久慈駅
久慈駅 | |
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JR駅舎(2019年7月) | |
くじ Kuji | |
所在地 | 岩手県久慈市中央三丁目 |
所属事業者 |
久慈駅(くじえき)は、岩手県久慈市中央三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・三陸鉄道の駅である。
JR東日本の八戸線と、三陸鉄道のリアス線(北リアス線)が乗り入れ、両線とも当駅が終着駅である。なお、両社は独立した駅舎を持っている。
歴史
[編集]- 1930年(昭和5年)3月27日:鉄道省八戸線の駅として開業[1]。
- 1975年(昭和50年)7月20日:日本国有鉄道久慈線開業[1]。
- 1978年(昭和53年)3月:現在の駅舎が竣工[2]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)4月1日:久慈線が三陸鉄道北リアス線に転換[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)
- 1991年(平成3年):JR駅にオレンジカード専用券売機を設置(現在は撤去)。
- 2002年(平成14年)
- 東北の駅百選に選定される。
- 4月1日:三陸鉄道の久慈駅長廃止。三鉄ツーリスト久慈営業所を設置し、当駅の出札業務を兼務。
- 2005年(平成17年)12月10日:種市駅・陸中八木駅管内が当駅の管理下となる。
- 2007年(平成19年)4月1日:三鉄ツーリスト久慈営業所が廃止。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日:東北地方太平洋沖地震とこれにより発生した大津波により八戸線・北リアス線ともに不通となる。
- 3月16日:北リアス線のうち陸中野田駅 - 当駅間で営業再開。同年3月31日まで運賃無料。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2018年(平成30年)3月31日:JR待合室内の立ち食いそば店がこの日限りで閉店。
- 2021年(令和3年)3月13日:JR久慈駅での入換作業廃止に伴い、早朝夜間駅員不在となる。
- 2022年(令和4年)4月1日:JR久慈駅が業務委託駅となり(JR東日本東北総合サービス委託)、久慈駅長が廃止され八戸駅長管理下となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:JR東日本(八戸線)でえきねっとQチケのサービスを開始[5][6]。
駅構造
[編集]JR東日本
[編集]JR 久慈駅 | |
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くじ Kuji | |
◄陸中夏井 (3.2 km) | |
所在地 | 岩手県久慈市中央三丁目39-3[5] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■八戸線 |
キロ程 | 64.9 km(八戸起点) |
電報略号 | クシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
139人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)3月27日[1][5] |
備考 |
島式ホーム1面2線を有する地上駅である。駅舎とホームは構内踏切で連絡している。JR着発線からは三陸鉄道へ直通できる。
JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅であり[7]、八戸駅が管理する。
駅舎にはみどりの窓口、タッチパネル式自動券売機(オレンジカード対応)・待合室がある。なお、待合室内には売店併設の立ち食いそば店(伯養軒→NREみちのく→NRE運営)が長年営業していたが、現在は閉店している。ホーム中央に三陸鉄道ホームへの連絡階段があるが、JRと三陸鉄道の乗継時間が短いときに限り利用できるが、現在は常時開放されており物理的には通行可能。
2013年(平成25年)には、三陸海岸の復興支援を目的として駅舎のリニューアルが行われた。久慈の特産である琥珀をイメージした黄褐色と黒色の外観になった。多目的トイレや車椅子用のスロープが新設された。待合室はコンコースと分離されて冷暖房が完備され、特産品の展示スペースを設けた。
乗務員宿泊所が設置されており、夜間滞泊が2本設定されている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■八戸線 | 鮫・八戸方面[8] |
- 三陸鉄道リアス線方面への直通列車(2022年〈令和4年〉5月現在は定期列車としては設定なし)は2番線を使用する。
三陸鉄道
[編集]三陸鉄道 久慈駅 | |
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三陸鉄道駅舎(2010年3月) | |
くじ KUJI (琥珀いろ) | |
◄陸中宇部 (7.7 km) | |
所在地 | 岩手県久慈市中央三丁目38-2 |
所属事業者 | 三陸鉄道 |
所属路線 | ■リアス線(正式には北リアス線) |
キロ程 |
71.0 km(宮古起点) 盛から163.0 km |
電報略号 | クシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
496人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1984年(昭和59年)4月1日[1] |
備考 | 簡易委託駅 |
単式ホーム1面1線を有する地上駅である。久慈広域観光協議会が受託する簡易委託駅(ただし三鉄社員が日中常駐しており、団体旅客対応を行う)。出札業務のみ行い、一部時間帯の列車を除き精算は無人駅同様に車内で行う。
駅舎には出札窓口、自動券売機、売店、清雅荘弁当部のそば店、久慈市観光案内所(久慈市観光物産協会が設置し、久慈広域観光協議会に委託)がある。久慈市観光案内所でレンタサイクルを扱っている。利用は9時から18時まで。料金はデポジット制となっている(保証料を除き利用料金に充当)。
駅構内には、リアス線(久慈 - 宮古)の運行を担う運行本部久慈派出所(旧・久慈鉄道事務所→旧北リアス線運行本部→リアス線運行本部久慈派出所)があり、車庫のほか輸送指令所などがある。
-
三陸鉄道のホーム(2008年12月)
-
三陸鉄道の車庫(2008年12月)
駅弁
[編集]- 三陸鉄道久慈駅清雅荘弁当部
利用状況
[編集]2000年度(平成12年度)以降の推移は下記のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||||
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年度 | JR東日本 | 三陸鉄道 | 出典 | |||
定期外 | 定期 | 合計 | ||||
2000年(平成12年) | 339 | [JR 2] | ||||
2001年(平成13年) | 315 | 553 | [JR 3][久慈 2] | |||
