象潟駅
象潟駅 | |
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駅舎(2018年5月) | |
きさかた Kisakata | |
◄上浜 (4.9 km) (5.8 km) 金浦► | |
所在地 | 秋田県にかほ市象潟町字家の後[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■羽越本線 |
キロ程 | 203.4 km(新津起点) |
電報略号 | キサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
185人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)11月15日[1][2] |
備考 | 業務委託駅 |
象潟駅(きさかたえき)は、秋田県にかほ市象潟町字家の後(いえのうしろ)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線の駅である。
特急「いなほ」が停車する。かつては寝台特急「あけぼの」・「日本海」、臨時快速「きらきらうえつ」が停車していた。2002年(平成14年)に、東北の駅百選に選定された。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)11月15日:鉄道省(国鉄)陸羽西線・吹浦 - 象潟間開通の際、由利郡象潟町に新設[2][新聞 1]。
- 1922年(大正11年)6月30日:陸羽西線・象潟 - 羽後本荘間が開通[3]。
- 1924年(大正13年)4月20日:羽越線(後の羽越本線)に所属線を変更。
- 1966年(昭和41年)11月:駅舎を改築する[新聞 1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:専用線発着の貨物取り扱いを廃止[4]。当駅からの貨物輸送を終了。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱いを廃止[4]。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)3月13日:直営の飲食店「いなほ亭」が開店[新聞 3]。
- 1993年(平成5年)2月23日:駅構内で貨物列車が脱線する事故が発生[新聞 4][新聞 5]。この事故により、日本貨物鉄道(JR貨物)は翌年度から国鉄コキ50000形貨車の台車をすべて交換することとした[新聞 5]。
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2006年(平成18年)3月24日:みどりの窓口を廃止[新聞 6]。「もしもし券売機Kaeruくん」の稼働を開始[新聞 7]。
- 2010年(平成22年)4月1日:本楯駅 - 上浜駅間各駅管理権限を羽後本荘駅に委譲し、自駅のみの管理となる。
- 2012年(平成24年)
- 2020年(令和2年)4月1日:業務委託化。象潟駅長・助役が廃止され、羽後本荘駅管理となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 3]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎は2012年10月に、2013年に開催された秋田デスティネーションキャンペーンに伴い、観光客を綺麗な駅舎で迎えようとリニューアルされている[報道 4][報道 2]。俳人松尾芭蕉が「おくのほそ道」への旅で訪れた景勝地であることにちなみ、和風を意識したコンセプト設定が行われている。アルミ材がむき出しであった入口には木製防風スクリーンが設置され、民家の屋根に似せた形状としている。待合室の天井は格子状となり、また、鳥海山、以前は海に浮かぶ景勝地であった九十九島、芭蕉の句にちなんだ「雨に濡れたねむの花」などを飾り障子で表現している[新聞 8]。
待合室の壁は、地元出身の版画家池田修三の作品パネルとなっている[5]。
羽後本荘駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。直営駅時代の末期は自駅のみの単駅管理となっていた[注 3]。駅舎には自動券売機、指定席券売機、待合室、観光案内所兼売店などがある。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■羽越本線 | 下り | 羽後本荘・秋田方面[6] |
2 | 上り | 酒田・新潟方面[6] | |
3 | (待避線) |
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は185人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 496 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 436 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 395 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 369 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 340 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 326 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 308 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 311 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 288 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 275 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 265 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 257 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 64 | 206 | 271 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 65 | 221 | 287 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 58 | 188 | 247 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 54 | 169 | 224 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 52 | 151 | 204 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 50 | 137 | 188 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 52 | 139 | 191 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 50 | 148 | 198 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)25 | 159 | 184 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)27 | 156 | 183 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)36 | 152 | 189 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)40 | 144 | 185 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]駅の北東方向は住宅地を抜けると景勝地の象潟が広がっている。
バス路線
[編集]- 羽後交通 - 羽後本荘駅方面
- にかほ市コミュニティバス
- 象潟合同交通「鳥海ブルーライナー」 - 当駅は鳥海山の北側登山口であり、シーズン中(6 - 10月)は鉾立までバスが運行される。
- 高速バス - 東京(エクスプレス鳥海号)、仙台(仙台 - 本荘線)方面
隣の駅
[編集]※特急「いなほ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(象潟駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月6日閲覧。
- ^ a b 「鐵道省告示第156号」『官報』1921年11月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鐵道省告示第67号」『官報』1922年06月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、564頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “にかほ町歩きMAP”. にかほ市. 2022年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月17日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(象潟駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年5月1日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ “もしもし券売機『Kaeruくん』が指定席券売機に替わります!” (PDF). 東日本旅客鉄道秋田支社. 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ a b 『象潟駅、男鹿駅をきれいにリニューアルをいたします』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2012年9月28日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2020年5月17日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月11日閲覧。
- ^ 『秋田デスティネーションキャンペーンに向けた駅舎整備について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2012年4月20日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2020年5月17日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b 「JR象潟駅が開業100周年 池田修三作品がお出迎え」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年11月17日。オリジナルの2021年11月17日時点におけるアーカイブ。2021年11月17日閲覧。
- ^ 「3駅にみどりの窓口」『読売新聞』1987年10月9日、朝刊、秋田読売、18面。
- ^ 「クリーニング取次やそば店 JR秋田支店 5駅に設置へ」『交通新聞』1988年3月11日、1面。
- ^ 「羽越線でも」『交通新聞』交通新聞社、1993年2月25日、2面。
- ^ a b 「3千両を新台車に交換 JR貨物、来年度から 羽越線の脱線事故 「ワク」の損傷と判断」『交通新聞』交通新聞社、1993年2月26日、3面。
- ^ 「JR東日本 「みどりの窓口」廃止へ 県内8駅 湯沢市など「撤回を」」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年3月2日、朝刊、31面。
- ^ 「みどりの窓口リストラ」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月11日、夕刊、23面。
- ^ a b 交通新聞2013年1月18日
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月25日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(象潟駅):JR東日本