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国鉄T70形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄T70形コンテナ
基本情報
種別 タンクコンテナ
所有者 日本国有鉄道(国鉄)
日本貨物鉄道(JR貨物)
製造メーカー 富士重工業
製造年 1968年昭和43年) - 1970年(昭和45年)
製造数 8個
形式消滅年 2002年平成14年)
主要諸元
外面色 黄緑6号
専用種別 動植物性硬化油
全長 3,240 mm
全幅 2,300 mm
全高 2,350 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重t
内容積 5.95 m3
自重 1.6 t
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国鉄T70形コンテナ(こくてつT70がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1968年昭和43年)度に製造した、鉄道輸送用一種規格[注 1](11 ftタンクコンテナである。

概要

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1968年(昭和43年)度に動植物性硬化油専用[注 2]クレーン取り扱いタンクコンテナとして富士重工業にて5個が製作された。その後1970年(昭和45年)度に3個が同社にて製作された。番号が70番台へ飛んだのはステンレス鋼製の非危険物コンテナとしての区分を設けたためである。

直円筒形のタンク体は、厚さ3 mm(鏡板は4.5 mm)のステンレス鋼製で接液部もすべてステンレス鋼製である。厚さ80 mmグラスウール断熱材で覆われておりキセ(外板)をその上に装着した。タンク体上部には直径400 mmのマンホールが設けられ、マンホール蓋上には液入口・検尺口と複動式安全弁が設置された。また内部には、2往復の蒸気加熱菅を装備した。寸法関係は全長3,240 mm、全幅2,300 mm、全高2,350 mm、荷重5 t、自重1.6 t、容積は5.95 m3である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には4個がJR貨物に承継されたが2002年平成14年)度に最後まで使用された1個が廃止され形式消滅した。

注釈

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  1. ^ ※この規格は1996年(平成8年)に改訂され現在の一種規格とは異なる。
  2. ^ ※設計時の専用種別はステアリン酸である。

出典

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』 下、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 122〉、2009年11月。ISBN 978-4-77705265-3 

関連項目

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