コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「七尾線」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
出典追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
105行目: 105行目:
北陸新幹線の金沢開業後は金沢駅以東に乗り入れる特急をすべて廃止する方針を示していたが<ref>七尾線は「飛び地」に - [[北國新聞]] 2011年12月29日3面</ref>、石川県の要請を受けて<ref>[http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK201111020172.html 和倉温泉への特急存続 知事要請にJR社長前向き 石川] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111103201930/http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK201111020172.html |date=2011年11月3日 }} - 朝日新聞 2011年11月3日</ref>、[[2014年]]1月28日に6往復は維持したまま、うち1往復(特急「[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]」)は大阪駅直通とし、残り5往復を金沢発着のシャトル列車とすることがJR西日本から発表され<ref>[http://news24.jp/nnn/news8718315.html JR七尾線の特急列車 新幹線開業後も継続(石川県)]{{リンク切れ|date=2020年1月}} - テレビ金沢、2014年1月28日</ref>、同年10月7日に後者のシャトル列車の列車名を特急「[[能登かがり火]]」に決定したと発表され<ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/10/page_6267.html |title=北陸本線・七尾線 特急列車の列車名決定について 「ダイナスター」「能登かがり火」 |publisher=JR西日本 |date=2014-10-07 |accessdate=2014-10-15 }}</ref>、[[2015年]][[3月14日]]より運行を開始した。また、同年7月7日に金沢発着の観光列車として特急「[[花嫁のれん (列車)|花嫁のれん]]」が土休日および多客期に2往復運行することが発表され<ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/07/page_5866.html |title=北陸を代表する「七尾線観光列車」について |publisher=JR西日本 |date=2014-07-07 |accessdate=2014-10-14 }}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/09/page_6230.html |title=七尾線観光列車の列車名決定について 「花嫁のれん」 |publisher=JR西日本 |date=2014-09-29 |accessdate=2014-10-15 }}</ref>、2015年[[10月3日]]より運行を開始している。
北陸新幹線の金沢開業後は金沢駅以東に乗り入れる特急をすべて廃止する方針を示していたが<ref>七尾線は「飛び地」に - [[北國新聞]] 2011年12月29日3面</ref>、石川県の要請を受けて<ref>[http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK201111020172.html 和倉温泉への特急存続 知事要請にJR社長前向き 石川] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111103201930/http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK201111020172.html |date=2011年11月3日 }} - 朝日新聞 2011年11月3日</ref>、[[2014年]]1月28日に6往復は維持したまま、うち1往復(特急「[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]」)は大阪駅直通とし、残り5往復を金沢発着のシャトル列車とすることがJR西日本から発表され<ref>[http://news24.jp/nnn/news8718315.html JR七尾線の特急列車 新幹線開業後も継続(石川県)]{{リンク切れ|date=2020年1月}} - テレビ金沢、2014年1月28日</ref>、同年10月7日に後者のシャトル列車の列車名を特急「[[能登かがり火]]」に決定したと発表され<ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/10/page_6267.html |title=北陸本線・七尾線 特急列車の列車名決定について 「ダイナスター」「能登かがり火」 |publisher=JR西日本 |date=2014-10-07 |accessdate=2014-10-15 }}</ref>、[[2015年]][[3月14日]]より運行を開始した。また、同年7月7日に金沢発着の観光列車として特急「[[花嫁のれん (列車)|花嫁のれん]]」が土休日および多客期に2往復運行することが発表され<ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/07/page_5866.html |title=北陸を代表する「七尾線観光列車」について |publisher=JR西日本 |date=2014-07-07 |accessdate=2014-10-14 }}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/09/page_6230.html |title=七尾線観光列車の列車名決定について 「花嫁のれん」 |publisher=JR西日本 |date=2014-09-29 |accessdate=2014-10-15 }}</ref>、2015年[[10月3日]]より運行を開始している。


北陸新幹線の金沢開業直前までは特急「サンダーバード」が4往復、[[エル特急]]「[[しらさぎ (列車)|しらさぎ]]」が1往復、特急「[[はくたか (列車)|はくたか]]」が1往復運転され、北陸本線(当時)と[[直通運転]]していた。現行の6往復と運転本数に変動はないが、特急の運転間隔は見直され、和倉温泉駅を特急「サンダーバード」36号が発車した直後に特急「はくたか」21号が発車するダイヤは廃止されている。
北陸新幹線の金沢開業直前までは特急「サンダーバード」が4往復、[[エル特急]]「[[しらさぎ (列車)|しらさぎ]]」が1往復、特急「[[はくたか]]」が1往復運転され、北陸本線(当時)と[[直通運転]]していた。現行の6往復と運転本数に変動はないが、特急の運転間隔は見直され、和倉温泉駅を特急「サンダーバード」36号が発車した直後に特急「はくたか」21号が発車するダイヤは廃止されている。


[[2004年]][[3月13日]]から、朝[[ラッシュ時]]に七尾駅 → 金沢駅間で特急「[[おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス|おはようエクスプレス]]」が運転されていたが、[[2010年]][[3月13日]]のダイヤ改正で廃止された。このため、特急「サンダーバード」の上り始発列車・下り最終列車が[[宇野気駅]]・[[高松駅 (石川県)|高松駅]]・[[良川駅]]に停車することで補われ、北陸新幹線の金沢開業以降は上りの特急が「能登かがり火」2号、下りが特急「能登かがり火」7・9号に引き継がれている。
[[2004年]][[3月13日]]から、朝[[ラッシュ時]]に七尾駅 → 金沢駅間で特急「[[おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス|おはようエクスプレス]]」が運転されていたが、[[2010年]][[3月13日]]のダイヤ改正で廃止された。このため、特急「サンダーバード」の上り始発列車・下り最終列車が[[宇野気駅]]・[[高松駅 (石川県)|高松駅]]・[[良川駅]]に停車することで補われ、北陸新幹線の金沢開業以降は上りの特急が「能登かがり火」2号、下りが特急「能登かがり火」7・9号に引き継がれている。

