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にかほ市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仁賀保市から転送)
にかほし ウィキデータを編集
にかほ市
夕景の象潟
にかほ市旗 にかほ市章
にかほ市旗
2005年10月1日制定
にかほ市章
2005年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
市町村コード 05214-1
法人番号 4000020052141 ウィキデータを編集
面積 241.13km2
総人口 21,604[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 89.6人/km2
隣接自治体 由利本荘市
山形県飽海郡遊佐町酒田市
市の木 むら杉
市の花 ねむの花
他のシンボル 市の鳥 : 海鵜
市の魚 :
にかほ市役所
市長 市川雄次
所在地 018-0192
秋田県にかほ市象潟町浜ノ田1番地
北緯39度12分11秒 東経139度54分28秒 / 北緯39.203度 東経139.90772度 / 39.203; 139.90772座標: 北緯39度12分11秒 東経139度54分28秒 / 北緯39.203度 東経139.90772度 / 39.203; 139.90772
外部リンク 公式ウェブサイト

にかほ市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

にかほ市(にかほし)は、秋田県の南西部に位置する2005年平成17年)10月1日仁賀保町金浦町象潟町が合併して誕生した[1]。秋田県で唯一のひらがな自治体である。

地理

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鳥海山から見たにかほ市
にかほ市から見た鳥海山

気候

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にかほ(旧名:象潟)(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 16.5
(61.7)
20.0
(68)
23.0
(73.4)
28.8
(83.8)
28.5
(83.3)
34.4
(93.9)
37.4
(99.3)
38.1
(100.6)
38.2
(100.8)
32.3
(90.1)
27.3
(81.1)
21.7
(71.1)
38.2
(100.8)
平均最高気温 °C°F 5.1
(41.2)
5.4
(41.7)
8.4
(47.1)
13.8
(56.8)
18.9
(66)
22.7
(72.9)
26.4
(79.5)
28.7
(83.7)
25.3
(77.5)
19.6
(67.3)
13.8
(56.8)
8.2
(46.8)
16.4
(61.5)
日平均気温 °C°F 2.5
(36.5)
2.6
(36.7)
5.2
(41.4)
10.0
(50)
15.1
(59.2)
19.3
(66.7)
23.3
(73.9)
25.1
(77.2)
21.5
(70.7)
15.9
(60.6)
10.3
(50.5)
5.2
(41.4)
13.0
(55.4)
平均最低気温 °C°F −0.2
(31.6)
−0.3
(31.5)
1.7
(35.1)
5.8
(42.4)
11.3
(52.3)
15.8
(60.4)
20.3
(68.5)
21.6
(70.9)
17.7
(63.9)
11.8
(53.2)
6.4
(43.5)
2.0
(35.6)
9.5
(49.1)
最低気温記録 °C°F −7.6
(18.3)
−8.7
(16.3)
−5.8
(21.6)
−2.4
(27.7)
3.6
(38.5)
7.2
(45)
12.0
(53.6)
12.7
(54.9)
8.8
(47.8)
3.1
(37.6)
−4.5
(23.9)
−6.4
(20.5)
−8.7
(16.3)
降水量 mm (inch) 126.8
(4.992)
87.6
(3.449)
90.3
(3.555)
86.4
(3.402)
93.8
(3.693)
105.9
(4.169)
166.5
(6.555)
160.1
(6.303)
152.4
(6)
166.5
(6.555)
175.3
(6.902)
169.8
(6.685)
1,567.9
(61.728)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 22.3 18.0 15.8 12.0 11.1 10.0 12.4 10.4 12.5 14.5 19.0 23.1 180.3
平均月間日照時間 33.2 56.4 115.3 175.9 196.6 178.8 161.8 199.0 154.5 132.6 80.5 39.7 1,532.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]


歴史

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町名

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「にかほ」は仁賀保の読みをひらがなにしたもの[3]。2003年5月23日、新市名を一任された6人の町長議長により協議が行なわれ、4対2で新市名を「にかほ」市に決定し、法定協議会が全会一致でこれを了承した[3]

合併までのいきさつ

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平成の大合併において、2002年6月に法定合併協議委員会を秋田県内で最も早く[4]設立した。しかし新市の名称が「にかほ市」となり、本庁舎の所在地が金浦町役場と決まったことにより[5]、象潟町が反発。町民アンケートでも単独立町が合併推進を上回り多数を占めたため、2003年10月に合併協の離脱を申し入れ[6]、議会もこれに同意した[7]。他の二町はこれに同意せず、合併協議会は枠組みを残したまま中断状態になった。そのため、美郷町が同県に於ける大合併の口火を切ることとなった。

中断中の2004年3月、「新市の名称と事務所の位置」を再協議することについて秋田県知事寺田典城が三町長に対して提案したが、象潟町長はアンケートで自立を選択した町民が多数を占めたことを理由に2点の再協議が行われるのみでは法定協議会に復帰しない意思を示した[8]

その後、離脱申し入れ当時の象潟町長が任期満了で退任し、それに伴う町長選挙で、合併推進を掲げた元象潟町職員の横山忠長が当選した。象潟町は新市の名称と事務所の位置の再協議を含む三項の申し入れを合併協議会に行い、それに対する合併協議会の了承を受けたうえで、町民アンケートを行い、協議会復帰の意見が多数だったことを受けて、合併協議会に復帰した[9]。再協議の結果、自治体名を「にかほ市」のままとし、本庁舎の所在地を象潟町役場とすることとなった[10]。その後の協議を経て、2005年10月に合併。にかほ市が誕生した。初代市長には、旧象潟町長だった横山が元県職員の候補を退けて就任した。

