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2019年9月13日 (金) 01:48時点における版
熊本桜町バスターミナル | |
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所在地 |
![]() 熊本県熊本市中央区桜町3番10号 |
所有者 | 九州産交ランドマーク |
ホーム数 | 29 |
接続 | 熊本市電 辛島町停留場 |
歴史 | |
開業 | 1969年(昭和44年)3月5日 |
過去名 | 熊本交通センター |
熊本桜町バスターミナル(くまもとさくらまちバスターミナル)は、熊本県熊本市中央区桜町にある、バスターミナル。九州産業交通ホールディングス傘下の九州産交ランドマークが運営する。
1969年(昭和44年)3月5日に熊本交通センター(くまもとこうつうセンター、都市計画法に基づく都市施設名称(1967年〈昭和42年〉4月18日都市計画決定)は『熊本都市計画自動車ターミナル熊本交通センターバスターミナル』)として開業し、熊本市桜町一帯の再開発事業に伴い2015年(平成27年)9月30日を以って一旦閉鎖、2019年(令和元年)9月11日に「熊本桜町バスターミナル」として再開業した[1]。
本項目では旧・熊本交通センター時代、並びに2015年から2019年の間に近傍に設置されていた仮バスターミナルを含めた状況について記す。
概要
熊本市の中心市街地に立地する日本最大級規模のバスターミナルで、熊本県内の高速バスや路線バスの拠点となっている。九州産交バスとその子会社である産交バスをはじめ、熊本電鉄バス(熊本電気鉄道)、熊本バス、熊本都市バスの路線バスが発着し、熊本都市圏のバス路線網はこのバスターミナルを中心として放射状に広がっている。他県と熊本市を結ぶ高速バスも乗り入れている。
JR九州 熊本駅が中心市街地より西側に位置していることもあり、バスの交通結節点と鉄道の交通結節点が異なった場所にある。熊本駅とは熊本市電やバスなどで相互間の移動が可能である。市電の最寄り電停は辛島町電停である。
施設構造
敷地全体が商業施設、ホール、ホテル、分譲マンション、バンケット、シネマコンプレックスなどの複合施設「SAKURA MACHI Kumamoto」(商業棟は地上5階/地下1階建、住宅・ホテル棟は地上15階建)となっており、その1階部分(一部機能は2階)の中央約3分の1のエリアが桜町バスターミナルとなる[2]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/92/Sakura_Machi_Bus_Terminal_Map.png/300px-Sakura_Machi_Bus_Terminal_Map.png)
バスターミナルの構造としては、ターミナルエリア全体のバス通行帯を囲むように島式ホームを含む3本29面のプラットホームが設けられており、バスは熊本城側(県北東部・熊本市役所方面)と辛島公園側(県南西部・熊本駅方面)の2方向から出入りする。旧・熊本交通センター時代に比べ若干規模は縮小された。旧・熊本交通センター時代と同様、運行事業者にかかわらず同一方面の系統は同一ホームから出発する方式となっているが、案内上の系統の仕分けは旧・熊本交通センター時代から変更されている。のりばは全て自動ドアによるホームドアで仕切られており、待合時の安全確保と排気ガスから守る環境保全に一役買っている。バス通路に平面横断エリアはなく、バス通路内は全面横断禁止となっているため、中央の島式ホームに行くには SAKURA MACHI Kumamoto の2階コンコースまたは地下1階連絡通路を経由してエスカレーターまたはエレベーターを利用する必要がある[3]。島式ホームの上層部に当たる2階SAKURAMACHIスクエア内には、定期券・各種乗車券発券窓口をはじめ、発着案内・小荷物受付などの窓口を備えた産交バスサービスセンター・高速バス予約センターなどが入る総合案内所が設けられている。
