青葉賞
青葉賞 (ダービートライアル) Aoba Sho[1] (Japanese Derby Trial)[1] | |
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2023年青葉賞 スキルヴィング | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 東京競馬場 |
第1回施行日 | 1994年4月30日[2] |
2024年の情報 | |
距離 | 芝2400m |
格付け | GII |
賞金 |
1着賞金5400万円 |
出走条件 | サラ系3歳(国際)(指定) |
負担重量 | 馬齢(牡・せん57kg、牝55kg) |
出典 | [3][4] |
青葉賞(あおばしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GII)である。競馬番組表での名称は「テレビ東京杯 青葉賞(テレビとうきょうはい あおばしょう)」と表記される[3][4]。
競走名の「青葉」は、青々と生い茂った木の葉のこと[5]。
寄贈賞を提供するテレビ東京は、東京都港区六本木に本社を置き、TXNのキー局を務めるテレビジョン放送局[5]。旧東京12チャンネル時代の1970年(昭和45年)から、中央競馬中継(『土曜競馬中継』→『ウイニング競馬』)を実施しており、同番組で放送できるように、創設以来一貫して土曜日の開催となっている。
概要
2着までの馬に東京優駿(日本ダービー)の優先出走権が与えられるトライアル競走[5][6][7]。2009年までは3着までに優先出走権を付与していたが、2010年から2着までに変更された[5][6][7]。東京優駿(日本ダービー)と同じコース・距離で行われることから、東京優駿(日本ダービー)の前哨戦では最も距離適性が求められるレースとされている[5][6][7]。しかし2023年まで当競走の出走馬から日本ダービー馬は誕生していない。
「青葉賞」は1984年から[8]「日本ダービー指定オープン」とされ、4歳(現3歳)馬限定の特別競走として東京競馬場の芝2400mで行われていた[6][7]が、1994年より重賞(GIII[注 1])に昇格[6][7]。1995年にはダービートライアルに指定され、2001年にはGII[注 1]に格上げされた[5][6][7]。
地方競馬所属馬は1995年から、外国産馬は2001年からそれぞれ出走可能になった[2][7]ほか、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[9][7]。
競走条件
出走資格: サラ系3歳
- JRA所属馬(外国産馬含む)
- 地方競馬所属馬(後述)
- 外国調教馬(優先出走)
負担重量: 馬齢(牡・せん57kg、牝55kg)
東京優駿(日本ダービー)のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は東京優駿(日本ダービー)の出走候補馬(2頭まで)、およびJRAの2歳GI競走優勝馬に優先出走が認められているほか、JRAで行われる芝の3歳重賞競走優勝馬にも出走資格が与えられる[6][7][10]。
賞金
2023年の1着賞金は5400万円で、以下2着2200万円、3着1400万円、4着810万円、5着540万円[3][4]。
歴史
- 1994年 - 4歳馬による重賞 (GIII[注 1])に昇格、東京競馬場の芝2400mで施行[6]。「ダービー指定オープン重賞」として3着までの馬に東京優駿(日本ダービー)の優先出走権を付与[6]。
- 1995年
- 2001年
- 2005年 - 地方競馬所属馬(日本ダービーの出走候補馬)2頭に優先出走を認める[11]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[6]。
- 2010年
- 2020年 - COVID-19の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[12](2021年も同様[13])。
- 2024年 - 「JRA70周年記念競走」の副称をつけて施行予定[14]。
歴代優勝馬
コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1994年4月30日 | 東京 | 2400m | エアダブリン | 牡3 | 2:28.8 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | 吉原貞敏 |
第2回 | 1995年4月29日 | 東京 | 2400m | サマーサスピション | 牡3 | 2:25.8 | 田中勝春 | 鈴木康弘 | (有)社台レースホース |
第3回 | 1996年5月4日 | 東京 | 2400m | マウンテンストーン | 牡3 | 2:27.3 | 高橋明 | 境勝太郎 | 山石祐一 |
第4回 | 1997年5月3日 | 東京 | 2400m | トキオエクセレント | 牡3 | 2:29.2 | 吉田豊 | 高橋裕 | 坂田時雄 |
第5回 | 1998年5月9日 | 東京 | 2400m | タヤスアゲイン | 牡3 | 2:27.6 | 柴田善臣 | 山内研二 | 横瀬寛一 |
第6回 | 1999年5月8日 | 東京 | 2400m | ペインテドブラック | 牡3 | 2:27.4 | 加藤和宏 | 鈴木康弘 | 池谷誠一 |
第7回 | 2000年4月29日 | 東京 | 2400m | カーネギーダイアン | 牡3 | 2:28.2 | 藤田伸二 | 松田博資 | 樋口稔和 |
第8回 | 2001年4月28日 | 東京 | 2400m | ルゼル | 牡3 | 2:26.9 | 後藤浩輝 | 田村康仁 | 栗坂崇 |
第9回 | 2002年4月27日 | 東京 | 2400m | シンボリクリスエス | 牡3 | 2:26.4 | 武豊 | 藤沢和雄 | シンボリ牧場 |
第10回 | 2003年5月3日 | 東京 | 2400m | ゼンノロブロイ | 牡3 | 2:26.3 | 横山典弘 | 藤沢和雄 | 大迫忍 |
第11回 | 2004年5月1日 | 東京 | 2400m | ハイアーゲーム | 牡3 | 2:24.1 | 蛯名正義 | 大久保洋吉 | 臼田浩義 |
第12回 | 2005年4月30日 | 東京 | 2400m | ダンツキッチョウ | 牡3 | 2:26.9 | 藤田伸二 | 山内研二 | 山元哲二 |
第13回 | 2006年4月29日 | 東京 | 2400m | アドマイヤメイン | 牡3 | 2:25.3 | 武豊 | 橋田満 | 近藤利一 |