2021年4月20日 (火) 11:01時点における版

七尾線
七尾線で運用される521系100番台 (2021年3月11日 能瀬駅 - 宇野気駅間)
七尾線で運用される521系100番台
(2021年3月11日 能瀬駅 - 宇野気駅間)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 石川県
種類 普通鉄道在来線地方交通線
起点 津幡駅
終点 和倉温泉駅
駅数 20駅
電報略号 ナナセ[1]
開業 1898年4月24日
全通 1935年7月30日
所有者 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
運営者 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
のと鉄道(七尾 - 和倉温泉間、第二種鉄道事業者)
車両基地 金沢総合車両所
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 59.5 km
軌間 1,067 mm狭軌
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式(特殊)
保安装置 ATS-SW
最高速度 100 km/h
路線図
テンプレートを表示

七尾線(ななおせん)は、石川県河北郡津幡町津幡駅から、石川県七尾市和倉温泉駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。

概要

IRいしかわ鉄道線(旧:北陸本線)から分岐する路線で、能登半島南部を縦断する。

もともとは同半島北部の輪島駅までの路線であったが、1991年に和倉温泉駅以南が電化され、非電化のままとなった和倉温泉駅 - 輪島駅間はのと鉄道に移管された[2]。また、七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km) は、のと鉄道を第二種鉄道事業者とし、特急列車はJR西日本が、普通列車はのと鉄道が運行している。なお、和倉温泉駅以北ののと鉄道七尾線はJR西日本が第三種鉄道事業者、のと鉄道が第二種鉄道事業者である。また、七尾駅 - 七尾港駅間の貨物支線も存在したが、民営化前に廃止されている。

津幡駅でIRいしかわ鉄道線と接続しているが、宝達駅付近で天井川をくぐるトンネルの離隔距離の問題などを考慮し、交流電化のIR線とは異なる直流電化とされ、IR線との接続地点付近に交直セクションが設けられた。よって全列車が交直流電車定期列車)または気動車臨時列車)で運転されている。

2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢駅 - 直江津駅間はIRいしかわ鉄道等(IRいしかわ鉄道は、金沢駅 - 倶利伽羅駅間)に経営分離されたが、並行在来線にあたらない七尾線は経営分離の対象とはならず、新幹線開業後も引き続きJR西日本が運営する[3]。これにともない、七尾線はJRの他の路線に接続しない完全な飛び地路線となった[注 1]

IRいしかわ鉄道が管轄する津幡駅を除き、全区間を、JR西日本金沢支社七尾鉄道部が管轄している。

路線データ

  • 管轄・路線距離(営業キロ):全長59.5 km
    • 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
      • 津幡駅 - 和倉温泉駅間 59.5 km
    • のと鉄道(第二種鉄道事業者):
      • 七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km)
  • 軌間:1,067 mm
  • 駅数:20(起終点駅含む)
    • 孤立路線であるため、起終点駅を含めたすべての駅が七尾線所属駅となっている。なお、起点の津幡駅は2015年3月13日までは北陸本線所属[4]であったが、翌日から同線がIRいしかわ鉄道へ移管されたため、JRの駅としては七尾線所属に変更された。
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線(直流1500 V。津幡駅構内のみ交流60 Hz・20000 V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
  • 運転指令所:金沢総合指令所(七尾鉄道部七尾CTC)
  • 最高速度:100 km/h
  • IC乗車カード対応区間:全線(ICOCAエリア)

運行形態

停車場・施設・接続路線
KHSTa
金沢駅
LSTR
IRいしかわ鉄道線
BHF
0.0 津幡駅
ABZgr
IRいしかわ鉄道線
ELCe STR
交流20000 V
STR+GRZq
デッドセクション
ELCa STR
直流1500 V
BHF
1.8 中津幡駅
BHF
2.9 本津幡駅
BHF
5.1 能瀬駅
BHF
8.8 宇野気駅
BHF
11.8 横山駅
BHF
14.4 高松駅
BHF
17.8 免田駅
TUNNEL1
宝達トンネル 46 m
BHF
20.9 宝達駅
BHF
24.2 敷浪駅
BHF
26.7 南羽咋駅
BHF
29.7 羽咋駅
exKRW+l eKRWgr
exhKRZWae hKRZWae
exKRWl eKRZu
北陸鉄道能登線
BHF
33.8 千路駅
BHF
37.5 金丸駅
BHF
41.1 能登部駅
BHF
43.9 良川駅
BHF
46.1 能登二宮駅
BHF
48.9 徳田駅
exKRW+l eKRWgr
旧線 -1925
exBHF STR
七尾駅
exABZg+l eABZg+r
貨物支線(七尾港線)
exKDSTe ABZgl STR+r
56.5 七尾港駅 -1984
BHF KDSTe
54.4 七尾駅七尾運転区
eDST
56.1 小島信号場 -1933
BHF
59.5 和倉温泉駅
STR
のと鉄道七尾線

優等列車

北陸新幹線の金沢開業後は金沢駅以東に乗り入れる特急をすべて廃止する方針を示していたが[5]、石川県の要請を受けて[6]2014年1月28日に6往復は維持したまま、うち1往復(特急「サンダーバード」)は大阪駅直通とし、残り5往復を金沢発着のシャトル列車とすることがJR西日本から発表され[7]、同年10月7日に後者のシャトル列車の列車名を特急「能登かがり火」に決定したと発表され[8]2015年3月14日より運行を開始した。また、同年7月7日に金沢発着の観光列車として特急「花嫁のれん」が土休日および多客期に2往復運行することが発表され[9][10]、2015年10月3日より運行を開始している。

