30日(水) | 第4戦 | 読売ジャイアンツ | 6 - 2 | 西武ライオンズ | |
優勝:読売ジャイアンツ(2年ぶり20回目) |
オールスターゲーム2002
[編集]→詳細は「2002年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 選出選手及びスタッフ
ポジション | 名前 | 選出回数 |
---|---|---|
コーチ | 原辰徳 | |
中継投手 | 岡島秀樹 | 3 |
抑え投手 | 河原純一 | 初 |
投手 | 上原浩治 | 4(1) |
一塁手 | 清原和博 | 17(1) |
外野手 | 松井秀喜 | 9 |
高橋由伸 | 5 | |
清水隆行 | 2 |
- 太字はファン投票による選出。選出回数のカッコ内は上記回数中不出場のもの。
個人成績
[編集]投手成績
[編集]選手 | 登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
上原浩治 | 26 | 26 | 8 | 3 | 4 | 17 | 5 | 0 | -- | .773 | 808 | 204.0 | 173 | 18 | 23 | 3 | 6 | 182 | 2 | 0 | 65 | 59 | 2.60 | 0.96 |
桑田真澄 | 23 | 23 | 3 | 1 | 0 | 12 | 6 | 0 | -- | .667 | 640 | 158.1 | 138 | 13 | 38 | 2 | 3 | 108 | 3 | 0 | 51 | 39 | 2.22 | 1.11 |
高橋尚成 | 24 | 23 | 2 | 0 | 1 | 10 | 4 | 0 | -- | .714 | 669 | 163.1 | 143 | 16 | 39 | 1 | 6 | 145 | 4 | 1 | 58 | 56 | 3.09 | 1.11 |
工藤公康 | 24 | 24 | 1 | 1 | 0 | 9 | 8 | 0 | -- | .529 | 681 | 170.1 | 157 | 21 | 26 | 3 | 2 | 151 | 5 | 0 | 61 | 55 | 2.91 | 1.07 |
河原純一 | 49 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | 28 | -- | .625 | 196 | 50.0 | 44 | 8 | 6 | 2 | 0 | 61 | 1 | 0 | 16 | 15 | 2.70 | 1.00 |
主な打撃成績
[編集]選手 | 試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
松井秀喜 | 140 | 623 | 500 | 112 | 167 | 27 | 1 | 50 | 346 | 107 | 3 | 4 | 0 | 3 | 114 | 17 | 6 | 104 | 4 | .334 | .461 | .692 | 1.153 |
高橋由伸 | 105 | 454 | 409 | 63 | 125 | 18 | 0 | 17 | 194 | 53 | 1 | 3 | 2 | 3 | 27 | 0 | 13 | 70 | 7 | .306 | .365 | .474 | .839 |
二岡智宏 | 112 | 444 | 398 | 64 | 112 | 21 | 1 | 24 | 207 | 67 | 3 | 2 | 16 | 1 | 27 | 0 | 2 | 79 | 7 | .281 | .329 | .520 | .850 |
阿部慎之助 | 127 | 511 | 446 | 62 | 133 | 26 | 0 | 18 | 213 | 73 | 4 | 1 | 4 | 3 | 46 | 12 | 12 | 81 | 10 | .298 | .377 | .478 | .854 |
清水隆行 | 139 | 646 | 609 | 92 | 191 | 26 | 5 | 14 | 269 | 58 | 12 | 6 | 2 | 3 | 31 | 6 | 1 | 69 | 3 | .314 | .346 | .442 | .788 |
仁志敏久 | 103 | 399 | 369 | 47 | 90 | 19 | 2 | 8 | 137 | 42 | 22 | 0 | 6 | 2 | 20 | 4 | 2 | 60 | 8 | .244 | .285 | .371 | .656 |
できごと
[編集]3月
[編集]5月
[編集]7月
[編集]- 7月1日 - 読売新聞グループの再編に伴い、運営会社が株式会社よみうりから株式会社読売巨人軍に変更。合わせて球団名も東京読売巨人軍から読売巨人軍に。ビジターユニフォームの胸部分も「TOKYO」から「YOMIURI」に変更になった。
8月
[編集]- 8月1日 - 対中日20回戦(東京ドーム)で、川上憲伸に21世紀初(NPB史上70人目・81度目)のノーヒットノーラン(無安打無得点試合)達成を許す[6]。巨人がノーヒットノーラン達成を許した試合は、1996年8月11日の対中日戦(東京ドーム:達成者は野口茂樹)以来で[7]、2021年時点ではこの試合が最後である[8]。
9月
[編集]10月
[編集]- 10月10日 - 巨人の今季観客動員が史上最多の378万3500人
- 10月30日 - 西武ライオンズとの日本シリーズ第4戦(西武ドーム)に6対2で勝利したことにより、2年ぶり、通算20度目の日本一に輝く。日本シリーズにおけるストレート4連勝(4タテ)は、1990年の西武以来で、球団史上初。また、西武の日本シリーズでの5連続敗退は阪急ブレーブスと並ぶワーストタイ記録[10]
11月
[編集]- 11月1日 - 松井秀喜がFAを行使してメジャーリーグ挑戦を表明
- 11月16日 - MLBニューヨーク・ヤンキースと業務提携
- 11月17日 - 前ダイエーのロドニー・ペドラザを獲得
- 11月19日 - ヤクルトを退団したロベルト・ペタジーニが入団
12月
[編集]- 12月2日 - 長嶋茂雄が、アテネ五輪野球日本代表の監督に就任。
- 12月19日 - FA宣言していた松井秀喜がニューヨーク・ヤンキースと契約合意
