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2016年6月7日 (火) 23:14時点における版
いわした しま 岩下 志麻 | |||||||||||||||
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本名 |
篠田 志麻(しのだ しま)[1] 旧姓:岩下 | ||||||||||||||
生年月日 | 1941年1月3日(83歳) | ||||||||||||||
出生地 |
日本 東京府東京市京橋区 (現・東京都中央区) | ||||||||||||||
血液型 | A型 | ||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||
ジャンル | 映画・テレビドラマ | ||||||||||||||
活動期間 | 1958年 - | ||||||||||||||
活動内容 |
1958年:デビュー 1962年:『秋刀魚の味』 1969年:『心中天網島』 1977年:『はなれ瞽女おりん』 1979年:『草燃える』 1986年:『極道の妻たち』 2004年:紫綬褒章 2012年:旭日小綬章 | ||||||||||||||
配偶者 | 篠田正浩(1967年 - ) | ||||||||||||||
著名な家族 |
野々村潔(父)[2] 山岸しづ江(叔母)[2] 河原崎長一郎(いとこ) | ||||||||||||||
事務所 | グランパパプロダクション | ||||||||||||||
公式サイト | 所属事務所によるプロフィール | ||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||
映画 『切腹』 / 『秋刀魚の味』 『心中天網島』 / 『智恵子抄』 『はなれ瞽女おりん』 / 『鬼畜』 『極道の妻たちシリーズ』 / 『桜の樹の下で』 テレビドラマ 『バス通り裏』 / 『草燃える』 『独眼竜政宗』 / 『葵 徳川三代』 | |||||||||||||||
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岩下 志麻(いわした しま、1941年1月3日[2] - )は、日本の女優。東京府東京市京橋区(現:東京都中央区)銀座生まれ[2][3]。本名は篠田 志麻(しのだ しま)[1][2]。
俳優の父・野々村潔と元新劇女優の山岸美代子の長女として生まれた[2]。4代目河原崎長十郎は義理の伯父に当たる。夫は映画監督の篠田正浩[2]。松竹の看板女優の一人として活躍した。
身長165cm、体重48kg、血液型A型[4]。グランパパプロダクション所属。
来歴
叔母の山岸しづ江が前進座リーダー河原崎長十郎と結婚[2]した関係で、一家は吉祥寺の前進座住宅の近くで暮らす[5]。武蔵野市立第三小学校、第三中学校を経て[3]、東京都立武蔵高等学校から明星学園高等学校へ編入[2]。1962年、成城大学文芸学部中退[2]。
デビューはテレビドラマの方が先で、1958年のNHKドラマ『バス通り裏』での十朱幸代の友人役だった[2]。映画では2年後の1960年(昭和35年)の『笛吹川』。松竹には1960年から1976年(昭和51年)まで16年に渡って在籍し、その屋台骨を支えた。1962年(昭和37年)には小津にとって映画『秋日和』以来の松竹作品であり、遺作となった映画『秋刀魚の味』のヒロインに抜擢され、小津のラストを締めくくった。小津は次回作『大根と人参』も岩下をヒロインに想定して構想を練っていた[6]。今でも海外に行った時には、小津について質問を受けることが大変多いと岩下は語っている[5]。
映画『極道の妻たち』シリーズへの出演が有名だが、日本メナード化粧品のCMに長く出演していることも広く知られており、2000年(平成12年)に28年という、専属タレント契約としては世界最長の記録が『ギネス・ワールド・レコーズ』に認定された[7]。しかし、山本海苔店と専属タレント契約を締結している山本陽子の契約年数が、42年とそれを大きく上回ることが判明し、2010年にギネス記録として認定された[7]。
2005年(平成17年)、松竹の創業110周年祭の記念トークショーに登場し、「松竹では素晴らしい作品や監督に出会えて育てていただいたので思い入れがあります。女優王国で、男優さんより女優さんという感じで居心地は最高でした」と語った。
人物