北陸新幹線の金沢開業直前までは特急「サンダーバード」が4往復、エル特急しらさぎ」が1往復、特急「はくたか」が1往復運転され、北陸本線(当時)と直通運転していた。現行の6往復と運転本数に変動はないが、特急の運転間隔は見直され、和倉温泉駅を特急「サンダーバード」36号が発車した直後に特急「はくたか」21号が発車するダイヤは廃止されている。

2004年3月13日から、朝ラッシュ時に七尾駅 → 金沢駅間で特急「おはようエクスプレス」が運転されていたが、2010年3月13日のダイヤ改正で廃止された。このため、特急「サンダーバード」の上り始発列車・下り最終列車が宇野気駅高松駅良川駅に停車することで補われ、北陸新幹線の金沢開業以降は上りの特急が「能登かがり火」2号、下りが特急「能登かがり火」7・9号に引き継がれている。

かつては、金沢駅からのと鉄道に直通する急行能登路」が運転されていたが、輪島方面直通が2001年3月3日、珠洲方面直通が2002年3月23日のダイヤ改正で廃止された。のと鉄道の移管前は、上野駅と金沢駅を結ぶ急行「能登」が七尾線輪島駅まで休日を中心に延長運転されていたが、1991年2月23日限りで運行を終了した。また、七尾線が電化される前の一時期には、大阪駅 - 金沢駅間でエル特急「雷鳥」に併結されて運転される気動車の特急「ゆぅトピア和倉」が七尾線へ乗り入れていた。

津幡駅 - 和倉温泉駅間は割安なB特急料金が適用され、営業キロが51 km以上でも「おトクな特急料金」により50 kmまでと同額に抑えられている[11]。特急用定期券「パスカル」も同様に設定されている。2015年3月13日までは同様に金沢駅 - 津幡駅間もB特急料金の区間であったが、「特急料金の例外」は設定されていなかった。北陸新幹線または北陸本線 - IRいしかわ鉄道線 - 七尾線間の運賃・料金は通過連絡運輸が設定されている。ただしIRいしかわ鉄道線内はグリーン料金の設定がない。また金沢駅で、当日中に北陸新幹線から七尾線特急に乗り継ぐ場合と七尾線特急の乗車日の当日または翌日に北陸新幹線に乗り継ぐ場合は七尾線の特急料金に対して「乗継割引」(IRいしかわ鉄道の特急料金は無割引)を適用することができる。さらに2015年3月14日乗車分から改札口を出ないで当日中に金沢駅で北陸本線特急との乗継となる場合、和倉温泉駅 - 湖西線 - 大阪駅間(米原経由は対象外)で通しの特急料金(全区間A特急料金で計算)・通しのグリーン料金を適用することができるようになった[注 2]。津幡駅から金沢駅までの「特定の列車による折り返し区間外乗車」(かつての特急「はくたか」が該当していた)と「分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例」はこの区間がIRいしかわ鉄道へ経営移管されたことにより廃止された[注 3]

普通列車

津幡駅 - 七尾駅間

七尾線の普通列車はほとんどが七尾駅発着で、すべて金沢駅まで乗り入れている。区間列車として金沢駅 - 高松駅間の系統がある。以前は金沢駅 - 高松駅間が平日(月 - 土曜日)は26往復、日曜・祝日は25往復あったが、2015年3月14日の北陸新幹線の金沢開業に伴うダイヤ改正で朝の1往復が毎日運転に変更されたことと、金沢発の始発列車と東京発最終の「かがやき」に接続するために、朝5時台と夜23時台に1往復増発されたことで、全日27往復体制となっている(改正前に比べて平日は1往復、日曜・祝日は2往復増加)。これによって最終列車の時刻が繰り下がって終着時刻が翌日にまたがるようになり、始発列車の時刻が繰り上がった。日中時間帯は1時間あたり1本程度が運転されている。2021年ダイヤ改正で、休日のみ2往復に減らす予定で、6年ぶりに平日ダイヤと休日ダイヤが分かれることになった(金沢駅 - 高松駅間:平日27往復、土日祝25往復、高松駅 - 七尾駅間:平日25往復、土日祝23往復)[12]。以前はラッシュ時に松任駅美川駅小松駅まで直通運転する列車が設定されていたが、2014年3月15日にはこれらすべての列車が系統分割され、普通列車は金沢駅発着に統一された。

全列車ワンマン運転を行っており[13][14]中津幡駅 - 徳田駅間の無人駅(早朝夜間無人駅になる駅も含む)においても、運賃の収受や乗車券改札を省略する信用乗車方式を採用している。

2010年3月13日のダイヤ改正までは、金沢駅 - 七尾駅間で快速列車も設定されていたがすべて廃止された。廃止日前日時点での停車駅は次のとおりであった。

七尾駅 - 和倉温泉駅間

七尾駅 - 和倉温泉駅間ではJR西日本の普通列車は運転されておらず、JR西日本の七尾駅以南(羽咋方面)に直通する普通列車は運転されていない。すべての普通列車がのと鉄道の列車としてのと鉄道の車両で運転されている。七尾駅 - 能登中島駅間で夜間に1往復の区間列車があるほかは、すべて七尾駅 - 穴水駅間を通しで運転している。

JR西日本とのと鉄道の直通列車については、七尾線部分廃止後も快速「能登ふるさと博号」(金沢駅 - 穴水駅間)などの臨時列車で運転された実績があるほか、北陸新幹線開業による二次交通の充実化、利便性を図る実験として、2011年9月24日25日に2両編成の気動車で金沢駅 - 穴水駅間で1日1往復運転された[15]