- 1-13番(赤:SAKURA MACHI Kumamoto 正面側):高速バス・熊本空港・熊本駅・南熊本方面
- 14-23番(青:島式ホーム):山雅・菊池・光の森・戸島・新町・川尻方面
- 24-29番(緑:熊本城ホール側):水前寺・京塚・県庁・健軍・木山方面
なお、9-13番、22-23番。27-29番は降車専用ホームとなっている。
周辺施設
- サンロード新市街(地下通路で連絡)
- 辛島公園
- 辛島公園地下駐車場(地下通路で連絡)
- (仮称)花畑広場(旧熊本市産業文化会館跡地)
- ドーミーイン熊本
- 花畑公園
- NTT西日本熊本支店
- 熊本市民会館(愛称:市民会館シアーズホーム夢ホール)
- 熊本市国際交流会館
- 朝日新聞熊本総局
- 熊本城
- 上通
- 下通
- 熊本中央郵便局
- 熊本県立第一高等学校
- 熊本市交通局 辛島町停留場
- 国立病院機構熊本医療センター
歴史(熊本交通センター時代から桜町バスターミナル開業に至るまでの経緯)
熊本交通センター開設以前のターミナル
熊本交通センター開設以前は、それぞれのバス会社で発着場所が異なっていた。
- 九州産交は辛島町(現 日生ビル付近)にバスターミナルを持っており、辛島町中央停留所と名乗っていた。26番までの改札口があり、バスは改札口前の発着場所に2列に停車、乗客は改札口を通って目的のバスに乗車していた。定刻になると係員が発着所前に張られたチェーンをおろして、バスが発車していた。また、電車通りに面したところ(現在の桜町バスターミナル開業前の一時期仮バスターミナルとして高速・特急バスが発車していた場所)に第二乗り場があり自衛隊行きと高橋経由小島行きはここに停車していた。到着バスの降車場は、乗り場の北側(現、熊本市営辛島公園地下駐車場入口付近)にロータリーがあり、ここで乗客を降ろしていた。
- 熊本電鉄バスと熊本市営バスは、旧県庁前の通り(のちのシンボルロードになる予定の旧市道で、一時期仮バスターミナルとして利用していた区間)の両側にバス停を設けて発着していた。
- 熊本バスは、新市街(現 新市街(下り)バス停の前)にバスターミナルを持っており、ここからすべて発着していた。熊本バスは、交通センター開設当初、一部のバス路線しか交通センターに乗り入れず、また、交通センター発の路線も新市街バスセンターを経由して発車していた。後に、すべての便を交通センター発着にする。
- バス発着所の場所による違いで、当時、産交バスは「辛島町行き」、市営、電鉄バスは「花畑町行き」、熊本バスは「新市街行き」と行先を表示していた。
熊本交通センター
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a5/Kumakou.jpg/400px-Kumakou.jpg)
1967年(昭和42年)3月に市内水前寺地区に移転した熊本県庁の跡地を利用して、1969年(昭和44年)3月5日に開業した。当初、九州産業交通が主に出資する「株式会社熊本交通センター」が運営していた。
1973年(昭和48年)1月20日から同年10月19日まで大幅リニューアル工事が行なわれ、同年10月20日の岩田屋伊勢丹ショッピングセンター(後の県民百貨店)開業とあわせてリニューアルオープンした。またこの時、ホームにカラーペイントが施された(1番乗り場:オレンジ、2番乗り場:ブルー、3番乗り場:ブルー、4番乗り場:イエロー、5番乗り場:グリーン、6番乗り場:グリーン)。かつては、当センター開設当初から各プラットホーム毎には事業者別に分かれており、それぞれの事業者に応じてのりばを設けていたが、1994年に施設大規模改修工事がおこなわれ、これを機に事業者関係なく行き先別にのりばが変更された。これに併せ、過去には事業者毎に独自で設けられていたバスの系統番号も、全社を通して行き先別系統が割り当てられ、全社方向幕が一新された。