1966年(昭和41年)3月3日、京都の大徳寺にて松竹の白井昌夫専務夫妻の媒酌で[要出典]、映画監督の篠田正浩と挙式[2]。式は仏前結婚式で[2]、般若心経を誦した後、数珠を交換した。三三九度は茶碗に薄茶を入れて行った[要出典]。2007年(平成19年)に結婚生活40年を迎えている。1973年(昭和48年)6月に[要出典]長女を出産[2]。孫もいる[2]。
趣味は旅行[1](一人旅)、携帯電話のメール[要出典]、陶芸[1]。特に携帯電話のメールは、絵文字を駆使するなど、若者に引けを取らないほど使いこなすことが出来るという[要出典]。プロ野球では阪神タイガースのファン[8]。
途上国の子どもたちを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン [1] のチャイルド・スポンサーシップ [2] を通して、国際貢献をしている。
役柄では激しい、気の強いキャラクターが多いが、実像は“駆けずのお志麻”とあだ名される、おしとやかでのんびりしたタイプである。ちなみに、同様に激しい役柄が多いのに実像はのんびりしているため“モヤ”と仇名される仲代達矢とは、そろって五社英雄監督に贔屓にされ、何本かで共演している。夫の隠し子を虐待死させる映画『鬼畜』では、オフでも絶対に子役に優しくしないようにと野村芳太郎監督に厳命され、トラウマを与えたのではないかと心残りだったが、成人したのちにバラエティ番組で再会し安堵している[要出典]。
プライベートでは2001年(平成13年)に放映されたドラマ『本家のヨメ』(日本テレビ系)で共演したビビアン・スー、2000年に放映された大河ドラマ『葵 徳川三代』(NHK)と『鬼畜』で共演した小川眞由美、『葵 徳川三代』波乃久里子と仲がよい[要出典]。
受賞・受章
- 報知映画賞
- 日刊スポーツ映画大賞
-
- 第6回(1993年)主演女優賞 『新極道の妻たち 覚悟しいや』
- 日本ジュエリーベストドレッサー賞
- 褒章
出演作品
映画
- 笛吹川(1960年、松竹)
- 秋日和(1960年、松竹)
- 乾いた湖(1960年、松竹)
- 浮気のすすめ 女の裏窓(1960年、松竹)
- 真昼の罠(1960年、松竹)
- 渦(1961年、松竹)
- あの波の果てまで・前編(1961年4月、松竹) ※台湾でも上映
- あの波の果てまで・後編(1961年6月、松竹)
- あの波の果てまで・完結編(1961年11月、松竹)
- 女舞(1961年、松竹)
- わが恋の旅路(1961年、松竹)
- 夕陽に赤い俺の顔(1961年、松竹)
- 好人好日(1961年、松竹)
- 京化粧(1961年、松竹)
- 切腹(1962年、松竹) ※第16回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作品
- 義士始末記(1962年、松竹)
- 山の讃歌 燃ゆる若者たち(1962年、松竹)
- ちんじゃらじゃら物語(1962年、松竹)
- 秋刀魚の味(1962年、松竹)
- 千客万来(1962年、松竹)
- この日美わし(1962年、松竹)
- 八十八夜の月 京子の初恋(1962年、松竹)
- 三人娘乾杯!(1962年、松竹)
- 学生芸者 恋と喧嘩(1962年、松竹)
- 歌え若人達(1963年、松竹)
- 古都(1963年、松竹) ※第36回アカデミー賞外国語映画賞本選ノミネート作品
- 風の視線(1963年、松竹)
- あの人はいま(1963年、松竹)
- 花の咲く家(1963年、松竹) ※インドネシアロケが行われた。1993年の東海テレビの同名ドラマとは別作品
- 島育ち(1963年、松竹) ※田端義夫の同名ヒット曲の映画化
- 結婚式・結婚式(1963年、松竹)
- 死闘の伝説(1963年、松竹)
- 100万人の娘たち(1963年、松竹)
- 結婚の設計(1963年、松竹)
- 暗殺(1964年、松竹)
- 五瓣の椿(1964年、松竹)
- 道場破り(1964年、松竹)
- 駆逐艦雪風(1964年、松竹)
- 続・拝啓天皇陛下様(1964年、松竹)
- 馬鹿が戦車でやって来る(1964年、松竹)
- いいかげん馬鹿(1964年、松竹)
- 寝言泥棒(1964年、松竹)
- 獣の剣(1965年、松竹)
- 大根と人参(1965年、松竹)
- あねといもうと(1965年、松竹)
- 雪国(1965年、松竹) - 駒子
- 素敵な今晩わ(1965年、松竹)
- 処刑の島(1966年)
- 暖春(1966年、松竹 / ※ ビデオ化)
- 紀ノ川 花の巻 / 文緒の巻(1966年、松竹) ※ハワイでも上映された