列車番号

特急「能登かがり火」の列車番号は3000番台が付番され、下りが3001Mから始まる奇数、上りが3002Mから始まる偶数となっている。特急「花嫁のれん」の列車番号は8000番台が付番され、下りが8011Dから始まる奇数、上りが8012Dから始まる偶数となっている。特急「サンダーバード」の列車番号は金沢駅で列車番号を変更し、IRいしかわ鉄道線内と七尾線内は北陸本線内の列車番号から2000を差し引いた2000番台が使われる。エル特急「しらさぎ」と特急「はくたか」の列車番号も3000番台が使われていた。いずれも金沢駅で列車番号が変更され、エル特急「しらさぎ」は単純に3050を足した列車番号が使われていたが、特急「はくたか」は金沢駅 - 越後湯沢駅間とは奇数・偶数が逆転した独自の列車番号が使われていた。

金沢駅 - JR七尾線(高松駅発着を含む)間の普通列車の列車番号は、上りが820M、下りが823Mから始まる番号が運転区間にかかわらず順番に付番され、かつての小松駅発着を含めて、直通先でも列車番号の変更をしない。ただし直通先の一部区間で曜日運休する場合はその運休となる区間については七尾線の列車番号に1000を足した番号が使われた(かつての美川駅・松任駅 - 金沢駅間)。

七尾駅 - のと鉄道七尾線間の普通列車の列車番号はのと鉄道の付番規則に従い、上りが120D、下りが121Dから始まる番号が運転区間にかかわらず順番に付番され、観光列車「のと里山里海号」に変更して運転される場合や併結して運転される場合がある普通列車は500を足した列車番号が使われている。普通列車として運転せず単独のダイヤで運転される観光列車「のと里山里海号」は、「ゆったりコース」は号数に600を足した列車番号が、「カジュアルコース」は号数に7600を足した列車番号が使われている。

使用車両

現用車両

優等列車

特急「能登かがり火」(一部を除く)と特急「サンダーバード」はグリーン車指定席を連結した6両編成で運用されている。一部の特急「能登かがり火」はグリーン車なしの3両編成で運用されている。特急「能登かがり火」も特急「サンダーバード」も、普通車の一部には自由席が設定されている。特急「花嫁のれん」は全車指定席でグリーン車なしの2両編成で運用されている。特急「能登かがり火」「サンダーバード」「花嫁のれん」すべてが全車禁煙席で、喫煙ルームも設置されていない。2010年3月13日より特急「サンダーバード」の運用が3両編成からグリーン車を連結した6両編成に変更されたのに対し、エル特急「しらさぎ」と特急「はくたか」は七尾線内での運転廃止直前までグリーン車なしの3両編成のままであった。特急「はくたか」はJR西日本所属だけでなく北越急行所属の車両の乗り入れもあった。特急「サンダーバード」の普通車指定席の一部(3号車の一部)には女性専用席が設定されている[16]。この特急「サンダーバード」は折り返して特急「能登かがり火」として運用されるが、特急「能登かがり火」には女性専用席が設定されていない。

普通列車

前述のように、津幡駅付近に交直セクションがあるため、交直流電車が使用される。交直セクション通過中は種別・行先表示器、車内に千鳥式に3か所設置されている案内表示器の表示が消えるものの、補助電源が供給されるために室内灯が消えることは無い。

  • 電車
    • 521系100番台 - JR西日本・IRいしかわ鉄道所属
      2020年10月3日のダイヤ修正から運用開始。2011年にも導入計画が浮上したが、後述の通り白紙となったことがある。2021年3月13日までに2両編成15本とIRいしかわ鉄道所属分を含めて計36両を導入した。津幡駅 - 七尾駅間で運用される。原則として2両編成で運用されているが、朝夕のラッシュ時には4両編成で運転される列車もある。客用ドアの開閉は通年で、押しボタン式の半自動ドア扱いとなる。車内にはICカード対応の改札機が設けられ、車内でのチャージも可能となっている[17]

置き換え計画

521系100番台

2011年(平成23年)の東日本大震災における国鉄型電車の車両部品不足[注 4]の際、521系電車の乗り入れも検討されていたが[19][注 5]、部品調達の目途が立ったため白紙となり、乗り入れは行われなかった。

2014年(平成26年)7月7日には、七尾線で運用されていた415系のクハ415-801とモハ414-802が製造されてから50年を迎えた。8か月後の2015年(平成27年)3月14日、ダイヤ改正で415系の一部運用が413系に置き換えられ、クハ415-801を含む415系C01編成は運用を離脱した(2016年3月31日付で廃車)。

2019年(令和元年)9月10日、JR西日本は七尾線に2020年(令和2年)より521系を導入することを発表した[20]。翌2021年(令和3年)1月には乗り入れ先のIRいしかわ鉄道も同様の車両を3編成受領しており、両社間の車両が相互乗り入れする体制が組まれることとなった。JR所属車両は2020年10月3日に一部列車で運用を開始した[21]方向幕はフルカラーLEDで、車内は転換クロスシートと車内案内表示器が6か所配置されている。また、出入口付近には車載型ICOCA改札機が設置されたが、運用開始当初は七尾線へのICOCA導入前で、利用は不可能であった。

2021年3月13日のダイヤ改正で全列車が521系に統一され、全線がICOCAの利用可能エリアとなった[14]。これに伴い、ダイヤ改正前日の2021年3月12日をもって413系と415系800番台は運用を終了した[12][14]

過去の車両

  • 電車
    • 415系800番台
      113系からの改造車で、全車非ユニット窓の初期車。車体塗装は、上半分を先頭車は青、中間車はピンクとし、下半分をグレー、境界に白帯という基調になっていたが、2010年2月から順次、輪島塗をイメージした赤色一色に塗装変更された[22]。2011年から415系のラッピング車両が順次登場していた。521系100番台投入完了に伴い、2021年3月12日を以て七尾線の運用を終了した。
    • 413系
      北陸新幹線金沢延伸開業による並行在来線経営分離でJR西日本としては北陸本線金沢駅 - 直江津駅間が廃止され本系列が余剰となり、415系800番台の一部を置き換える形で2015年3月14日のダイヤ改正より定期運用を持つようになった。これ以前にも415系800番台が検査の時の代走として臨時運用に入ることがしばしばあった。しばらくの間は北陸地域色または青色単色塗装のままであったが、2015年4月から順次、七尾線で運用されている415系800番台と同じ輪島塗をイメージした赤色一色に塗装変更された[23]。521系100番台投入完了に伴い、2021年3月12日を以て七尾線の運用を終了した[14]
    • 485系
    • 419系
  • 気動車