新住所表示

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合併協議の遅れによって決まっていなかった合併後の住所は、旧仁賀保町・金浦町地域の住所から旧町名が省かれ、旧象潟町だけ住所に旧町名を残すことになった。このため、合併後の象潟地域で新たに郵便番号を付番した地域が存在する。

仁賀保町金浦町:にかほ市-
象潟町:にかほ市象潟町-、または、にかほ市象潟町○○字-

シンボル

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合併後の2006年(平成18年)、市民からの応募をもとに4種類のシンボル(市の象徴)が選定された。

むら杉〔市の木〕
貴重な天然スギ林を形成するムラスギは、学術的価値が高く市の宝として守り育てるべき木で、秀峰鳥海山に抱かれたにかほ市を象徴する木である。
ねむの花〔市の花〕
にかほ市内に多く生育するネムは、松尾芭蕉『きさかたや』の句にも詠まれ、県内で最も温暖な気候条件にあるにかほ市を象徴する花である。
海鵜(うみう)〔市の鳥〕
市内の海岸に生息するウミウは、大須郷海岸に本州日本海側としては唯一の繁殖地を有し、豊かな環境と生態系を有するにかほ市を象徴する鳥である。
〔市の魚〕
掛魚(かけよ)まつりで知られるタラは、人々と日本海との関わりの歴史を有し、独特の文化を伝承するにかほ市を象徴する魚である。

人口

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にかほ市と全国の年齢別人口分布(2005年) にかほ市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― にかほ市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
にかほ市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 30,542人
1975年(昭和50年) 30,096人
1980年(昭和55年) 31,428人
1985年(昭和60年) 32,033人
1990年(平成2年) 31,838人
1995年(平成7年) 31,336人
2000年(平成12年) 30,347人
2005年(平成17年) 28,972人
2010年(平成22年) 27,544人
2015年(平成27年) 25,324人
2020年(令和2年) 23,435人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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歴代市長

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氏名 就任年月日 退任年月日 備考
職務執行者 巴徳雄 2005年10月1日 2005年11月13日 旧・仁賀保町長
初-3代 横山忠長 2005年11月13日 2017年11月12日 旧・象潟町長
4代 市川雄次 2017年11月13日 現職

市庁舎

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  • 象潟庁舎(旧象潟町役場)(市長部局、市議会が所在)
    • 仁賀保庁舎(旧仁賀保町役場)
    • 金浦庁舎(旧金浦町役場)

警察

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消防

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議会

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市議会

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経済

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産業

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本市の就業者総数は、12,300 人で、産業別の構成比は、第 1 次産業が 10.1%、 第 2 次産業が 39.2%、第 3 次産業が 50.7%(平成 27 年国勢調査)である。第 1 次産業については、鳥海山の豊富な水資源を利用した稲作を中心とする農業や、日本海の豊かな恵みを活かした漁業が盛んに行われており、農業生産額は32 億円(平成 29 年市町村別農業産出額(推計))、漁業における漁獲量は、1,016t(平成 29 年海面漁業生産統計調査)である。

第 2 次産業については、製造品出荷額等の総額が 1,493 億円となっており、上位から電子部品・デバイス・電子回路製造業が 1,240 億円(83.1%)、生産用機械器具製造業が 138 億円(9.2%)、金属製品製造業が 31 億円(2.1%)である。製造品出荷額等の 8 割以上を電子部品・デバイス・電子回路製造業が占め、生産用機械器具製造業及び金属製品製造業を加えると、大凡 95%となる。製造業種に従事する従業員数は市内従業員数の約 3 割を占めるなど、本市は県内随一のハイテク産業の集積する工業地となっている。(平成28年経済センサス-活動調査)。

また、本市に立地する製造業者は約 150 社にのぼり、本市の産業別にみた生産額では、製造業が全体の 66.4%を占めており、最も高い。また、秋田県全体における製造業の産業別生産額は 22.7%を占めており、県との比較においても圧倒している。(平成27年にかほ市人口ビジョン-産業別域内生産額の構成比(平成 17年))

第 3 次産業については、全産業就業者数の 5 割を占めており、本市の自然や貴重な歴史・文化遺産に支えられた「観光」や「医療、福祉」、「卸売業、小売業」への従事者比率が高くなっている。(平成 27 年国勢調査)

にかほ市に本社を持つ企業

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工業

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TDK企業城下町、またはゆかりの地として知られ、旧・仁賀保町とその周辺には、TDKの工場・関連会社が集中する。硬式野球部も保有している(後述)。

漁業

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象潟漁港付近の空中写真。1976年撮影の6枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

秋田県漁業協同組合が、にかほ市で水揚げされるズワイガニのうち高品質な雄を「秋田 にかほ本ズワイ」に認定してブランド化を図っている[11]

郵便局

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金融機関

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姉妹都市・提携都市

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国内

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海外

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交通

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鉄道

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バス

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道路

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高速道路

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  • E7 日本海東北自動車道

一般国道

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主要地方道

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一般県道

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教育

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高等学校

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中学校

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小学校

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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名所・旧跡・観光スポット

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祭事・催事

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出身有名人

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スポーツチーム

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市外局番

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  • 市外局番0184で、由利本荘市と共通である。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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