コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

2010年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2010年の中日ドラゴンズ
成績
日本シリーズ敗退
日本S 2勝4敗1分(対ロッテ
CSFinal 3勝1敗(対巨人
セントラル・リーグ優勝
79勝62敗3分 勝率.560
本拠地
都市 愛知県名古屋市東区
球場 ナゴヤドーム
球団組織
オーナー 白井文吾
経営母体 中日新聞社
監督 落合博満
選手会長 森野将彦
スローガン
ROAD TO VICTORY
« 2009
2011 »

テンプレートを表示

2010年の中日ドラゴンズ(2010ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、2010年中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、落合博満監督の7年目のシーズンであり、2006年以来4年ぶり8回目のリーグ優勝を果たしたシーズンである。

概要

[編集]

シーズン序盤は6月終了時点で貯金1、首位の巨人に8ゲーム差付けられ、2位阪神とともに巨人の独走を許した[1][2]。しかし巨人が7月に入って失速すると、まず7月が終了する頃に阪神が巨人を捕らえ、中日も上位2チームをじりじりと追いかけて、9月には三つ巴の戦いになった[3][4]。最終的にホームのナゴヤドームでは勝率7割5分(51勝17敗)の強さを発揮し[5]、阪神・巨人との直接対決のいずれにも勝ち越した中日がセ・リーグ制覇を飾った(なお、この年はJリーグ名古屋グランパスエイトJ1リーグ初制覇を果たしており、プロ野球・Jリーグの双方で名古屋市に本拠地を置くチームが優勝に沸くこととなった)。クライマックスシリーズも突破し日本シリーズに出場したが、3位からのCS進出したロッテに2勝4敗1分で敗れて日本一は逃した[6]

チーム成績

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
開幕オーダー
1 大島洋平
2 セサル
3 森野将彦
4 ブランコ
5 和田一浩
6 井端弘和
7 野本圭
8 谷繁元信
9 吉見一起
2010年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 阪神 -- 阪神 -- 中日 --
2位 阪神 2.0 阪神 4.5 阪神 5.0 巨人 0.5 巨人 1.0 阪神 1.0
3位 中日 4.5 中日 6.5 中日 8.0 中日 4.0 中日 2.5 巨人 1.0
4位 横浜 6.0 横浜 11.5 ヤクルト 15.0 ヤクルト 12.5 ヤクルト 7.0 ヤクルト 6.5
5位 広島 7.0 広島 12.5 広島 15.5 広島 18.0 広島 18.0 広島 21.5
6位 ヤクルト 7.5 ヤクルト 16.5 横浜 18.5 横浜 21.0 横浜 24.5 横浜 32.0
期間
成績
15勝15敗1分
勝率.500
11勝10敗
勝率.524
11勝11敗
勝率.500
13勝7敗1分
勝率.650
14勝12敗
勝率.538
15勝7敗1分
勝率.682


2010年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 中日ドラゴンズ 79 62 3 .560 優勝
2位 阪神タイガース 78 63 3 .553 1.0
3位 読売ジャイアンツ 79 64 1 .552 1.0
4位 東京ヤクルトスワローズ 72 68 3 .514 6.5
5位 広島東洋カープ 58 84 2 .408 21.5
6位 横浜ベイスターズ 48 95 1 .336 32.0

日本生命 セ・パ交流戦2010

[編集]
日本生命セ・パ交流戦2010 最終成績
順位 球団 勝率
1位 オリックス・バファローズ 16 8 0 .667 優勝
2位 埼玉西武ライオンズ 14 10 0 .583 2.0
3位 福岡ソフトバンクホークス 13 10 1 .565 2.5
4位 千葉ロッテマリーンズ 13 10 1 .565 2.5
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス 13 10 1 .565 2.5
6位 北海道日本ハムファイターズ 12 11 1 .522 3.5
7位 読売ジャイアンツ 12 12 0 .500 4.0
8位 阪神タイガース 11 12 1 .478 4.5
9位 中日ドラゴンズ 11 13 0 .458 5.0
10位 広島東洋カープ 10 12 2 .455 5.0
11位 東京ヤクルトスワローズ 9 14 1 .391 6.5
12位 横浜ベイスターズ 6 18 0 .250 10.0
  • 同率の場合は前年の順位で上位のチームが上位にランクされる