- 春一番(1966年、松竹)
- 暖流(1966年、松竹) - 志摩啓子
- 命果てる日まで(1966年、松竹)
- おはなはん・第1部(1966年7月、松竹) ※同名のNHK朝の連続テレビ小説の映画化
- おはなはん・第2部(1966年10月、松竹)
- あかね雲(1967年)
- 智恵子抄(1967年、松竹) ※第40回アカデミー賞外国語映画賞本選ノミネート作品
- 激流(1967年、松竹)
- 女の一生(1967年、松竹)
- 宴(1967年、松竹)
- 春日和(1967年、松竹)
- 祇園祭(1968年、日本映画復興協会/中村プロ/松竹)
- 爽春(1968年、松竹)
- 心中天網島(1969年)
- でっかいでっかい野郎(1969年、松竹)
- 七つの顔の女(1969年、松竹) ※岩下が様々なコスプレに挑戦したコメディー映画
- わが恋わが歌(1969年、松竹)
- 日も月も(1969年、松竹)
- 赤毛(1969年、東宝)
- 無頼漢(1970年、東宝 / にんじんくらぶ) - 三千歳
- 影の車(1970年、松竹)
- その人は女教師(1970年、東宝)
- 誰かさんと誰かさんが全員集合!!(1970年、松竹) - マドンナ役
- 内海の輪(1971年、松竹)
- 婉という女(1971年)
- 黒の斜面(1971年、松竹)
- 嫉妬(1971年、松竹)
- 沈黙 SILENCE(1971年、表現社 / マコインターナショナル) - 菊 / モニカ ※二役
- その人は炎のように(1972年、東宝)
- 辻が花(1972年、松竹)
- 流れの譜 第1部・動乱(1974年、松竹)
- 桜の森の満開の下(1975年、東宝)
- はなれ瞽女おりん(1977年)
- 鬼畜(1978年、松竹)
- 聖職の碑(1978年)
- 雲霧仁左衛門(1978年、松竹)
- 悪霊島(1981年)
- この子の七つのお祝いに(1982年)
- 疑惑(1982年、松竹)
- 鬼龍院花子の生涯(1982年)
- 迷走地図(1983年、松竹)
- 北の螢(1984年、東映 / 俳優座映画放送) - 中村ゆう
- 魔の刻(1985年)
- 極道の妻たち シリーズ 8(1986年 - 1998年)
- 近松門左衛門 鑓の権三(1986年、松竹) ※第36回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品
- 桜の樹の下で(1989年)
- 少年時代(1990年)
- 写楽(1995年)
- 霧の子午線(1996年)
- 瀬戸内ムーンライト・セレナーデ(1997年、松竹 / オフィス・トゥ・ワン / フジテレビ)
- お墓がない!(1999年)
- 梟の城(1999年)
- スパイ・ゾルゲ(2003年)
テレビドラマ
- バス通り裏(1958年 - 1963年、NHK) ※女優デビュー作
- 花いちもんめ(1968年、フジテレビ)
- いわぬが花(1974年4月、フジテレビ)
- 氷紋(1974年10月、読売テレビ・テレパック)
- 晩秋(1975年7月、読売テレビ)
- さよならの夏(1976年、読売テレビ・テレパック)
- 近眼ママ恋のかけひき(1977年6月25日 - 7月23日、日本テレビ)
- 大河ドラマ(NHK)
- 額田女王(1980年、テレビ朝日系列) - 額田女王 役
- さよならお竜さん(1980年、毎日放送・松竹芸能)
- 早春スケッチブック(1983年、フジテレビ)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 軽蔑(1984年10月9日、三船プロ) - 神原美和 役
- 気ままな女シリーズ 奥さまの秋恋物語(1987年11月26日・12月3日、テレビ朝日)- 主演
- 王女の涙(1988年10月、東宝) - 主演
- 松本清張サスペンス・足袋(1986年、フジテレビ) - 津田京子 役
- 花の降る午後(NHK、原作:宮本輝)
- TBS大型時代劇スペシャル(TBS)
- 大忠臣蔵(1989年、テレビ東京)- 大石りく 役
- 月曜ドラマスペシャル ドラマ特別企画 代議士の妻たちスペシャル(1993年、TBS) - 緑川美都子 役
- 夜に抱かれて(1994年、日本テレビ)
- 検察官 沢木穂乃歌
- 本家のヨメ(2001年、日本テレビ)
- 女と愛とミステリー 優雅な悪事シリーズ]](テレビ東京) - 原口頼子 役
- 「佐野洋サスペンス 優雅な悪事1」(2001年3月)
- 「優雅な悪事2 京都華道家元連続殺人事件」(2003年5月)
