京都府道・兵庫県道2号宮津養父線
主要地方道 | |
---|---|
京都府道2号 宮津養父線 兵庫県道2号 宮津養父線 主要地方道 宮津八鹿線 | |
路線延長 | 39.5657 km |
制定年 | 1954年1月建設省指定 1954年11月兵庫県認定 1955年10月京都府認定 |
起点 | 京都府宮津市鶴賀【北緯35度32分13.3秒 東経135度11分49.8秒 / 北緯35.537028度 東経135.197167度】 |
終点 | 兵庫県養父市上野【北緯35度22分34.5秒 東経134度47分8.0秒 / 北緯35.376250度 東経134.785556度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道176号 国道178号 国道312号 国道482号 国道426号 国道9号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
京都府道・兵庫県道2号宮津養父線(きょうとふどう・ひょうごけんどう2ごう みやづやぶせん)は、京都府宮津市から兵庫県養父市に至る[1]主要地方道(京都府道・兵庫県道)である。
概要
[編集]京都府丹後地方の中心都市[注釈 1]である宮津市と兵庫県但馬地方の旧養父郡でいち早く町制を施いた旧八鹿町、現在の養父市役所の立地する養父市八鹿町地域を結ぶ、現行の道路法に基づく主要地方道として全国で初めて指定された路線のうちの1つである。その後は終点側の延伸と合併に伴う名称変更がなされ、現在に至る。
路線データ
[編集]- 起点 : 京都府宮津市字鶴賀2058番地先[2](新大手橋東詰=国道178号上、国道176号・国道312号起点)
- 終点 : 兵庫県養父市上野南交差点
- 路線延長 : 39.5657 km(国道重複区間を除く実延長)
歴史
[編集]本路線は、旧道路法(大正8年法律第58号)に基づいて府道宮津出石線、県道出石宮津線、県道養父出石線として指定されていた路線を継承したものである。道路法(昭和27年法律第180号)第56条の規定に基づき、主要な都道府県道として1954年(昭和29年)に指定された。
起点から与謝野町の四辻中交差点までは、1970年に国道176号の一部へ昇格した府道福知山宮津線(当時)との重複区間であり、概ね同国道の旧道となっている。このうち、天橋立南側の文殊周辺は1994年2月の宮津バイパス開通[3]によって国道指定が解除されて府道の単独区間となっているが、現在でも自動車による天橋立へのアクセスルートとして重要な路線となっている。また、終点附近の大屋橋交差点から上野南交差点は、八鹿バイパスが2000年4月に全通するまでは国道9号の一部であった。
年表
[編集]- 1954年(昭和29年)1月20日 - 建設省(当時)が府道宮津出石線、県道出石宮津線、県道八鹿出石線を宮津八鹿線(京都府与謝郡宮津町 - 兵庫県養父郡八鹿町)として主要地方道に指定[4]。
- 1955年(昭和30年)10月18日 - 京都府が宮津八鹿線(宮津市字鶴賀 - 与謝郡野田川町兵庫県界)を府道路線認定。整理番号は主要地方道18[5]。
- 1971年(昭和46年)6月26日 - 兵庫県が路線番号案内標識設置を前提として行った路線番号白紙改正も、2号のまま変更なし。[要出典]
- 1987年(昭和62年)6月16日 - 起点が宮津市字鶴賀2078番地先(大手橋東詰)から同市字鶴賀2058番地先(1973年完成[3]の新大手橋東詰)に変更[2]する。同時に国道176号・国道312号の起点と国道178号の経路も新大手橋に変更[6]される。
- 1994年(平成6年)4月1日 - 京都府が路線番号を再編(路線認定の一部改正)し、府道2号に変更[7]して兵庫県と統一。なお、同日まで府道2号は京都守口線(現13号)に付与されていた。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 平成の大合併で養父市が成立したことに伴い、宮津養父線に変更される[注釈 2]。
路線状況