2000年(平成12年)3月に九州産交の経営再建のため、熊本交通センター株式のうち熊本市・西日本鉄道(西鉄)などの保有株分を九州産交がすべて買い取り吸収合併した。2006年(平成18年)4月以降は、エイチ・アイ・エス傘下となった九州産業交通ホールディングスの子会社「九州産交ランドマーク」による運営となった。
ターミナルビル
ターミナルビル正面玄関の県民百貨店側には、高い屋根を備えた「センターコート」と呼ばれるイベントスペースがある。広さ44㎡ で、天候に関係なくさまざまなイベントが行われていた。
ビル1階には、切符売り場、待合室、売店、喫茶店、ファミリーマート、プレイガイドがあった。3階以上は「熊本交通センターホテル」があった。 ターミナルビル及びバスターミナルの地下はバスターミナルのホーム間を移動するための通路を兼ねた「熊本交通センタープラザ」と呼ばれる地下街があった。ターミナルビル内にあるエレベーターは、これらの施設に直結しており、一般客とホテルの宿泊客が共用していた。また地階から2階までを結ぶエスカレーターがターミナルビル内とセンターコート側に設置されていた。
バスターミナル構内
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/71/Kumamoto_koutsu_center_Bus_terminal_2.jpg/220px-Kumamoto_koutsu_center_Bus_terminal_2.jpg)
4本36面(乗車28・降車8)のプラットホームを持ち、規模は日本最大、開業当初は「東洋一」だった。1日の発着便数は約5,700便で九州一であった。発着枠はすでに限界に近づきつつあると言われており、特に高速バスなどにおいて、複数のバスがひとつのバースで重なるようにして停車して客待ちする光景が見られた。
のりば
ホーム欄の背景色は、実際に交通センターのホームの色に準じる。
運行会社の表記は下記の通り。
- 産交 - 九州産交バス・産交バス
- 熊バ - 熊本バス
- 電鉄 - 熊本電気鉄道
- 都市 - 熊本都市バス
なお、20番乗り場は上記4社が共同で使用する。
一般路線バスののりば
ホーム | のりば | 方面 | 行き先・経由 | 運行会社 |
---|---|---|---|---|
A | 1 | 植木 | 産交・都市 | |
2 | 産交 | |||
3 | 南熊本 | 都市、熊バ | ||
4 | 熊バ | |||
5 | 都市間 (高速) バスなど |
産交、都市ほか | ||
6 |
| |||
7 | 川尻 | 産交 | ||
8 | 産交・熊バ | |||
9 | 段山 | 都市 | ||
10 | 到着 |
|
||
11 | ||||
B | 12 | 子飼・渡鹿 | 都市 | |
13 | 産交・電鉄 | |||
14 | 産交 | |||
15 | 到着専用 | |||
16 | 北熊本・清水 | 電鉄 | ||
17 |
| |||
18 | ||||
19 | 熊本駅 | 産交 | ||
20 | 4社共同 | |||
21 | 産交 | |||
22 | 川口 |
|
産交 | |
23 | 新町 | 産交・都市 | ||
24 | 到着 | |||
25 | ||||
C | 26 | 水前寺・健軍 |
|
都市 |
27 | 都市 | |||
28 | 産交 | |||
29 |
| |||
30 | ||||
31 | 都市・熊バ | |||
32 |
|
都市・産交・熊バ | ||
33 | 壺井橋 | 都市・電鉄 | ||
34 | 到着専用 | |||
D | 35 | |||
36 |
都市間(高速)バスののりば
「ひのくに号(スーパーノンストップ便以外の系統)」「きりしま号」「あまくさ号」は、熊本交通センターが始発・終着となる(他は西部車庫または熊本駅が起終点)。
- 5番乗り場(福岡・本州方面)
