国鉄NC2形コンテナ
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国鉄NC2形コンテナ(こくてつNC2がたコンテナ)は、1986年(昭和61年)5月から製造された日本通運(日通)が所有し、日本国有鉄道(国鉄)および1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に籍を有した、側面がL字2方開きの12 ft私有コンテナ(有蓋コンテナ)である。本形式は、軽量品ながらもかさばる荷物の積載個数アップのために、いわゆる背高コンテナとして開発された。日通の主力荷主である日本たばこ産業の典型的な「軽量品ながらもかさばる荷物」であるタバコ専用輸送用として、4 - 203番までの200個が他のコンテナとの差別化と、荷主アピールサービスの一環としてタバコの銘柄であるCABINのカラーリングで全国で運用された。
内容積は富士重工業製で約18 m3、東急車輛製造製は約17 m3と、若干の差異がある。引退後は、背高タイプであることから使い勝手の良さが好まれ、倉庫等に多数転用された。またJR貨物へ移行後に各種の背高タイプが登場したので、日通所有の私有コンテナとしての後継形式は特に製作されず、JR貨物の汎用背高タイプや変り種としては、日本石油輸送が開発したUR17A形・UR18A形といった冷蔵コンテナも使われた。
特記事項
[編集]ロット
[編集]- 1 - 3
- 1986年5月、東急車輛製造・富士重工業・日本車輌製造の3社で試作された。カラーリングは、前級のNC1形と同じ「ペリカン便」であるが、背高になっている側面最上部の部分が紺色に塗装されNC-1と識別できるようになっていた。
- 4 - 68
- 1986年10月、富士重工業にて製造。
- 69 - 203
- 1986年10月、東急車輛製造にて製造。