クライマックスシリーズ

[編集]
2010 クライマックス・セ ファイナルステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
アドバンテージ 読売ジャイアンツ 中日ドラゴンズ
10月20日(水) 第1戦 読売ジャイアンツ 0 - 5 中日ドラゴンズ ナゴヤドーム
10月21日(木) 第2戦 読売ジャイアンツ 0 - 2 中日ドラゴンズ
10月22日(金) 第3戦 読売ジャイアンツ 3 - 2 中日ドラゴンズ
10月23日(土) 第4戦 読売ジャイアンツ 3 - 4 中日ドラゴンズ
勝者:中日ドラゴンズ

日本シリーズ

[編集]
2010年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月30日(土) 第1戦 千葉ロッテマリーンズ 5 - 2 中日ドラゴンズ ナゴヤドーム
10月31日(日) 第2戦 千葉ロッテマリーンズ 1 - 12 中日ドラゴンズ
11月1日(月) 移動日
11月2日(火) 第3戦 中日ドラゴンズ 1 - 7 千葉ロッテマリーンズ 千葉マリンスタジアム
11月3日(水) 第4戦 中日ドラゴンズ 4 - 3 千葉ロッテマリーンズ
11月4日(木) 第5戦 中日ドラゴンズ 4 - 10 千葉ロッテマリーンズ
11月5日(金) 移動日
11月6日(土) 第6戦 千葉ロッテマリーンズ 2 - 2 中日ドラゴンズ ナゴヤドーム
11月7日(日) 第7戦 千葉ロッテマリーンズ 8 - 7 中日ドラゴンズ
優勝:千葉ロッテマリーンズ(5年ぶり4回目)

オールスターゲーム2010

[編集]
  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 落合博満
投手 岩瀬仁紀 7
吉見一起 3(1)
浅尾拓也
一塁手 ブランコ 2
二塁手 井端弘和 7
内野手 森野将彦 2
外野手 和田一浩 5
  • 太字はファン投票による選出、※印は選手間投票による選出。選出回数のカッコ内は上記回数中事故のため不出場のもの。

個人成績

[編集]