第14回 | 2007年4月28日 | 東京 | 2400m | ヒラボクロイヤル | 牡3 | 2:26.3 | 武幸四郎 | 大久保龍志 | (株)平田牧場 |
第15回 | 2008年5月3日 | 東京 | 2400m | アドマイヤコマンド | 牡3 | 2:26.9 | 川田将雅 | 橋田満 | 近藤利一 |
第16回 | 2009年5月2日 | 東京 | 2400m | アプレザンレーヴ | 牡3 | 2:26.2 | 内田博幸 | 池江泰郎 | (有)サンデーレーシング |
第17回 | 2010年5月1日 | 東京 | 2400m | ペルーサ | 牡3 | 2:24.3 | 横山典弘 | 藤沢和雄 | 山本英俊 |
第18回 | 2011年4月30日 | 東京 | 2400m | ウインバリアシオン | 牡3 | 2:28.8 | 安藤勝己 | 松永昌博 | (株)ウイン |
第19回 | 2012年4月28日 | 東京 | 2400m | フェノーメノ | 牡3 | 2:25.7 | 蛯名正義 | 戸田博文 | (有)サンデーレーシング |
第20回 | 2013年4月27日 | 東京 | 2400m | ヒラボクディープ | 牡3 | 2:26.2 | 蛯名正義 | 国枝栄 | (株)平田牧場 |
第21回 | 2014年5月3日 | 東京 | 2400m | ショウナンラグーン | 牡3 | 2:26.5 | 吉田豊 | 大久保洋吉 | 国本哲秀 |
第22回 | 2015年5月2日 | 東京 | 2400m | レーヴミストラル | 牡3 | 2:26.9 | 川田将雅 | 松田博資 | (有)サンデーレーシング |
第23回 | 2016年4月30日 | 東京 | 2400m | ヴァンキッシュラン | 牡3 | 2:24.2 | 内田博幸 | 角居勝彦 | 島川隆哉 |
第24回 | 2017年4月29日 | 東京 | 2400m | アドミラブル | 牡3 | 2:23.6 | M.デムーロ | 音無秀孝 | 近藤英子 |
第25回 | 2018年4月28日 | 東京 | 2400m | ゴーフォザサミット | 牡3 | 2:24.4 | 蛯名正義 | 藤沢和雄 | 山本英俊 |
第26回 | 2019年4月27日 | 東京 | 2400m | リオンリオン | 牡3 | 2:25.0 | 横山典弘 | 松永幹夫 | 寺田千代乃 |
第27回 | 2020年5月2日 | 東京 | 2400m | オーソリティ | 牡3 | 2:23.0 | L.ヒューイットソン | 木村哲也 | (有)シルクレーシング |
第28回 | 2021年5月1日 | 東京 | 2400m | ワンダフルタウン | 牡3 | 2:25.2 | 和田竜二 | 高橋義忠 | 三田昌宏 |
第29回 | 2022年4月30日 | 東京 | 2400m | プラダリア | 牡3 | 2:24.2 | 池添謙一 | 池添学 | 名古屋友豊(株) |
第30回 | 2023年4月29日 | 東京 | 2400m | スキルヴィング | 牡3 | 2:23.9 | C.ルメール | 木村哲也 | (有)キャロットファーム |
1993年までの優勝馬
コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。
優勝馬の馬齢は、現行表記に揃えている。
施行日 | 競馬場 | 距離 | 条件 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1984年4月28日 | 東京 | 2400m | オープン | ラッシュアンドゴー | 牡3 | 2:32.3 | 田原成貴 | 小林稔 | 岩佐俊策 |
1985年4月29日 | 東京 | 2400m | オープン | ハマノキャプテン | 牡3 | 2:31.4 | 郷原洋行 | 中村貢 | 田島榮二郎 |
1986年4月29日 | 東京 | 2400m | オープン | サニーライト | 牡3 | 2:33.0 | 大塚栄三郎 | 吉野勇 | 栗林英雄 |
1987年5月2日 | 東京 | 2400m | オープン | チョウカイフリート | 牡3 | 2:27.6 | 菅原泰夫 | 仲住芳雄 | 新田嘉一 |
1988年4月29日 | 東京 | 2400m | オープン | ガクエンツービート | 牡3 | 2:28.9 | 坂井千明 | 沢峰次 | 三谷章 |
1989年4月29日 | 東京 | 2400m | オープン | サーペンアップ | 牡3 | 2:29.2 | 田村正光 | 梶与四松 | 吉橋計 |
1990年4月28日 | 東京 | 2400m | オープン | ビッグマウス | 牡3 | 2:28.2 | 柴田政人 | 高松邦男 | 古岡秀人 |
1991年4月27日 | 東京 | 2400m | オープン | レオダーバン | 牡3 | 2:27.6 | 岡部幸雄 | 奥平真治 | 田中竜雨 |
1992年5月2日 | 東京 | 2400m | オープン | ゴールデンゼウス | 牡3 | 2:27.8 | 岡潤一郎 | 安藤正敏 | 前田晋二 |
1993年5月1日 | 東京 | 2400m | オープン | ステージチャンプ | 牡3 | 2:27.7 | 蛯名正義 | 矢野進 | 古岡秀人 |
脚注
注釈
出典
- ^ a b “International Cataloguing Standards Book 2023 (Japan)” (PDF). 国際競馬統括機関連盟. 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c d e 『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』
- ^ a b c d e “重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 15 (2023年). 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c d e “令和5年第2回東京競馬番組(第1日 - 第6日)” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “2023年度第2回東京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “歴史・コース: 青葉賞 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 青葉賞特集(レースガイド) - netkeiba.com、2015年3月10日閲覧
