「厚狭駅」の版間の差分
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|画像説明 = 新幹線口駅舎 |
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|よみがな = あさ |
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|ローマ字 = Asa |
|ローマ字 = Asa |
2020年2月14日 (金) 22:45時点における版
厚狭駅 | |
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新幹線口駅舎 | |
あさ Asa | |
山口県山陽小野田市大字厚狭字沖田8-3 | |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
電報略号 | アサ |
駅構造 |
高架駅(新幹線)[1] 地上駅(在来線) |
ホーム |
2面2線(新幹線)[1] 4面5線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
1,612人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)12月3日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■山陽新幹線 |
キロ程 |
509.5km(新大阪起点) 東京から1062.1 km |
◄新山口 (35.1 km) (26.6 km) 新下関► | |
所属路線 | ■山陽本線 |
キロ程 | 494.3 km(神戸起点) |
◄小野田 (6.3 km) (8.3 km) 埴生► | |
所属路線 | ■美祢線 |
キロ程 | 0.0 km(厚狭起点) |
(4.2 km) 湯ノ峠*► | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
* この間に鴨ノ庄信号場有(2.0km先) |
厚狭駅(あさえき)は、山口県山陽小野田市大字厚狭字沖田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅。
概要
山陽新幹線と、在来線は当駅の所属線[2]である山陽本線、当駅を起点とする美祢線の3路線の接続駅となっている。宇部線・小野田線・美祢線の運行管理を行うCTCセンターである、広島総合指令所厚狭派出が併設され、宇部・小野田地区の列車運行の中枢となっている。なお、山口地域鉄道部の設立に伴い、山陽本線における下関地域鉄道部の管轄駅は当駅から下関側となった。事務管コードは▲800652を使用している[3]。
山陽新幹線の駅は1999年に開業しており、山陽新幹線では最も新しい駅である。新幹線駅の開設から2019年3月16日ダイヤ改正後の現在まで、山陽新幹線の駅では唯一定期列車で『こだま』以外が停車したことのない駅である(臨時列車に限れば2014年度に下りの『ひかり』と『さくら』の停車実績はある[4])。駅のある山陽小野田市では『ひかり』の停車に向けた働きかけを行っているが、2006年12月13日の山陽小野田市議会で、当時JR西日本が同駅へのひかり停車を「実現不可能」なDランクに位置づけていることが明らかにされている[5]。
貨物取扱は1984年(昭和59年)以降行われていないが、2013年までは美祢線と山陽本線宇部方面を直通する貨物列車が存在したため、機関車の付け替え作業などが行われていた。かつては、山口県内で貨物列車を牽引するディーゼル機関車の拠点である、幡生機関区厚狭派出が併設されていた。
九州方面から宇部市街(宇部新川駅)へ新幹線で向かう場合は当駅が最寄り駅となるが、在来線の接続が必ずしも良くなく、新山口駅から向かう方が早い場合がある。
歴史
- 1900年(明治33年)12月3日 - 山陽鉄道が三田尻駅(現在の防府駅)から延伸し、その終着として開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1901年(明治34年)5月27日 - 山陽鉄道が馬関駅(現在の下関駅)まで延伸し、途中駅となる。
- 1905年(明治38年)9月13日 - 山陽鉄道が大嶺駅までの支線(現在の美祢線)を開業。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となり、大嶺方面への支線は大嶺線となる。