[編集]京都府と兵庫県の境界になっている岩屋峠の勾配は緩やかで、豊岡市と養父市の境界になっている浅間トンネル周辺は交通量も少なく快走路となっている[8]。この間にある豊岡市出石町地域は、豊岡市出石伝統的建造物群保存地区に選定されている旧出石城の城下町[9]を通過しており、拡幅工事が困難な狭隘区間である[10]。これは国道426号の旧道部分を本路線の一部として指定されているためで、当該区間をバイパス道路で迂回することが可能である。
通称
[編集]- 円山川リバーサイドライン
- 円山川沿いにある円山川右岸道路の愛称。本路線は左岸にある国道312号交点の下小田交差点から進入して右岸に渡り、千石橋交差点までの区間を担う。
重複区間
[編集]- 国道176号・国道178号・国道312号:宮津市鶴賀 - 宮津市杉末
- 京都府道802号田井大垣自転車道線:宮津市漁師 - 宮津市須津
- 国道178号:宮津市須津 - 宮津市須津(消防署前交差点)
- 国道176号・国道312号:宮津市須津 - 宮津市須津(石田橋交差点)
- 京都府道613号下地与謝野停車場線:与謝郡与謝野町下山田 - 与謝郡与謝野町下山田
- 京都府道76号野田川大宮線:与謝郡与謝野町四辻(四辻中交差点) - 与謝野町幾地(幾地交差点)
- 国道482号:豊岡市但東町畑山(畑山橋南詰交差点) - 豊岡市出石町日野辺(乙女橋交差点)
- 国道426号:豊岡市但東町出合(出合交差点) - 豊岡市出石町日野辺(乙女橋交差点)
- 国道312号:養父市八鹿町下小田(下小田交差点) - 養父市八鹿町上小田(上小田北交差点)
- 兵庫県道104号物部藪崎線:養父市大薮(千石橋交差点) - 養父市薮崎(大屋橋交差点)
- 国道312号:養父市薮崎(大屋橋交差点) - 養父市上野(上野交差点)
- 兵庫県道6号養父宍粟線:養父市薮崎(大屋橋交差点) - 養父市小城
(右の「表示」を押す)
道路施設
[編集]- 出石鸛見橋
- 2011年(平成23年)6月17日に供用開始した出石川を跨ぐ延長122.8mの橋[10]。同橋の開通以前は出石市街地南側の柳交差点で左折して堀川橋で出石川を渡っていたが、橋を含めた周辺の643mを同時に道路整備し、開通とともに現道の経路が変更された。なお、鸛はコウノトリのことである。橋の名称は読みとして存在しない[11]「いずしつるみばし」であるが、字形や生体形態の類似している鶴ではない。
- 浅間トンネル
- 2006年(平成18年)7月2日に供用開始した延長365mのトンネル[12]。旧出石郡と旧養父郡の境界に位置し、現在においても豊岡市と養父市の境界となっている。1964年(昭和39年)の開通から老朽化が進行し、現代においては狭小となっていた旧トンネルに代わるものとして建設された。
地理
[編集]起点の宮津市街地から西方の日本三景天橋立を経由し、野田川とその支流である岩屋川を南西に向かって遡上する。岩屋峠を越えると兵庫県豊岡市に入る。出石町地域にかけては太田川と但東町出合で合流する出石川に沿って下り、出石市街地を縦走すると養父市に向けて峠の直下を浅間トンネルで越える。養父市では円山川に沿って南に向かって遡上していき、終点となる。
通過する自治体
[編集]現在は4市町を通過する路線となっているが、建設省による路線指定から現在に至るまで昭和と平成の大合併を経験してきた。推移はサブセクション「#通過する自治体の変遷」を参照のこと。
通過する自治体の変遷
[編集](右の「表示」を押す)
交差する道路
[編集]京都府宮津市
- 国道176号・国道178号・国道312号(新大手橋東詰起点 - 杉末で重複)
- 京都府道9号綾部大江宮津線(浜町交差点)
- 京都府道802号田井大垣自転車道線(漁師 - 須津で重複)
- 京都府道607号天の橋立線(文殊交差点)
- 国道178号(須津 - 消防署前交差点で重複)
- 国道176号・国道312号(須津 - 石田橋交差点で重複)
- 国道482号(消防署前交差点)
京都府与謝郡与謝野町
- 京都府道803号加悦岩滝自転車道線(弓木)
- 京都府道615号弓ノ木岩滝線(石田交差点)