- 「不知火号」「サンライズ号」「あそ☆くま号」は夜行便。
- 博多・天神・福岡空港行き「ひのくに号」(九州産交バス・西鉄高速バス)
- 北九州行き「ぎんなん号」(九州産交バス)
- 名古屋行き「不知火号」(九州産交バス・名鉄バス)
- 神戸三宮・大阪・京都行き「サンライズ号」(九州産交バス・近鉄バス)
- 大阪・京都行(格安便)「あそ☆くま号」(九州産交バス・近鉄バス)
- 6番乗り場(福岡を除く九州内方面)
- すべて昼行便。
- 「やまびこ号」「たかちほ号」は一般道経由の特急便、「たかもり号」は一般道経由の快速便。
- 長崎行き「りんどう号」(九州産交バス・長崎県交通局)
- 宮崎行き「なんぷう号」(九州産交バス・宮崎交通)
- 鹿児島行き「きりしま号」(九州産交バス・いわさきバスネットワーク・南国交通)
- 大分行き「やまびこ号」(九州産交バス・大分バス)
- 延岡行き「たかちほ号」(九州産交バス・宮崎交通)
- 高森行き「たかもり号」(産交バス)
- 7番乗り場(宇土・天草方面)
- 一般道経由の快速・超快速便
利用状況
- 1日の乗降客数は約4万人
併設施設
- 県民百貨店(2003年に「くまもと阪神」の名称で阪神百貨店との提携で開店。1993年までは岩田屋伊勢丹、2003年までは熊本岩田屋、2015年2月28日閉店。)
- 熊本交通センタープラザ(ターミナルビル地下ショッピングモール。県民百貨店の地下とも直結、2015年3月31日閉店。)
- 熊本交通センターホテル(ターミナルビル3-6階。ホテルの運営は九州産交ツーリズムがおこなっていた。2015年6月30日閉鎖。)
- サンコービル(旧産交本社、のちにテナントビル。2015年9月末までに閉鎖。)
- センター駐車場(2015年8月31日閉鎖。)
- センターボウル(熊本県内では最大級の38レーンのボウリング場。一時期は「マスターズボウル熊本」という名称で他社へテナント貸ししていた。しかし、諸事情により2014年2月16日に急遽閉店し、その後同年4月には九州産交ランドマーク直営の施設として「センターボウル」の名称が復活し営業を再開した。建物内に九州産交HD本社がある。2015年3月31日閉鎖。)
- 熊本県バス協会事務所(2階)
再開発計画
熊本交通センターを含む桜町一帯の再開発構想が持ち上がっており、当初は2011年度までに開発事業に着手、2014〜15年の全面開業を目指すとしていた。
事業費は約450億円を見込んでおり、2010年度の九州新幹線全線開業の関係上前倒しする可能性も示唆していた。規模は、地上10階、地下1階(予定)。現在のすべての建物の総面積のほぼ2倍にあたる約20万平方メートルを予定しており、既存の建物はすべて取り壊し、商業施設・専門店・シティホテル(約150室)、賃貸・分譲マンション(約200戸)・医療施設などからなる複合高層ビルに建て替えるとしている。さらに現在36の発着所があるバスターミナルは、バス5事業者による路線再編をにらみ、規模の縮小を予定している。2008年6月16日には、九州産交HDと九州産交ランドマークの両社が出資して、再開発事業を行う熊本桜町再開発準備株式会社が設立された[4][5]。
その後、経済情勢などから開発計画は停滞していたが、2018年完成予定として、2012年10月31日に再開発計画が再度発表された[6][7][8]。
事業費は約500億円を予定し、都市再開発法に基づく公的補助も得る予定。伝統と歴史を継承する新たな交流拠点「熊本・新城下まち」をコンセプトに、延べ床面積は13ないし14万平方メートルの規模となる。バスターミナルは従来通り地平部に設置されるが、現行のものよりもコンパクト化され、乗換の際の移動距離を短くし、バリアフリーにも対応した設備となる。再開発後、バスの進入路は南北に設け、現在の東側(花畑公園側)は廃止される。現在ある建物は2015年より解体し、東側に商業施設(約5万平方メートル)とホテル(200室程度)を建設、西側に3000人規模のコンベンション施設や100戸程度の都市型マンションの建設を予定する。