- 1924年(大正13年)3月23日 - 線路名称改定。大嶺線が美禰線(1963年より美祢線と表記)に改称される。
- 1984年(昭和59年)1月21日 - 貨物の取扱を廃止。駅北口の西側に有蓋車用の貨物ホームが設置されていた。
- 1987年(昭和62年)
- 1999年(平成11年)3月13日 - 山陽新幹線の停車駅となる[1]。
- 2005年(平成17年)2月22日 - 山陽新幹線改札口に自動改札機導入。
- 2009年(平成21年)8月29日 - EX-IC導入に伴い、在来線改札口に簡易IC読取機を設置。
- 2010年(平成22年)7月15日 - 美祢線が大雨による災害で不通となる。21日から代行バス運転開始。
- 2011年(平成23年)9月26日 - この日の始発から美祢線全線の運転が再開。
宇部駅 - 厚狭駅間の旧貨物線
かつては山陽本線宇部駅 - 厚狭駅間は旅客用複線に加え、単線の貨物線が並走し計3線となっていた。この貨物線は小野田駅 - 厚狭駅間で本線複線を厚狭方面に向かい南側から北側へオーバークロスしていた。これは美祢線と宇部線を直通する貨物輸送が盛んであったためだが、宇部興産専用道路の全線開通後に貨物列車の本数が減少し、本線と貨物列車が輻輳することがなくなったことから、この貨物線は廃止された(美祢線と宇部線を結ぶ貨物列車は2009年まで運行していたが、貨物線廃止後は本線複線を走行していた)が、このオーバークロスの遺構が現在でも残っている。この貨物線は宇部駅の構内配線の関係上、山陽本線下関方面または美祢線から宇部線に直通する旅客列車や、九州方面から山陽本線を経由して宇部線に直通する旅客・貨物列車も使用していたため、旅客線と同様に電化されていて、貨物列車の他に宇部・小野田線用の戦前形旧形国電やその後継車両の105系、九州から宇部線に直通の423系・415系、美祢線と宇部線を直通する気動車が走行する姿も見られた。
駅構造
在来線は4面5線の地上駅。本来は4面7線のホームを持つが、5番のりば(6番のりば反対側、山陽上り待避線)、8番のりば(7番のりば反対側、山陽下り待避線)は線路の使用が停止され、前後のポイント撤去により本線から分離されている。通常、山陽本線は下り列車(下関方面)が7番のりば、上り列車(新山口方面)が6番のりば、美祢線列車は1番のりば、山陽本線列車の待避・折り返しは2番のりば(元々は美祢線の予備ホーム)で対処している。4番のりばはホームのない中線で、貨物列車が使用する場合がある。かつては1番のりば東側の切り欠き部に0番のりばが設置されており、美祢線用ホームとして使用されていたが、現在では線路が撤去され、ホームにも柵が設置されていて立ち入りできなくなっている。ホーム間の連絡は跨線橋を使う。
山陽新幹線は内側に上下通過線を挟む2面2線の高架駅[1]。高架橋の側壁が最低限しか削られておらず、大部分が残っている(後に開業した上越新幹線本庄早稲田駅にも同じことが言える)。ホームそのものは16両編成対応となっているが、駅開業時点では16両編成で停車する列車は上下各1本のみで、大半の列車は4・6両編成だった(現在は8両編成のみ)ため、屋根は6両分しかない[6](新幹線口の写真参照)。
駅舎は新幹線口(南口)と在来線口(北口)の2つ。両改札口と在来線各ホームは跨線橋で連絡している。
新幹線口(南口)は1999年の山陽新幹線開設時に設けられ、新幹線改札・乗り換え改札は自動改札機が設置されている。また、入口と改札階との間、改札階とホームとの間にはエレベータがある(利用時に駅員を呼び出す方式)。
在来線口(北口)の改札口から新幹線ホームへ向かう場合は、一旦在来線コンコースの跨線橋を通り抜け、新幹線口(南口)の乗り換え改札を通ることになる。そのため在来線口の改札口にはICカード簡易読取機が置かれているが、これは山陽新幹線のEX-ICおよびスマートEXの利用客用で、ICOCAそのものはサービスエリア外である[7][8]。
下関地域鉄道部管理の直営駅である。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
在来線ホーム | ||||
1 | ■美祢線 | 美祢・長門市方面 | ||
■山陽本線 | 下り | 下関行き | 早朝の始発列車 | |
2 | 上り | 新山口・防府方面 | 待避・当駅始発 | |
下り | 下関行き | 当駅始発 | ||