投手成績

[編集]
  • 色付きは規定投球回数(144イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































W
H
I
P
 
/チェン 29 27 3 2 0 13 10 0 1 773 188.0 166 21 49 8 153 5 0 63 60 2.87 1.14
/吉見一起 25 25 1 1 0 12 9 0 0 659 156.2 159 19 25 5 115 5 0 67 61 3.50 1.17
/中田賢一 19 18 4 2 0 7 4 0 0 491 118.0 99 9 41 4 105 8 0 43 38 2.90 1.19
/山井大介 19 18 1 1 0 7 4 0 1 464 110.1 105 10 39 5 84 5 0 49 46 3.75 1.31
/浅尾拓也 72 0 0 0 0 12 3 1 47 307 80.1 60 4 10 1 75 3 0 16 15 1.68 0.87
/ネルソン 15 9 2 1 0 4 3 0 0 293 68.1 65 7 37 5 38 0 0 24 24 3.16 1.49
/清水昭信 44 0 0 0 0 1 1 0 8 279 63.1 53 5 30 7 56 7 0 32 32 4.55 1.31
/髙橋聡文 63 0 0 0 0 4 1 0 31 250 61.1 44 3 24 2 62 2 0 15 11 1.61 1.11
/平井正史 46 0 0 0 0 2 1 0 5 203 49.0 40 5 16 3 29 2 0 12 12 2.20 1.14
/岩瀬仁紀 54 0 0 0 0 1 3 42 3 202 48.0 47 1 13 2 41 1 0 12 12 2.25 1.25
/山本昌 8 8 1 1 0 5 1 0 0 205 47.2 55 4 12 3 28 1 0 20 17 3.21 1.41
/朝倉健太 9 9 0 0 0 3 6 0 0 195 41.1 56 8 13 2 31 0 0 29 26 5.66 1.67
/鈴木義広 41 0 0 0 0 1 0 0 7 153 36.2 27 2 16 2 21 0 0 14 13 3.19 1.17
/山内壮馬 6 6 0 0 0 2 1 0 0 146 35.0 24 2 18 1 18 0 0 13 8 2.06 1.20
/川井雄太 6 6 0 0 0 1 3 0 0 147 33.2 34 2 13 1 13 3 0 14 12 3.21 1.40
/バルデス 8 7 0 0 0 1 3 0 0 150 33.0 36 4 14 3 13 4 2 23 18 4.91 1.52
/小笠原孝 5 5 0 0 0 1 3 0 0 119 25.0 34 9 7 3 8 0 0 26 19 6.84 1.64
/小林正人 36 0 0 0 0 0 0 0 6 82 21.0 17 1 2 2 16 0 0 5 5 2.14 0.91
/岩田慎司 5 3 0 0 0 1 1 0 0 85 20.2 11 1 11 1 19 2 0 6 6 2.61 1.07
/長峰昌司 11 0 0 0 0 0 1 0 1 80 17.2 19 1 8 0 19 0 0 11 8 4.08 1.53
/伊藤準規 3 3 0 0 0 1 1 0 0 57 14.0 11 1 7 0 12 0 0 6 6 3.86 1.29
/久本祐一 6 0 0 0 0 0 0 0 0 27 6.0 9 1 1 0 4 0 0 5 5 7.50 1.67
/河原純一 4 0 0 0 0 0 1 0 2 16 3.2 5 0 0 0 1 0 0 2 2 4.91 1.36
/三瀬幸司 6 0 0 0 0 0 1 0 1 18 3.0 5 0 4 0 3 0 0 5 5 15.00 3.00
/金剛弘樹 2 0 0 0 0 0 1 0 0 12 2.1 4 1 2 0 1 0 0 4 4 15.43 2.57
/高島祥平 1 0 0 0 0 0 0 0 0 10 1.0 3 0 4 0 1 2 0 5 5 45.00 7.00
/矢地健人 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0.1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0.00 3.00

打撃成績

[編集]
  • 色付きは規定打席(452打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
森野将彦 144 626 547 85 179 45 2 22 294 84 2 3 2 7 64 4 6 77 16 .327 .399 .537 .937
荒木雅博 136 625 579 65 170 29 5 3 218 39 20 8 5 1 38 1 2 73 8 .294 .339 .377 .715
和田一浩 144 602 505 94 171 29 2 37 315 93 5 0 0 5 92 7 0 77 12 .339 .437 .624 1.061
ブランコ 134 561 493 71 130 21 0 32 247 86 0 0 0 2 57 3 9 158 13 .264 .349 .501 .850
大島洋平 104 374 314 35 81 10 4 0 99 17 8 4 27 2 29 0 2 52 2 .258 .323 .315 .638

できごと

[編集]

1月

[編集]
  • 1月28日 - 私設応援団がNPBと12球団に対して、球場での鳴り物での応援禁止の取り消しと慰謝料を求めていた訴訟で、名古屋地方裁判所は取り消しは却下したが、原告22人に慰謝料24万円を支払うように被告側に命じた[7]

2月

[編集]

4月

[編集]
  • 4月6日 - 谷繁元信が対横浜戦(横浜)で6回今季初本塁打を放ち、NPBタイ記録の新人から22年連続本塁打[9]
  • 4月13日 - 森野将彦が対横浜戦でNPB史上260人目の通算100本塁打[10]
  • 4月18日 - 矢地健人がプロ入り初登板の対広島戦(マツダ)で梵英心に頭部に死球で今季初の危険球退場処分。5日に育成選手から支配下登録されたばかりだった[11]

5月

[編集]

6月

[編集]

7月

[編集]

8月

[編集]

9月

[編集]
  • 9月3日 - 和田一浩が対巨人戦でNPB史上106人目の通算1500安打[10]

10月

[編集]

11月

[編集]

12月

[編集]

入団・退団

[編集]

シーズン開幕前

[編集]

