「西舞鶴駅」の版間の差分
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|ローマ字 = Nishi-Maizuru |
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2020年2月14日 (金) 22:59時点における版
西舞鶴駅 | |
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西口(2005年4月) | |
にしまいづる Nishi-Maizuru | |
所在地 | 京都府舞鶴市字伊佐津 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細) WILLER TRAINS(京都丹後鉄道・駅詳細) |
西舞鶴駅(にしまいづるえき)は、京都府舞鶴市字伊佐津にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)の駅である。京都丹後鉄道の駅番号は「M8」[1]。
概要
西舞鶴市街地の代表駅。西舞鶴は古くから商業の街として発展し、日常的な買い物利用の他に、通勤・通学利用も多い。また京都府北部の中核都市で官公庁が集中する舞鶴市にあって、長距離ビジネス利用も旺盛である。舞鶴線すべての列車が停車し、京都丹後鉄道の拠点駅にもなっている。
1904年(明治37年)に舞鶴駅(まいづるえき)として開業し、舞鶴市の合併・市域拡大に伴い1944年(昭和19年)に西舞鶴駅へ改称された。
乗り入れ路線
JR西日本の舞鶴線と、京都丹後鉄道の宮津線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。宮津線は当駅が起点となっており、「宮舞線」の愛称区間に含まれている。そのため、対外的には「京都丹後鉄道宮舞線」と案内されている。
宮津線は1990年に北近畿タンゴ鉄道に経営移管される前は日本国有鉄道(国鉄)およびJR西日本の路線であり、舞鶴線と同一事業者の路線であった。
歴史
- 1904年(明治37年)11月3日:官設鉄道の福知山駅 - 綾部駅 - 新舞鶴駅(現在の東舞鶴駅)間および舞鶴駅 - 舞鶴海岸荷扱所(のちの舞鶴港駅)間開通と同時に、舞鶴駅(まいづるえき)として開業。即日阪鶴鉄道に貸与され、客貨取扱を開始する[2][3]。
- 1907年(明治40年)8月1日:阪鶴鉄道が国有化[4]。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、阪鶴線(はんかくせん)の所属駅となる[5]。
- 1912年(明治45年)3月1日:線路名称改定に伴い、舞鶴線(まいづるせん)の所属駅となる[6]。
- 1913年(大正2年)4月10日:舞鶴線貨物支線(舞鶴港線)の舞鶴駅 - 海舞鶴駅(後の舞鶴港駅)間の旅客営業開始。
- 1924年(大正13年)4月12日:官設鉄道宮津線(みやづせん)[7][注釈 1]の当駅 - 宮津駅間が開業し[7]、接続駅となる。舞鶴港線の旅客営業廃止。
- 1927年(昭和2年)3月7日:北丹後地震の影響で、宮津線の当駅 - 網野駅間が不通となる。同月21日に全面復旧[9]。
- 1932年(昭和7年)8月10日:宮津線が全通[10]。
- 1944年(昭和19年)4月1日:西舞鶴駅(にしまいづるえき)に改称[11]。
- 1946年(昭和21年)4月1日:駅構内に西舞鶴機関区(現在の北近畿タンゴ鉄道西舞鶴運転区)開設。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、公共企業体日本国有鉄道(国鉄)に移管。
- 1984年(昭和59年)1月21日:貨物取扱廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:舞鶴港線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)に移管。
- 1990年(平成2年)4月1日:宮津線が北近畿タンゴ鉄道に移管[8]。JR西日本と北近畿タンゴ鉄道の共同使用駅となる。
- 1999年(平成11年)
- 2015年(平成27年)
駅構造
JR西日本
JR 西舞鶴駅* | |
---|---|
にしまいづる Nishi-Maizuru | |
◄真倉 (4.0 km) (6.9 km) 東舞鶴► | |
所在地 | 京都府舞鶴市字伊佐津213-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 舞鶴線 |
キロ程 | 19.5 km(綾部起点) |
電報略号 | ツル |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,487人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)11月3日 |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの券売機プラス設置駅 * 1944年に舞鶴駅から改称。 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅。橋上駅舎を持ち東西両側から駅舎に入ることができる。改札口は2階中央部に設けられている。
