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JR貨物20G形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR貨物20G形コンテナ
2018年度増備コンテナ20G-524 (場所不明、2018年12月9日撮影)
2018年度増備コンテナ20G-524
(場所不明、2018年12月9日撮影)
基本情報
種別 有蓋コンテナ
所有者 JR貨物
製造メーカー CIMC総合車両製作所
製造年 2018年~2019年2021年~
製造数 6,800個
主要諸元
外面色 赤紫色(JRFレッド)
全長(内寸法) 3,715mm (3,593 mm)
全幅(内寸法) 2,450mm (2,323 mm)
全高(内寸法) 2,600mm (2,342 mm)
内容積 19.5 m3
扉位置 片側側面、片側妻面
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JR貨物20G形コンテナ(JRかもつ20Gがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2018年平成30年)度より製作・運用している12 ft有蓋コンテナである。

概要

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2018年(平成30年)以降、3月17日のダイヤ改正でコキ50000形の営業運転が終了したことにより、一般的な天地寸法である19G形の後継として、製造されるようになった。片側側面、片側妻面開きを採用している。19G形や、V19B形や、20B形の置き換え用の汎用コンテナとして、両側側面開きの20D形と共に増備が続いている。

製造時期により以下の変更点がある。

  • 2018年(平成30年)度は1,300個[1]が製造された。この際は全方向に白帯が張られていた。
  • 2019年令和元年)度増備された個体から、妻面の白帯が省略されている。450個[2]が製造された。
  • 2021年(令和3年)度に増備された個体から、白線の一部が省略されている。1,650個[3]が製造された。
  • 2022年(令和4年)度に増備された個体から、山陽本線での脱線事故を踏まえた、重量制限装置等を備え、10000番台に繰り上げられた。0番台からのデザインの変更はなく10001より製造されている。10000番台の変更点は山陽本線での脱線事故を踏まえた、重量制限装置等を備えた点である。総合車両製作所製の11000番台(11601 - 12000の400個)は妻面リブの構造が変更され20D形/V19C形の11000番台と共通の構造に変更された。他にも帯が中央寄りに短いなどの点がある。同年度に2000個[4]、2023年度に1400個[5]が製造され、合計6,800個が製作された。

構造

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外部塗装はJRFレッドと称されるフロンティアレッド一色で、向かって右上にJRマーク、その下に、JR貨物という文字が配される。また、本形式は規格外コンテナであるため、規格外であることを示す菱形マーク(通称ハローマーク)と『全高H=2600』の表記がコンテナ側面に記されているのと、それを示す白色の帯が全ての面の上部に引かれている。ただし、製造段階で背高を示す上部の帯は一部省略が進んでいる。 片側側面、片側妻面開きで、全高は2,600 mmと、通常のコンテナよりも高くなっており、かさ高品の輸送に対応している。内容積は19.5 m3、荷重は5.0 t

沿革

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  • 2018年(平成30年)- CIMCにて第1号から第1350号が落成。
  • 2019年(平成31年・令和元年)- CIMCにて第1351号から第1750号が落成。
  • 2020年(令和2年)- 新型コロナウイルス感染症 (2019年)によるコンテナ輸送低迷の影響で中止された。
  • 2021年(令和3年)- CIMCにて第1751号から第3400号が落成。
  • 2022年(令和4年)- CIMCにて第10001号から第10600号、第11001号から第11600号が落成。総合車両和歌山製作所にて第10601号から第11000号、第11601号から第12000号が落成。10000番台に移行される。
  • 2023年(令和5年)- CIMCにて第12001号から第12900号が落成。総合車両和歌山製作所にて第12901号から第13400号が落成。

現状

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2024年(令和6年)1月5日現在、6,297個が保有されている[注 1]

脚注

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  1. ^ 20181214.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社 (2018年12月14日). 2023年12月20日閲覧。
  2. ^ 20191213.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社 (2019年12月13日). 2023年12月20日閲覧。
  3. ^ 20211217_01.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社 (2021年12月17日). 2023年12月20日閲覧。
  4. ^ 20221216_01.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社 (2022年12月16日). 2023年12月20日閲覧。
  5. ^ 20231215_01.pdf”. 日本貨物鉄道株式会社 (2023年12月15日). 2023年12月20日閲覧。

注釈

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  1. ^ 総合車両製のコンテナ(12901~13400の500個)がこの時点で未落成のため、2024年(令和6年)4月1日現在では、約6797個。

参考文献

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  • 編集部「JRグループ 2023年3月18日ダイヤ改正の概要」『鉄道ファン』第63巻第743号、交友社、2023年3月、63頁。 
  • 「JRコンテナ」『貨物時刻表2024』鉄道貨物協会、2024年3月、199頁。全国書誌番号:23204476 

関連項目

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