利用状況

七尾線の普通列車の旅客流動は和倉温泉駅に向けて駅ごとに減っていく階段状のパターンになっていて、ラッシュ時はかほく市近郊から金沢市近郊で特に混雑する[24]

2007年11月13日における七尾線の旅客流動は以下の通りである[25]

輸送人員(人/日) 全列車合計 普通列車 特急列車
合計 14,737 13,457 1,280
七尾線相互 5,962 5,948 14
七尾線 - 北陸本線石川県内 7,800 7,404 396
七尾線 - 富山県方面 247 101 146
七尾線 - 福井県方面 728 4 724

2012年5月29日には鉄道利用調査が石川県と富山県によって合同実施された[26]

平均通過人員

各年度の平均通過人員は以下の通り。

  • 1987年度:5,415人/日(和倉温泉駅 - 輪島駅間を含む値)[27]
  • 2013年度:4,294人/日[27]
  • 2014年度:3,992人/日[28]
  • 2015年度:4,807人/日[29]
  • 2016年度:4,681人/日[30]
  • 2017年度:4,555人/日[31]
  • 2018年度:4,445人/日[32]
  • 2019年度:4,309人/日[33]

歴史

七尾線は、国が建設すべき鉄道を記した鉄道敷設法に北陸線の一部として盛り込まれた。のちに北陸本線となる部分は第一期予定線に編入されたが、七尾線となる部分は編入されなかった。一方、1897年には七尾港が特別輸出港の指定を受け貿易港となるが、この指定は一定量の輸出量を維持ができなければ取り消されるため、金沢など、加賀地方からの貨物を集める目的で、地元の船主などが出資して七尾鉄道株式会社(以下、七尾鉄道)が設立され、翌年開業した。七尾線はこの七尾鉄道を鉄道国有法によって国有化したことを端緒とする。七尾から先は国鉄の手で建設が進められ、部分開業を繰り返しながら1935年までに輪島駅までの全線が開通した。

半世紀ほど後の1987年からは七尾線電化の議論が活発化する。JR西日本と地元自治体との交渉の結果、津幡駅 - 和倉温泉駅間を電化し、和倉温泉駅以北の経営はすでに能登線の営業を引き受け開業していたのと鉄道に委ねることとなり、1989年に津幡駅 - 和倉温泉駅間の電化と和倉温泉駅以北の運営方式の変更を運輸省に提出し、2年後の1991年に電化・転換がなされた。その後、のと鉄道に引き継がれた区間のうち、乗客減少のため2001年に穴水駅 - 輪島駅間の第二種・第三種鉄道事業が廃止され、現在に至っている。

年表

七尾鉄道

  • 1898年明治31年)4月24日七尾鉄道 津幡仮停車場 - 矢田新駅間(32 M 42 C ≒ 52.34 km)が開業。七尾駅 - 矢田新駅間は貨物営業のみ。津幡仮停車場(現在の本津幡付近)・宇野気駅・高松駅・宝達駅・敷浪駅・羽咋駅・千路駅・金丸駅・能登部駅・徳田駅・七尾駅および、貨物駅として矢田新駅(のちの七尾港駅)が開業。
  • 1900年(明治33年)
    • 6月16日:津幡仮停車場が津幡口仮停車場に改称。
    • 8月2日:津幡駅 - 津幡口仮停車場間(1 M 62 C ≒ 2.86 km)が延伸開業し官設鉄道に接続。津幡口仮停車場が廃止。
    • 9月17日:全線改マイル(+3 C ≒ 0.06 km)。
  • 1901年(明治34年)6月15日:横山駅・良川駅が開業。
  • 1902年(明治35年)
    • 6月25日:本津幡駅が開業。
    • 11月12日:マイル・チェーン表記からマイル表記に簡略化(34 M 27 C → 34.3 M)。
  • 1904年(明治37年)11月10日:七尾駅 - 矢田新駅間で旅客営業が開始、同区間改マイル(+0.1 M ≒ 0.16 km)。
  • 1907年(明治40年)
    • 9月1日:鉄道国有法により国へ事業売却。
    • 10月28日:最終株主総会により、会社清算を承認。
    • 11月12日:法人精算終了の旨を七尾区裁判所へ登記、会社解散。