単式ホーム側が4番のりば、島式ホームが2・3番のりばである。欠番となっている1番線は、2番線の横にホームのない留置線として存在し、東舞鶴駅から回送されてきた特急「まいづる」の待機などに使われている。下り本線は4番のりば、上り本線は3番のりばであるが、いずれのホームも宮津線を含めた3方向からの出入りが可能となっている。ただし、1番線(留置線)の宮津方面への出発信号機は使用を停止しており、宮津方面から1番線への出入りはできない状態となっている。
JR4番のりばと丹鉄線のりばの間には柵がされているが、丹鉄線改札口を経由した連絡通路を介して、相互の平面乗り換えが可能である。丹鉄駅舎が無人となっている時間帯は連絡通路が閉鎖されるため、いったんJRの改札口を出て丹鉄の改札口へ回らなければならない。2011年(平成23年)3月11日までは連絡通路横の夜間専用乗り換え口で乗り換えが可能だったが、閉鎖された。もっとも、4番のりばへの列車の発着は日中はあまりなく、JR列車はもっぱら2・3番のりば発着となるため、平面乗り換えできるケースは少ない。
駅長が配置された直営駅であり、管理駅として山陰本線の船岡駅 - 綾部駅間の各駅と、舞鶴線内のすべての駅を管轄している。駅構内にはキヨスクが併設されていたが、2015年12月29日に一旦閉店し、2017年1月11日にセブン-イレブンキヨスクとして営業を再開した。またテレビが備え付けられた比較的広い待合室があり、奥には喫茶軽食のとれる駅Cafeがある。駅構内1階には日本旅行舞鶴支店があったが、2008年2月29日に閉店したのち、地元の名産品やレンタサイクルなどを取り扱うまいづる観光ステーションが新たに営業を始めた。2階には府旅券事務所が入居している。
かつては交通の要衝として舞鶴鉄道部が置かれ、広い構内をもち、留置線などの設備をもつ駅であったが、1999年9月25日に橋上駅舎化されるにあたり、多数あった留置線は1本(前述の1番線)に削減された。その跡地を使いショッピングセンター(舞鶴バザールタウン)が開店した。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2 | 舞鶴線 | 下り | 東舞鶴・敦賀方面 | |
上り | 綾部・福知山・京都方面 | 朝晩の普通のみ | ||
3 | ||||
4 | 下り | 東舞鶴・敦賀方面 | 一部列車のみ | |
上り | 綾部・福知山・京都方面 |
上表は2010年3月改正時点のもの。主に東舞鶴方面行き(下り)は2番のりば、綾部方面行き(上り)は3番のりばを使用。4番のりばは原則として朝と晩しか使われない。
京都丹後鉄道
京都丹後鉄道 西舞鶴駅 | |
---|---|
にしまいづる Nishimaizuru | |
(5.4km) 四所 M9► | |
所在地 | 京都府舞鶴市字伊佐津216-1 |
駅番号 | ■M8 |
所属事業者 | WILLER TRAINS(京都丹後鉄道) |
所属路線 | ■宮津線(宮舞線) |
キロ程 | 0.0 km(西舞鶴起点) |
電報略号 | ツル |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
392人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1990年(平成2年)4月1日 |
備考 | 直営駅 |
JRの単式ホーム反対側の綾部寄りを切り欠いた1面1線を有する地上駅。改札口は西寄り1階に設けられている。直営駅であり、同線内に15駅存在する有人駅の一つであるが、窓口は日中のみの営業である。駅東側には京都丹後鉄道の車両・乗務員基地である西舞鶴運転所もある。2009年3月13日まではJRホーム発着の丹鉄列車の発着があったが、翌日の改正で丹鉄線の列車は自社ホームのみの発着となった。
利用状況
1日平均乗車人員の推移は下記のとおり[14]。
平成29年(2017年)度の1日平均乗車人員データは国土交通省西舞鶴駅東口未利用地活用サウンディング案件添付資料[15] より。
年度 | 1日平均乗車人員 | |
---|---|---|
JR西日本 | 京都丹後鉄道 | |
1999年 | 1,411 | 578 |
2000年 | 1,411 | 633 |
2001年 | 1,384 | 600 |
2002年 | 1,342 | 436 |
2003年 | 1,288 | 433 |
2004年 | 1,244 | 384 |
2005年 | 1,266 | 367 |
2006年 | 1,255 | 340 |
2007年 | 1,260 | 458 |
2008年 | 1,178 | 745 |
2009年 | 1,121 | 682 |
2010年 | 1,151 | 619 |
2011年 | 1,249 | 486 |
2012年 | 1,351 | 362 |
2013年 | 1,419 | 367 |