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団

[編集]
選手名 背番号 前所属 備考
投手
岡田俊哉 11 智辯学園和歌山高 ドラフト1位
小川龍也 16 千葉英和高 ドラフト2位
バルデス 45 ドミニカ共和国アマチュアリーグ 新外国人
捕手
松井雅人 47 上武大学 ドラフト7位
吉田利一 57 奈良産業大学 ドラフト8位
内野手
中田亮二 50 亜細亜大学 ドラフト3位
外野手
セサル 7 メキシカンリーグ 新外国人
大島洋平 32 日本生命 ドラフト5位
松井佑介 56 東京農業大学 ドラフト4位
育成選手
矢地健人 212 高岡法科大学 育成ドラフト1位
赤田龍一郎 202 愛知大学 育成ドラフト2位

退団

[編集]
選手名 去就
投手
中里篤史 巨人と契約
佐藤亮太 打撃投手に転身
菊地正法 社会人・三菱重工名古屋に入部
樋口賢 社会人・JFE西日本に入部
パヤノ 米・ロイヤルズとマイナー契約
捕手
小川将俊 ブルペン捕手に転身
内野手
立浪和義 野球解説者に転身
デラロサ 球団スタッフに転身
外野手
井上一樹 二軍打撃コーチに就任
中村公治 一般企業に就職
李炳圭 韓国・LGと契約

シーズン開幕後

[編集]

本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。

入団

[編集]
選手名 背番号 前所属 備考
三瀬幸司 39 福岡ソフトバンクホークス 6月25日、清水将海とトレード

退団

[編集]
選手名 去就
清水将海 6月25日、三瀬幸司とトレードでソフトバンクに移籍
サンタマリア(投手) 8月9日、自由契約

選手・スタッフ

[編集]

表彰選手

[編集]

ドラフト

[編集]
順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 大野雄大 投手 佛教大学 入団
2位 吉川大幾 内野手 PL学園高 入団
3位 武藤祐太 投手 Honda 入団
4位 森越祐人 内野手 名城大学 入団
5位 関啓扶 投手 菰野高 入団

出典

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2002年に指名打者部門で受賞しており、通算6度目。

出典

[編集]
  1. ^ 原監督 歴代単独4位517勝! スポニチ2010年6月27日配信
  2. ^ 巨人に勝ち越せない…中日、借金生活に再突入 2010年6月21日配信
  3. ^ “鬼門”ナゴヤで7連敗…巨人3位転落 スポニチ2010年9月4日配信
  4. ^ 内海で残った!2年ぶり10勝、逆転Vへ2位浮上 スポニチ2010年9月23日配信
  5. ^ 内弁慶!?ナゴヤドームでは無敵の51勝! スポニチ2010年10月2日配信
  6. ^ あと一歩及ばず…落合監督「誰も責めないよ」 スポニチ2010年11月8日配信
  7. ^ 「鳴り物応援」禁止取り消しの訴えは却下 スポーツニッポン2010年1月28日配信
  8. ^ 実弾所持容疑で逮捕 スポーツニッポン 2月26日配信[リンク切れ]
  9. ^ [1] スポーツニッポン 4月6日配信
  10. ^ a b c d e f g h i 18 達成記録一覧 セ・リーグ公式サイト
  11. ^ 危険球退場 スポーツニッポン 4月18日配信
  12. ^ ナゴヤ球場竣工式 中日球団公式サイト2010年5月10日配信
  13. ^ トレードについてのお知らせ ソフトバンク球団公式サイト2010年6月24日配信
  14. ^ 来季の選手契約について 中日球団公式サイト2010年10月4日配信
  15. ^ 来季の選手契約について 中日球団公式サイト2010年11月2日配信
  16. ^ 井上コーチが2軍監督に就任 中日球団公式サイト2010年11月9日配信
  17. ^ 佐伯貴弘選手の入団会見 中日球団公式サイト2010年11月15日配信
  18. ^ 木下投手を育成選手に 中日球団公式サイト2010年11月20日配信
  19. ^ 背番号決定と変更のお知らせ 中日球団公式サイト2010年12月13日配信
  20. ^ 新外国人選手と契約 中日球団公式サイト2010年12月20日配信
  21. ^ トレード決定のお知らせ 中日球団公式サイト2010年12月24日配信