国有化以降

  • 1907年(明治40年)9月1日:鉄道国有法により買収、国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日国有鉄道線路名称制定。津幡 - 矢田新間が七尾線となる。
  • 1917年大正6年)4月15日:矢田新駅が七尾港駅に改称。
  • 1925年(大正14年)12月15日:七尾駅 - 和倉駅間(3.2 M ≒ 5.15 km)が延伸開業。七尾駅が現在地に移転、改マイル(徳田駅 - 七尾駅間 +0.2 M ≒ 0.32 km、七尾駅 - 七尾港駅間 +0.5 M ≒ 0.8 km)。和倉駅(現在の和倉温泉駅)が開業。
  • 1928年昭和3年)
    • 2月5日:七尾駅 - 和倉駅間に小島信号場が開設。
    • 10月31日:和倉駅 - 能登中島駅間(6.8 M ≒ 10.94 km)が延伸開業。田鶴浜駅・笠師保駅・能登中島駅が開業。
  • 1929年(昭和4年)12月5日:七尾駅 - 七尾港駅間の旅客営業が廃止。
  • 1930年(昭和5年)4月1日:マイル表記からメートル表記に変更(津幡駅 - 能登中島駅間 43.8 M → 70.6 km、七尾駅 - 七尾港駅間 1.3 M → 2.1 km)。
  • 1932年(昭和7年)8月27日:能登中島駅 - 穴水駅間 (16.9 km) が延伸開業。西岸駅・能登鹿島駅・穴水駅が開業。
  • 1933年(昭和8年)9月1日:小島信号場が廃止。
  • 1935年(昭和10年)7月30日:穴水駅 - 輪島駅間 (20.4 km) が延伸開業し全線開通[34]。能登三井駅・能登市ノ瀬駅・輪島駅が開業[35]。七尾機関庫設置(翌年、七尾機関区に改称)。
  • 1950年(昭和25年)5月1日:免田駅が開業。
  • 1958年(昭和33年)12月15日:気動車の営業運転を開始する[36]
    七尾駅に停車中の国鉄キハ25形気動車
  • 1960年(昭和35年)2月10日:中津幡駅・能瀬駅・南羽咋駅・能登二宮駅が開業。
  • 1965年(昭和40年)12月20日:全線でATS(車内警報装置)を使用開始。
  • 1971年(昭和46年)4月26日:旅客列車が完全無煙化。
  • 1972年(昭和47年)
  • 1973年(昭和48年)9月29日: SL「おくのと号」運転終了。3年間で15万人運ぶ[37]
  • 1974年(昭和49年)4月4日:蒸気機関車運転終了[38]
  • 1976年(昭和51年)4月1日:穴水駅 - 輪島駅間の貨物営業が廃止。
  • 1980年(昭和55年)7月1日:和倉駅が和倉温泉駅に改称。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:津幡駅 - 七尾駅 - 穴水駅間の貨物営業が廃止。貨物支線 七尾駅 - 七尾港駅間 (2.1 km) が廃止。七尾港駅が廃止。

民営化以降

七尾線電化20周年記念のヘッドマーク。金沢駅にて撮影。(2014年3月25日)
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道が継承。
  • 1990年平成2年)
    • 3月24日:津幡駅 - 和倉温泉駅の電化起工式が和倉温泉駅で挙行。
    • 5月24日:電化工事の第1号柱が能瀬駅構内に建植される。
  • 1991年(平成3年)9月1日:和倉温泉駅 - 輪島駅間がのと鉄道に経営移管される[2](同区間はJR西日本が第三種鉄道事業者となり、七尾駅 - 輪島駅間はのと鉄道が第二種鉄道事業者となる)。津幡駅(構内を除く)- 和倉温泉駅間が金沢支社から七尾鉄道部の直轄になる[39]。津幡駅 - 和倉温泉駅間が電化(直流1500 V[2]。特急「スーパー雷鳥」「しらさぎ」が七尾線に乗り入れ開始[2]
    • 従来のキハ58系気動車による運行を終了し、金沢駅 - 七尾駅間の普通列車がすべて、415系などの電車による運行となる。
  • 1992年(平成4年)3月14日:特急「かがやき」が七尾線に乗り入れ開始[40]
  • 1995年(平成7年)4月20日:特急「スーパー雷鳥(サンダーバード)」が七尾線に乗り入れ開始。
  • 1997年(平成9年)3月22日:特急「はくたか」が七尾線に乗り入れ開始。同時に特急「かがやき」が廃止。「スーパー雷鳥(サンダーバード)」を「サンダーバード」に改称。
  • 1999年(平成11年)12月8日:ダイヤ改正に伴い、列車番号が700台から800台に変更。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月3日:特急「スーパー雷鳥」を「サンダーバード」に統合。普通列車にも681系・683系が早朝に限り運用される。
    • 4月1日:穴水駅 - 輪島駅間が廃止(のと鉄道の第二種鉄道事業廃止。同時にJR西日本の第三種鉄道事業廃止)。
  • 2004年(平成16年)3月13日:七尾駅 → 金沢駅間で「おはようエクスプレス」が運転開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 2月18日:「あかね色」の単色塗装に変更された415系電車が運行開始[41]
    • 3月13日:七尾線内の快速と「おはようエクスプレス」が廃止。同時に681系・683系の普通列車での運用が終了した。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月2日 - 4月7日:東日本大震災で福島県内の車両部品工場が被災し保守部品調達の見通しが立たなくなったため、日中の金沢駅 - 七尾駅間(北陸本線直通列車含む)において、普通列車の本数や車両数の削減や行先変更が実施される[42][43]
    • 7月1日:電化20周年および能登ふるさと博に合わせ、沿線にちなんだキャラクターが描かれたラッピング電車が運行開始[44]
  • 2014年(平成26年)
    • 2月4日:金沢発七尾行き普通電車が車両故障のために停車したが、交直セクション内に停車したため自力走行できず気温0度の中2時間30分立ち往生する。
    • 3月15日:ダイヤ改正により、普通列車を金沢駅で系統分割し全列車が金沢駅発着となる。特急を除き金沢以南(松任・美川・小松方面)へ直通する列車が消滅。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月14日:特急「能登かがり火」運転開始。特急「しらさぎ」「はくたか」の七尾線乗り入れ廃止。普通列車に415系のほか413系が投入される。
    • 10月3日:観光列車として特急「花嫁のれん」運転開始。
  • 2020年令和2年)10月3日:521系100番台電車を投入[21]
  • 2021年(令和3年)3月13日:全線でICカードICOCA」の利用が可能となる[45][12][14]。ワンマン運転を開始(両数に関わらず特急列車以外の全ての普通列車がワンマン化)[12][14][13]