2014年 | 1,408 | 403 |
2015年 | 1,415 | 374 |
2016年 | 1,455 | 400 |
2017年 | 1,487 | 392 |
駅周辺
橋上駅舎化されたことに伴い、西口と東口が新設された。西口は旧西舞鶴駅の改札口であったため、市街地が形成されている。駅前に舞鶴城(田辺城)の物見櫓が移設されているほか、ビジネスホテルや飲食店も近隣にある。当駅から舞鶴城へは徒歩4分程度。
旧駅の現在の東口側には留置線があったが、現在では更地になっており、徒歩5分程度の所に総合スーパーが開店している。
西口
- 名勝・旧跡
- 官公庁・公共施設など
- 舞鶴市役所西支所
- 京都地方裁判所舞鶴支部
- 京都府舞鶴警察署
- 京都府立西舞鶴高等学校
- 商業など
- さとう西舞鶴駅店
- 舞鶴蒲鉾協同組合
- 金融機関など
東口
- 製造業
- 商業など
路線バス
- 京都交通
- 一般路線バス : 市内各地などへの路線が発着している。
- 高速バス
- 若狭舞鶴エクスプレス京都号 (小浜 - 東舞鶴 - 西舞鶴 - 京都駅)
- 大阪梅田線 (東舞鶴 - 西舞鶴 - 綾部駅前 - 阪急梅田)
- 大阪なんば線 (東舞鶴 - 西舞鶴 - 大阪なんば)
- 神戸線 (東舞鶴 - 西舞鶴 - 神戸三宮)
- 舞鶴小浜線(西舞鶴 - 東舞鶴 - 小浜)
- シルフィード号(東京線) (東舞鶴 - 西舞鶴 - 福知山 - 亀岡 - 東京(浜松町・品川))
その他
- 2001年(平成13年)に、第2回近畿の駅百選に選ばれている。
- かつては駅弁が販売されていたが、2005年に撤退している。すし系の駅弁などを販売していた。調製元は「鶴寿軒」。
- 2006年(平成18年)7月1日から、舞鶴鉄道部廃止で福知山支社直轄に戻ったことから、前述のように舞鶴線全駅ならびに山陰本線の一部の駅を管理下に置く管理駅となった。
隣の駅
- WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
- 宮舞線(宮津線)
脚注
注釈
出典
- ^ a b “三角運賃表” (PDF). WILLER TRAINS (2015年4月1日). 2015年4月1日閲覧。
- ^ 『日本鉄道史』中編、鉄道省、p.574(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「運輸開始」『官報』1904年11月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『日本鉄道史』中編、鉄道省、p.577(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道院告示第54号」『官報』1909年10月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道院告示第11号」『官報』1912年2月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b “鉄道省告示第68号「明治四十二年十月鉄道院告示第五十四号国有鉄道線路名称中山陰線ノ部舞鶴線ノ次ノ行ニ『宮津線(舞鶴宮津間)』ヲ加エ…」、同第69号「大正十三年四月十二日ヨリ宮津線舞鶴宮津間鉄道運輸営業ヲ開始ス」”. 官報(国立国会図書館デジタルコレクション) (1924年4月9日). 2015年4月3日閲覧。
- ^ a b c “事業概要 宮津線の経緯・沿革”. 北近畿タンゴ鉄道. 2015年4月1日閲覧。
- ^ 『昭和二年北丹後地震』
- ^ “鉄道省告示第293号「山陰線ノ部宮津線ノ行中『舞鶴丹後木津間』ヲ『舞鶴豊岡間』ニ改メ峰豊線ノ行ヲ削ル」、同第294号「昭和七年八月十日ヨリ宮津線丹後木津久美浜間鉄道運輸営業ヲ開始ス”. 官報(国立国会図書館デジタルコレクション) (1932年8月4日). 2015年4月3日閲覧。
- ^ 「運輸通信省告示第105号」『官報』1944年3月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ JR西日本で路線記号の本格使用が始まる - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース、2014年3月15日。
- ^ "本日、京都丹後鉄道の運行を開始!新たに「京都丹後鉄道サイト」をオープン" (Press release). WILLER TRAINS. 1 April 2015. 2015年4月1日閲覧。
- ^ 京都府統計書より。
- ^ 国土交通省西舞鶴駅東口未利用地活用サウンディング案件添付資料
参考文献
- 蒲田文雄『昭和二年北丹後地震 家屋の倒壊と火災の連鎖』古今書院(シリーズ日本の歴史災害 第1巻)、2006年3月20日。ISBN 978-4-7722-4060-4。ISBN 4-7722-4060-8。
関連項目
外部リンク
- 西舞鶴駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 西舞鶴駅|京都丹後鉄道 - 京都丹後鉄道