2002年(平成14年) | 313 | 550 | [JR 4][久慈 2] | |||
2003年(平成15年) | 309 | 531 | [JR 5][久慈 2] | |||
2004年(平成16年) | 293 | 523 | [JR 6][久慈 2] | |||
2005年(平成17年) | 300 | 520 | [JR 7][久慈 2] | |||
2006年(平成18年) | 305 | 528 | [JR 8][久慈 2] | |||
2007年(平成19年) | 289 | 533 | [JR 9][久慈 2] | |||
2008年(平成20年) | 284 | 507 | [JR 10][久慈 2] | |||
2009年(平成21年) | 257 | 505 | [JR 11][久慈 2] | |||
2010年(平成22年) | 257 | 488 | [JR 12][久慈 2] | |||
2011年(平成23年) | 運休 | 195 | [久慈 2] | |||
2012年(平成24年) | 66 | 168 | 235 | 348 | [JR 13][久慈 2] | |
2013年(平成25年) | 88 | 181 | 269 | 392 | [JR 14][久慈 2] | |
2014年(平成26年) | 115 | 169 | 285 | 499 | [JR 15][久慈 2] | |
2015年(平成27年) | 102 | 167 | 269 | 430 | [JR 16][久慈 2] | |
2016年(平成28年) | 90 | 153 | 243 | 357 | [JR 17][久慈 2] | |
2017年(平成29年) | 83 | 124 | 207 | 361 | [JR 18][久慈 2] | |
2018年(平成30年) | 82 | 114 | 196 | 347 | [JR 19][久慈 2] | |
2019年(令和元年) | 80 | 95 | 176 | 344 | [JR 20][久慈 2] | |
2020年(令和 | 2年)46 | 87 | 133 | 488 | [JR 21][久慈 3] | |
2021年(令和 | 3年)45 | 89 | 134 | 487 | [JR 22][久慈 3] | |
2022年(令和 | 4年)52 | 80 | 133 | 496 | [JR 23][久慈 1] | |
2023年(令和 | 5年)63 | 75 | 139 | [JR 1] |
駅周辺
[編集]駅舎近くには東西を結ぶ地下道が置かれている。なお、駅舎は西側にある。
西側
[編集]東側
[編集]- 岩手銀行久慈中央支店
- 岩手県北バス久慈営業所
- 岩手県立久慈高等学校長内校
- 久慈市文化会館(アンバーホール)
- 久慈市役所
- ユニバース久慈・川崎町店
- TSUTAYA久慈店
- ニッポンレンタカー久慈駅東口営業所
- 久慈グランドホテル
バス路線
[編集]2018年(平成30年)6月26日より駅前バスロータリーの供用が開始された[9]。JRバス東北、市民バス「のるねっとKUJI」、岩手県北バスによる以下の路線バスや高速バスが発着する[10]。
のりば | 路線 | 備考 |
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1 |
|
新町循環線は土日祝に発着 |
2 | 新町循環線は平日に発着 | |
3 |
|
その他
[編集]- 「八戸線の終着駅であり、陸中海岸国立公園の北の玄関口」として、東北の駅百選に選定された。
- 三陸鉄道の久慈駅舎・ホームは、2013年(平成25年)の4月から9月まで放映されたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で、北三陸鉄道・北三陸駅として撮影された。
- 三陸鉄道の駅の愛称は「琥珀いろ」。久慈市が琥珀の産地であることに由来する。
隣の駅
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■八戸線
- 陸中夏井駅 - 久慈駅
- 三陸鉄道
- ■リアス線
- 陸中宇部駅 - 久慈駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、26-27頁。
- ^ 『鉄道建築ニュース』1978年7月号(通巻343)、鉄道建築協会、1978年7月1日、40頁。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、509頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 八戸線 久慈駅のリニューアル実施について (PDF) (2014年1月10日時点のアーカイブ) - 東日本旅客鉄道盛岡支社プレスリリース(2013年4月19日)
- ^ a b c “駅の情報(久慈駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月4日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月21日閲覧。
- ^ a b “JR東日本東北総合サービス株式会社が運営する受託駅一覧” (PDF). JR東日本東北総合サービス (2022年4月1日). 2022年4月1日閲覧。
- ^ “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(久慈駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月21日閲覧。
- ^ “久慈駅前ロータリーを供用開始します!”. 久慈市. 2018年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月21日閲覧。
- ^ “久慈駅 | 岩手県バス協会”. 岩手県バス協会. 2023年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月21日閲覧。
利用状況
[編集]JR東日本
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年3月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月14日閲覧。
久慈統計書
[編集]- ^ a b “第10章 運輸・通信” (PDF). 久慈統計書(令和6年3月). 久慈市. p. 94 (2024年3月). 2024年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “第10章 運輸・通信” (PDF). 久慈統計書(令和3年3月). 久慈市. p. 86 (2021年3月30日). 2021年5月3日閲覧。
- ^ a b “第10章 運輸・通信” (PDF). 久慈統計書(令和5年3月). 久慈市. p. 94 (2023年3月). 2023年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月14日閲覧。