- 京都府道613号下地与謝野停車場線(下山田で重複)
- 国道312号(水戸谷交差点)
- 京都府道76号野田川大宮線(四辻中交差点 - 幾地交差点で重複)
- 京都府道626号野田川加悦線(幾地交差点)
兵庫県豊岡市
- 兵庫県道705号中藤加悦線(但東町中藤)
- 兵庫県道704号鱒留但東線(但東町中藤)
- 兵庫県道701号加悦但東線(後坪交差点)
- 国道482号(畑山橋南詰交差点 - 乙女橋交差点で重複)
- 国道426号(出合交差点 - 乙女橋交差点で重複)
- 兵庫県道56号但東夜久野線:合橋小学校前交差点
- 兵庫県道247号口小野矢根線:矢根交差点
- 兵庫県道253号寺坂柳線(出石町寺坂)
- 兵庫県道528号寺坂福住線(出石町寺坂)
- 兵庫県道10号朝来出石線・兵庫県道253号寺坂柳線(柳交差点)
- 兵庫県道706号町分久美浜線(出石農協前交差点)
- 国道426号・国道482号重複(鶴山橋交差点)
兵庫県養父市
- 国道312号(下小田交差点 - 上小田北交差点で重複)
- 兵庫県道104号物部藪崎線(千石橋交差点 - 大屋橋交差点で重複)
- 国道312号(大屋橋交差点 - 上野南交差点終点で重複)
- 兵庫県道6号養父宍粟線(大屋橋交差点 - 小城で重複)
- 国道9号(上野南交差点終点)
(右の「表示」を押す)
主な峠
[編集]沿線
[編集]自然
官公庁・公共施設
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “京都府管理道路一覧”. 京都府ホームページ. 京都府. 2012年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月23日閲覧。
- ^ a b “道路の区域変更(昭和62年京都府告示第371号4)”, 京都府公報 (京都府) 第6166号: p. 456, (1987年6月16日)
- ^ a b “市政主要年譜” (PDF). 宮津市. 2014年8月24日閲覧。
- ^ “道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 (昭和29年1月20日建設省告示第16号)”, 官報 (国立印刷局) 号外第2号: pp. 1-28, (1954年1月20日)
- ^ “府道路線の認定(昭和30年10月18日京都府告示第867号)”, 京都府公報 (京都府) 第2937号: pp. 1354-1355, (1955年10月18日)
- ^ “道路の区域変更(昭和62年6月16日京都府告示第371号1 - 3)”, 京都府公報 (京都府) 第6166号: p. 456, (1987年6月16日)
- ^ “府道路線の認定に関する告示等の一部改正(平成6年4月1日京都府告示第280号1)”, 京都府公報 号外第31号: p. 2, (1994年4月1日)
- ^ 昭文社 2007, p. 63.
- ^ 重要伝統的建造物群保存地区一覧(文化庁)
- ^ a b “主要地方道宮津養父線「出石鸛見橋」の開通について”. 兵庫県. 2012年8月19日閲覧。
- ^ 学習研究社 1988, p. 1430.
- ^ 主要地方道宮津養父線(浅間トンネル)の開通 (PDF) - 兵庫県(2012年8月19日閲覧)
- ^ 昭文社 2007, p. 74.
参考文献
[編集]- 昭文社 (2007), ツーリングマップル 関西2007 (2007年3版7刷 ed.), 昭文社, ISBN 978-4-398-65585-1
- 藤堂明保・松本昭・竹田晃 (1988), 漢字源 (1991年第5刷 ed.), 学習研究社, ISBN 4-05-103500-X
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 京都府丹後広域振興局丹後土木事務所:京都府区間を管理
- 兵庫県但馬県民局豊岡土木事務所:兵庫県のうち豊岡市区間を管理
- 兵庫県但馬県民局養父土木事務所:兵庫県のうち養父市区間を管理