■美祢線 | 美祢・長門市方面 | 一部列車のみ | ||
3 | ■山陽本線 | 下り | 下関行き[9] | 一部列車 |
6 | 上り | 新山口・防府方面 | ||
7 | 下り | 下関行き | ||
新幹線ホーム | ||||
11 | 山陽新幹線 | 上り | 広島・新大阪方面 | |
12 | 下り | 小倉・博多方面 |
- 1番のりばからは美祢線方面と山陽本線下り方面への発車が、2・3番のりばと4番のりば(ホームなし)からは山陽本線上下双方と美祢線方面への発車が可能。6・7番のりばは山陽本線の片方向発車のみの対応。夜間滞泊が設定されている。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通り[10]。山陽新幹線の在来線併設駅の中では最も乗車人員が少ない(新幹線単独駅を含めると、新岩国駅、新尾道駅、東広島駅に次いで少ない)。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 1,984 |
2000 | 2,032 |
2001 | 1,968 |
2002 | 1,887 |
2003 | 1,840 |
2004 | 1,817 |
2005 | 1,783 |
2006 | 1,804 |
2007 | 1,810 |
2008 | 1,774 |
2009 | 1,681 |
2010 | 1,618 |
2011 | 1,658 |
2012 | 1,637 |
2013 | 1,597 |
2014 | 1,527 |
2015 | 1,579 |
2016 | 1,601 |
2017 | 1,620 |
2018 | 1,612 |
駅周辺
駅開設時からある北口は厚狭地区の中心市街地となっており、駅前に寝太郎の銅像が立つ。また、日本で初めて角膜移植を行うための献眼を讃えた碑がある。一方、南側は山陽新幹線停車前は改札や自由通路がなかったこともあり、市街化はされず基本的には田園風景が広がっていたが、新幹線駅開業後に土地区画整理事業が施行され、2009年度に完了した。駅の東側は厚狭川が流れている。
北口(在来線口)周辺
主な施設・企業
- 山陽小野田市 山陽総合事務所(旧・山陽町役場)
- 山陽小野田市厚狭公民館
- 山陽小野田市立厚狭図書館
- 山陽小野田市立厚狭小学校
- 山陽小野田市立厚狭中学校
- 山口県立厚狭高等学校(北校舎・南校舎)
- 厚狭税務署
- 厚狭自動車学校
- NTT厚狭電話交換所
- 山口県道228号厚狭停車場線
- 山口県道225号船木津布田線(旧・国道2号/国道9号)
金融機関
宿泊施設
- 厚狭ステーションホテル
- 二反田旅館
南口(新幹線口)周辺
主な施設・企業
- 山陽小野田市文化会館(旧・山陽町文化会館)
- 岡石丸運動広場
- 物見山総合公園
- 日本化薬厚狭工場
- 山口県道227号厚狭停車場郡線
- 国道2号/国道9号(厚狭・埴生バイパス)
路線バス
- 船木鉄道
- 美祢、小野田・宇部新川、埴生、船木
隣の駅
脚注
- ^ a b c d 「1999.3.13ダイヤ改正の概要」『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、78-79頁。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 2014年12月13日、2015年2月28日運転の「ひかり457号」、2014年12月20日運転の「さくら457号」。共に厚狭駅11時58分発。
- ^ “一般質問3日目、新幹線厚狭駅はDランク”. 宇部日報. (2006年12月14日) 2014年11月16日閲覧。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第33巻第5号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、94頁。
- ^ “熱海駅など、新幹線直接口のない駅から入場し、エクスプレス予約を利用して新幹線に乗車するにはどうしたらいいですか?”. expy.jp. 2018年9月23日閲覧。
- ^ “EX-ICカードで乗車する│エクスプレス予約のご案内:JRおでかけネット”. www.jr-odekake.net. 2018年9月23日閲覧。
- ^ JRおでかけネット 厚狭駅構内図
- ^ 出典:山口県統計年鑑