商業施設に県民百貨店が再入居するかどうかは未定としていたが、2014年8月の取締役会において営業継続を断念し、2015年2月末日をもって閉店することとなったため再入居はしない方針であることから、今後は県民百貨店に代わる新たな核テナントを求めていくとしている。なお、ホテルは2017年12月にリゾートトラストが「ホテルトラスティ プレミア 熊本」[9]を、シネマコンプレックスは2018年1月19日にTOHOシネマズが「TOHOシネマズ 熊本サクラマチ」[10][11]を、地下のスーパーマーケットはフードウェイ[12]がそれぞれ同施設内に開業することを発表した。
周辺ではNHK熊本放送局の花畑公園北側への移転や、熊本市産業文化会館跡地の再開発も予定されている[8]。熊本市も交通センター東側の道路をシンボルプロムナードとして遊歩道化するなどの計画を発表している[8][13]。
再開発に向けた新たな取り組みとして、先ずは既存の建物の解体に着手する。これに伴い、県民百貨店は2015年2月末に、交通センタープラザ・センターボウルは同年3月末に、交通センターホテル・センター駐車場は同年6月末にといった併設の店舗は順次営業を終了し、同年9月末日を以って当センター(バスターミナル・旅行センター)は閉鎖された。今後は順次解体工事に取り掛かり、解体工事終了後新施設の建設が始まり、2019年の夏頃に新施設が完成する予定としている[14]。
2016年の熊本地震により耐震性を強化、備蓄倉庫の設置。総工費は予定より跳ね上がり755億円となった。完成は2019年9月に延期。
なお、バスターミナルに関しては既存のバスターミナル閉鎖から新施設完成までの間、東側の市道(通称:シンボルロード NHK熊本放送局~花畑広場)230メートルの地点に23箇所の乗降場所を設けた仮バスターミナルが設置されていた(詳細は後述[15][16])。
新施設完成後はバスターミナルの名称を「熊本桜町バスターミナル」に改称された[17][18]。理由として、熊本県民からは長らく「(熊本)交通センター」は熊本県内最大のバスターミナルとして親しまれている一方で、県外や外国人旅行客などからはバスターミナルであるという認識が低く、その煩わしさを解消するため、地区名である「桜町」と「バスターミナル」を組み合わせる事でより分かりやすくするためとしている[19]。これによって、約半世紀以上にわたって使われ続けた「熊本交通センター」の名称は新バスターミナル供用開始と共に姿を消した。
2019年4月3日に、施設の正式名称を「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」[20]、同年6月6日にオープン日を9月14日とすることを発表した[21]。
仮バスターミナル
前述の桜町一帯再開発事業に伴い従前のバスターミナル閉鎖に併せ、2015年10月1日よりこれまで市道として使われていた市民会館シアーズホーム夢ホール前交差点から辛島公園前交差点までの約220メートルの区間(県外高速・特急バスや空港リムジンバスは電車通り沿い)に仮バスターミナルが設置されていた[22][23]。このため市道としては2015年9月6日に廃止され、一般車の通行が出来なくなった。
各乗降場には簡易屋根を設け、(仮称)花畑広場(旧産文会館跡地)の一角に定期券・各乗車券等の発券窓口・産交バスサービスセンターを含む総合案内所を備えた待合施設が、NTT西日本熊本支店前には待合スペースがそれぞれ設けられていた。再開発事業主体である九州産交グループが熊本市から一帯の敷地を有償で借り受けて整備されていたもので、新施設が完成する前日の2019年9月10日まで約4年間運用され、「熊本桜町バスターミナル」として新施設に移転後、バスターミナルとしての役割を終えた。今後、仮バスターミナルとして使用されていた旧市道の区間は閉鎖され整備のための工事に着手し、シンボルロードとして遊歩道化される予定となっている。