- 夏の日の恋〜Summer Time〜(2002年、NHK)
- あゝ離婚式(2004年、フジテレビ)
- 花嫁は厄年ッ!(2006年、TBS) - 安土幸恵 役
- 忠臣蔵〜その男、大石内蔵助(2010年12月、テレビ朝日) - 大石りく 役
- トイレの神様(2011年1月5日、TBS) - 植村和嘉 役
- 相棒 Season 12 第8話「最後の淑女」(2013年12月4日、テレビ朝日) - 江花須磨子 役
- アウトバーン マル暴の女刑事・八神瑛子(2014年8月9日、フジテレビ) - 劉英麗 役[9]
- ドクターX〜外科医・大門未知子〜 第3話(2014年10月23日、テレビ朝日) - 三原雅恵 役[10]
- 鴨川食堂(2016年1月10日 - 、NHK BSプレミアム) - 来栖妙 役
舞台
ラジオ
バラエティ
CM
- 日本メナード化粧品
- 象印マホービン 「象印夫人」シリーズ - 岩下が漫画『エースをねらえ!』の「お蝶夫人(竜崎麗香)」風に描かれているマンガが登場するバージョンもある
- 志摩スペイン村(「志麻」と「志摩」をかけた駄洒落で、映画『極道の妻たち』のパロディーで話題を呼んだ)
- 日産自動車 ブルーバード(1975年)
- 藤沢薬品工業 「和服しょうのう」 、「ルームピコレット」(1983年)
- 日清食品 ごんぶと(これも映画『極道の妻たち』のパロディー)
- ノダ
- 加藤美蜂園本舗「さくら印のハチミツ」
- 山之内製薬「マーロックス」(1994年)
- フンドーキン醤油「愛する人へ」(2010年)
レコード・CD
シングル
- 『罪のように愛して』(作詞:有馬三恵子/作曲:坂田晃一。ビクター。1973年発売)
- 『18才の彼』(作詞:岩谷時子/作曲:ポール・モーリア/編曲:若松正司。オリコンチャート最高位85位。キングレコード。1975年3月10日発売)
アルバム
- 『美しい日本の私 -追悼・川端康成-』(川端康成の肉声。岩下の『雪国』『伊豆の踊り子』『女であること』<いずれも一部>の朗読。DENON。 1972年発売)
- 『炎のごとく』(岩下の歌とナレーションで構成されたアルバム。キングレコード。1975年発売。現在はCD化されている)
- 『岩下志麻のナレーションで綴る 石原裕次郎・八代亜紀ナイトクラブムード』(LPで発売。現在はCD化されている)
- 『特別な他人』落合恵子の詩を朗読。BGMは谷山浩子他。LPで発売。CD化はされていない
著書
- 『鏡の向こう側に』(主婦と生活社、1990年11月刊) ISBN 4-391-11291-4
論文
写真集
ビデオ
- 岩下志麻 フィレンツェの光と影 (※岩下自身のイメージビデオ。30分。監督:井上昭。大陸書房)
関連書籍
- 『麗しの銀幕スタア』(小学館。秋山庄太郎著)
- 『巨匠とチンピラ 小津安二郎との日々』(文藝春秋。三上真一郎著)
- 松竹株式会社 編『小津安二郎新発見』(講談社、1993年) ISBN 4-06-206681-5
- 『「20世紀を輝いた美女たち」スター青春グラフィティ 池谷朗[昔]写真館』 ISBN 4-87709-374-5
脚注
- ^ a b c d “岩下 志麻”. グランパパプロダクション. 2016年5月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “岩下志麻”. KINENOTE. 2016年5月11日閲覧。
- ^ a b 『日本映画俳優全集・女優編』、キネマ旬報社、1980年、p.101-103
- ^ “岩下志麻 - プロフィール”. YAHOO! JAPAN 人物名鑑. 日本タレント名鑑 (2010年10月). 2010年10月19日閲覧。
- ^ a b 「週刊新潮」2011年10月12日号150-153頁。
- ^ 千葉信夫、『小津安二郎と20世紀』、国書刊行会、p337
- ^ a b “山本陽子にギネス認定、山本海苔CM42年”. 日刊スポーツ (2010年1月16日). 2013年8月30日閲覧。
- ^ 虎党・岩下志麻「優勝してシリーズに」 デイリースポーツ 2015年3月27日
- ^ “超迫力!岩下志麻が中国人マフィア!!“マル暴”米倉涼子と初共演”. SANSPO.COM. (2014年6月23日) 2014年10月17日閲覧。
- ^ “失敗しない女医VS“極妻”!? 「ドクターX」で岩下志麻が医療ドラマ初挑戦!”. Smartザテレビジョン (2014年10月16日). 2014年10月17日閲覧。