駅一覧

便宜上、全列車が乗り入れるIRいしかわ鉄道線 金沢駅 - 津幡駅間も記載。同線内の貨物駅は省略する。

  • 累計営業キロは津幡駅からのもの。
  • 普通列車はすべての駅に停車。特急「サンダーバード」「能登かがり火」の停車駅は各列車記事参照。
  • 線路(七尾線内は全線単線) … ◇・∨:列車交換可能、|:交換不可、∥:複線(IRいしかわ鉄道線内)
  • 全駅石川県内に所在
  • 七尾駅 - 和倉温泉駅間については、のと鉄道と線路及び駅施設を共用している。
電化方式 会社 路線名 駅名 営業キロ 接続路線 線路 所在地
駅間 累計
交流電化 IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 金沢駅 - 11.5 西日本旅客鉄道■ 北陸新幹線北陸本線
北陸鉄道浅野川線北鉄金沢駅
金沢市
東金沢駅 2.6 8.9  
森本駅 2.8 6.1  
津幡駅 6.1 0.0 IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線倶利伽羅高岡方面) 河北郡
津幡町
西日本旅客鉄道 七尾線
直流電化 中津幡駅 1.8 1.8  
本津幡駅 1.1 2.9  
能瀬駅 2.2 5.1  
宇野気駅 3.7 8.8   かほく市
横山駅 3.0 11.8  
高松駅 2.6 14.4  
免田駅 3.4 17.8   羽咋郡
宝達志水町
宝達駅 3.1 20.9  
敷浪駅 3.3 24.2  
南羽咋駅 2.5 26.7   羽咋市
羽咋駅 3.0 29.7  
千路駅 4.1 33.8  
金丸駅 3.7 37.5   鹿島郡
中能登町
能登部駅 3.6 41.1  
良川駅 2.8 43.9  
能登二宮駅 2.2 46.1  
徳田駅 2.8 48.9   七尾市
七尾駅 5.5 54.4
和倉温泉駅 5.1 59.5 のと鉄道七尾線(のと鉄道の普通列車は全て七尾駅始発・終着)

線内の駅のうち、津幡駅がIRいしかわ鉄道直営駅(共同使用駅)、羽咋駅・七尾駅・和倉温泉駅の3駅がJR西日本直営駅、宇野気駅と高松駅がJR西日本金沢メンテックによる業務委託駅、本津幡駅・能登部駅・良川駅の3駅が簡易委託駅、残りの11駅は無人駅である。

列車到着メロディー」は津幡駅以外の全駅に設置されている。一部の駅を除き、列車接近の案内音声の後、春季は「春の小川」、夏季は「われは海の子」、秋季は「もみじ」、冬季は「」が列車到着前より流れるようになっている。和倉温泉駅では「和倉音頭」が流れる。

2015年4月には、七尾線の駅のうちの7駅(七尾駅、能登二宮駅、良川駅、能登部駅、金丸駅、羽咋駅、宇野気駅)で列車到着メロディーが、一青窈の楽曲「ハナミズキ」に変更された[46][47]

経営移管区間

1991年よりのと鉄道に移管された区間(JR西日本は第三種鉄道事業者として引き続き施設を保有)。下記のうち穴水駅 - 輪島駅間は2001年に廃線となった。この区間の現状についてはのと鉄道七尾線を参照。

営業中の区間
和倉温泉駅 - 田鶴浜駅 - 笠師保駅 - 能登中島駅 - 西岸駅 - 能登鹿島駅 - 穴水駅
2001年廃止区間
穴水駅 - 能登三井駅 - 能登市ノ瀬駅 - 輪島駅

廃止区間

( ) 内は七尾駅からの営業キロ

貨物支線
七尾駅 (0.0 km) - 七尾港駅 (2.1 km)

廃駅・廃止信号場

  • 津幡口仮停車場 : 1901年廃止、本津幡駅付近(津幡駅起点 約2.9 km)
  • 小島信号場 : 1933年廃止、七尾駅 - 和倉温泉駅間(津幡駅起点 56.1 km)

過去の接続路線

脚注

注釈

  1. ^ 新幹線開業で他のJRの在来線と一切接続しなくなった例は、東北新幹線全通で並行在来線である東北本線の一部区間が経営分離されたことにより、新幹線のみの接続路線となった八戸線や完全な飛び地路線となった大湊線に次ぐものである。なお前述の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業により城端線氷見線も一体として他のJR西日本の在来線と接続しなくなった。
  2. ^ なお特急「能登かがり火」「花嫁のれん」とエル特急「しらさぎ」を金沢駅で乗り継ぐ場合は金沢駅 - 敦賀駅(制度上は近江塩津駅だが停車しない。)間のみ適用され、米原名古屋方面に行く場合またはその逆の場合は金沢駅で分割した特急券グリーン券が必要になる。また金沢駅で指定席グリーン車を含む。)と自由席にまたがって乗り継ぐ場合は全区間指定席を利用したものとみなされて指定席特急料金で計算し、指定席特急券として発売される。グリーン車指定席と普通車指定席を乗り継ぐ場合は座席指定料金に相当する額を減額し、閑散期・繁忙期の調整がない通年同額の特急料金となる。
  3. ^ そのため七尾線の特急に乗車して津幡駅を通過し、金沢駅で折り返して石動高岡富山城端線氷見線方面に行く場合またはその逆の場合は、折り返し区間内で途中下車をしない場合であっても津幡駅 - 金沢駅間の往復乗車券を購入するか、金沢駅で分割した乗車券を発券してもらうかのいずれかが必要になる。津幡駅 - 金沢駅間の往復乗車券及び金沢駅を始発駅とする七尾線またはあいの風とやま鉄道線までの乗車券は、JR及びあいの風とやま鉄道の窓口・自動券売機では発売できないため、車掌から購入するか、金沢駅の精算窓口で購入するかのいずれかになる。
  4. ^ 消耗品である直流電動機で使用するカーボンブラシなど。東日本大震災による福島第一原発事故の影響で、JR西日本にカーボンブラシを供給していた浪江日立化成が避難指示圏内に入り操業不能になったことから、予備品の枯渇でJR西日本内電化路線の大半で間引き運転を強いられる恐れがあった[18]
  5. ^ 誘導電動機を用いる521系は供給の途絶したカーボンブラシを使わないため、乗り入れが検討されたものである[18]

