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2011年の埼玉西武ライオンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2011年の埼玉西武ライオンズ
成績
CS最終ステージ敗退
CSFinal 0勝3敗(対ソフトバンク
CS1st 2勝0敗(対日本ハム
パシフィック・リーグ3位
68勝67敗9分 勝率.504
本拠地
都市 埼玉県所沢市
球場 西武ドーム
球団組織
オーナー 後藤高志
経営母体 西武鉄道
監督 渡辺久信
選手会長 帆足和幸
キャプテン 中島裕之
スローガン
No Limit! 2011 勝利への執念
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2011年の埼玉西武ライオンズ(2011ねんのさいたませいぶライオンズ)では、2011年の埼玉西武ライオンズにおける動向をまとめる。

2011年の埼玉西武ライオンズは、渡辺久信監督の4年目のシーズンである。

概要

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前年にマジック4まで減らしながらソフトバンクに逆転優勝を許し、雪辱を果たすべく迎えたシーズンであったが、4月は4勝10敗と開幕ダッシュに失敗。その後立て直すも7月に6連敗と9連敗を喫し順位は後退。8月終了時点でリーグ最下位に沈んだ。

しかし9月に入ると10連勝を達成し、月間19勝を挙げ4位にまで浮上。迎えたシーズン最終戦の対日本ハム戦で勝利を挙げ、同日敗れたオリックスに勝率1毛差で上回り、逆転で3位に滑り込んだ[1]

クライマックスシリーズでは、ファーストステージで日本ハムを2連勝で下したが、ファイルステージでソフトバンクに3連敗を喫し敗退した。

選手個人では、ルーキーの牧田和久が先発からリリーフにマルチな活躍を見せ新人王を獲得。西口文也は序盤こそ不振であったが、後半戦は息を吹き返し8月28日の日本ハム戦で自身6年ぶりとなる完封勝利を挙げるなど6連勝を達成。3位浮上が掛かったシーズン最終戦の日本ハム戦でも先発し勝ち投手となった。この年西口はチームトップの11勝をマークし、クライマックスシリーズ進出に大きく貢献した[2]中村剛也はこの年から導入された統一球で多くの選手が成績を落とす中、48本塁打をマークし本塁打王打点王の二冠に輝いた。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 片岡易之
2 栗山巧
3 中島裕之
4 中村剛也
5 フェルナンデス
6 ブラウン
7 浅村栄斗
8 銀仁朗
9 秋山翔吾
涌井秀章
2011年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 日本ハム -- ソフトバンク -- ソフトバンク -- ソフトバンク -- ソフトバンク -- ソフトバンク -- ソフトバンク --
2位 楽天 1.0 日本ハム 3.0 日本ハム 3.0 日本ハム 3.5 日本ハム 4.0 日本ハム 12.5 日本ハム 17.5
3位 ソフトバンク 1.5 西武 8.0 オリックス 11.0 ロッテ 16.0 楽天 16.5 オリックス 14.0 西武 20.5
4位 ロッテ 1.5 ロッテ 9.5 西武 12.0 楽天 16.5 オリックス 17.5 西武 18.0 オリックス 20.5
5位 オリックス 5.5 楽天 10.0 ロッテ 12.5 オリックス 17.5 ロッテ 19.0 楽天 22.0 楽天 23.5
6位 西武 5.5 オリックス 12.0 楽天 14.0 西武 20.0 西武 22.5 ロッテ 28.0 ロッテ 33.5
期間
成績
4勝10敗
勝率.286
13勝7敗1分
勝率.650
8勝11敗1分
勝率.421
8勝17敗
勝率.320
9勝12敗3分
勝率.429
19勝5敗2分
勝率.792
7勝5敗2分
勝率.583
2011年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 福岡ソフトバンクホークス 88 46 10 .657 優勝
2位 北海道日本ハムファイターズ 72 65 7 .526 17.5
3位 埼玉西武ライオンズ 68 67 9 .5037 20.5
4位 オリックス・バファローズ 69 68 7 .5036 20.5
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス 66 71 7 .482 23.5
6位 千葉ロッテマリーンズ 54 79 11 .406 33.5

