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JR貨物UT18A形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR貨物UT18A形コンテナ
ニップン所有のUT18A-17 東京貨物ターミナルにて、2011年3月25日
ニップン所有のUT18A-17
東京貨物ターミナルにて、2011年3月25日
基本情報
種別 タンクコンテナ
所有者 日清製粉日本ロジテムニップン
製造メーカー 川崎重工
製造数 0番台 17個
5000番台 30個
8000番台 2個
主要諸元
専用種別 小麦粉ポリエチレン
総重量 11.5 t - 13.5 t
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UT18A形コンテナ(UT18Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している20 ft形の私有コンテナタンクコンテナ)である。

概要

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本形式の数字部位 「 18 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積18 m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積17.5-18.4 m3の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 A 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 普通品(非危険品の輸送)」を表す記号として付与されている[2][3]

番台毎の概要

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0番台

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1[4][5]
日清製粉所有。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量12.2 t川崎重工製造。
試作品。コンテナ底面に製品排出用の配管が出っ張っているために、地面への直置きができないので角材などでかさ上げして留置する必要がある。また積載トラックなどの床面にも、配管と干渉しないように骨組み式の床面仕様などの制限があった。
2[4][5]
日本ロジテム所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量12.1 t。川崎重工製造。
前回のUT18A-1で問題となっていた、コンテナ底面部位の配管出っ張りにより直置き留置や、荷台面に空間のある車両以外は積載が出来ないという致命的な欠点を改善した、第二次試作品。排出口を片妻壁側下部へ移設する事により、制限なく地面などに直置きが出来るようになった。
※のちに積載重量を増やし10 t積となったために総重量13.2 tとなり、重量基準の5000番台改番によりUT18A-5003[注 1]へと改番された。これにより、この0番台割り当ては現在欠番状態となっている。
3 - 14【12個】[4][注 2][5][注 3]
日本ロジテム所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量12.1 t。川崎重工製造。
※のちに積載重量を増やしたために、UT18A-5004 - 5015へと改番された。これにより、この0番台割り当ては現在欠番状態となっている。
ニップン所有のUT18A-17隅田川駅にて、2009年11月18日撮影。
15 - 17【3個】[4]
ニップン所有。小麦粉専用20 ftコンテナ。自重2.3 t、総重量11.5 t日本車両製造。

5000番台

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5001 ・ 5002【2個】[5]
日本石油輸送所有、住友化学工業借受。ポリエチレン専用、20 ftコンテナ。総重量13.5 t
5003[5][注 4]
日本ロジテム所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.2 t川崎重工製造。
  ↓
日本通運所有、日清製粉使用。ほかは変更無し。
5004 - 5015【12個】[5][注 5]
日本ロジテム所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.4 t川崎重工製造。
  ↓
日本通運所有、日清製粉使用。ほかは変更無し。
5016 - 5018【3個】[5][注 6]
日本ロジテム所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.2 t
  ↓
日本通運所有、日清製粉使用。ほかは変更無し。
5019[5]
日本石油輸送所有、住友化学工業借受。ポリエチレン専用、20 ftコンテナ。総重量13.5 t
5020 ・ 5021【2個】[5]
日東富士製粉所有。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.5 t極東開発製。
5022 - 5028【7個】[5][注 7]
日本通運所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.5 t
5029 ・ 5030【2個】[5]
日本通運所有、日清製粉使用。小麦粉専用、20 ftコンテナ。総重量13.5 t

8000番台

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8001 ・ 8002【2個】[5]
芳賀通運所有。20 ftコンテナ。積載物品目は不明[注 8]。総重量13.5 t

脚注

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  1. ^ 改番移籍時点で、すでにUT18A-5001 ・ 5002番(いずれもJOT所有、住友化学工業借受)が登録されていたために、続番での登録となった。
  2. ^ 第50回出典の詩では、3 - 15番 = 日本ロジテムの所有となっているが、実際は15番 = ニップンの所有であり、誤記である。
  3. ^ 第51回出典の詩では、「3 - 13の量産型は」となっているがこれは誤記であり、正しくは「3 - 14の量産型は」である。
  4. ^ 元、UT18A-2からの積載重量増加により、改番移籍。
  5. ^ 元、UT18A-3 - 14からの積載重量増加により、改番移籍。
  6. ^ 5000番台としての新製増備分。
  7. ^ 5000番台としての新製増備分。
  8. ^ ※積荷に関しては、本体に記載がないために出典の記述では推測論として「焼却灰のような物」となっている一方で、ネット上などでは「廃液専用」記述が多数みられるために、あえて不明とした。

出典

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
※参考白黒写真掲載ページ → ---項。

関連項目

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外部リンク

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