出典

  1. ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、21頁。 
  2. ^ a b c d “JR西日本七尾線 華やかに電化開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1991年9月3日) 
  3. ^ “「大幅変更なし」 七尾線など、新幹線開業後も”. 北國新聞 (北國新聞社). (2012年1月28日). オリジナルの2013年6月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130618143649/http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20120128103.htm 2020年1月20日閲覧。 
  4. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  5. ^ 七尾線は「飛び地」に - 北國新聞 2011年12月29日3面
  6. ^ 和倉温泉への特急存続 知事要請にJR社長前向き 石川 Archived 2011年11月3日, at the Wayback Machine. - 朝日新聞 2011年11月3日
  7. ^ JR七尾線の特急列車 新幹線開業後も継続(石川県)[リンク切れ] - テレビ金沢、2014年1月28日
  8. ^ 北陸本線・七尾線 特急列車の列車名決定について 「ダイナスター」「能登かがり火」”. JR西日本 (2014年10月7日). 2014年10月15日閲覧。
  9. ^ 北陸を代表する「七尾線観光列車」について”. JR西日本 (2014年7月7日). 2014年10月14日閲覧。
  10. ^ 七尾線観光列車の列車名決定について 「花嫁のれん」”. JR西日本 (2014年9月29日). 2014年10月15日閲覧。
  11. ^ おトクな特急料金│きっぷのルール:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
  12. ^ a b c d "2021年春ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道金沢支社. 18 December 2020. 2020年12月18日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年12月18日閲覧
  13. ^ a b “ICOCA、使い方知って 七尾線で利用開始前に”. 北國新聞. (2021年3月12日). オリジナルの2021年3月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210312120917/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/354511 2021年3月12日閲覧。 
  14. ^ a b c d e f “変わる能登の鉄路 JR七尾線・イコカ利用開始、高松駅は無人化、全車両ワンマン化”. 北國新聞. (2021年3月14日). オリジナルの2021年3月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210314095326/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/356080 2021年3月14日閲覧。 
  15. ^ キハ40+キハ47が,のと鉄道に乗り入れ - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年9月25日
  16. ^ 女性専用席 - JRおでかけネット
  17. ^ 『石川全区間ICOCA利用可能に JR七尾線、きょうから』(2021年3月13日付北國新聞朝刊5面)2021年3月13日閲覧
  18. ^ a b 京阪神のJR間引き運転、回避へ 被災工場の部品にめど”. 朝日新聞 (2011年4月6日). 2019年6月22日閲覧。
  19. ^ 2011年4月2日 日本経済新聞地方経済面 北陸 8面
  20. ^ "七尾線への新しい車両の導入とICOCAサービスの開始について" (Press release). 西日本旅客鉄道. 10 September 2019. 2019年9月10日閲覧
  21. ^ a b "2020年秋ダイヤ修正について" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道. 4 September 2020. 2020年12月18日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年12月18日閲覧
  22. ^ 七尾線用415系C07編成が赤色塗装で出場交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、2010年2月18日
  23. ^ 413系B04編成が赤色単色化される - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp 2015年4月9日
  24. ^ 旅客流動調査結果について (PDF) - 第7回石川県並行在来線対策協議会幹事会
  25. ^ 第7回石川県並行在来線対策協議会幹事会の資料をもとに一部を修正して作成した
  26. ^ 鉄道利用調査(5月29日(火曜日)実施)へのご協力をお願いします - 石川県
  27. ^ a b データで見るJR西日本2014 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成25年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  28. ^ データで見るJR西日本2015 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成26年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2015年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  29. ^ データで見るJR西日本2016 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成27年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2016年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  30. ^ データで見るJR西日本2017 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2016年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  31. ^ データで見るJR西日本2018 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2017年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  32. ^ データで見るJR西日本2019 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2018年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  33. ^ データで見るJR西日本2020 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2019年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2020年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  34. ^ 記念スタンプ「逓信省告示第1951号」『官報』1935年7月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  35. ^ 「鉄道省告示第287・288号」『官報』1935年7月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  36. ^ 日本国有鉄道営業局編、『国鉄線』第14巻2号通巻117号(24頁)、1959年(昭和34年)2月、交通協力会
  37. ^ 『世界の鉄道』1975年版、178頁
  38. ^ 『世界の鉄道』1975年版、179頁
  39. ^ 『データで見るJR西日本 2001』西日本旅客鉄道
  40. ^ “92・3ダイヤ 話題を追って(3) JR西日本 和倉温泉乗り入れ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年3月3日) 
  41. ^ 赤色となった415系C07編成が運用に入る - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年2月19日
  42. ^ 東北地方太平洋沖地震に伴う車両保守部品の不足による列車運行について (PDF) - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2011年3月25日
  43. ^ 車両保守部品の不足に伴う列車運転計画の見直しについて Archived 2011年12月16日, at the Wayback Machine. - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年4月6日
  44. ^ 七尾線で「七尾とうはくん号運転開始 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月28日
  45. ^ "七尾線でICOCAがご利用いただけるようになります! e5489 で「チケットレス特急券」「eチケットレス特急券」を導入します!" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道. 18 December 2020. 2020年12月18日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年12月18日閲覧
  46. ^ 「ハナミズキ」がJR七尾線7駅の駅メロに!”. 一青窈オフィシャルサイト (2015年4月1日). 2019年7月27日閲覧。
  47. ^ “「ハナミズキ」駅メロに JR七尾線7駅、来月から”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2015年3月27日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000001579 2019年7月27日閲覧。 

参考文献

関連項目