セ・パ交流戦

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日本生命セ・パ交流戦2011 最終成績
順位 球団 勝率
1位 福岡ソフトバンクホークス 18 4 2 .818 優勝
2位 オリックス・バファローズ 15 7 2 .682 3.0
3位 北海道日本ハムファイターズ 16 8 0 .667 3.0
4位 中日ドラゴンズ 14 10 0 .583 5.0
5位 埼玉西武ライオンズ 12 11 1 .522 6.5
6位 東京ヤクルトスワローズ 10 12 2 .455 8.0
7位 読売ジャイアンツ 10 13 1 .435 8.5
8位 阪神タイガース 10 14 0 .417 9.0
9位 東北楽天ゴールデンイーグルス 9 13 2 .409 9.0
10位 千葉ロッテマリーンズ 8 14 2 .364 10.0
11位 横浜ベイスターズ 7 13 4 .350 10.0
12位 広島東洋カープ 6 16 2 .273 12.0

クライマックスシリーズ

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2011 マニュライフ生命保険 クライマックス パ ファーストステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月29日(土) 第1戦 埼玉西武ライオンズ 5 - 2 北海道日本ハムファイターズ 札幌ドーム
10月30日(日) 第2戦 埼玉西武ライオンズ 8 - 1 北海道日本ハムファイターズ
勝者:埼玉西武ライオンズ
2011 マニュライフ生命保険 クライマックスシリーズ パ ファイナルステージ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
アドバンテージ 埼玉西武ライオンズ 福岡ソフトバンクホークス
11月3日(木) 第1戦 埼玉西武ライオンズ 2 - 4 福岡ソフトバンクホークス ヤフードーム
11月4日(金) 第2戦 埼玉西武ライオンズ 2 - 7 福岡ソフトバンクホークス
11月5日(土) 第3戦 埼玉西武ライオンズ 1 - 2 福岡ソフトバンクホークス
勝者:福岡ソフトバンクホークス

マツダオールスターゲーム2011

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
投手 牧田和久
捕手 銀仁朗
内野手 中村剛也 4(1)
遊撃手 中島裕之 7
  • ※印は選手間投票による選出、他は監督推薦による選出。
  • 数字は出場回数。カッコ内数字は上記回数中故障のため不出場の回数。

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回数(144イニング)以上の選手






























帆足和幸 26 2 1 9 6 0 0 .600 168.2 172 10 102 2.83
涌井秀章 26 5 1 9 12 0 0 .429 178.1 184 9 108 2.93
武隈祥太 2 0 0 0 0 0 0 .000 2.0 1 0 1 0.00
松永浩典 26 0 0 1 0 0 2 1.000 21.0 17 1 11 1.29
ミンチェ 49 1 1 6 2 1 27 .750 68.1 48 2 40 1.98
岡本篤志 49 0 0 5 1 7 16 .833 55.1 41 1 40 2.11
坂元弥太郎 16 0 0 0 0 0 1 .000 22.0 24 3 12 2.45
西口文也 22 2 1 11 7 0 0 .611 140.0 104 5 104 2.57
牧田和久 55 2 1 5 7 22 4 .417 127.2 105 5 86 2.61
星野智樹 37 0 0 0 0 0 9 .000 20.1 21 0 20 2.66
木村文紀 21 0 0 1 0 0 1 1.000 25.0 27 2 17 2.88
藤原良平 5 0 0 0 0 0 0 .000 7.2 8 0 5 3.52
岸孝之 21 3 0 8 9 0 0 .471 135.0 131 12 106 3.80
岩﨑哲也 2 0 0 0 0 0 0 .000 2.1 5 0 0 3.86
長田秀一郎 17 0 0 0 1 0 0 .000 15.2 23 1 16 4.02
菊池雄星 10 2 0 4 1 0 0 .800 54.1 63 6 24 4.14
グラマン 29 0 0 2 1 1 7 .667 25.1 27 0 13 4.26
石井一久 23 0 0 6 9 0 1 .400 117.0 122 7 94 4.31
平野将光 23 1 0 1 6 0 2 .143 64.0 72 10 36 4.50
シコースキー 4 0 0 0 1 0 0 .000 3.2 4 1 3 4.91
江草仁貴 12 0 0 0 1 0 3 .000 8.0 7 0 6 5.63
藤田太陽 14 0 0 0 2 0 0 .000 15.1 19 4 13 5.87
野上亮磨 4 0 0 0 1 0 0 .000 4.1 8 2 3 10.38