入団・退団
[編集]本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関係又は芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。
入団 | 退団 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
No. | 選手名 | 入団区分 | 前所属 | No. | 選手名 | 退団区分 | 去就 |
投手 | |||||||
25 | ワズディン | 新外国人 | オリオールズ | 11 | 斎藤雅樹 | 一軍投手コーチ | |
29 | 前田幸長 | FA移籍 | 中日ドラゴンズ | 17 | 槙原寛己 | 野球解説者 | |
30 | 武田一浩 | 自由契約 | 中日ドラゴンズ | 25 | 平松一宏 | FA人的補償 | 中日ドラゴンズ |
36 | 石川雅実 | ドラフト4位 | JR東日本 | 30 | 鄭珉哲 | イーグルス | |
43 | 真田裕貴 | ドラフト1位 | 姫路工業高 | 42 | メイ | ロイヤルズ | |
64 | 鴨志田貴司 | ドラフト3位 | 水戸短期大学附属高 | 45 | 内薗直樹 | トレード | 西武ライオンズ |
95 | 十川雄二 | ドラフト5位 | 徳島・池田高 | 64 | 進藤実 | 社会人・シダックス | |
96 | 林昌範 | ドラフト7位 | 市立船橋高 | 95 | 野村空生 | ブルワーズ | |
捕手 | |||||||
9 | 村田真一 | 一軍バッテリーコーチ | |||||
内野手 | |||||||
45 | 黒田哲史 | トレード | 西武ライオンズ | 48 | マルティネス | ||
53 | 大須賀允 | ドラフト6位 | 東北福祉大学 | 54 | 佐々木明義 | ||
93 | 吉村将生 | ||||||
外野手 | |||||||
48 | クレスポ | 新外国人 | フィリーズ | 63 | 大場豊千 | スコアラー |
選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]- 最優秀選手:松井秀喜(2年ぶり3度目)
- 本塁打王:松井秀喜(50本、2年ぶり3度目)
- 打点王:松井秀喜(107打点、2年ぶり3度目)
- 最多安打:清水隆行(191安打、初受賞)
- 最高出塁率:松井秀喜(.461、2年ぶり3度目)
- 最優秀防御率:桑田真澄(2.22、15年ぶり2度目)
- 最多勝利:上原浩治(17勝、3年ぶり2度目)
- 最高勝率:上原浩治(.773、3年ぶり2度目)
- 沢村賞:上原浩治(3年ぶり2度目)
- ベストナイン:
- 上原浩治(投手、3年ぶり2度目)
- 阿部慎之助(捕手、初受賞)
- 清水隆行(外野手、初受賞)
- 松井秀喜(外野手、8年連続8度目)
- ゴールデングラブ賞:
ドラフト
[編集]→詳細は「2002年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
---|---|---|---|---|
自由獲得枠 | 木佐貫洋 | 投手 | 亜細亜大学 | 入団 |
自由獲得枠 | 久保裕也 | 投手 | 東海大学 | 入団 |
1巡目 | (選択権なし) | |||
2巡目 | (選択権なし) | |||
3巡目 | (選択権なし) | |||
4巡目 | 長田昌浩 | 内野手 | 東海大学付属望洋高 | 入団 |
5巡目 | 山本光将 | 外野手 | 熊本工業高 | 入団 |
6巡目 | 矢野謙次 | 外野手 | 國學院大學 | 入団 |
7巡目 | 入野久彦 | 捕手 | 福岡大学 | 入団 |
8巡目 | 横川雄介 | 捕手 | 日野高 | 入団 |
出典
[編集]- ^ a b “2002年度日本シリーズ”. 日本野球機構. 2015年11月2日閲覧。
- ^ “年度別成績 2002年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月2日閲覧。
- ^ 巨人、20度目の日本一で初の4戦全勝V
- ^ 破格の25億円!松井秀喜、念願のヤンキース入り決定
- ^ 記録メモ(個人投手編) Archived 2013年12月12日, at the Wayback Machine.パ・リーグ公式サイト[リンク切れ]
- ^ 「川上が無安打無得点試合/巨人相手に快挙達成」『四国新聞』四国新聞社、2002年8月1日。オリジナルの2021年10月15日時点におけるアーカイブ。2021年10月15日閲覧。
- ^ 「まさかのノーヒットノーラン負け 同じ中日野口以来6年ぶり」『スポーツ報知』報知新聞社、2002年8月1日。オリジナルの2002年10月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ “無安打無得点試合 (ノーヒットノーラン) | 各種記録達成者一覧 | 達成記録”. NPB.jp. 日本野球機構. 2021年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月15日閲覧。
- ^ 巨人軍年表巨人球団公式サイト
- ^ 【10月30日】2002年(平14) 巨人、20度目の日本一で初の4戦全勝Vスポーツニッポン2007年10月16日配信
- ^ “読売巨人軍公式HP 背番号変遷”. 読売ジャイアンツ. 2015年10月5日閲覧。
関連項目
[編集]- レインボー打線- 同シーズン巨人打線の愛称。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | ヤクルトスワローズ | 優勝 | 西武ライオンズ | 2位 | 大阪近鉄バファローズ |
3位 | 中日ドラゴンズ | 4位 | 阪神タイガース | 2位 | 福岡ダイエーホークス | 4位 | 千葉ロッテマリーンズ |
5位 | 広島東洋カープ | 6位 | 横浜ベイスターズ | 5位 | 日本ハムファイターズ | 6位 | オリックス・ブルーウェーブ |
:日本一 :日本シリーズ出場 | |||||||