- ^ 柏木集保 (2010年4月30日). “土曜メインレース展望 青葉賞”. netkeiba.com. 2015年3月20日閲覧。
- ^ “第2回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1241-1242 (2010年). 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- ^ “「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和5年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
- ^ 2005年の成績表参照。
- ^ “4月25日(土曜)から5月31日(日曜)までの中央競馬の開催等について” (PDF). 日本中央競馬会 (2020年4月23日). 2020年6月27日閲覧。
- ^ “4月25日(日曜)からの無観客競馬の実施とウインズ等の営業取りやめ”. 日本中央競馬会 (2021年4月23日). 2021年4月28日閲覧。
- ^ JRA70周年記念事業の詳細日本中央競馬会、2023年12月11日配信・閲覧
各回競走結果の出典
- 『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』 第1回 - 第12回
- JRA年度別全成績
- (2023年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月11日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2022年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年5月1日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2021年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年5月3日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2020年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年6月27日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2019年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年6月27日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2018年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年6月27日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2017年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年4月30日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2016年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2015年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2014年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2013年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2012年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2011年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11011)
- (2010年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2009年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 12035)
- (2008年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2007年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2006年)“第2回 東京競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2005年)“第2回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1256-1258. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2004年)“第2回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1254-1255. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2003年)“第1回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1247-1248. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- (2002年)“第3回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1104-1105. 2016年4月25日閲覧。(索引番号: 11035)
- 1984年 - 「特別レース勝馬一覧」『優駿』1984年7月号、日本中央競馬会、152頁
- 1985年 - 「特別レース勝馬一覧」『優駿』1985年7月号、日本中央競馬会、155頁
- 1986年 - 2014年
- 第23回 - ヴァンキッシュランが突き抜け重賞初V いざダービーへ/青葉賞 - netkeiba.com(ネットドリーマーズ)、2016年5月1日閲覧
参考文献
- 「テレビ東京杯青葉賞(GII)(ダービートライアル)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、709-734頁。
外部リンク
- データ分析: 青葉賞 今週の注目レース - 日本中央競馬会