その他
1994年に公開された映画『ゴジラvsスペースゴジラ』では、劇中に熊本交通センターが登場し、ゴジラと共に映っているシーンがある。
脚注・出典
- ^ 桜町バスターミナルが運用開始 九州産交 共同通信 熊本日日新聞 2019年9月11日
- ^ 桜町再開発概要 - 九州産交グループ
- ^ “乗降客歓迎「広い」「涼しい」 桜町バスターミナル運用開始”. 熊本日日新聞. (2019年9月12日) 2019年9月12日閲覧。
- ^ 九州産交HD、熊本市中心部の再開発へ新会社(日本経済新聞九州経済面 2008/6/17)[リンク切れ]
- ^ 熊本都市計画 桜町地区第一種市街地再開発事業|熊本桜町再開発株式会社
- ^ 桜町再開発、18年春完成 九産交HD計画 - 熊本日日新聞2012年10月31日
- ^ 再開発実現に意欲 九産交HD、イメージ図公表 - 熊本日日新聞2012年11月1日
- ^ a b c 桜町再開発の素案発表 事業費500億円 - 読売新聞(熊本版) 2012年11月1日[リンク切れ]
- ^ 新ブランドホテル 「ホテルトラスティ プレミア」が東京日本橋浜町、熊本市で開業決定 - リゾートトラスト 2017年12月13日(2018年1月22日閲覧)
- ^ TOHOシネマズ熊本(仮称)「熊本桜町再開発商業施設(仮称)」内に2019年夏オープン(予定) - TOHOシネマズ 2018年1月19日(2018年1月22日閲覧)
- ^ TOHOシネマズ 熊本サクラマチ 2019年9月14日(土)OPEN 熊本県初、3面マルチシアター“ScreenX”導入 - TOHOシネマズ 2019年6月6日(2019年6月6日閲覧)
- ^ 熊本桜町再開発商業施設「シネマコンプレックス」「スーパーマーケット」が決定 - 九州産交ランドマーク 2018年1月19日(2018年7月17日閲覧)
- ^ 桜町・花畑周辺地区まちづくりマネジメント基本構想 - 熊本市 2012年4月12日
- ^ 九州産交グループ「お客様の声」より
- ^ “交通センター東側市道沿いに仮バスターミナル”. 熊本日日新聞. (2015年1月19日). オリジナルの2015年1月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ “来月1日から仮バスターミナル 交通センター”. 熊本日日新聞. (2015年9月4日). オリジナルの2015年9月7日時点におけるアーカイブ。
- ^ 熊本交通センター、「桜町バスターミナル」に改称 2018年11月30日(朝日新聞デジタル)
- ^ 熊本市の交通センター名称 「桜町バスターミナル」に 2019年3月14日(熊本日日新聞)[リンク切れ]
- ^ 九州産交グループHP内「お客様の声をかたちに」(2019年3月7日掲載分)より
- ^ ~熊本都市計画桜町地区第一種市街地再開発事業商業施設~ 「SAKURA MACHI Kumamoto」に名称決定 - 九州産交ランドマーク 2019年4月3日(2019年6月6日閲覧)
- ^ ~熊本都市計画桜町地区第一種市街地再開発事業商業施設~「SAKURA MACHI Kumamoto」9月14日10:00 グランドオープン - 九州産交ランドマーク 2019年6月6日(2019年6月6日閲覧)
- ^ 熊本交通センター(バスターミナル)移転について 産交バスポータルサイト内
- ^ "バスターミナル移転のお知らせ" (PDF) (Press release). 熊本桜町再開発株式会社. 4 September 2015. 2014年9月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- バスターミナルをご利用の方へ - SAKURA MACHI Kumamoto 公式サイト
ウィキメディア・コモンズには、熊本桜町バスターミナルに関するカテゴリがあります。