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1984年の読売ジャイアンツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1984年の読売ジャイアンツ
成績
セントラル・リーグ3位
67勝54敗9分 勝率.554[1]
本拠地
都市 東京都文京区
球場 後楽園球場
球団組織
オーナー 正力亨
経営母体 読売新聞社
監督 王貞治
« 1983
1985 »

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1984年の読売ジャイアンツ(1984ねんのよみうりジャイアンツ)では、1984年の読売ジャイアンツの動向をまとめる。

この年の読売ジャイアンツは、王貞治監督の1年目のシーズンである。

概要

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球団創設50周年を迎えたこの年、前任の藤田元司のもとで助監督を務めた王監督が就任。チームはエクスポズからウォーレン・クロマティを獲得し開幕前の下馬評では優勝の本命とされていた。しかし開幕10試合で1勝しかできず、ファンの期待を裏切る形となった。結局4月は5勝10敗5分と苦戦。5月に5連勝、6月に7連勝するなど巻き返し、8月下旬から10連勝で自力優勝の可能性を残したものの9月15日と16日の広島戦で長嶋清幸に2試合連続サヨナラ本塁打を浴びて自力優勝が消滅。9月23日から5連勝するも時すでに遅く、優勝の広島と8.5ゲーム差の3位でシーズンを終えた。投手陣は先発3本柱の江川卓西本聖定岡正二が前年に続いてローテを守ったものの定岡は前年の腰痛の影響で2桁敗戦を喫して9月からはローテから外れ、前年新人王の槙原寛己も負け越した。リリーフも角三男鹿取義隆のダブルストッパーに加えて後半から斎藤雅樹が台頭し、チーム防御率は広島に次ぐリーグ2位の3.66を記録した。打撃陣では篠塚利夫が初の首位打者に輝き、不振の原辰徳に代わり途中から4番に入った中畑清も自身最多の31本塁打を記録、新外国人のクロマティも期待通りの活躍を見せ、中日に次いでリーグ2位の186本塁打を記録した。チームは優勝の広島に12勝12敗2分と健闘したが、敵地・広島で苦手にし続けた。2位の中日には2戦目から同一カード14連敗を喫するなど8勝17敗1分と苦戦し、中日躍進の引き立て役になった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 松本匡史
2 河埜和正
3 篠塚利夫
4 原辰徳
5 スミス
6 クロマティ
7 中畑清
8 山倉和博
9 江川卓
1984年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 広島 -- 広島 -- 広島 -- 中日 -- 中日 -- 広島 --
2位 中日 5.0 中日 0.5 中日 0.5 広島 1.0 広島 1.0 中日 3.0
3位 阪神 6.0 阪神 5.5 巨人 9.5 巨人 9.0 巨人 9.5 巨人 8.5
4位 大洋 7.5 大洋 8.0 阪神 10.5 阪神 11.0 阪神 18.5 阪神 23.0
5位 巨人 8.5 巨人 8.0 大洋 14.5 大洋 20.0 ヤクルト 21.5 ヤクルト 25.0
6位 ヤクルト 9.0 ヤクルト 14.0 ヤクルト 19.0 ヤクルト 22.0 大洋 24.5 大洋 30.5


1984年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 広島東洋カープ 75 45 10 .625 優勝
2位 中日ドラゴンズ 73 49 8 .598 3.0
3位 読売ジャイアンツ 67 54 9 .554 8.5
4位 阪神タイガース 53 69 8 .434 23.0
5位 ヤクルトスワローズ 51 71 8 .418 25.0
6位 横浜大洋ホエールズ 46 77 7 .374 30.5

オールスターゲーム1984

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  • 監督
王貞治
  • ファン投票
西本聖
山倉和博
中畑清
篠塚利夫
原辰徳
松本匡史
  • 監督推薦
江川卓

できごと

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選手・スタッフ

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[2][3]

表彰選手

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リーグ・リーダー

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首位打者(.334、初受賞)
最高勝率(.750、3年ぶり2度目)

ベストナイン

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篠塚利夫(二塁手、2年ぶり3度目)
西本聖(投手、6年連続6度目)
中畑清(一塁手、3年連続3度目)
篠塚利夫(二塁手、2年ぶり3度目)

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 上田和明 内野手 慶應義塾大学 入団
2位 藤岡寛生 内野手 三田学園高 入団
3位 宮本和知 投手 川崎製鉄水島 入団
4位 佐藤洋 捕手 電電東北 入団
5位 井上真二 外野手 熊本工業高 入団
6位 藤本健治 内野手 東海大学付属相模高 入団

出典

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  1. ^ 年度別成績 1984年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2016年12月12日閲覧。
  2. ^ 読売巨人軍公式HP 背番号変遷”. 読売ジャイアンツ. 2016年12月14日閲覧。
  3. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7