打撃成績

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  • 色付きは規定打数以上
































栗山巧 144 653 557 87 171 30 2 3 60 6 9 6 90 .307 .391
中島裕之 144 633 566 82 168 27 1 16 100 21 0 11 93 .297 .354
中村剛也 144 622 525 97 141 30 0 48 116 4 0 6 134 .269 .373
浅村栄斗 137 498 437 48 117 17 3 9 45 7 18 3 52 .268 .327
フェルナンデス 142 577 529 49 137 21 0 17 81 3 0 7 84 .259 .308
大崎雄太朗 36 86 72 7 22 4 0 0 5 3 6 0 8 .306 .375
マルハーン 22 63 57 2 16 1 0 1 8 0 0 1 21 .281 .333
熊代聖人 81 77 64 6 16 1 0 0 8 2 4 2 20 .250 .315
斉藤彰吾 36 9 8 10 2 0 0 0 1 6 0 0 2 .250 .333
星孝典 40 73 66 6 16 2 1 0 2 1 3 0 14 .242 .286
原拓也 104 348 270 40 65 11 1 0 12 0 51 2 43 .241 .303
坂田遼 71 214 202 20 47 10 1 2 11 0 0 2 42 .233 .266
秋山翔吾 110 313 284 35 66 9 6 1 21 8 8 0 63 .232 .285
片岡易之 86 364 326 43 75 8 2 1 18 22 8 0 51 .230 .295
銀仁朗 122 365 317 20 69 7 1 2 22 4 33 3 79 .218 .244
平尾博嗣 56 86 76 3 16 4 0 1 19 0 0 2 19 .211 .279
高山久 19 49 46 2 9 2 0 0 2 0 0 0 17 .196 .245
大島裕行 26 70 62 0 12 1 0 0 3 0 2 0 11 .194 .265
阿部真宏 24 30 24 1 4 0 0 0 1 0 2 0 5 .167 .286
ブラウン 21 65 58 3 9 2 0 0 5 0 0 0 16 .155 .246
後藤武敏 24 37 33 0 5 2 0 0 1 0 0 0 13 .152 .243
上本達之 44 77 69 4 10 1 0 1 7 1 3 0 24 .145 .203
佐藤友亮 42 57 50 4 6 1 0 1 1 0 4 0 10 .120 .170
石井義人 12 20 19 0 2 0 0 0 1 0 0 0 6 .105 .150
星秀和 3 4 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 .000 .000
鬼崎裕司 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 .000 .000
林﨑遼 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000
岳野竜也 2 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 .000
米野智人 3 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- .---

出来事

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選手・スタッフ

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[3]

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 十亀剣 投手 JR東日本 入団
2位 小石博孝 投手 NTT東日本 入団
3位 駒月仁人 捕手 塔南高 入団
4位 永江恭平 内野手 長崎・海星高 入団
5位 田代将太郎 外野手 八戸大学 入団
育成選手ドラフト
順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 藤澤亨明 捕手 松本大学 入団

出典

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  1. ^ 奇跡の1毛差CS進出!最下位から144試合目で逆転”. スポーツニッポン (2011年10月19日). 2020年9月19日閲覧。
  2. ^ 西武一筋21年 “悲劇のエース”西口文也の軌跡”. スポーツニッポン (2015年9月30日). 2020年9月20日閲覧。
  3. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2015年6月8日閲覧。