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JR貨物UT10C形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

UT10C形コンテナ(UT10Cがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している、20 ft形の私有コンテナタンクコンテナ)である。

概要

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本形式の数字部位 「 10 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積10 ㎥の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積9.5 - 10.4 ㎥の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 C 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 危険品の輸送 」を表す記号として付与されている[2]

特記事項

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番台毎の概要

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0番台

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1
日陸所有新日鐵化学借受)、トリフェニル専用。
※ 保護枠なし。
2
日本石油輸送所有(新日本石油借用)、潤滑油専用。
※ 保護枠なしで、タンクは楕円形。
3
日本陸運産業所有(日本ユピカ借受)、メタクリル酸アリル専用。
4 - 10
日産化学工業所有、液化アンモニア専用。総重量12.1t。
11
(所有者不明)
12 ・ 13
日産化学工業所有、アンモニア専用。総重量12.1t。
14
(所有者不明)
15 - 21
日産化学工業所有、アンモニア専用。総重量12.1t。

5000番台

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5001, 5002
菱成産業(現・三菱ケミカル物流)所有、ベンズアルデヒド専用。
5003, 5004
日本石油輸送所有(新日本石油借受)、潤滑油専用。後に一部日本石油借受解除の上で脂肪酸専用に変更。
5005, 5006
日本石油輸送所有、ポリプロピレングリコール (PPG) 専用。後にオルソジクロロベンゼン専用に変更。
5007
↓ 日本石油輸送所有(新日本石油借受)、潤滑油専用。
↓ 日本石油輸送所有(花王借受)、脂肪酸専用。
日本石油輸送所有所有、(日本ケミカル借受)、LLC専用。
5008
日本石油輸送所有(新日本石油借受)、潤滑油専用。
5009 - 5011
(所有者不明)
5012
徳山石油化学所有、酢酸エチル専用。
↓ ※ 保護枠なしで、タンクは楕円形。
後に昭和電工所有に変更。
5013 - 5015
大阪合同通運所有、オルソクレゾール専用。
5016, 5017
日陸所有(住友化学工業借受)、パラクレゾール専用。後に3M6B専用に変更。
5018
オロナイトジャパン(現・シェブロン・オロナイト)所有、潤滑油添加剤専用。
5019、5020
日陸所有、グリコニトリル水溶液専用。
5021
徳山石油化学所有、酢酸エチル専用。
※ 保護枠なしで、タンクは楕円形。
5022
日本石油輸送所有(新日本石油借受)、潤滑油専用。br/>※ 保護枠なしで、タンクは楕円形。
5023
オロナイトジャパン(現・シェブロン・オロナイト)所有、潤滑油添加剤専用。
5024
日陸所有、メタパラクレゾール専用。
5025 - 5034
化成物流(現・三菱化学物流)所有、ラクトニトリル専用。総重量13.2t、自重3.2t。
5035 - 5044
日陸所有、ラクトニトリル専用。
5045 - 5054
日本石油輸送所有、ラクトニトリル専用。総重量13.2t、自重3.2t。
5055 - 5058
日本石油輸送所有、危険物汎用。総重量13.5t。
5059 - 5063
日本石油輸送所有(日本油脂借受)、バーブチルH-69専用。
5064, 5065
鶴崎海陸運輸所有(日本油脂借受)、バーブチルH-69専用。
5066~5069
オロナイトジャパン(現・シェブロン・オロナイト)所有、潤滑油添加剤専用。
5070, 5071
エム・ティー・ビー所有、アクリルアマイド水溶液専用。総重量13.5t。
※ 保護枠なし。
5072, 5073
化成物流(現・三菱化学物流)所有、アクリルアマイド水溶液専用。
※ 保護枠なし。
5074, 5075
日本石油輸送所有(住化物流西日本借受)、アリルクロライド専用。
5076
オロナイトジャパン(現・シェブロン・オロナイト)所有、潤滑油添加剤専用。
5077 - 5080
日本石油輸送所有(旭硝子借受)、ジプロピレングリコール(DPG)専用。
5081
日本石油輸送所有(日本油脂借受)、ポリブテン専用。
5082 - 5084
日陸所有(東亞合成借受)、アクリル酸メチル専用。
5085
日本石油輸送所有、プロピレングリコール専用。
5086 - 5090
中央通運所有、液化塩化ビニル専用。総重量13.5t。
5091
(所有者不明)
5092, 5093
ダイキン工業所有、R-410A専用。
5094
(所有者不明)
5095
三洋化成工業所有、クオリマーSB専用。
5096
(所有者不明)
5097 - 5101
中央通運所有、塩化ビニル専用。総重量13.5t。
5102
(所有者不明)
5103 - 5105
中央通運所有、塩化ビニル専用。総重量13.5t。
5106
ダイキン工業所有、R-410A専用。
5107 - 5111
中央通運所有、塩化ビニル専用。総重量13.5t。

8000番台

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8001, 8002
菱成産業所有(現・三菱化学物流)、関東電化工業借受、塩化ビニリデン専用。最大総重量16.5t(規格外)。
8003
ニヤクコーポレーション所有(帝人メトン借受)、メトン専用。最大総重量14t(規格外)。名古屋貨物ターミナル駅 - 大竹駅間専用。
8004, 8005
三徳化学工業所有、過酸化水素水専用。15.83t(規格外)。

脚注

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 

外部サイト

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関連項目

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