JR貨物UT11C形コンテナ
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UT11C形コンテナ(UT11Cがたコンテナ)とは、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している、20 ft形の私有コンテナ(タンクコンテナ)である。
概要
[編集]本形式の数字部位 「 11 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積11㎥の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積10.5 - 11.4㎥の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 C 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 危険品の輸送 」を表す記号として付与されている[2]。
特記事項
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番台毎の概要
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- 1 - 10
- 日陸所有、イソプロピルアルコール専用。
- 11
- 日本石油輸送所有、アイソゾール300専用。
5000番台
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- 5001 - 5004
- 日陸所有(住友化学工業借受)、オクタジエン専用。
- 5005 - 5008, 5054, 5055
- 東洋インキ製造(現・artience)所有、合成樹脂クリヤー塗料専用。
- 5009
- 日本石油輸送所有、1・2・4-トリメチルベンゼン専用。
- 5010, 5011, 5020, 5021, 5073
- オロナイトジャパン(現・シェブロンオロナイト)所有、石油添加剤A専用。
- 5012 - 5019
- 化成物流(現・三菱ケミカル物流)所有、テトラヒドロフラン専用。
- 後にヘキセン-1専用に、更に後にエチレングリコール専用に変更。
- 5022 - 5027, 5030 - 5035, 5058 - 5066
- 大分ケミカル所有、アクロレイン専用。
- 5028, 5029
- 化成物流(現・三菱ケミカル物流)所有、危険物汎用。
- 5036
- 関西テック所有(出光興産借受)、絶縁油専用。
- 5038 - 5053
- ダイセル所有、アクロレイン専用。
- 5056, 5057
- 京極運輸商事所有、可塑剤専用。
- 5074, 5075, 5078, 5079
- 東亞合成所有、アクリル酸ジメチルアミノエチル専用。
- 5076, 5077
- 日陸所有、アクリル樹脂溶液専用。
- 5080
- 中谷運送所有、グリコソルブ専用。
- 5081 - 5086
- 関西化成品輸送所有(同和通運借受)、廃アルカリ専用。最大総重量13.5 t。UT11C-8006 - 8026の改番と見られている。
8000番台
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- 8001
- 日産化学工業所有、クロルスルホン酸専用。最大総重量23.7 t(規格外)。コキ100系積載限定。
- 8002
- 日産化学工業所有、クロルスルホン酸専用。最大総重量19.5 t(規格外)。コキ100系積載限定。
- 8003 - 8005
- 三菱ケミカル物流所有、オキシ塩化リン専用。最大総重量23.0 t(規格外)。コキ100系積載限定。
- 8006 - 8026
- 神岡鉱業所有、濃硫酸専用。最大総重量23.7 t(規格外)。神岡鉱山-名古屋間専用。コキ200・106積載限定。
- 専用種別の性質上、タンク体には侵食性が強い事を意味する「侵」という文字と、「禁水」(加水すると有毒ガスを発生する危険性を有している)という文字、そして「84」という数字が標記されている。
- 空コンテナの場合はフォークリフトの使用が可能であるが、積コンテナの場合はフォークリフトを使用する事ができなくなるので、トップリフターを用いる。
- 2006年を最後にコンテナ輸送が終了。その後は関西化成品輸送所有(同和通運借受)となり、廃アルカリ専用・最大総重量13.5 t又は廃塩化カリウム専用・最大総重量15.0 tに変更。コキ200・106積載限定解除。後に廃アルカリ専用へ変更したものはUT11C-5081 - へ改番か。
- 8027
- 高砂通運所有、食用油脂専用。最大総重量14.0 t(規格外)。梅田 - 新座間専用。
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
- ※参考白黒写真掲載ページ → ---項。